|
|
岡田ニッポン、今朝の南アフリカW杯グループ リーグ、1勝1敗で迎えたデンマーク代表との最終戦。こちらは日本国民の誰よりも早く日本の決勝トーナメント進出を知ることになってしまった。と言っても、度々 書いているようにスッテンコロリンとやられることもある勝負占であり、且つ、次のような占示であり、確信は好いところ8割。
つまり、卦は“風 地上を行く”象とそれ風だが、精神活動以外は概ね凶占の、まるで勢いのない【風地觀】で、【大艮】の【艮】止。卦に伏する【雷天大壯】とは「雜卦傳」曰く「止まる也」。大会での進捗状況を探る互卦は【山地剥】で大会から剥がれ落ちる、と。対するデンマークは綜卦【地澤臨】で、決勝トーナメントへ臨む。更に、四爻に伏するは【天地否】で、その内卦は【坤】弱。四爻は陰爻陰位。 先哲の占例を確認しても、加藤 大岳 氏や岳門は言うに及ばず、仁田 丸久 氏まで「四爻変では、勝負を占った時なら、勝っても元々になる」と。勉強会ででもこの卦・爻を見せたら、皆が皆「決勝Tには行けない」と言うだろう。 ところが、この爻辭に何とあるか?! 「國の光を観る」! 国を上げて注目しているこの世界の大舞台でこんな辞を得たことを何とする?! 御神明を得たり。 そう独り大きく確信に傾いたというのは、以前に岡田 武史 監督の本大会までの去就について一筮して、37【風火家人】四爻、即ち、「家を富ます。大吉」を得ていたことがある。W杯本大会に至る強化試合はご承知の通りセルビア戦から4戦全敗で、プレー内容もまあ散々だったから、負ける度に何故こんな卦・爻が示されたかまことに不思議でならなかった。勿論、勝負占で爻辭に凭れるのは危ういから、色々 考えた。 しかし、この占は岡ちゃんの本大会までの去就を質したものだが、こちらはグループ リーグが終了するまでは再び岡田ニッポンについてサイコロを転がすつもりはなかったから、この占示はその先の絵を含んでいることは想像に難くない。問いの根っこにある本大会、そこでの絵をもって監督の去就についての問いに代えている。事実、本大会までの現実は「富家大吉」と何ら重なるところがない。日々 腐るほどサイコロを転がしている経験が言わせるが、占示というのはそういう具合だ。こういう占的の移動でも、主客を転倒させるというならよく考えないといけないが。 そして、「オヤ?!」と思ったのは、頭から離れなかったこの【風火家人】は初爻から陽 → 陰 → 陽・・・と続くが、初戦でカメルーンに辛勝し[陽]、第2戦でオランダに惜敗し[陰]、事実に重なって来たからだ。三爻は陽、即ち、デンマーク戦には勝ってグループ リーグを突破という「國の光を観る」になるかも知れん、と注目した。この栄誉が「富家大吉」の示すところかも・・・と。 しかも、一年前、本大会行きを決めた直後、ズバリ、南アでの岡田ニッポンの成績を質して 53【風山漸】|||(← 左を上に。以下 同じ)二爻を得ており、伏する【巽爲風】を【巽・巽】は日韓大会に続いての決勝トーナメントへの【巽】入かも知れないと読んでいたが、本大会がスタートするとそれが確信になって来た(注:この占はテスト中の[一得爻を裏返して出来る卦の時制に関する規則 2007]によるもので、57【巽爲風】||||が之卦の扱いになっている)。 ただ、そうは言っても、今回の【風地觀】四爻は、書いたように、まさにグループ リーグで「止」だよという要素ばかりだし、先人の誰もが「アカン」と言っているから、10割“確信”なんか持てる筈がない・・・嗚呼「國の光を観る」とは・・・。 さて、カンの好い方はもう気が付いているだろう。岡田ニッポンのこの先の行方について・・・。
