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こちらは十数年、実占と研究を重ねて来て、易に確信を持っている。易は問筮者の真剣で正しく執られた問いには適切に答える、と確信を持って言える。勿論、卦読みは一筋縄には行かないし、“易神さま”の真意が掴めないことも、読みをしくじることもある。だから、重要な占事なら猶更、まずは(頭の中の)居住まいを正して筮竹を握る。卦を得ないことには始まらないから。 久しぶりの筮談。 猫のマー ♀がこちらが一晩 留守をした間にカギを掛け忘れた窓を自分で開けて逃げてしまった。津波の直撃を受けた実家から行方不明になって、3ヵ月後、2kmも離れた場所で実に偶然に再会できたのに・・・。 東が太平洋、南が田んぼの広野の環境と違って、ここは東西南北どっちに行ったか分からなくてこれがまいったし、周辺 500 mぐらいだけでも仮設住宅が千戸ぐらい並んで、立ち入りが出来ない一般住宅が北〜西〜南とそれ以上にどこまでも続いている。加えて、マー ♀は6月に再会した時には目の前のものにぶつかるほど視力が弱っていて、外に出ると、どこまでも行ってしまうようになった。 ■「マー ♀と再会なるか」と質すと、42【風雷Y】|||初九 爻辞「用て大作を為すに利(ヨロ)し。元吉なれば、咎 无し」、無条件に吉の「元吉」。この卦は 12【天地否】|||(← 左を上に。以下 同じ)の塞がった状態から、九四の一陽がこちらに宜しきに戻った画。【大離】の似卦を取るなら、見付かる。初九には神の御加護ありの 20【風地觀】||が伏して、【風雷Y】はこの【大艮】の“家”の中に一匹 居る画。間違いない。ただ、上九まで時まで見付からなかったら、宜しくない。手の届かないところに行ってしまいそうだ。方角なら、内卦【震】の“東”から外卦【巽】の“南東”か、【大離】の似卦から南が一番に来る。 なぜこの卦か。神明の申すところは一番に「大作」だろう。チラシを作って、配りまくろう。「作(ナ)す」。彖辞「大川を渉るに利し」、ここは思い切って頑張る、と。 それから、互卦が 23【山地剥】|だが、こういう関係を問う占では先の成り行きとはしない。行方不明の間の状態、と。 まあ、そんなことを思った。この初筮というのは大切。 ■チラシ作戦の成果を質すと、58【兌爲澤】||||九二 重【兌】で再び見(アラ)われる、とも取れるが、この卦はあちら外卦がそっぽを向いている画で、相手のある占では期待できない。 錯卦 52【艮爲山】||は“家”と“家”。17【澤雷隨】|||が伏していて、マー ♀探しを皆さんが気に留めてくれてはいるが。 そうして、N95の大きなマスクをし、「マー ♀、マー ♀ちゃん」と呼びながらご近所から探し歩く。 ■それで、マー ♀は今 歩いたエリア内に居るか、と易に確認すると、4【山水蒙】||九二 爻辞「蒙を包む」、即ち、迷子を包むで、間違いなく今 歩いたエリアのどこかに居る! よく問いに応じている。 ■また、別の時には、真夜中、これから探して結果を得るか、と質すと、62【雷山小過】||六五 爻辞「密雲あれど雨ふらず。我が西郊よりす。公[六五]、弋(イグルミ)して彼[六三?九三・九四?]の穴に在るを取る」で、結果は得そうにない。だが、「弋」で穴に在るを取る」とあるし、31【澤山咸】|||が伏しているから、探さないではいられない。 猫探しではベテランのこちらも、どちらに逃げたかが判らないというのは辛い。南なら南に居ると思うから、真剣になって探せる。 そこで、上の占では、象伝「密雲 雨ふらずとは、已(ハナハ)だ上れば也」で、上り過ぎる、つまり、南の方に行き過ぎている、南ばかり歩いている、だからダメなのだ、と気付いた。この時も南〜西と探したが、【雷山小過】なら【大坎】で“北”だ。 ■マー ♀は今 歩いたエリアに居るか、と質すと、29【坎爲水】||六三 いない。爻辞「來るも之くも坎坎。險にして且つ枕(チン)す。坎萏(カンタン)に入る。