|
|
|
2016 年夏季オリンピックの開催都市は今年 10/ 2 デンマークのコペンハーゲンで開くIOC総会で投票を行い、決まる。
4年前の春、自転車ツーリングの旅の帰りに寄ったマドリードでは市街の大きな教会の壁面に長さ数十メートルもあるペナントが掲げられていて、早くも招致ムードだった。シカゴは“オバマ効果”が投票に影響するだろうという。リオ デ ジャネイロはイベントづくめで、フットボールだけでも 2014 年の二度目のワールドカップ開催があってその経験をアピールしており、翌 2015 年にはコパ アメリカ(現在ブラジルが大会2連覇中)の招致も進めている。 東京への招致というのはこの国の抑圧された愛国感情をうまく突いたりして人気取りに長けて、イベントだ旅行だ著名人とのおしゃべりだと遊びに余念がない石原 慎太郎の思い付き推進である。個人的には、ワールドカップ然りで競技ごとの国際組織が主催する世界大会の方が意が尽くされるし、日本でマイナー扱いの競技はどうせ映像配信がないし、それに、万国博覧会 然りで歴史的役割が終わっているのに利権でやっている風景だから、オリンピックというものと東京開催にはあまり意義を感じない。発展途上国でやるなら分かる。 で、投票行動。去年、北京大会と称して中国全土でやったばかりで、1大会をおいてまた東アジアで? 投票人が 100 人前後もいるようだし、日韓W杯の時のFIFA副会長 鄭 夢準(チョン モンジュン)さんみたいな実弾[税金]による買収も出来ない(と思う)。
多くのスタッフと税金を使って、長い招致競争を戦って、プレゼンテーションに意匠を凝らして、そのことを受けて「不愉快」とは言い得て妙だ。何度もコンペを経験した身として、この示され方はよく分かる。夢を持って頑張ったものがて無に帰すのだから。 得爻を裏返すと【山風蠱】で、東京の建て直しということだろうが、投票直前にある最終プレゼンの辺りではもう破れている。 これが上爻を得たなら、二度目の山頂ということで、それらしくもなくないが、大阪招致に続いての失敗か。 まあ可能性を求めるなら、一事一占としながらこれも勝負占には違いないから、示され方が通常の占とは違う可能性もあるが。 IOC総会での投票日の直前、ブック メーカー、ウイリアム ヒル[ENG]の開催都市予想のオッズは、バラク=オバマ大統領が総会で招致演説をするらしいシカゴがトップで、南米初の開催を目指すリオが僅差で追い掛ける状況。東京とマドリードはすっかり影が薄くなって、鳩山 由紀夫 首相が今コペンハーゲンへ飛んでいるが、無為となりそうだ。 発表前に、その他の候補地についても見てみる。
よって、これまで何度も恥を晒しながらご披露して来た通り、全部の占が不応に変わるごとく、爻辞をそのまま使ったりすると、たまにスッテンコロリンとやられる。 卦は「革(アラタ)まる」、これかな? オバマ大統領の大統領選でのフレーズ「change」だ。革まり、シカゴとなる、と。 上爻を得たわけで、これはすでにその革命が成った後、その効果が天下に及ぶ様のこと。少なくても、演説や投票に入る前にもう勝負が着いていそうだ。 爻辞は言うまでもなく「君子は豹変す、小人は面を革む」。皆が向かうところを改めることで、五爻の天子のオバマ大統領が政権を獲って大改革を進めているような人だから、皆その威徳に感化されてそちらの方を向く、と。豹が秋になって美しい色彩に変化するが如し。“オバマ効果”が投票行動の大きな決め手になるか。コワイ辞だが。 伏卦【天火同人】は、本卦として示されたなら、他と“同じゅうする”として首位にはなれずの凡候補と採るが、それが革まる。 ついでに、リオ デ ジャネイロについても質してみた。 36【地火明夷】||(← 左を上に。以下 同じ)二爻。 これはダメだろう。二爻を裏返した 11【地天泰】|||の天地の気が交わり合う状況が一時はあった筈だが、今は陽が地平の下に没している。爻辞も左の股(モモ)を夷(ヤブ)る、と。 発表は日本時間の 10/ 3 1:00 過ぎ。 じっくり観ているヒマがない。眠い、zzzzz 今回も例外なく!勝負占は比較占になったところから通常の示され方ではなくなった、と。【地火明夷】も三爻というなら解る。