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日露戦争の旅順攻囲戦(1904)で、銃剣を構えた一斉肉弾突撃ばかりやって半年 経ってもロシア軍の旅順要塞を陥落できないでいる第三軍司令官の乃木 希典。この状況を見を見かねた上層部の満州軍総司令部の総参謀長で親友の児玉 源太郎が、大山 巌 総司令官の名代として旅順に出向き、乃木に代わって第三軍の陣頭指揮を執り、作戦を変更し、僅か4日で203高地を陥落させ、砲撃でロシア軍の旅順艦隊を壊滅させたという話…この辺りは、陸軍少尉として従軍した谷 壽夫 大佐(のちに中将、岡山)が陸軍大学校の教官時代にテキストとして書いた「機密日露戦史」(1925)が唯一の根拠になっている。 児玉が第三軍の陣頭指揮や重砲等の作戦変更に関わったどころか、乃木から指揮権の委譲を受けた、も実のところは本当なのか分からない。皆、これを種本にして描いた司馬 遼太郎の「坂の上の雲」に右倣えして、小説や映画をやっている。
上原も満州軍と麾下の第三軍との間の経緯に関わったのではないだろうから、これは推測。旅順要塞を陥落させるまでの間「無能な将軍」の評判もたった乃木 大将の名誉を守りたい気持ちがなかったか。 谷 大佐は他に、満州軍総司令部作戦課長(当時は大佐)だった松川 敏胤 大将(陸大優等卒、仙台)などからも聴取。 だが、谷は、例えば、満州軍総司令部も当初から203高地主攻説を唱導していたとする。 さすがにそれはない。事実は、満州軍トップの大山はこの攻囲戦の終盤にも、11/14 の御前会議の203高地主攻の決定に対して、11/16 要塞正面攻撃(= 最高地の望台を奪取するための東北方面からの攻略)を続行すると山県 有朋 参謀総長に返電している。大本営からの指示は203高地攻撃を明示しておらず、203高地を落としても観測点として利用できるだけで、大砲を備えて敵艦を沈めるには長大な期日を要し、目的を達成できない、と(変な理由。旅順艦隊は遠方観測による砲撃で既にかなり機能を喪失)。 あとに乃木らが203高地攻撃に作戦変更する際、満州軍総司令部から派遣された情報参謀の福島 安正 少将も旅順要塞正面への攻撃に固執して反対している。 上原 元帥はのちに「機密日露戦史」は「客観性に欠け事実に反する」と多々この内容を否定し、大山も児玉も松川も終始 第三軍司令部と同じく要塞正面攻略を支持していた、と反論する。 参謀は作り話をやりがち。谷は、戦争の主役は参謀で、司令官は参謀の言うままメクラ判を押すだけの木偶の坊と言いたいのやら。 [時系列]乃木らは 11/26 からの第三次総攻撃も、旅順要塞へ勝算の見えない銃剣突撃を繰り返した。それまで多くの将兵を犠牲にした攻撃を中止できないという面目なのか。掘り進めて来た塹壕を進みつつ、飛び出せば悉くトーチカからマシンガンで蜂の巣にされ、決死隊の白襷隊の夜襲も地雷等で壊滅するなど、多大な死傷者を出して終わった。大本営では燻っていた乃木の解任問題が持ち上がる。 ただ、ロシア側の兵員もそれまでに相当 削っていることは事実で、結果的に203高地の陥落も近いからもあるが、その辺りが第三軍に来た「児玉は(あまり)役には立たなかった」論の根拠になっている。 乃木らはこの結果に悄然とし、自ら 11/27 攻撃目標を203高地に変更する。互いの消耗戦に持ち込む覚悟。満州軍総司令部は未だ反対の意向。で、28サンチ榴弾砲の全砲を使って攻撃を開始し、翌日には203高地の山頂部を一時 初めて占領するが、それまで前線の偵察がロクに出来ていなかったか、激しい反撃に遭って成果が上がらない。 11/30、乃木は半年前の長男の勝典に続いて、次男の保典もここで失う。 他方、満州の北方戦線では第一・二・四軍が沙河でロシア陸軍と対峙しており、そもそもロシア陸軍は当時 世界最大最強で兵員数がケタ違いで、あちらは陸続きだから、いつ増派して大反抗をして来るか知れず、満州軍総司令部としては早くこの一戦を片付けて第三軍を北方戦線に差し向けたい。そして、第三軍が次の203高地への攻撃に投入すると言っている虎の子の第七師団も崩壊したら…。
児玉 源太郎 大将はもう乃木には任せておけぬと 11/29 列車で煙台を出発し、途上203高地を何度か制圧しながら再び奪われた旅順からの電報に激怒しながら、12/ 1 旅順の第三軍司令部に到着。第三軍は重砲部隊を要塞正面から203高地のある西へ大きく移動し、12/ 4 朝から3日ぶりで攻撃再開、203高地を砲撃し、突撃とで 12/ 5 夜には203高地を完全制圧し、そこからの観測による砲撃で翌日までに旅順港に停泊するロシアの艦隊を撃沈し、造船所・工場も破壊して作戦を終了。児玉は 12/ 9 旅順を去った、という陸軍の記録になっている(資料によって違いあり)。 その後もロシア抗城軍が降伏する翌年 1/ 1 まで要塞攻撃は続けられる。 この第三次総攻撃で雌雄を決した最後の数日、第三軍の積極作戦の指揮を執っていたのは誰か? この児玉の旅順行きと作戦の変化・勝利に関係がないわけはない、と一応は思う。 11/29 児玉の出立に際して、大山から児玉への訓令[指揮権委任状]にはこうある「総参謀長派遣に関する訓令/一、貴官を第三軍に派遣す/二、余は第三軍の攻撃指導に関し要すれは満洲軍総司令官の名を以て第三軍に命令することを貴官に委す/三、貴官は明治三十七年十一月廿九日煙台を出発すへし/(終り)」(陸軍省「明治天皇御伝記史料 - 明治軍事史(下)」)。 つまり、児玉 源太郎は@乃木 希典から第三軍の指揮権の委譲を受けたのか、A作戦の陣頭指揮を執ったのか、B28サンチ榴弾砲を西へ移動して同士討ち覚悟で203高地を攻撃し、参謀らに前線の偵察をやらせるなどの作戦変更を指示したのか。 児玉の関与が前提で言うと、A・Bについては実質的に児玉か。だが、指揮命令系統の問題があり、@を麾下の各師団に宣明することなしには出来ないだろう。師団によっては作戦を一変させられるから、第三軍司令部へ指揮権の確認が必ず行く。第三軍司令部としても体面があるわけで「児玉 総参謀長の指示は第三軍司令部からの指示である」とでもしたか。 乃木は謹厳実直な人で、生涯を終えるその時まで軍人の武士道たる姿を国内外に体現して見せた。旅順での敗将のアナトーリイ=ステッセリらの写真撮影は水師営で両陣営 交えて撮った1枚しか許可せず、降伏調印では帯剣を許し(これは明治天皇の指示とも)、彼らを見世物にしなかった。乃木は軍法会議で死刑宣告を受けたステッセリの助命運動もやっている。ステッセリは大幅に減刑、高齢で出所すると鞄一つを下げて紅茶の行商にシベリアを放浪したが、乃木の死には匿名で香典を送ったという。 だが、乃木の戦争下手は周囲の者も指摘しており、派閥・年功序列と明治天皇による贔屓が約 15,400 人の戦死、約 44,000 人の戦傷を作ったことは否定できない。この命令一下、死んで行った一人々々の無念…。 時代で言うと、乃木は左翼の芥川 龍之介には明治天皇の覚えめでたい等の意味で小説「将軍」で皮肉られている。 児玉は「乃木でなければ旅順は落とせなかった」と一貫して擁護したが、指揮権の委譲があったとすれば、この一戦に決着をつけたのは実は自分だと世間に分かって親友の乃木に大恥をかかせるわけには行かない、だろう。現場の兵隊はいくさを終えればそれぞれの故郷に戻って体験を口にする。単に無能・苦戦へのカバーとも取れるが、全て乃木の功績ならこんな言い方をしたか、とも思う。 【 坂の上の雲 】