用ふる勿れ」で、この言いだと、マー ♀は【坎】の“北”の方をそちこち行った来たしているのではないか。「枕」で寝起きしている。また、「坎萏に入る」で文字通り穴に落ちているとか、何か進退 極まっているだろう。この占示をこちらに対することだとしても、「來るも之くも坎坎」だよ、と。 南というのは、仮設住宅の南の端やその辺りの道路でそれらしい猫を見たとの声があり、また、初筮の【風雷Y】も【大離】の似卦(【離】= 南)だから、というわけで、引き摺られている。 それで、お隣の若い奥さんは、12日の夜にマー ♀が外にいたのを見た、と言う。ご飯を半分 残しているから、やっぱりこちらが出てから早い内に抜け出していたのだが、もう16日だから丸4日。それだけ遠ざかったか、探索エリアが拡がったか、と思うことになる。 ■それで、これはどうも北だと、これから道路を挟んで北に隣接する振興住宅街を探すが、その成果を質すと、9【風天小畜】|||||上九 爻辞「既に雨ふり既に處(オ)る。〜月 望に幾(チカ)し」で、「既に處る」! 「月 望に幾し」で、もう少しだ、と。北にいる。5【水天需】||||の「需(マ)つ」が伏している。北の住宅街かその裏の山辺りにいる・・・。綜卦 10【天澤履】|||||で、あちらのマー ♀はそこを履(フ)んでいる。象伝には「君子も征けば凶とは、疑わしき所 有れば也」と。その通り、この占示では大いに疑いを抱く。 ■そこで、この周りは住宅街だし、誰かにご飯を貰っているかも知れない。飼われている状態か、と質すと、5【水天需】||||九二 爻辞「沙(スナ)に需(マ)つ」だから、水が少ないで食べていないだろうし、「沙」だから外にいるだろう。そして、「小しく言(コト)あれど、終には吉」で、何か悪さでもして追い払われるとかあるが、最後には戻るに違いない。よく問いに応じている。 しかし、不安な心理には魔が入る。そちらこちらの仮設住宅や周囲のめぼしい施設にはチラシを貼って貰い、出会った人にはこれを配り、とやっているし、その内 電話が来るかも知れない、と気が緩むのだ。 ■そこで、現状でマー ♀発見なりの電話は来るか、と質してみると、52【艮爲山】||六四 これは来ない。電話のやり取りを意味する 51【震爲雷】|| の綜卦が示されたのだから。爻辞も自分の身だけを修める、で結果もその通り。 他に依頼するところが出て来ると、卦読みに迷いが出来る。 ■そこで、最初のマー ♀と再会できるかの占の 42【風雷Y】初九の真意を質してみると、16【雷地豫】|初六 正に危ぶんだ通り。この卦・爻は他を頼んだり気が緩んで己が業を怠っている、の象。爻辞も、「鳴豫。凶」で、こうして予め鳴いて、即ち、チラシを拡散して回っているが、それによって怠りがあるから凶だ、と。こちらは伏卦 51【震爲雷】||の電話に期待しているが、本卦ではそれが宜しくない、とキレイな組み立てだ。象伝「志 竆まりて凶なる也」。 前の占も、自分の身だけを修めろ、と読むべき。 目が覚めた。人に期待することは一切 捨てて、自力で探し歩こう、と。そもそも、万事、自助の姿勢が真ん中にあってこそ運も来るのだ。 先の 42【風雷Y】六二の「大作を用ふ」は「大策を用ふ」だ。いっぱい捜索しろ、と。これは全力投入の卦。 ■改心したその姿勢を以て再会如何を質すと、41【山澤損】|||初九 これは急いで探さなくてはいけない。この卦・爻の時は、何か窮地にあって、マゴマゴして助け得ないと亡くなってしまう成り行きもある。伏卦【山水蒙】は不明の状態。 しかし、頑張っても見付からないなら、この占示は妙だ。我が身を損じて「上を益す」の卦、見付かる筈だ。 ■そうして、居場所を詰める。再び、今まで歩いたエリアに居るか、と質すと、38【火澤睽】||||六五 「雑卦伝」に「外 也」とあって、ちょっと出ているかも知れない。だが、上九の出合いの時まであと一歩じゃないか! 六五は爻辞に「巷(チマタ)で主に遇う」とある六二(マー ♀)の応爻で、これは出くわすこと間違いなし。 ■続いて、マー ♀の居る方角を質すと、64【火水未濟】|||九四 外卦【離】の“南”、内卦【坎】の“北”で、示されたのは【離】の主爻・・・。