シカゴのは読み方がハッキリしない。 それと、得爻を裏返して【地天泰】で、この前までテストしていた[一得爻を裏返して出来る卦の時制に関する規則 2007]に従うなら結果だけは正解になるが、今は「三遍筮には変はない」の立場で読んでいる。 また、【地火明夷】ではかつてもサプライズがあったが、どうも象意に裏がありそうで腑に落ちないことがある。 比較占をどう読むか、得爻を裏返して出来る卦をどう扱うか、未だ定則が見えず。 二度目の投票で落ちた東京は皇太子さまが総会に行かれないという時点で落選を確信した。専属の術者がおられる。 競争入札で落選になった事業者を「ハイ、退席してください」と素気なくやっている世間知らずの公務員には良い薬。 比較占となる前のこれのみ的占。 |
|
あるイベントのコンペを逃した時の占。 コンペに向けてほとんどの準備は調ったものの、タレントがスケジュールが取れないなどなどで、なかなか纏まらない。時間は迫る。はたしてこの成り行きでコンペに通るのか、三変筮法で成否を質してみた。
そもそも錯卦 38【火澤暌】||||で、火と水で和合せず。 それに、四爻だから外卦【坎】難を噛んでいるし、【水山蹇】の通り、問題をクリア出来たと思ったらまた問題、の状況が続いた。タレントのこともそうだし、送られて来る見積もりの下駄の歯がでかい。 しかし、爻の意味を考えると、不才の四爻は三爻の専門事業者らと五爻のコンペ主催者の間にあって、双方に離(ツ)いて上下円滑を得て難を逃れ得る、で、三〜五爻の互体【離】は今回の“企画”。 四爻を裏返せば 31【澤山咸】|||(← 左を上に。以下 同じ)で、事業者ら・当方・主催者が並んでめでたしの絵になる。 それと、【水山蹇】は【坎】が解けるのが五爻の時であり、実際、占時の四爻の翌月にコンペの結果が出るので、成功しそうにも思えた。 綜卦 40【雷水解】||で、あちらからすれば問題が解決される。 【水山蹇】は、言うまでもなく、足の問題で難儀する。そしたら、最後にはタレントの問題もクリア出来た。 ところがコンペの結果は×。 もう一度 爻辞をニラむ。「往くときは蹇(ナヤ)みあり來るときは連なる」。要するに、三爻が「來る時は連なる」で色んな事業者らとの準備の問題は何とか纏まるが、五爻に「行く時には蹇み」で、コンペではその先に進めない、ということになるらしい。 すると、【澤山咸】は、本卦よりあとの状態を示したものとは採れない。小成卦を採って、互いにそっぽになる、なんて観方はない。【澤山咸】は本卦以前の状態を示したもので、準備の問題は纏まる、だ。それが、【水山蹇】への推移になる。 所謂(三変)略筮法のおかしさは言うまでもなく、大岳式に【澤山咸】が伏すから、なんてこれを結果のことに重ねたら終わり。三変筮法で拠るべきは一に呑象式に爻辞の読みだ。なぜ加藤 大岳 氏は後年 略筮法に戻ったりしたのやら(時間・順番などの見方に焦点を当てるなら、得爻の陰陽を裏返して出来る卦の意味するところが本卦のそれよりあとであることは、実感では少ない)。 コンペの参加は全5社だったようだから、得たのが五爻なら辞「朋 來る」で通ったかも知れないし、4爻だから次点の扱いだったかも知れない。 結局、三変筮法を極めるには、経験を重ね重ねして 384 爻の占例を積み上げて行くしかない。 |
|
注目の人、宮崎県 知事の東国原 英夫さん(51)。 自民党員でも国会議員でもない身で自民党の首脳を相手に、次期総裁候補にしてと自身の擁立を求め、それに、衆院選前に掲げるパーティ マニュフェストに全国知事会 作成の地方分権などに関する提言を一言一句 違わずに盛り込むことも要求し、一歩も譲らない。 信じるところがあるにせよ、ちょっと自信過剰にやり過ぎているように映るが、来たる衆議院総選挙で自民党の神輿に乗ることありか。