おまけに司馬は明治天皇の覚えめでたい精神主義だけで軍人として無能で「愚将」と乃木を斬り捨てたものだから、見方が偏っていると大きな批判に晒された。その前、小説「殉死」(1967)でも乃木の愚将ぶりを描いている。 司馬がNHKによる「坂の上の雲」のドラマ化の話を生前 断り続けたのはこれらのためと思われる。前者については陸軍におけるクライマックスが史実と違うとなれば。愚将像も批判に火を付ける。 司馬はこれをノンフィクションとして書いたと言っているようだが、そんな明確な意思の下に書いたようには思えない。「風神の門」のような忍者モノ等の創作中心に比べれば史実に沿ったというまでで、事実が不明な部分には話を創ってあてがうし、あくまで面白く読ませる小説。 司馬は書き上げて30年も経ってから「戦争賛美の作品と誤解される危惧から」映像化・ドラマ化の二次使用は許諾しないと言っている(「司馬遼太郎の世界」1999)。世に出して大人気小説になっており、直近の大東亜戦争を書いたわけでもあるまいし。ドラマとは常に、抗し難い苦難に向き合う・立ち向かう人間のドラマ。切り口は何とでもなる。 司馬は偉人とされて来た人とか権威を故意に貶しめたがる。例えば、小説「空海の風景」では空海を性格に問題があるように書いて、対する最澄を自然に持ち上げた。乃木を昭和軍国主義的な愚将に、児玉を合理主義に描いたのもそれ。「翔ぶが如く」に西郷 隆盛の無能ぶりがヒシと漂うのは解らないでもないが。 加えて、司馬は戦後の知識人の一つの傾向というか、左の気質か、国際間の相対的な善悪という視点の欠落した絶対的自虐史観の主で、それで史観?だが、実は “日本嫌い” で体温を感じず、朝鮮には憧憬キラキラ。 また、この本、そもそも第三軍の旅順攻略の目的が「ロシアの旅順艦隊の撃滅」は本当だろうか? 海軍としてはバルチック艦隊が到着して衆寡敵せずになる前に何としても旅順艦隊を陸軍に沈めて欲しい。だが、海軍の事情はそれはそれ。満州軍は旅順に陣取るロシア陸軍は北方戦線に臨む日本軍の背後に当たり、挟み撃ちや兵站遮断があるので、この壊滅が第一の目的になる。海軍の事情を忖度している様子がないし、大山 総司令官は 11/14 の御前会議での203高地主攻の決定でさえ、これは大本営海軍部がやらせて押し付けて来たものと怒り、海軍が11月末か 12/10 以後には旅順港口の封鎖を緩めて陸軍兵力の海上輸送を中止する予定としているとは陸軍への脅迫云々と海軍側を激しく非難。で、やっと海軍の都合も視野に入れる。 「坂の上の雲」は司馬の死後、司馬遼太郎記念財団の許諾でNHKがドラマ化(2009-2011)。時系列とバトル アクションとで日本海海戦がクライマックスにはなるが、陸軍の焦点の旅順攻囲戦は小説の指揮権委譲説のまま。 どの作品でも、児玉がどうやって乃木を説得したかの部分はライターの創作。これがあったとしても、二人きりの空間での出来事だったろう。「坂の上の雲」の小説では児玉が乃木のプライドを傷つけないよう良い意味で騙して乃木から指揮権を奪い取る話にしているが、ドラマでは親友同士の情によって委譲する作り話に変えた。乃木を無能と描いた原作の問題に忖度している。 乃木 役はNHK御用達で扁平顔が似ている柄本 明。かなり小柄だった児玉の役はなぜか 181 cm ある高橋 英樹。TBSドラマ「獅子のごとく」(1978)で顔が似ている乃木をモッサリ演じた米倉 斉加年は上官の大山 巌に。最も残念なことは、キャストの皆さん、軍人の顔をしていない。聯合艦隊の参謀長 → 第二艦隊第二戦隊司令官の島村 速雄 少将 役の舘ひろしぐらいがそれっぽいか。 【 海の史劇 】
そして、ここが注目で、児玉が第三軍司令部にやって来た場面で、児玉は決したように話を切り出して、乃木に一時 軍司令官としての指揮を執らせて欲しいと書面を求め、乃木は「わかった。君の言う通りにしよう」と言って「乃木はうなずくと、筆を手にして児玉に第三軍軍司令官の全指揮権をゆだねる旨の書状を書き記して差し出した」とある(p.135/38刷改版以降)。 ここは、他のライターだと、そうしただろうと読み手に暗黙に理解されるように書くか、ぼかしている。吉村 氏は徹底して史実を調べて再現的に書く人で、小説とはいえ、このレベルの創作はしないと思うが … 。 また、大山 総司令官からの手紙(訓令?)は渡さずに終わったように描いている。 (後記:何れも「機密日露戦史」にそうある) この本は次の「二百三高地」とは逆に海の物語で、大西洋〜インド洋を廻って日本に迫り来るバルチック艦隊、日本側の責任者らの苦悩、日本海海戦、ポーツマス会議、ロシアの将軍たちのその後までを描く。後ろ1/3ほどの戦後が長い。最後まで主にロシア側から描写している。 吉村 昭はその淡々とした筆致で、何と言っても読者が歴史の現場で観ている感覚にさせる。司馬は小説にも自身の価値観・世界観がチラチラ入るから疎ましい。 但し、司馬は歴史上の人物であれ、個性の輪郭を短文でクッキリと描く点では天才肌。勿論、想像含み。
【 二百三高地 】
このあらすじも指揮権委譲説。正確を期すためシナリオ作成時から瀬島 龍三、原 四郎、千早 正隆の各位に監修を依頼し、間違いの指摘を受けた部分は撮り直しもしたと言うが…。 児玉が乃木に談判する場面では、大山 総司令官からの訓令は登場せず、児玉(丹波 哲郎)と乃木(仲代 達矢)は互いに激高した末、児玉は乃木の横に立って第三軍の幕僚らに「余は大山 総司令官の指示により乃木 軍司令官の相談に与ることになった。よって…」と切り出して、重砲部隊の西方への大移動と、203高地を占領して維持するための28サンチ榴弾砲によるその援護射撃(同士討ち覚悟)を求めている。 「獅子のごとく」も「坂の上の雲」のコピーで、静かなやり取りの中で、児玉(「水戸黄門の」風車の八七の中谷 一郎)が乃木に勢い込んで、暫く指揮権を譲ると一筆 書いて欲しいと、また、児玉は乃木の代わりだと一筆 書いて欲しいと求めている。実際にはこの両方が必要になり、複数人でシナリオ作りをやっている強み。乃木はそれで気が楽になったと素直に応じる。 尚、第三軍司令部にも大山から作戦指導に児玉を派遣した旨の訓令は実際に伝えられている。 この映画では、乃木が帰国してすぐ宮中に参内し、明治天皇の前で自筆の復命書を読む重要な場面で、実際には乃木は読み上げながら声を詰まらせただけのところを、その場にヨヨと大げさに泣き崩れ、天皇が席を立って乃木に近づいて肩に手を…東映社長の岡田 茂がそうじゃなけりゃ客は来ないと言ってこうなったと言う。世間では昔から乃木は泣いたと思われていたようだ。 