今回の【風地觀】||四爻というのは、陰の小国がまさに四爻まで進み来た姿で、ここでも四爻は陰となっており、その先は陽の“壁”で、大成卦は【大艮】の“停止”。 更に、一番 最初に示された【風山漸】||| 四爻というのも、内卦【艮】の“大きな山”を超えたところだが、得爻の四爻が陰。 つまり、三つの卦のいずれも外卦は【巽】であり、決勝トーナメントに“入り”はしたが、同時に物事“果たさず”。 こちらは仁田 氏の「四爻変では、勝負を占った時なら、勝っても元々になる」とは日韓大会の成績を超えることはない、の意に思えてしまう・・・。さーて、どんな結果となるか。 決勝トーナメント1回戦パラグアイ戦は 6/29。 それに、PK戦になって、駒野の番になって、その顔を見たら例の“負の感覚”がチラついて来て、「ああ、こりゃダメだ」と外すのが分かってしまった。こういう感覚はいつも直前になって降りて来る。日本代表の勢いを借りて「正の感覚」を起こそうとしてみたが、消し去ることが出来なかった(これが物事が持つ“勢い”)。 ここまで頑張ったんだから、日本代表にはベスト8に進んで欲しかったネ。その課題の攻撃、パラグアイは力任せで中央寄りだったんだから、サイドに展開していたらもっと機会があった筈。 日本代表の選手とコーチ陣・スタッフ、そして、全日本国民に「お疲れさま」と。 そして、こちらは日本代表よりもメシよりも好きなアルゼンチン代表の戦いに専念させて頂きます。ドイツ(準々決勝)→ スペイン(準決勝)→ ブラジル(決勝)という荊の道が待っている。 |
|
|
朝鮮学校を高等学校の授業料の実質無償化の対象に含めるべきか、のこと。 文部科学省は朝鮮学校も日本の教育の法体系の中にあって「公の支配下にある」との見解のようで(教科書や授業の内容を確認していないにも拘わらず)、「公の支配下にある」から無償化の対象となる、との文脈がある。だが、民主党政府がこんな理屈でもって、もしこれを認めでもしたら、鳩山首相は「友愛」のセンスを問われるだろう。王朝の維持のために外敵を起てて「恨」を煽る、つまり、主体思想、および、日本と日本人への敵視感情を駆り立てる刷り込み教育をこの日本で続けている北朝鮮があり、その下部組織の朝鮮総連があって、朝鮮学校はその指示下にある。その教育内容・存続自体が批判されるべきところを、公金で助成する? この自由主義の日本では朝鮮民族が彼等なりの誇りを持って生きることが否定されることはない。読むところ聞くところ、朝鮮学校もその側面を持っている。だが、そういう民族教育は、彼等が自分らの資金で、自分らの責任で 100 %賄うべきこと。彼等(韓国籍の生徒については知らないが)は、祖国にはない豊かな自由経濟を享受して、自ら望んで日本にいる。学校が賄えない、且つ、日本にいたい、というのであれば、日本の学校に入る自由もある。 そこで、民主党政府。彼等の女の子なんかが泣いているような演出でもあって、ニュース映像で流れでもすれば、「可哀想だ」となって、この露骨なポピュリズム政府はイチコロだろう。この政党のボスは票のためには、あらゆる組織と見境なく組む、票取りだけのタレント候補を立てる(こちらは自由民主党 支持者ではない)。 要は、言葉がきついが、日本人の感情は朝鮮民族が持っている厚顔無恥に向けられている。20年位前、私の田舎の町で、自身の過失で家を全焼させた北朝鮮出身の男性がいた。頼りになる身内がいなかったらしく、気の毒だということで、土地柄というのかそんな時代というのか、町では公営住宅を一時的に提供した上に、役場などでは広くカンパを募って焼失した家を建て直すことまでやってあげたのである。生活資金も提供した。 ところが、この北朝鮮出身の男性は、公や周囲が自分にそうするのは当たり前と言わんばかりの態。以前の家にはあれがあった、これが足りない、なぜしてくれない、とごねる始末で、全くの焼け太りに。皆に感謝するでもなく、(日本による?)被害者然としていたのである。北朝鮮政府の行動様式そのまま。 昔の北朝鮮出身者を知っている人はこの男の言動については頷かれるだろう。これは、自尊心を持ちたい故の態度というよりも、北朝鮮出身者独特の甘えの構造より来る。彼等には自分を恃むところの矜持が見えない。矜持がないのに、「自尊心」を口にするから笑われる。わが町では皆が実感したことだろう。「ああ、朝鮮人ってこうなのか」。 そして、授業料無償化問題で、朝鮮学校関係者らが素早く記者会見を開いて、錦の御旗の「差別」をアピールしているのを観ると、いつものように朝鮮総連から「人道に訴えろ」とでも指示されたらしい。公安の指定団体の傘下を国が支援するなどあり得ないだろう。