まず彖辞から見てみると、大人しく「牝馬の貞」であるなら利があるのだが、東国原 氏は残念ながらそうは映らず、むしろ雄馬の態。「君子 往く攸(トコロ)あり」であっても、先に立とうとすると道に迷い、人の後に付いて行くようにするなら上手く行くのに、氏はまさに国民の先頭に立とうとしている。結論は「西南(= 宮崎県)に朋を得、東北(= 国政の場の東京)に朋を喪(ウシナ)う」。 三爻の辞、これついての「象 伝」は「章を含む、貞にすべし」と。時を以て発する也。或いは王事に從う、知光大 也」。初・二爻との段階を経て、光彩(= 章)が出る所だが、それをあくまで内に包んで 、従来と変わらぬようでなければならない。そうすれば、ここという時に自ずから外に発して分かるもの。で、場合によっては国家の問題にも従事するが、この卦・爻は相手が無反応に終わりがちで、成すことなくして終わる。 構造で見ると、三爻を得て、これは東国原 氏側の二〜四爻の互体の主爻で、変ずれば【坎】で、東国原 氏の理念・志、その裏に【離】でマニュフェストへの要求あり。自民党側は三〜五爻の互体【震】で、この要求に戟々 驚き、裏に【巽】でそれを呑もうとする気配も。だが、【坤爲地】への推移により、どちらの動きも消え失せ、東国原 氏の行動は無に帰する。 【地山謙】を自民党側から見ると、16【雷地豫】|(← 左を上に。以下 同じ)で、予め比例区1位のことやらなにやら甘いお膳立てがあるわけだ。 小成卦での彼我の関係でも見てみると、【地山謙】は内卦【艮】で止まる。前には【坤】無。で、【地山謙】に身を落とすでも、あるいは、立派な山が地の下に潜るでもよいが、ともかくこの占は【坤爲地】に終わる。 以上の占題以下の文は、東国原 氏が知事会の提言が自民党のマニュフェストに掲載されたのを確認してからとして出馬の返答を保留としたのより以前の 7/ 8 早朝の掲載。 彼が「そのまんま東」となれる日は来ますやら。
これは明確な御神明を得ていた。問題なく的占。 |
|
6/ 7、南アフリカW杯へ世界一番乗りを決めた岡田ニッポン。初出場の 1998 年フランス大会以降4大会連続での出場。昨日は続いて、オーストラリアと韓国が南ア行きのチケットを掴んだ。
ただ、世界では、フル代表では日本が過去一度も勝ったことがないアルゼンチンが昨日 南米予選 第13節(全18節)を終わって僅差だけどブラジル・パラグアイ・チリに次ぐ4位をやっている。ヨーロッパでは昨年バロンドーラーのクリスティアーノ=ロナウド[FW]を擁するポルトガルが出場に赤信号。2002 年の日韓大会のグループ リーグ最終戦で優勝最有力候補だったアルゼンチンを引き分けで葬ったスウェーデンはもう消えた。 現実的には、日韓大会の成績に次ぐベスト16入りは期したいところで、国民の現実的な期待感もその辺りだろう。 「日本代表よりアルゼンチン代表」のこちらだが、今の日本チームには珍しく共感あり。これまでとはちょっと違う物怖じのなさと思い切りの好さが。今のチームは一つに纏まっていて、観ていて気分が好い。 前回のドイツ大会の時は人山であふれ返った地元Jヴィレッジで直前キャンプの練習を遠目に観て、中田 英寿[MF]が一人 違和な空気を放ってチームのムードを潰しているのがよく判ったし、そのカラ回りが不快だったし、チームに好い“リズム”が感じられなかった。「今回はダメだな」を公言したもの。
段階を経て進むの意の【風山漸】。「漸進する」→「入る」を採るなら、なかなか宜しいものが引き出せるが。占事の建前からすると、決勝トーナメントには入る。あるいは、過去の記録を進める、とか。 【風山漸】を【大艮】の手の中に陽爻一つを掴んだ画とすると、【巽爲風】は二つを握っている。つまり、日韓大会に続いて決勝トーナメントに進む、と採れる。【巽爲風】は重【巽】の「入る・入る」だ。 それではどこまで勝ち進むだろうか。決勝トーナメントに進むなら、初爻位をベスト16、二爻位をベスト8、三爻位を4位、四爻を3位・・・と見て、【巽爲風】の「入る・入る」だし、ベスト8を有力としておきますか。三爻の障碍の手前で止まる、と。内卦【艮】で止まっていた記録が【巽】で動くワケで。象意は単に「入る」だからベスト16を採りたいところ。得心ゆく決め手が見当たらないけど、その辺りにしておきますか。 【風山漸】にはさらに前がある語感だし、互卦 64【火水未濟】|||(← 左を上に。以下 同じ)でもあるから、決勝進出は採れない。 爻辞は「磐に漸む」で、大石・土手まで漸む、と。三爻なら「陸に漸む」で、語感のまま決勝トーナメントに乗るイメージになるが・・・。大石・土手・・・それらしい試合会場でも指しているかと思ったが見当たらない。これが24年目の優勝を狙うアルゼンチン代表なら「表彰台に乗る」と採るところ。 上の読み方はテスト中の[一得爻を裏返して出来る卦の時制に関する規則 2007]に拠ったもの。矢印は逆向きになる。 ん〜、【風山漸】は【大艮】の手の中に陽爻一つ、1勝かな。 |