そう言えば、うちの亡くなった明治末期生まれの祖母はこの映画の さだまさし作詞・作曲の主題歌「防人の詩」の「海は死にますか 山は死にますか♪」の部分を「フン」と鼻先で笑っていた。祖母は何者にも媚びず、感性に忠実な人だった。福島県浪江町に暮らした祖母の昔話では「乃木 大将」という言葉を何度か聞いたが、それぐらい戦前には名前が全国に鳴り響いていたのだろう。祖母の口から東郷 平八郎の名前は聞いた覚えがない。 また、この曲が流れるエンディングは美しさがこぼれ落ちる夏目 雅子の記憶として忘れられない。 こちらは旅順攻囲戦の成功はずっと児玉 源太郎の手腕によるものだと思っていた。ただ、児玉は、乃木から第三軍の指揮権を譲られたということも、現場の指揮を執ったということも、これぞという証拠や記録はないようだ。 戦史研究家の長南 政義 氏などによる研究は続いているが、明確な資料がなさそうなのは、大戦での焼失があるのか。世の中には歴史の証拠がたくさん眠っているもの。仲代 達矢さんのような著名人の御大がテレビなどでちょっと話をしてくれたら、とこちらは思うのだ。 (今後、必要な資料が集まり次第、修正・加筆します)
過去の史実を質す。委譲の手続きを執ったか否かではなく、実際に件の作戦の指揮等があったのかを知りたい。その数日間の主体となる児玉の側から質すべきかとも思ったが、それは委譲が前提のキライもあり、何か違和感があったのでやめた。俯瞰の占示に期待。
陰位に陽爻の不正で【恆】を守り難いところが、二爻の中でこれを守る。守らない場合には、結果がまま宜しくない。 伏卦【雷山小過】||(← 左を上にして見る)で、両者 背中合わせの画、まさに大難の中。 手前の初六は爻辭「恆を浚(フカ)くす。貞(カタ)くすれば凶」で、指揮権に強く拘る様。 次の九三は同「其の桙恆にせず。或いは之に羞(ハジ)を承(スス)む」で、その任を降りる。 意外。その可能性もあるとは思いながら、作られた情報の洪水の中にあるとマインド コントロールされる。 ということは、児玉は第三軍にいた間、特に作戦に関わって何かをしたわけではなかった、と。占断ではこういう場合その程度については何とも言えず、実際にも、例えば、予備の小さい12サンチ榴弾砲の配置転換等の指示はしたよう(桑原 嶽「名将 乃木希典 — 司馬遼太郎の誤りを正す」)。 児玉の命令一下、12/ 2 辺りか、何基もの重厚な28サンチ榴弾砲を車もなしに1日で大きく西へ移すというのは無理がないかと思ったが、それぞれのライターの創作が多分にあるわけだ。 長南 政義 氏は児玉 源太郎 自身、作戦立案を第3軍参謀に行わせており、それを承認した上で攻撃を開始しており、彼自身の立案だったわけでもない、としている(長南 政義「第三軍参謀たちの旅順攻囲戦 —「大庭二郎中佐日記」を中心とした第三軍関係者の史料による旅順攻囲戦の再検討 —」國學院法研論叢 第39号)。 この大庭 二郎 中佐(のちに大将、教育総監)は乃木や児玉と同じ長州閥で、第3軍の参謀副長。 また、乃木の「戦争下手」のイメージは司馬 遼太郎と後に続くライターによって作られた。証言というのも短くて、どう下手というのか分からない。旅順要塞を落とせずにいた間は将兵がたくさん亡くなったことで「無能な将軍」として東京赤坂の自宅は投石を受けている。だが「戦争下手」については近年 研究者らによって多々 間違いが指摘されている。 莫大な資金・資材で作り上げられた鉄壁の旅順要塞を5ヵ月足らずで陥落させたことは、ロシア満洲軍総司令官のアレクセイ=クロパトキン大将をおののかせた。続く北方での奉天会戦では、クロパトキンは兵数が32万人対25万人で優っていたにも拘わらず、ロシア軍の左翼に攻めかかった鴨緑江軍をやって来た乃木の第三軍と思い込んで優勢だった兵力を引き抜いてそちらに集中させ、実は右翼から来たと知るとまた移動を命じて混乱し、更に北に進む第三軍に背後を断たれると焦って軍を退却させたと言った具合。 当時、各国の観戦武官らによって乃木の名声は世界に鳴り響いている。 明治百年史叢書3「機密日露戦史」(谷 壽夫 著/原書房)が届く。細かい文字で 694 頁ある。その関係する第六章「旅順要塞攻城作戦指導の経緯」の「兒玉総参謀長の南下とその活躍」(p.233 〜)にこうある。 「(…これを以て乃木将軍の真価に影響なきよう注意せられたるを以て附言する。)間もなく正午柳樹房なる第三軍司令部に着し、乃木将軍と会見し、同時に攻撃に関する細部の計画を聞き、不同意の点あるにかん顧み、軍司令官に対し、予は友人として腹蔵なき意見を開陳したし。これが為め要すれば一時軍司令官の指揮権をも借用したきを以て、希くは貴兄の代理たる一筆の添書きを授けられたしと。此時兒玉大将の手は懐の書状に触るる所あったが、遂に之を要せずして乃木大将は快諾の上、書状を兒玉大将に附与した。 兒玉大将は直ちに軍参謀を集め、次のように、攻撃計画の修正を要求した。 (一)二百三高地」の占領を確保するため速かに重砲隊を移動してこれを高崎山に陣地変換し、以て敵の回復攻撃を顧慮し、椅子山の制圧に任ぜしむ。 (二)二百三高地占領の上は二十八珊砲を以て一昼夜毎十五分を間し砲撃して、敵の逆襲に備うること。」 以下、児玉が現場の陣頭指揮を執る。吉村 昭の小説「海の史劇」はこの「機密日露戦史」によく沿って描かれている。そして、 「兒玉大将のこの行動たる一面指揮権の問題あり。これを厳密に云えば、軍規軍律上大問題なるべきも、吾人は満腔の同情を第三軍に呈し、その赫々たる名誉には触れずして、只高等統帥上のかくれたる深甚の教訓を学ぶことの見地より、敢て諸君に実情を披瀝したるに止まるを了とされたい。」 (記:2020/ 1/ 4)。 |
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北朝鮮は時間の限り核・ミサイル開発を進める。その射程に入る中国・ロシアは必ず経済・軍事の支援の蛇口を閉める。USAが無条件に先に輸出規制を解除することもない。だから、北朝鮮は早晩 行き詰まる、とこちらは思って来た。北朝鮮はUSAとの非核化交渉の再開はこの年末が期限だと一方的に言い出して、経済制裁が効いている。効いていないなら、北の側から焦ったように期限を区切る必要はない。寧ろ核・ミサイル開発のためには、ダラダラと先送りして時間を稼いだ方が好い。それでは枯渇する。 事実、金 星 国連大使は 12/ 7 米朝交渉について「アメリカが呼びかける “継続的な対話” は国内の政治的利益を狙った時間稼ぎに過ぎない」「非核化は既に交渉のテーブルからなくなった」とノラクラ戦術に強く反発している。 ドナルド=トランプ大統領もここ最近の緊張の高まりには油を注がず、ホワイトハウスで記者団に「北朝鮮が敵意のある行動に出れば意外だ」「金 委員長は私が大統領選を控えていることを知っている。彼がその妨げになるようなことをしたがるとは思わないが、様子を見よう」「関係は非常に良好だ。ただ、一定の敵意があることも確かだ」と述べている。「戦時の大統領」にはなりたくない。 ![]() 金 正恩にはかなり焦りが見て取れる。USAを思うように振り向かせたい。トランプ大統領がフリー ハンドになる再選選挙の前に。 4種の新型ミサイルの類を次々 日本海に向けて飛ばし、軍事戦略上 最も厄介なSLBM[潜水艦発射弾道ミサイル]の発射実験に似せた映像を公開(ミサイルから水しぶき)。 この1週間にはICBMのロケット エンジンの燃焼実験らしきことを北西部の東倉里の西海衛星発射場で二度やり、12/14 報道官は「(我々の)戦略的地位をもう一度 変化させる上で重要な作用をするだろう」と。続いて、人民軍の朴 正天 総参謀長は談話で、これは新たな「戦略兵器」に用いられるとハッタリをかまし、同時に、米朝対話の可能性にも言及。苦しいからこうなる。