とにかく、ここは気を入れて周囲をグル〜ッと大きく探すべしと寒空を歩き回ったが、爻辞「貞(タダ)しければ吉にして悔 亡ぶ。震(ウゴ)きて用て鬼方を伐つ。〜」で、「鬼方」とは殷時代に北方にあった小国、つまり、北が示されたことに気付く。象伝「貞(タダ)しければ吉にして悔 亡ぶとは、志 行わるる也」! ■この数日 日ごとに冷え込み、かかとが擦り剥けたしで、一旦 戻り、今 大きく歩いたエリアに居るか、と北を念頭にして質すと、57【巽爲風】||||初六 爻辞「進み退く。〜武人の貞に利し」。象伝「進み退くとは、志 疑ふ也。〜」で、念頭の北の辺りをウロチョロしている筈だし、9【風天小畜】|||||の少し畜すが伏している。間違いなく北に居る。で、食べることなのか、やっぱり何か進退 極まっている。 ■北に全力を投入すべし。これから朝まで北の住宅街一帯を探し回るつもりだが、成果を質すと、46【地風升】||六四 具体的な指示が降りた。これは升(ノボ)れ、即ち、南に行くに宜しの卦だが、六四は爻辞「升るときは、五の疑あり」で、つまり、南ではない。そして、「五」とは六五のことだが、【坎】の位であって“北”の疑いがある、と言っている。そして、「唯(タダ)誠を尽くす可し」と。あとは「王 用て岐山に亨す」で、ひたすら神に救いを求めよ、と。象伝は「王 用て岐山に亨すとは、事に順ふ也」と云っている。あとは、無意無心に探せば結果は付いて来る。 神なる対象に救いを求めることは幼い行為、バカげた行為などでは全くない。自助を忘れた他力でもない。現代人が中途半端なゆえに確信を得ないだけのことであって、これはこの世に存在する万古不変の真理。事実、祈り求める心理は万人に生まれ持って備わっている。アンテナが錆ついているだけだから、確信を掴むまでやれば好い。 考えてみると、マー ♀は、南の窓を出たものが、長屋のような仮設住宅の棟を北へ回って、玄関辺りをウロチョロしていたのだ。外へ出すと、いつも北の方へ走っていたじゃないか。6月に再会した時も遙か北の方に行っていた。思えば、広野の実家では眼の悪かったクリ ♂も、Bubu ♂も、何日も行方不明になると決まって北の方で見付けている。 「鬼方」、「五の疑い」等、間違いなく北に居る! 【地風升】だから、真っ直ぐ北というより、南か南西にずれるかも知れない。200 mも行ったら灌木だから、そう遠くないところに居る。 確信を握ると、斯くも内面の様相は変わる。ジャンパーのファスナーを首もとまで上げて、キツイ夜風の中を歩き出すと、バレーボールならあとワン セットで勝利の自信が出来ている。功を得るには、何かの勢いがある時に、功なったつもりになることが大事で、美女がいたら、もう自分の妻になったものと思え、だ。そして、しばしば書くが、この“運”はそ〜っと自分の中でキープする。余計なマイナスに神経を振らない。 すると、
神助を求め、北の住宅街を広く一周した後、何げにその内側に続く道を南西に入ると、こちらの呼び掛けに大きい声で「アー、アー」。マー ♀、見付けたり! 道沿いの家のバンの前の方から声がする。底からエンジンの下に潜り込んだらし。車の下から覗いて照らしても、鳴き声はすれど全く姿は見えずで、出られなくて火が付いたように鳴く。それで、ボンネットを開けて貰えないかと、持ち主の家のチャイムを鳴らすと、AM 1:10、不審者かとキツイ文句を食らい、平身低頭しかないが、出て来てくれない。すると、マー ♀、暫くして自分で出て来た。マー ♀だ。こちらの手の平をベロンベロン。もうその辺りにいる、と思っていたから、驚きがない。「居たわい」とあらためて易を確信するのみ。 丸5日、こんな冷たい人の多い街角で、何を食べていたものやら。 最後の頃の読みはその通りだった。初筮の【風雷Y】初九は上九の時まで見付けられなかったら宜しからずで、18日になったら、おそらくもう遇えなかっただろう。それに、朝になって、この状態のまま車が出たら、熱いエンジンにどうなっていたか、振り落とされなかったか、或いは、遠地に行ってしまっただろう。占示の窮地とはこういうことだったかも知れない。 “易神さま”は占示をもって問筮者の尻を叩く。鈍ければ友を救えず。 易は的確な卦を得ることより始まる。今回あらためて確信した筮時の様態については本の方に書こうか。正しい卦を得るにはどういう頭の有り様が必要なのか、ということ。先哲もたまに書き残しているが、何らかの確信を得ていると思われる人は殆どいないし、ピンと来ない。 |