しかし、これは4月からの実施予定だが、朝鮮学校の対象化は幾らか遅れる。【雷澤歸妹】四爻は、友人は嫁に行くが、自分は機会を待って嫁ぐ、というオールド ミスの象。四爻は三〜五爻の互体【坎】の主爻だから、今の国会で法案が通るとは思えない。外卦【震】の主爻で【兌】の位だから陽動するが、一度 機会を失する。そして、ジッとしていれば、時は来る、と。 五爻「帝乙、妹を歸がしむ」をそのオールド ミスさんの婚期とするなら、来年あたりだが、そうすると、この爻の時は常に来年ということになるし、五爻はまだ【坎】の内だから、どうだか。 ともかく、錯卦【風山漸】で、ことは段階的に進む。 この卦、内卦【兌】の北朝鮮がその“口”でもって、外卦【震】の浮き足立っている日本政府を捉まえようとする。それで、日本が向きを変えると、41【山澤損】|||(← 左を上にして見る)。まさに慈善事業。 まず、半分が読み通りに。 昨日、政府は衆議院の委員会で可決された「高校授業料無償化法案」の対象からひとまず朝鮮学校を外すことを固めた(朝鮮学校などを対象にした法案が別にあるのではなかった)。鳩山 首相は朝鮮学校を含めるかどうかの客観的な基準を決めたいとして、第三者機関などで検討する方針。今後、検討の結果、無償化の対象と認定した場合には、4月に遡って無償化が適用される、と。 ※ こちら、上を筮した時点では4月からの実施予定ということは知らなかった。 それから、昨日、大阪府では橋下 徹 知事が府下の朝鮮高級学校を視察して、朝鮮学校側に、厳格に一線を画すべく朝鮮総連との金銭関係を絶つこと、教科書内容の検討が要ること(金 正日 総書記への個人崇拝、竹島、日本海の呼称こと)、「自由を求めるのか公金を求めるのか」のどちらかにすべく教室から金 総書記らの肖像画を外すこと、財政を公開すること、などを府独自予算の執行の条件として伝えたとのこと。 この流れだと、朝鮮学校側は国に対して充分 譲歩して来るだろう。 しかし、生徒の過半数が韓国籍というのはどういうことなのやら。 驚くべきことに、民主党代表指名では、選挙在日の韓国・朝鮮人どころか、外国人が無記名で堂々と投票できるのだという。そんなで選ばれた菅内閣の帰結は決まっている。 キレイに的占。しかし、これそのまま施行されるのかね。 |
|
韓国・中国籍ほかの 100 万人弱の永住者に地域の首長・議員を決める選挙権その他を付与したものか、についての小沢民主党の政治懸案。 政治家の生臭い話はパスするとして、これを彼等に与えた場合、新大久保のコリアン タウンよろしく、田舎の町村や島などが地域行政ごと乗っ取られるぐらいのことはあるだろう。反日的な国の分子が日本の国防に関わる地域の行政を牛耳って来ることが特に問題になる。現代では地域の意思を無視した中央行政は非常にやり難い。そして、彼等は法的にあちらの国防義務を負っている。 アイデンティティのことで言うと、永住するつもりでも、日本国籍を取って“日本人”になるのはイヤだと。10年ぐらい前に時事雑誌で、日本生まれだが韓国籍でいる人たちを対象に「もし日本と韓国との間で戦争になったらどちらに付くのか」とアンケート調査をしたら、半数ほどが韓国側に付くと回答していたのに驚いた。民族教育だとそうなるのか、と。外務省の調査によれば、戦時徴用者で日本に残らざるを得なかった人の子孫というのは実際にはごく僅かのようで、在日の人々の大部分は経濟的メリットなどにより自分の意思で日本にいる。 特別永住者・永住者は全人口の1%以下だし、地方参政権ぐらいよさそうに思ったことがあったが、確実なことは、一度この権利を与えたら、逆戻りはない。2【坤爲地】初爻「霜を履(フ)みて堅冰(ケンピョウ)至る」で、熱心な活動家らに支えられた“政治要求”は徐々に確実に拡大して、果てはこの国の風景が変わるところまで行くな、と感じた。このことは中国などの永住外国人・帰化人の激増のこととリンクした時に問題が鮮明になる筈。 しかし、退いて見やれば、この動きは、飛鳥・奈良の時代のように、すっかり煮詰まったこの国にとって好い活力になるかも知れない。便宜的に帰化する人を含めて、流入人口を抑える手立てを図るなら。 実際、彼等への参政権の付与は、日本にとってはそれぐらいのメリットしかないだろう。小沢民主党にとっては票田のメリットではあっても。 今世紀が終わる頃には永住外国人は何%ぐらいになっているものやら。