日本にとって確実に危険なのはロフテッド軌道による弾道ミサイルで、発射されてしまえば、落下時にマッハ20では迎撃方法がない。大出力による長射程のレーザー兵器でも登場しなければ。 今後はUSAへのオドシに多弾頭搭載の開発を言うだろうし、要は弾頭の小型化で、バラ撒かれたら終わり。 国内に多数 潜伏する自活的な工作員も都市部などで生物・化学兵器を撒くことが強く懸念される。内閣情報調査室[内調]、警察庁外事情報部、公安調査庁[公安]がどれほど信用できる? 韓国政府は日韓軍事情報包括保護協定[GSOMIA]の破棄騒動をやるわ、防衛費分担金増額に強く反対だわ。 その上、文 在寅と考え方が双子と言われる大統領統一外交安保特別補佐官の文 正仁が中国の王 毅 国務委員兼外相が訪韓している 12/ 4「もし北朝鮮の非核化が行われていない状態で駐韓米軍が撤退すれば、中国が韓国に核の傘を提供し、その状態で北朝鮮との非核化交渉を進めるのはどうだろうか」と口走った。在韓米国大使館に対してのデモも煽動。 すると、親北グループの若者らが大使館の塀に梯子を掛けて複数回 侵入し、警官は止めず、処罰もされず、別のグループは屋外でハリー=ハリス駐韓大使の写真にイタズラ書きをするなどの「斬首競演大会」の嫌がらせもやった。 トランプ大統領は有事の際 最早どうでもいい韓国の被害に配慮する気持ちは消えており、文 在寅 政府は「米軍 帰れ」だから防衛費分担金の請求に応じるつもりはないし、あとは米軍撤退だが、北朝鮮はソウルへの砲撃がUSAからの攻撃の歯止めにならないとなれば、在日米軍の横田基地・横須賀ベースや各地の原発に攻撃の焦点を当てるだろう。
もう個々の作戦がスタンバイになろうとしている。原潜は勿論、空母打撃群は一昨年のような威嚇目的ではないので消息はマル秘。 金 正恩はカードが限られている。マトモに動くのはミサイル類ぐらいで、上空を大型爆撃機が飛んでも分からないのか反応しない。USAは臨戦態勢を取りながら北朝鮮に兵糧攻めを続け、「北朝鮮の指導者たちには亡命しかないよ」と白旗に持って行くのが最善策。 ただ、北はUSAが今の瀬戸際戦術のオドシに乗らず、時間ばかりが食えば、軍事行動に出る可能性あり。その際、USAは北が自暴自棄に核を撃つかもと判断すれば、一気に全面攻撃に出るかも知れない。よって、軍事の識者だけでなく左派まで「第2次朝鮮戦争」を言うようになった。
占はUSAの側から観ており、爻辭から始めると、先ず、この手前の六二は「往けば(六五に)疑ひ疾(ニク)まるるを得ん[疑疾を得(= 精神異常を病む)]」で、これは今年の2月・6月の首脳会談はじめこれまでの実務交渉・USA側の発言などで結局 北朝鮮の不評を買ったことに当たる。 以下、爻 = 年で解く。 得爻の九三に移ると、「豐いにす」の「沛」とは ≒ 旆= 旗・幕の類で、来年は両国の間に暗雲が立ち籠めることは疑いない。情報的な覆いもあり。この卦は爻が上位になるにつれて状況を豐ふものが大きくなるが、三爻の危位の陽位陽爻で障害なく今年よりも事態は確実に進む。 続けて、真昼間に見る「沬」とは小さな星や彗星の意味で、飛翔するミサイルが連想されませんか、と。上六の【震】=【倒艮】の “家” の最も奥に居るトランプ大統領によるもの。 その結果、USAが両肱の内で大事な右の方(易辭に見られる右優位)を損傷する、と。USAにとっての「肱」とは日・韓の日本ということにならないか、韓国がトランプ大統領への人質にならなくなった以上。それなら、横田ベースや横須賀基地からの米軍は第一に狙われる。或いは、トランプの政府で最重要閣僚の国務長官のマイク=ポンペイオがカンザス州選出で上院議員選挙に出馬するために辞任するレベルで終わるか。 象傳には「(上六は)終に用ふべからざる也」とあり、軍事被害ならそこまでの被害。 九三の裏は【震爲雷】||(← 左を上に。以下 同じ)で、平澤 随貞 翁は「声有りて形なきの象」と言ったが、この内卦はその卦極を得ていて軍事的によく震ふ。米軍は作戦スタンバイ。“射る”・“飛ぶ” “電子的” な “矢”・“爆弾” で巡航ミサイルとかドローンとか、昔風に言うと “電光作戦”。 相手のある占、特に戦闘の関係は画象による彼我の関係で細かく観ることが出来る。朝鮮戦争以来 南北の間で初めて砲撃戦となった延坪島砲撃事件(2010)についても同様にこの発生を言い当てている。 内卦のUSAは【離】の “防御” でも上も下も守っており、どこからでも来いの構えで、当然 核抑止を重要視。 対して、外卦の北朝鮮は【震】=【倒艮】で、そんな余力はなくて、 “甲冑” ではあるけど防御は上(九四)だけの形。【艮】裏は【兌】の毀折 … 動画にして見せている兵器ばかりがマトモで、他は殆ど使い物にならないのではないかな。 得卦の中を覗くと、二〜四爻、三〜五爻の互体ともに【巽】で、双方 “ 航空機・ミサイル・艦船” の類が活動する風景。 それらを合わせた互卦【澤風大過】||||は重荷を背負った非常時、大きな過ち、棺桶・墓石の象。この【兌】の “海” の下に【巽】の “船” は潜水艦か、米軍にその活動あり。 もし爻 = 月なら、2爻上の六五に当たる来年2月半ばから前後に半月ほど。= 年なら、2021 年末から前後に半年ほどの頃に、これを陽変して 49【澤火革】||||の変革・革命のことあり。USAにとって一連の事柄において事態が改まり、宜しき成り行きが予想される。 この卦・爻ではこんな占も。
トランプ大統領は 12/16、米北朝鮮を「注視している」と繰り返し「もし何か準備しているとしたら、失望する。その場合は対処する」とホワイトハウスで記者団に述べた。「多くの場所を監視している」とも強調。ICBM発射など北の瀬戸際のアクションを牽制している。 訪韓中のS=ビーガン北朝鮮担当特別代表は北朝鮮に対し接触を呼び掛けているところだが、反応なし。 “花火” ぐらいは上げるかな。 |