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ところが、明日(本日)野田は交渉に参加する意向を明らかにするような様子。占断には状況をよく観察すべしで、何か動きがあるかも知れないとここには書かないでいた。 すると、案の定、本日の態度表明は見送りとなり、明日にとなった。 それなら、この爻意を今日・明日のことで読むなら、野田は明日は交渉への参加を明らかにするだろう。或いは、次回に。嫁ぐは嫁ぐ、いずれ交渉に参加する。 先週、国会に行った時、裏の道路を挟んだ向こうの議員会館の前の道路にはTPP反対の赤いジャケットを着たたくさんの人がピケを張っていた。 |
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たまには遊ぼう。 日が 7/10 に替わって、筮竹で二筮。なでしこジャパンの試合の前にササッと書いておく。
何度も書いているように、勝ち負けを問う占では展開などの細部までキレイに事実に付合する場合とまるでハテナの場合のどちらかになる傾向が顕著なので、後者なら、アルゼンチン代表の優勝もなでしこの勝利もない。 ここはなるべく筮が不応となるのを避けるのに、なでしこの占はドイツ代表との比較の形を避けて一筮に止めた。即ち、単に機運を質すものとする。 また、以前に読んだ通り、セルヒオ=バティスタ監督はリオネル=メッシ[FW]ら世界最高の攻撃陣を機能させ得ていないままコパの舞台に上がったが、彼は次のブラジルでのワールドカップではアルゼンチン代表を率いることはない、とも読んでいる。理由はそれ以前での成績不振。今大会の結果がそうなら、敗退と共に解任となるだろう。 それが、なでしこが延長戦の後半3分に丸山 桂里奈のゴールで先制して、1−0で勝利した。うちの町のJヴィレッジがホームの TEPCO マリーゼの元メンバー。 本戦が0−0に終わろうとして、五爻より上に当て嵌る延長戦を見ると上爻が陽爻だからその後半に得点あるかなとは思ったが、勝ちはちょっと出ない。 あるいは、大会についての最初の占ではこれまでもあるように、なでしこの試合ごとの勝ち負けを以て示されたものか。 易の示され方は、爻が陽だから勝ち、陰だから負け、とは限らない。まして、占事の主人公は女子達。すると、ここまでは合致している。陰である次の五爻の準決勝では勝ち、陽である上爻の決勝(ブラジル戦?)では負ける、となるか。 占のハテナはともかく、過去 勝ったことのない FIFA 2位の相手、ホスト国として大会三連覇を狙うドイツを相手に 120 分を耐え抜いて、初の準決勝 進出を決めたわけで、値万金の大勝利! そして、優勝はそのウルグアイ。7/24、故障・出場停止だらけのパラグアイを3−0(2−0)で完封した。アルゼンチンを抜いて、大会最多の15回目。 ワールドカップ×2、コパ アメリカ×2、将来、リオネル=メッシ[FW]はフル代表では結果を残さなかった選手として記憶されることになるかも知れない。あと2回はW杯の舞台を踏むだろうが。凡将セルヒオ=バティスタはこれにてクビだろう(後記:7/25 辞任)。マルセロ=ビエルサの技術&指導力もディエゴ=マラドーナのガソリンもない。個人的には、試合中タッチ ライン際に立たないスーツ着の監督は売り。 【艮爲山】六二はハッキリしない。 なでしこジャパンは準決勝スウェーデン(FIFA 3位)戦、USA(FIFA 1位)戦を制して、ワールドカップで優勝してしまった。