|
常日頃、勝負占に限って卦を得ないのは一つには至誠がないからだろう。勝ち負けを探ってどうする、試合を観ればいいじゃない、と思うから、何か筮が自分のものになっていない。
ご贔屓である新10番のリオネル=メッシ[FW/ARG]は チャンピオンズリーグで8ゴール(PKなし)の得点ランク単独トップで、年末のバロンドール[世界年間最優秀選手賞]とFIFA最優秀選手賞の受賞の行方がかかっている。リーグでも絶えず得点に絡んで、第36節までに23ゴール(PK×3)の4位。アルゼンチン代表でも、絶対的な王様だったファン=ロマン=リケルメ[MF/Boca Juniors]が再度の引退宣言をして、エンガンチェに。
昨年のバロンドーラーであるクリスティアーノ=ロナウド[FW/POR]は現在チェルシーのニコラ=アネルカ[FW]に次いで第38節までに18ゴールでリーグの得点ランク2位で、メッシと共に今年のバロンドールほかの重賞の最有力候補。カルロス=テヴェス[FW/ARG]も、扱いが低いので退団するのしないの言われるが、トップの一角を占める。
爻辞も「三人 行けば一人を損す」で、三人 行くような気が多いのはいけないの意。深追いは気が退けるが、仮に選手にも重ねてみるなら、メッシ、サミュエル=エトオ(リーグ得点王)、ティエリー=アンリの黄金の3トップあたりが1人 使えなくなる、なんて読んでみたり。 「象 伝」は「一人 行く、三なれば疑わしき也」と三冠の疑を言っている。 得爻を裏返して出来る【山天大畜】は本卦の【艮】・【兌】からの推移で“蓄止”。リーグ戦・カップ戦ともに挫折なしで来て最後の大一番にこれなのだから、【小蓄】ではなく正に【大蓄】だ。 綜卦 42【風雷Y】|||で、相手のマンUが益している。残念。 フット ボールの試合占ではよく得点が卦象に示されるもので、これも【山天大畜】の3−1でバルサの勝利で、1失点はオウン ゴールとも採れそうが、違うだろう。
「象 伝」には「白く賁る咎 无きは、上(カミ)にして志を得れば也」と。この世の虚飾を捨てて、悠然と自得している。それが「志を得」。無為の優勝。 ただ、得爻を裏返して出来る卦が【地火明夷】で、これが之卦なら成り行きとしてダメだが、辞がそのような意味にはなっていないから、来卦(= 時間・順序において之卦の逆の位置の卦としたもの)。 象で観ると、内卦【離】のまばゆい舞台で、外卦は【坤】地から【艮】山の上の爻の頂に上る、と。 そう言えば、マンUには白のユニフォームもあったが。 今回は卦を得ていると思うが、併し、こちらに限っては、勝負事や比較についての占での卦の示され方はまともとは言い難い。通常の易の確かさから見たら、読みと逆を選んだら8割正解なんて、呑象・燗 嘉右衛門 翁の言いじゃないが浮遊霊でも咸応しているとしか思えない。ここに書いていない多くの占でも、現実と照らし合わせてどうしたらそうなるの、を何度 経験したことやら。
マンチェスター ユナイテッド[ENG]昨年から続いたは大会無敗記録が25でストップ。 さて、今回の占は状況合理的な観点からは他に読みが思い付かない。 今 知ったが、バルサは三度目のCL優勝とのことで、【山澤損】の画象はそれが一つ損ずるとも読めたし、三爻を裏返した【山天大畜】を之卦にして2得点を“大量得点”に重ねるには無理がある。 フットボールの占では 23【山地剥】|をゴール ネットに見立てて、中の陽爻の数で得点を図るなんて見方を以前に読んだことがあって、それだとバルサの【山澤損】の2ゴールは分かるにしても、マンUの【山火賁】にも内卦に2陽爻あって、勝敗は掴めない。 他方、マンUに得た【山火賁】は確かに【離】日が【艮】山の下にある夕暮れ時の薄暗い勢いの弱い卦だが、決め手になるほどの要素とは思われない。 マンUはやはり上下白の第三ユニフォームを使った。