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史上、共産主義はファシズムよりも2桁も多く人類を殺している。ソ連(2,000 万人)、中国(6,500 万人)、北朝鮮・カンボジア(200 万人)、ベトナム・東欧(100 万人)… 暴力革命で独裁化すると、政敵らを粛正し、国民を収容施設送りにして惨殺し、緊張を作って周辺国と戦争を起こし、20世紀中に1億人は殺している。ステファヌ=クルトワ[仏]他著の「共産主義黒書」に詳しい。ナチスによるホロコーストは約 600 万人。勿論、今の中共のように体制維持が窮して行けばファシズム化して行く。水島 総さんは「赤いファシズム」と言う。 観念生物らが筆を執る朝日新聞は 3,000 万人は殺した文化大革命を賞賛し、ポルポトを「アジア的優しさ」と称える重病ぶり。
戦後だけで、本来 他国のチベット(チベット自治区)・南モンゴル(内モンゴル自治区)・東トルキスタンでは手当たり次第に住民を拘束、虐殺し、東トルキスタンでの 100 万人もの収容所送り → 思想破壊・臓器摘出は世界が周知。北ではソ連と、南ではベトナム戦争後にベトナムと交戦。大陸人には国境の概念がないらしい。東はオーストリアほかのオセアニア、西はアフリカ各国でも軍事面・経済面での間接支配を着々と進めている。 中国本土でも特に内陸部で以前から住民らの暴動が頻発。外国のジャーナリストであれスパイ容疑ですぐ逮捕、報道がない。 日本でも、●中共のヒモの付いた反日野党なるものの存在、●沖縄県知事の玉城デニーなどによる行政支配、●チュサッパ(= 北朝鮮のチュチェ思想信徒)の韓国人らを手先にした辺野古飛行場建設現場・米軍基地での妨害行為、●こやつらの政治資金確保のためのアイヌ新法の成立、●全国の大学に拡がりつつある孔子学院による国民洗脳、●北海道の10%以上もの土地の買い占め、●大使館による大手メディアへの圧力 … 中共はとても憲法の「平和を愛する諸国民」ではない。 穏やかな顔をしていた胡 錦濤・温 家宝から禍々しげな習 近平に替わると、習は政敵の江 沢民 一派との権力闘争から更に軍部に権力の足場を求め、中には戦争狂の将軍もチラホラのこの連中を満足させんとしている。新中華帝国の旗を掲げて、台湾の軍事攻略には日本の年間の国防予算を超える金額をその準備に費やしていると分析されている。 国内では、雨傘運動(2014)から続く今の香港での若者主体の民主化デモは香港中文大学・香港理工大学など5つの大学ほかでの武装警察による激しい鎮圧の様で、もう内戦の様。死亡者 続々。 今年14億人に達しただろう人民の一党独裁支配は限界、きしみ。それが人民を徹底監視する方向に進み、公安部は全国の街中に監視カメラや顔認証システムを総動員。人民の社会・経済的な信用度を評価するソーシャル クレジット システムの構築を進めて、データベースとで一人一人を評価し、社会活動も制限。 中国の歴代王朝内部の疑心暗鬼の伝統に加えて、集団指導体制による独裁政治 → 諸々の支配上の綻び → 内圧上昇 → 対立・排除 → 体制崩壊と転がるだろうとこちらは観ている。すると、こんなニュース。 ペンシルベニア州立大学のアーサー=ウォルドロン教授(アジア・中国史専門)は習 近平の側近の高官の話として「私たち(中共政権)はどこにも行く道がない。誰もがこの体制は行き詰まっていると知っている。どこにでも地雷があり、一歩 踏み間違えば滅びてしまう」と発言したと「大紀元時報」のインタビュー番組で語っている。ウォルドロン教授はこの発言を踏まえて、中国共産党はすでにソ連の末期と同じように、崩壊の時期に入った、と。 さて、香港よりやや西の広東省茂名市では先月末に火葬場の建設に反対する数百人の住民と警官隊が衝突。住民らは香港の民主化デモのスローガン「時代革命(革命の時代だ)」を叫んでいたという。飛び火 …
結論から言うと、得爻の次が上六で、即ち、中国共産党は今から1年後を基点にして前後に概ね半年の間に、民心を決定的に失うことあり、爻辭の「首」即ち習 近平の体制が少なくても実質的には終焉を迎えるだろう。 占題は上の通りだが、「首」はグループの頭なので、そのまま中共自体の終焉とは採り難い。ただ、事はスススと進む。 互卦に事の進捗を観るならば、下からの【坤】の “民” が昇り来て、今や【山地剥】|(← 左を上に。以下 同じ)の天辺にある者の剥落を観んとす。 上六の裏は 20【風地觀】||の【大艮】、“大きな停止” あり。去年 任期を無制限として再選された “皇帝” 習 近平の降壇は江 沢民や胡 錦濤のお役目終了とは意味が異なる。 この1年ほどの間には六五の爻辭「前禽を失ふ」即ち、人民の一部の服従を失う(2020/12/ 9 記:これは台湾だ)。 この裏には【坤爲地】という重【坤】の “大衆” の姿あり。 今「第二の天安門事件」と言うべき香港での人民弾圧あり、既に不審死など何百人も亡くなっており、この勢いは飛び火もし、中共政府はテレビもネットも徹底的に情報統制をしているが、政府批判の火は拡がるだろう。 比しむ時が終わりに近くて1/4が去る九五。これに陰陽 相応ずる六二は爻辭「之[九五]に比すること内[内卦]自(ヨ)りす」で、外国勢力ではない人民 或いは中共内部からの覚醒・呼応と解すべきやら。 この卦・爻ではこんな占も。 |
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文 在寅の韓国政府は日本との軍事情報包括保護協定[GSOMIA]をやめるかどうかの瀬戸際の 11/17、何と、中国と防衛相間で防衛相互協定を結んでいた。目的は東アジアの平和安定とか何とか。韓国は敵国同士の米・中の両方と防衛協定を結んでいる状態。驚き桃の木。数日前に The Washington Post がスッパ抜いた。 ドナルド=トランプ大統領はこのことがあったから韓国政府に高官総掛かりで強圧を加えていたわけだ。どちら側に付いても暴力団。
確かに、インドは「自由で開かれたインド太平洋戦略」(米・日・豪)と上海市協力機構[SCO](中・露)の両軍事的結集の中核をやっている。 すると、中国と遠からず軍事同盟を結ぶだろうロシアの日本への最近の擦り寄りもこの動きに反応してのことか。11/24、セルゲイ=ラブロフ外相は平和条約の締結には日米同盟が障害だと「具体的な懸念」のリストを日本政府に伝え、日本側も懸念に対応すると応じている、と。 尚、この中・韓の軍事協定が結ばれたバンコクでの拡大 ASEAN 国防相会議[ADMM プラス]には河野 太郎 外相も米・中・露・韓も出席したが、「自由で開かれたインド太平洋戦略」に賛同したのはこの中核の4ヵ国の他はなかったようだ(韓国の意思は不明)。強欲の態度のトランプのUSAに信頼がない。 既にナチスどころではない中国共産党の集団殺傷に遭っている周辺諸国の心境は複雑だろう。