丸山 桂里奈[FW]に鮫島 彩[DF]に、国道6号線の広野ドライブインで食事していたぐらい近い人だったのに、一躍 国民栄誉賞を貰うような人になってしまった。 夜中に起きて、テレビ観戦。延長後半、CKからの澤 穂希[FW]のアウトのワンタッチで2−2で追い付いたぐらい、ずっと勢いがあった。PK戦の一人目で海堀 あゆみ[GK]が左足で止めた時に優劣が引っ繰り返ったかな。佐々木 則夫 監督は、スウェーデン戦後の会見でも決勝のPK戦前の円陣でも、あんな浮ついた感じで大丈夫かねと思ったが、女子の束ね方というのはちょっと違うね。勉強になった。対するUSAは追い付かれてカチンカチン。 大野 忍[FW]の果敢な攻め上がりと宮間 あや[MF]らとのスカッとしたパスでの崩しとか、スウェーデン戦での川澄 奈穂美[MF]の切り返しの好いループ シュートとか、女子サッカーを見損なっていた。スペースがあって、男子のような潰し合いがなくて、これはこれで面白いかも知れない。ともかく、被災民は前に踏み出す力を貰ったろう。 こちらの【艮爲山】六二も不応としか取れないね。 ん? となにげに思って一筮したら、
ところが、この爻辞と象伝。外卦【艮】の“手”の中にあるのは【乾】金ではなくて、【坎】のただの“石”。三爻は危位で、【坎】の一部であり、陽位に陰の不正。こんなすっかり真逆で受賞するかね? 【坎】には“策”もある。 はて・・・錯卦【澤火革】||||の変革がある。そして、爻辞「金夫を見れば、躬を有たず」ね、象伝「行ひ順ならざれば也」と。これなら、来年 開催されるロンドン オリンピックで金メダルを掴むためにはここでこんな大きな賞を貰って成り上がってしまっては身が持たない、順序が悪い、といったような理由で、ここは受賞は持ち越しとなるとか。見物とゆこう。 この占示は問いに対して意味内容はよく合っているから、警句として採るべきかね? 8/ 1 夜に一報が入ったから、九五「童蒙の吉なるは、順にして以て巽なれば也」を採る? しかし、先の占の後にこの占示の真意を質したら、56【火山旅】|||六五を得ている。 爻辞「雉(キジ)を射て、一矢 亡ふ。終に以て譽命あり」で、外卦【離】の主爻を得て、いずれ「譽命」あるだろうことは分かるが、そうすると「一矢 亡ふ」は意味が判然としない。 こんな占を外すのだ、余興の筮はやめとする。身が入っていない。震災の後、事態の成り行きと自分や周囲の人達の問題以外、どうでもよくなっている。 |
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菅 内閣の成り行きについては震災前に占的を弄ってゴチャゴチャとやり過ぎた。再筮になっているから、あとは月々の機運を観るぐらいにしておく。 政治、就中、政局は不測の展開が多過ぎて、直近の事柄でないと読み難い。 抵抗野党のダダと我欲のみあって公利なしの珍品、菅 直人。党三役から見放され、党の協力も得られず、ために、福島第一原発事故の対応は停止し、震災復興を益々 混乱させ、皆々に呆れ果てられて猶、異様な執着で椅子にしがみついている。 野党は首相を強制的に脳検査に送致できる法案でも出せばいい。 民主党はこやつを本当に辞めさせたいなら、閣僚の過半数は国会議員から出す決まりだから、皆 辞表を出して就任依頼を断ればいいのだ。しないのは共同正犯。 菅が衆議院解散をやれば民主党の自爆だから、己がメンツだけで政権を明け渡し、同僚をやまと失職させて恨まれ、この時期に1ヵ月も政治空白を作って、それこそ歴史に長く“バカ者”と刻まれる。 こんな内閣自体はどうでもいいが、このままでは予算が動かない、自分も福島県も先が見えない。
3【水雷屯】||(← 左を上に。以下 同じ)初九 「雑卦伝」は「屯は見はれて其の居を失はず」。 初九は成卦主であり、その意は彖辞に近くて、爻辞「磐桓。貞に居るに利(ヨロ)し。侯を建つるに利し」だから、ドッシリと、動くことはない。 裏に 50【火風鼎】||||があるワケで、これは原子炉の画。 8【水地比】|が伏していて、比和、原発の安定に向けて忙しかった。