それで賁るなのだから・・・。この卦・爻で勝利した比較占は自他ともにある。 断片的な読みとしては,片や【山天大畜】、片や【地火明夷】を伏す。互卦は片や 24【地雷復】|、片や 40【雷水解】||を蔵す、などあるが、決め手に欠ける。 ああ、読めた。何でこの程度のものが浮かばなかったのやら。 FCバルセロナ[ESP]に得た【山天大畜】は外卦【艮】の“手”の中に二陽ある。その三爻が変じて【山天大畜】では三陽になる。三冠であり、三度目の優勝だ。実にキレイな示され方。 マンチェスター ユナイテッド[ENG]は【山火賁】を得て、外卦【艮】の“手”の中に内卦【離】の栄光があるが、変じて“手”が消えてしまった。 全く鈍っている。卦は得ていた。“易神”さま、ごめんなさい <(_ _)>。 |
|
この一年で対日レートが1/2にまで下落した韓国のウォン、昨年11月から底値を打っている。年末年始には最底値から1割以上 上昇したと思ったらまた戻し、毎度ネタ作りに忙しい韓国マスコミが経済危機を煽っていた3月も何事もなく過ぎて、やっと3月半ばから本格的な上昇を窺う気配。 で、少し買ってみたら下旬にまたトントンと上がり出したので、ここらで安い内にまとめて買っておくべきや・・・こうした儲けの問いに“易神”さまが真っ当なお答えをなさる筈がない。と思いつつも・・・。
これは下がるだろうと一見して分かる。前回の昨年の占と同じく、外卦は厳【乾】のままフタをされた状態で、内卦の【坎】に動きがある(二爻の爻卦も【坎】)。【坎】の流れ落ちた水が之卦【兌】の沢として留まり、【坎】も下の爻だからそう大きくなく下がるかな、と。どちらも下落の卦。 初爻の辞をチラッと覗くと、「事とする所を永くせず」とあるので、現在の上昇の小動きは止まりそうだ。 加藤 大岳 氏の「株価騰落占法」には【天水訟】について「高いものは高く、安いものは安いというように部分的な高下を示す卦。〜大体に於いて人気に逆行した実勢を現わす傾きがあります」とあり、つまり、昇り基調にあるから、少し反転する。こちらの読みと同じ。 で、相場占自体が頼りないし、ほぼ底値には違いないし、もし少しレートが下がったって昇り基調だから銀行さんの販売レートはそう変わらないだろうし、ということで、日が替わって適用レートが更新される前にちょっとまとめ買いをした。 結果は、反発して、販売レートが 100 ウォン = 8.97 円 → 8.69 円(手数料込み。以下 同じ)にダウン。 的占には違いないが、この幅で落ちるとちょっと痛い。銀行さんに苦言を頂きながらも高〜い手数料を支払うことで何とか取り消し手続きをした。これ、「小しく言うことあれども、終に吉」。 と言うか、これ、「【天水訟】の「天水背行」だったのに、【天澤履】で買いおって、バカめ」と“易神”さまに言われているような。「事とする所を永くせず」は取り消しまでのこととか。
【雷地豫】は木の芽が勢いをもって地面を穿つのであり、その外卦の【震】の反発が示された。之卦を見れば【火地晉】の「進む」、外卦も【離】の高値に変わるから、当然 上がる気配と採れる。 ところが、先の「株価騰落占法」には「【雷地豫】は荷モタレの嫌いがあり、それに押されて値は下向く傾きがあり、弱含みの保合いの占」とあって、卦を考えればなるほどなのだ。しかも、上爻の「冥豫」で、上り詰めてだらしなくなっている。互卦 39【水山蹇】||だし、これはその通りかも知れないと見方を改めて、買いの準備をした。相場占は本卦本意には違いない。 で、結果は、為替レートはV字で戻したが、販売レートは 100 ウォン = 8.53 円と少し下がった。念頭にあったのは販売レートだから、大岳先生の言いはそのまま正しく、的占。 翌 4/ 1 には 8.69 円に戻している。一般相場は少し下がったが。 さてさて、いつ頃 = 13 円ぐらいに回復するやら。 相場の勉強は身銭を叩いて真剣勝負をやる他になし。 ちなみに、都銀やいろんな両替商が外貨の宅配サービスをやっている。但し、銀行は手数料がとんでもなく高くてえらい授業料を払わされた。 4/ 3、ウォンの販売レートが 100 ウォン = 9.08 円(手数料込み)にアップ。1ヵ月弱で1円以上の上げ幅。 ウォンが円に対して下がり出したのは 2007/ 6 頃から(= 13.4 円程/手数料抜き)で、半値に達したのは 2008/11 。最安値はその後の = 6.2 円程。さて、これからどう動く・・・。