すぐ上隣に接する九四は三〜五爻の互体【坎】の “悪党” ・ “奸計” の主爻で、中国共産党。それより遠い定卦主の六五は外卦【離】の “防衛” や “文明” の主爻で、USAに採るとして、後者の側に着くことになるだろう。 一つ手前の六二を裏返すと 64【火水未濟】|||(← 左を上にして見る 。以下 同じ)で、未だ態度が決まらず。六三のあとも恐らくフラフラだろうが。 得爻の六三の裏は 56【火山旅】|||で、家から焼け出されたような不安な状態にある。 前の稿で書いたように文 在寅の政府は同盟のUSAと戦後最悪の関係になり、その信頼をハイレベルに取り戻さなければならず、それでこそ彼らはマトモに生き延び得る。【離】の主は韓国政府が反日感情を同盟の関係にまで持ち込んだ、同盟を人質にしたと酷く “お怒り” であり、ならば、中共との今度の防衛相互協定や裏の関係は停止だろうし、韓国をキツく縛るだろう。ここらが前の稿で次のように判じたことに当たる。「USAのグループに表立って組み入れられるとか、何か安定感のある目立った段階に進むだろう」 USAは韓国の連中が如何に性悪でも、北東アジアの軍事プラン上、中共にくれてやる意思はない。もし韓国が中共のグループに身を移せば、USAから経済的に軍事的にあらゆる報復を被ることになる筈。元NSA[米・国家安全保障局]の契約エンジニアで日本でスパイ活動をしていたエドワード=スノーデンは、日本がUSAの敵側に回ることになればあらゆるインフラがマヒしたり破壊される情報通信上の仕掛けが成されている、と3年前に告白したが、韓国でも同様に違いない。文 在寅は今回 様々な障害を認識してUSAとの関係を切るのは無理だと悟った筈。 6年前にはこんな占でこの卦・爻を得ている。 |
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11/15、USAのマーク=エスパー国防長官やマーク=ミリー統合参謀本部議長が訪韓して “赤組” 加盟に舵を切る文 在寅の韓国に対して在韓米軍の駐留経費の分担金5倍増(約50億ドル)を要求する見通し。先にハリー=ハリス駐韓米国大使も韓国は支払い能力があるのだからもっと支払え、と。負担割合は今年40%。日本は思いやり予算だけで同盟国最大の74.5%。 そして、●文 在寅が 11/22 期限で日韓軍事情報包括保護協定[GSOMIA]を破棄すると拳を上げた件には “青組” の団結を壊す “赤組” を利すると断固として撤回させる考え。現場のロバート=エイブラムス在韓米軍司令官もこれについて強い発言をしている。マイク=ポンペイオ国務長官もこの件に加わって発言しており、USAは全員総出。 また、韓国には、●中国封じ込めの「自由で開かれたインド太平洋戦略」への参加を表明すること、●USAが制裁中の華為の機器を韓国の5Gネットワークで使用禁止とする宣言をすること、●USAがホルムズ海峡を通る船舶の安全確保に呼びかけている「有志連合」に韓国軍を派遣すること、●新型精密誘導中距離ミサイルを韓国に配備することと、五大要求。さながら最後通牒のよう。 【 韓 国 】
すると、韓国は核保有の北朝鮮と連邦化へ。10/21 には5年ぶりに中国と国防次官級による国防戦略対話を始めた。 即ち、13,824 人の日本軍人の尊い命との引き換えに朝鮮の独立を勝ち取った日清戦争以来、再び中華帝国の隷下に入る。このいつの世も度し難い反日の特亜3国よ! 【 中 国 】 習 近平の中国は日本海の上空でロシアと空軍同士の合同軍事訓練を始めており、遠からず軍事同盟を結ぶ運び。両者はインドと共に人口30億人の軍事同盟である上海市協力機構[SCO]の中核。 【 ロシア 】 ウラジーミル=プーチンはUSAへの対抗姿勢を示すことで国内の高い支持を維持したい。INF[中距離核戦力]廃棄条約の失効で、USAが東アジアへ新型中距離弾道ミサイルを配備する考えから、北方領土返還の機運は遠く消え去った(後記:と思ったら、11/22 G20外相会合で、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は「平和条約をはじめ外交・経済、日本と合意に至たらないすべての問題の解決を望む」と。西からも東からもこのミサイルで狙われるので、懐柔策に出て来た)。 【 USA 】
ただ、ドナルド=トランプ大統領は在韓米軍の撤退を北朝鮮に完全非核化させるための取り引き材料にしていることは間違いなく、また、規模は縮小しても韓国と合同軍事訓練 = 南北離反のアクションは継続し、そう simple な展開になるかは疑問。 そもそもUSAは国家利益の手足であるCIAが中国・ロシア・日本を牽制させるために北朝鮮を利用して来たことは疑いない。北の核開発には技術・資金を裏で流して来たろうし、人権を言いながら金 正恩が叔父の張 成沢の関係で1万人余も殺害した件や強制収容所の問題も放置して来た。 トランプ大統領の政府としてはUSA本土にも届く核付きの弾道ミサイルまで完成させつつある金 正恩をどう手名付けるかは課題だが、この米朝交渉も相当 猿芝居かも知れない。日本に北の核付き中距離弾道ミサイルが届くままになろうが、彼等にはどうでもいい。まして、拉致された日本人のことなど。 さて、韓国では文 在寅が在韓米軍を追い出そうというので “赤組” に入るのを阻止したい野党の保守派が軍事的後ろ盾が消える恐怖から核ミサイル開発を公然と言い出した。 日本も人口8千万人の反日の核保有国が隣に誕生となれば、隣は台湾以外は核保有国により、核抑止の手段の整備は避けられない。防衛省が島嶼防衛の名目で開発を始めた高速滑空弾は、USAの例からも、大型化して核抑止とするまでには日本式のやり方では時間が掛かる。 【 GSOMIA について 】
勿論、日本政府はそれとこれとは別次元の話だと取り合うつもりはない。韓国に輸出したフッ化水素の99%はどこへ消えたの? 対して、トランプ大統領は韓国の意を酌んで日本に譲歩を迫ることはない。それどころか、韓国政府が 11/22 までに方針を覆さなかった場合、翌日に最も強度の高い文在寅政権批判の声明を発表する。「パーフェクトストーム」だと言い、相当強い態度表明がある様子。USAは GSOMIA を単なる情報チャンネルではなく「自由で開かれたインド太平洋戦略」の基本的な枠組みと見なしている。中・朝・露のグループに対して米・日・韓の連携を疑わせることを強く懸念。もっと言えば、韓国はどちら側に立つのか、と。 こうなると、USAには経済報復があるし。韓国の30大グループの1−9月の営業利益は前年度期の半分だが、韓国が名実ともに “赤組” に入ったとなれば、外国資本も投資も逃げる、株価は落ちる。更に、CIAによる政権転覆もあるし、韓国軍は偵察衛星からの情報を切られる。文は赤化統一を進めるか、低下する一方の支持率の維持を採るか。