28【澤風大過】||||初六 「雑卦伝」の通り、また、初爻だし、いよいよ内閣という棟が撓(タワ)み始めるだろう、と。その通り、衆議院で内閣不信任案が提出される動きとなった。 逆風に戻ったので、退陣時期を探ると、この卦は爻辞の上では九三の7月頃がまず怪しそうだった。
62【雷山小過】||九四 爻辞「咎 无し。過ぎずして之[初六]に遇ふ。往けばq(アヤウ)し。必ず戒むべし。永貞を用ふること勿れ」で、咎められることはない、即ち、否決。あとで考えれば、「過ぎずして之に遇ふ」とは、過半数が取れそうになくて、初六の鳩山 由紀夫を口先で騙して票を得た、と。そこで、「永貞を用」いたから失敗。即ち、不信任案が否決されると、手の平を返してズルズルの続投をまた始めた。 互卦 28【澤風大過】||||で、内閣の棟は益々 撓む筈。事実、菅はバッシングを受けて退陣を臭わせたから、一気に求心力が落ちた。 この卦は票が「小(スコ)しく過ぎる」イメージでいるとやはり失敗する。6/ 2、不信任案は大差の否決だった。
19【地澤臨】||初九 6月については筮を執らなかったが、この占示なら7月も退陣はない。 錯卦 33【天山遯】||||を観て「八月に至れば凶 有らん」の卦だが、六三の爻辞には「甘んじて臨む。利しき攸(トコロ)无(ナ)し」とあり、その伏卦は太陽が夷(キズ)つく 36【地火明夷】||だから、六三の9月頃が怪しくなる。続く「旣に之を憂ふれば咎 无し」となりますやら。
53【風山漸】|||九五 この卦は上九に当たる9月に至って飛び去る、と観る。 だが、以前にもこの上爻を得て、呑象・燗 嘉右衛門 翁の言葉を借りるなら「盈満を知りて風塵の外に脱する」の、菅にとっては別の飛び方になった。つまり、震災前の占では、この内閣は3月かせいぜい4月の頭で終了する流れだったが、震災で一変した。その展開が見えなかった。
14【火天大有】|||||九四 この卦を得て、菅も一応は首相の位置にあるから、普通ならここら辺りで the End。朝青龍も外相だった前原 誠司も【火天大有】でボキッという感じで倒れた。
10【天澤履】|||||六三 ドッと笑った。高田 真治・後藤 基巳 氏「易 経」の解説が簡潔で好いので、読みと註釈をそのまま書いてみる。 爻 辞「眇(スガメ)にして能く視るとし、跛(アシナエ)にして能く履(フ)むとす。虎の尾を履めば人を咥(クラ)ふ。凶。武人 大君と爲る」 六三は陰柔不中正、陰爻でありながら剛位に居る身のほど知らず、たとえば片目でありながらよく目が見える、びっこでありながらよく歩けると強情をはっているようなもの。従って虎の尾を履むような危険をおかせば、虎からかみつかれる。またたとえば武勇一辺の武人が大君となり、智徳不足で国事をやぶるようなもの。 象 伝「眇にして能く視るとすとは、以て明 有りとするに足らざる也。跛にして能く履むとすとは、以て行を與(トモ)とするに足らざる也。人を咥ふの凶は、位 當たらざれば也。武人 大君と爲るとは、志のみ剛なる也」 「眇にして能く視るとす」というのでは、視力が明らかだとするには足りない。「跛にして能く履むとす」というのでは、行動を共にするに足りない。「人を咥ふの凶」というのは、その地位が不当だからである。「武人 大君と爲る」というのは、その志ばかり剛であっても実力がそれに伴わぬことである。(以上) 如何だろう。ということは、菅に立派な花道などないだろう。 伏卦1【乾爲天】||||||で、野党ほかとの闘争の果てにこうなっている。互卦 37【風火家人】||||で、民主党内でも収拾を得ない様。 前後半月ほどの遊びもあることで、的占。菅は9月には飛び去って居ないの読みの通り。それから、前にも書いたように、永いスパンを月単位で読んだなら、まして月の境のことであれば、半月は被る。 ともかく、菅 直人、この新左翼くずれのバカ男は斬罪されよ。 |
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