加藤 大岳 氏の「株価騰落占法」には「小波瀾の占で、頻りに動いて上げも下げも一方に持続することがないけれども、その幅は大きくありません。上下往来の其の孰(イズ)れが強いかは初・四の爻卦の如何にあって、初・四に【離・震】を配せば騰勢 優り、【兌・坎】を配すれば下押し気味となります」と。内卦の主爻である初爻に【離】、得爻の四爻に【乾】を得たからこちらも宜しい。その上昇幅が気になるが。 画象を見てピンと来た。これは為替チャートの変動幅の画だ。本卦は時制でいうと過去、之卦は未来。すると、年内には以前の最高値の6〜7割までは戻すでしょう、と。= 10 円(手数料抜き)は超えるかな。銀行手数料で失敗したから、これっぽっちではしょうがないが。上に2爻の余白があるから、来年にはもっと上がるか。 |
|
筮竹は長さが40cmはないと しなりがなくて捌きが悪い。以前、旅行用にと30cmのものを買ったら、ウレタン塗装も手伝ってこれが串みたいに固い。問筮の時には、筮竹の束をパッと開いてピーンと元気よく揺れるものを所謂 太極にしているが、これじゃそれも出来ない。
材質では黒檀。これは折ったら目も当てられません。 なので、筮竹は消耗品と考えるのも一つだし、こちらは“練習用”なんて言われる塗装なしの竹ヒゴが程よく手に馴染むので、結局ずっとそれを使っている。長さは45cmぐらいが丁度 好い。 筮竹の長さは昔は使用者の位によって異なっていて、後漢の許 愼がまとめた最古の部首別漢字字典「説文解字」には当時の蓍(シ)は「天子のは九尺、諸侯のは七尺、丈夫のは五尺、士のは三尺」とある。1尺の長さは、中国では時代が下るにつれて伸びていて、後漢には少なくても25cmになった。すると、天子用の筮竹は2m以上もあった? それなら直径も2・3 mm のわけがないし、それを50本 束ねたら、大木。 一尺七寸(51.5cm)もある筮竹をネットで見付けて買った。尺七、届いてみたら、流石に長くてしはなりが好いし、かと言って反りも殆どなくて、木の節もない良品だが、立派に使い込まれた中古で、そこそこ漆が剥げて軸の木が見えている。やられた。よく騙される。見てくれのことより、中古のこういう道具にはどんな想念がまとわり憑いているやら知れないので使いたくないのだ。神具には違いないけど。 と思ったが、易学徒の習性で「まてよ」と。頭からハズレと決めつける勿れ。塗装の点を除けばよく作られた品物には違いない。このまま引き取っていいものか、この尺七を使って質してみた。
へー。これは、正応する二爻の宜しき漆職人を得て、これに任せて筮竹を修繕すれば綻びを更始一新して立派なものになる、と言っている。「象 伝」に「用て誉あるは、承(ウ)くるに徳を以てする也」とあって、用いるのはまず以て五爻が受け継ぐからで、徳を以てこれを受け継いだら宜しい、と明直である。漆職人が徳を以て受ける、ではない。「徳を以て」・・・ああ、紫龍仙道人やらを読んで心得たばかりだろうと言われているようだ。 ともかく、“易神”さまはこれを受け継ばいいと、漆の塗り替えをすればいいとおっしゃる。キー センテンスの「用て誉あり」は言葉だけを採って、その筮竹を用いれば立派に用を為す、でも好いだろう。辞の意味に沿うなら、二爻を用いるのだから、漆職人を用いれば、だ。そうすれば中古の品も立派なものに生まれ変わる。だから、「父の蠱を幹たり」で、そこの間の協力に父の蠱を幹めよ、と。漆の塗り替えは費用が気になるが、これなら中正の徳のある職人を得られる筈。 綜卦 17【澤雷隨】|||(← 左を上にして見る)はこの場合はこちらが随って品を引き継ぐ、かな。結果が出ている。漆職人のことなら、こちらの求めに随ってくれる。 で、之卦 57【巽爲風】となり、この筮竹は巽順にその役目を果たして行くでしょう、と。 納得である。
|
Copyright (C) 2001-2023 Leibniz Cop. |
![]() |
![]() |