しかも爻辭「磐に漸む」と云うから、USAのグループに表立って組み入れられるとか、何か安定感のある目立った段階に進むだろう。内卦【艮】の卦極の九三ではないから、そこにて止まるというにはまだ弱い。 六二を裏返した【巽爲風】の九二の爻辭に「巽(シタガ)ひて牀(ショウ = 寝台・椅子)下に在り」とあり、外卦【巽】のトランプ大統領の牀の下に内卦【巽】で従う文 在寅の様子が窺える。どうもメディア レベルの表と交渉の裏と様子が違う。 この爻辭は興味深く続けて、九二の意を九五に伝える史[九三]や九五の意を九二に伝える巫[六四]を互いに盛んに用いている様を云い、まさにその通り両首脳は幹部らを相手国に走らせている。で、その成り行きは「吉にして咎(トガ)无(ナ)し」と。 要はこの GSOMIA の件は韓国のつまらないメンツの問題でしかなく、そこを文 在寅は何か体裁の好い理屈を拵えて片付けるだろう。それは六二の象傳の「素飽せざる」辺りか。ただ食いしているのではない、即ち、GSOMIA のことなら北東アジアの軍事的安定に貢献しているとか何とか、何か国内向けに捻り出す。 ともかく、トランプの政府も朝鮮民族にはホトホトうんざりだろう。 USAの軍や国務省の首脳らは韓国政府に対して GSOMIA を破棄する方針の撤回を強く迫り、対する青瓦台は全ての原因と責任は日本にあると透けたデタラメを言い募り、11/16 も日本による経済報復の撤回がない限り云々とNoを言明。韓国世論は二分しており、保守系の新聞でも青瓦台寄りの意見がやや優勢と言う。11/18 にも青瓦台は同様にNoと。 だか、日本経済新聞(11/18 ?)は「韓国側によると、韓国は日本側に『GSOMIA 延長の大義名分を与えて欲しい』と伝えて来たが、前向きな反応は得られなかったという」と報じた。トランプの政府の強い態度にことの重大さを悟ったか、GSOMIA の破棄はマズイと考え直している様子。もう連中のただのメンツ・体裁の問題。 タイムリミットは 11/22 23:59:59。 文 在寅らはこの数日前には破棄の回避を決めていたようだが、韓国側では破棄して再交渉する案なども聞かれて、最後までどちらに決するか不明だった。 爻辭「飮食衎衎」とは韓国側が日本との交渉を纏めようとする様か。で、体裁作りに、次のような延長策を捻り出した。こんな調子だから、卦極の九三の物ごとが艮(トド)まるにはもうワン ステップが要る。 18:00 から日・韓それぞれが記者会見。
日本政府はべつに何も譲っていないし、何の条件も付けられていない。日本政府は輸出管理と GSOMIA は別の話という立場。今後も GSOMIA 破棄が出来るものならやってみろ。 バカチョンどもは日本政府に泣き付いて最低限の体裁を整えた。勝手に振り上げた拳をやっと下げることが出来た。 今回、韓国政府は持病の事大主義のトラブルを起こし、日・米にとってすっかり「信用できない国」になった。 尚、8/19、米韓の防衛費分担金交渉はUSA側が80分で交渉を打ち切った。70年もの両国の同盟史では前例のない決裂。 |
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福島県のうちの広野町(町域の1/5が福島第一原発の南20km圏内)の町議会議員選挙は定員10人に候補者10人で終わり、公示日 11/ 5 の 17:00、無投票でこちらも当選が決まった。2期目。一昨年7月、北隣の楢葉町(20km以内)では1人定数割れ(県内初)。今年5月、中通りの国見町では2人欠員。議員報酬だけではとてもやって行けない問題がある。うちの町だと間もなく50歳になる者が最も若く、半数が年金受給の70歳台。 で、この一週間、事情で選挙ポスターや、候補者の政見などを知らせる大きい選挙公報の制作のことで大わらわ。特にポスターを作るべきか迷ったが、2ヵ月ほど前の 9/10、今回は選挙になるのかどうかを易に質した占はこの通り。
卦の符号は、外卦の現職と内卦のその他の候補のことを示すだろう基準卦 12【天地否】|||の、九四と六三が入れ替わった形。即ち、この筮時には女性のベテランのS議員が出馬しないような雰囲気あり、また、前回こちらと入れ替わりに落選した日本共産党の女性のH前議員は立候補するだろうから、御神明はここを示したものと(これが前の稿で書いた読み筋)、これは十中八九 無投票になる筈だと、S議員は出馬しないだろうと(六四の裏の伏卦【天山遯】||||がそれ)卦読みして、一人ポスター作りは止めた。 ポスターは選挙のためのもの。選挙公報も自分の枠を自作して選管には提出したが、無投票により選管は発行を取り止めた。 他に誰か立候補するような噂は流れたが、議員間の情報網に引っ掛かって来ないし、これは他に候補者が出るのを牽制しようと過競争に見せるためにベテラン勢が流したものだろう、と。 この卦・爻では、白か黒かの占だとどちらにもなり得るので一抹の迷いはあったが、結果は読んだ通りに。的占。 公示日の 8:30 から、町内に26ヵ所 立てられたポスター掲示板のどの番号の位置に選挙ポスターを貼るか(+ 立候補書類の受付の順番)を決めるくじ引きがあり、それが決まると、支持者が一斉に貼りに回るが、こちらだけ掲載なし。 また、町議会議員ではこちらだけ原発事故で避難を継続しているが、選挙事務所は設けず、選挙カーも使わず、全て足で歩き回って1ヵ所20分〜もの街頭演説一本槍。ダントツで選挙費用が低かった筈。 今回のような場合、結果が出るまでは口外するのは宜しくない。当事者がしゃべることで運気が逃げて行きがちになる。最後に反対勢力に妨害候補を出されるとか。運気は生き物。この運気は メンタリスト DaiGo 君が言うものとは別。 この爻辭も「或いは其の桷を得れば、咎 无し」で、この「桷」という安定した場(この場合は無投票当選)は必ずしも得られるとは限らないことを云っている。すぐ下位には宜しからざる九三がある。 |
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ちょっと知り合い関係のことでピンと来たことあり。実際どういうことなのか卦読みする。 以下、第三者の立場で、成り行きを質す。
まず、某夫婦Aあり。この家庭が何かゴタゴタしているのではないかと思い、その妻の側から内情を質す。夫についてはこちら顔も知らない。
九五は裏が【雷山小過】||(← 左を上に。以下 同じ)である通り、互いにそっぽを向いていて、この占の主対象の妻Aは夫に対して感情が冷めている。このハッキリ背中合わせの卦、何か性格的な面でも合わないだろう。妻Aは仕事ではマジメで有能だが、幼いお子さんを抱えもして、内卦【艮】の “家” の中にあり、不服不満がありそうだ。元々 我慢強いタイプのようで、この問題には口を閉じている。 九五を得たので、あちら夫Aの方に動き=原因があるだろう。外卦【兌】で外の方を向いてお安く口を開いていて、浮気かな。 子供が出来ると、ありがちなパターン。同僚の国会議員である妻が妊娠したら即 浮気という新潟県の元国会議[自民党]がいた。細野 豪志[立憲民主党]も。出会いはある、お金もある。 それが、来年中になると思うが、次の卦極の上六になると、【兌】の口に至り、爻辭「其の輔(= 頰骨)頰舌に咸ず」で、妻Aは感情に任せて口を開いてしまうだろう。夫を問い詰める。良い展開の筈がなく、結婚生活は破綻へ…。 彼女は幼いお子さんが居るし、即 離婚となるかはこの占では言明できない(32【雷風恆】|||上六なら言明可)。占示は、“神意” を考えながら、現実に即して読むべきことは言うまでもない。
さて、男性Bあり。冒頭に「ピンと来た」というのは、この男性が上の美貌の妻Aに恋愛感情を持っているのではないか、と。そこから始めた卦読み。二人が何か通じ合っているのかなどは承知しないが、今度はこの男性Bの方からこの妻Aとの成り行きを質してみる。動きのある男性Bの側から質す。
まず、一つ手前の九二の爻辭等にここへの経緯を求めると、この男性Bはこれまでも何人か女性を求めて来たようだが、タイミングか、女性運に恵まれていないだろう。それで、次の人と。 で、得爻の六三の裏が【雷風恆】|||で、夫婦Aの結婚生活があるところに、このBがこの妻Aを盗ってしまおうとしているだろう。 ところが、爻辭「寇の至るを致す」で、御難を招きそうな案配。宜しき九二・九四の間で、三爻の危位。【雷水解】のご破算になり兼ねない。 だが、こちらがその辺りの懸念を説けば、彼は自得してマズイ展開にはならないかも知れない。占の当事者に伝えれば、当然 成り行きは変わり得る。 そして、次は九四で、爻辭「而[九四](ナンジ)の拇[初六](オヤユビ)を解け。朋[九二]至りて斯(コ)れ孚とせん」で、おそらく先の卦読みの通り、来年には夫婦Aの関係が解ける状況になる。男性Bにとって厄介な存在の「而の拇」とはこの夫A。これを解けば、つまり離婚となれば、目的とする九二(?)のこの元妻Aが手の中にやって来る、と。 【雷水解】の符号は妊娠の形でもあり、妻Aのことになるか、大成卦なので、それが3人のゴタゴタに絡むかも知れない。 以上、「ピンと来」て、その方向で一から読んだもの。こんな展開は上の3人の誰も思ってもいない。 |
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半分 結果が出てしまった占ですが。 文 在寅はこのソウル大学校 教授のツ 國(チョ=グク)を法務部の長官に就けて、検察機構を自由にコントロールしようと。大統領は退任後には後任に容疑を拵えられて塀の中というのが常だから、就任中の証拠作りはさせたくない。文はこの男を自分の後任にしたいようだ。
「タマネギ男」と揶揄されるほど妻・娘・弟に疑惑や不祥事が次々と出て来て、韓国社会の伝統芸(歴代12人の大統領を一人々々 調べると、こんな例が続々)。韓国では検察は国策捜査が酷いことから極めて評判が悪いが、今は検察庁の尹 錫悦 総長が文を裏切り、CIAと繋がっているのか、正義の味方。 そこで、面倒な立場のツは煙を払おうと9月に11時間の記者会見に臨んだ。甘い容姿で、韓国では尚更、女性ファンが大勢 付いている。 さて、法治国家では、小沢 一郎 氏の例の通り、検察が容疑をでっち上げて逮捕・立件すれば、行政トップの政敵も失脚させられる。その指揮権を握るのは法務行政のトップ。文はその後のプロセスの大法院の判事らについても就任当初に13人の判事の過半数を極左(主体思想信奉者とも)で揃えている。 朝鮮の政治史をやれば解るが、古代の三国鼎立の時代から朝鮮人は歯止めが取れると凶悪犯に変わる。現代でも李 承晩は済州島四・三事件(1948)・保導連盟事件(1950)で 100 万人前後の自国民を殺し、朝鮮戦争(1950〜53)では米軍の上陸で北朝鮮軍を38度線まで押し返して停戦確実だったのを手柄を作るようにわざわざ北進し、同じ民族の北朝鮮は中国軍を呼び込んで、300 万人余の戦死者を作った。朴 正熙、ベトナム戦争では30万人の韓国兵らは一般の村々を襲撃しては人々を虫けらのように殺し、強姦し、彼女らを慰安婦として引き連れ、数万人のライダイハン(= 韓国人との混血児)をベトナムに残した。元寇の時、元に取り入った高麗の連中が対馬・壱岐の住民にやらかした凄惨な惨殺と何か違うのか。日本でも、特に終戦から数年間は全国各地で集団で警察署を襲撃、殺人、窃盗、それはそれは朝鮮人ぶりを発揮した(差別されて当たり前)。今、“超” 独裁の金 正恩が迎撃不能の軌道を飛ぶ核兵器を手にしている。
文 在寅の弾劾を訴えるデモなのか集会なのかにはソウルに数十万人が集まった。そういう中、筮を執った。
六四の裏に【天雷无妄】||||(← 左を上にして見る)で、文の企てか、妄りな様が背景にあり。 9/ 9、文はツ 國の就任を強行した。的占。 そして、あと2ステップで爻辭「之[上九]をYすこと莫(ナ)し。或いは(= 六三・九五だけではなくその他の爻が)之[上九]を擊つ。心を立つること恆(ツネ)勿(ナ)し。凶」。上九だから11月上旬から前後半月の頃にはドボンがありそうだ、と。ツ自身の容疑も出て来るだろう。 すると、10月になってツは実弟に逮捕の動き。 9/28、ツの支持者ら(元は日本の輸出管理の厳格化に抗議する反日団体)が「検察改革」を訴える数十万人のデモなのか集会なのか(後記:ミュージシャンの路上コンサートに当てて、ワザと大きく見せた、実際には2万人ほど、とジャーナリストの篠原 常一郎 氏が指摘)をソウルで大々的にやったと思ったら、10/ 3、文とツの弾劾を求める童謡のアクションには青瓦台近くまで伸びる世宗大通りを 300 万人余が埋め尽くした。朴 槿恵の弾劾を訴えたろうそくデモでもこんな規模ではなかった。 ツの親族が運営する学校法人を巡る不正疑惑で、ソウル中央地裁は今朝 ツの弟に対する背任容疑などの検察の逮捕状請求を棄却。弟は、学校法人から資金を引き出すため民事訴訟を偽装したほか、学校法人が運営する中学校の教師への就職希望者側から採用の対価として数億ウォン(数千万円)の裏金を受け取った疑い。 検察は強く反発し、逮捕状の再請求などを検討する方針。 ツ、昨日は検察改革の発表をやるし、力を握った時の朝鮮人全開。 尚、文 在寅の大統領としての機運についてもこの占の少し前に質している(9/ 2) 42【風雷Y】|||上九 強欲、貪婪。もうこやつの【Y】は潰えている。上を損じて下をYす時は終わりつつある。下より害を受ける象。今年いっぱいか、相場は一両年。占時にそんなことを書いた。 実は、ツは政権内に入ってみて、文 在寅が赤化統一どころかもう続かないと認識し、見切って逃亡ということだろう。文は政権から陥落となれば、大勢の市民から告発されている與敵罪(= 敵の北朝鮮に味方した大罪)で死刑になる可能性もあり、巻き込まれたらたまらない。左翼のグループは内紛・裏切り → 崩壊が世界共通のパターン。 【風雷Y】上九を取っての読みの通り。こちらが基準にしている読みの範囲で言うなら1週間ほど予想よりも早かったが。これは易の道具立ての縛りがある。このタイム スパンで半年 違いました、では話にならないが。これまで順風で来ただろうこの男の【風雷Y】の時も終わる。 さて、残りは文 在寅の退陣。 |
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パソコンに合わせて仕方なく HTML の編集ソフトをバージョン アップしたら、使い勝手がまるで変わってしまって、悪戦苦闘です。 この4ヵ月は、易ではこれといった読み違えもなく。 |
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