地に伏していた龍が地上に姿を現す。「象に曰く、見龍 田に在りとは、徳の施し普(アマ)ねき也」。 伏卦が 13【天火同人】。この二爻の辞を見るに「人に同じうするに宗(= 宗族)に于(オイ)てす。吝なり」で、韓国・中国などの永住外国人はその仲間内だけを宜しくすることになる。それは吝、即ち、恥ずべきことだ、と。爻を年単位に採っても、鳩山はその頃まで首相をっていることはないだろうから。 |
|
バンクーバー冬季五輪のフィギュア スケートは、キム=ヨナ[KOR]の成り行きを筮したなら、男子も、ということで、前回のトリノ五輪で2位に30 pt. 差ものブッちぎりで優勝した本命エフゲニー=プルシェンコ[RUS]についても事前に一筮した。ショート プログラムで僅差で1位に着けた後のこと。
この爻辭の解釈には諸説あって、陰陽 相応じる二爻の豕(イノコ)を杭で押さえ付けて、あるいはそれを去勢して、動き回れなくするの意、などとする。よって、ライバルを抑えるのだとして、勝負においては勝ちなどとするけれど、実は五爻が牙のない豕となる。五爻は内卦【乾】を【畜】止する側とは言うけれど。対象となる人物の位置づけやそれまでの情態も見るが、そう多くない過去の単純勝負占でこの卦・爻を得た場合、総じてこの占的は負けている。五爻自身が伏卦【風天小畜】の畜止される結果と相成る。 しかも、決まって、「牙」、即ち、「冴え」がないのだ。 あらためて考えると、短いだけに解らない爻辭。 問題の「豶豕」は中国最古の字義辞典「爾 雅」に豕の子のこととあるから、それでよしとしても、次の「牙」については、公田 連太郎 翁は隠喩的に杙(クイ)のことだとして、この爻辭の意は若い豕を杙に結わえ付けて蓄養するだとしているが、白川 静 氏の「字 統」ほか手元の辞書には「牙」を杙に見てある文献は見当たらない。公田 翁はこの爻辭を 44【天風姤】初爻の「羸豕を金柅(キンジ)に繫ぐ」の絵づらに捉えているのだろう。つまり、「豕の子の牙。吉」、本当のところは何の意味だか解らない。そこで、古人は四爻・五爻の二つだけの陰爻に相通ずる意味づけをしたりして解釈を立てている。明治時代の大博学である根本 通明 翁や偉大な長井 金風 翁や、碩学らの解釈をこまごま見ていないが、この爻辭の古典的解釈、即ち、旧説というのは何とか意味付けせなならん故の古人の創作である。 そして、それはそれ。占の道具立てとしての爻は言語解釈とは別の、apriori な意味を有する。そちらが先で、占術としての易はそこを積み見上げることになる。 さて、本日のフリー プログラムの結果は、ご承知の通り、プルシェンコは僅差で銀メダルに終わった。 逆転で金を取ったエヴァン=ライサチェック[USA]が4回転を封じながら満開・大輪の花のような“これでもか”のスケーティングをしたのに比べて、最終滑走だったプルシェンコはプレッシャーにやられたように、4回転を決めたものの、珍しく安定感を欠いた(8年間、大会での転倒がないのだとか)、らしくない、なんだか会場の空気から浮いた演技に終わった。牙、即ち、冴えがなかった。細かな減点が銀へと足を引っ張ったらし。 優勝したライサチェックはこの五爻のすぐ上の上爻の「何天之衢」の座を得たというわけ。 問題なく的占。すぐに結果が判る占というのは間に雑じりがなくて好い。 こちらの場合、A氏・B氏・・・の比較の形にした場合には保証の限りではないが、勝負占では互卦を見ることも一つの判断法となる。仰々しく「秘伝」などと言って、“聖徳太子”を積んでお教え頂いた、なんて話もどこかで聞いたことがある。 【雷澤歸妹】ではダメだ。この内・外卦を入れ替えた 17【澤雷隨】然りで、人の後を追う意の卦ではトップは獲れないと見る。 |
|
日本開催の東アジア選手権大会で韓国に3−1(2−1)で逆転負け、中国・韓国に次ぐ3位。下には香港あるのみ。 あくまで6月の南アフリカW杯の本大会が全てだから、この結果や最近の冴えない戦果を近眼する必要はないが、内容が悪い。特に攻撃の詰めの連携あたりが。 で、噴火寸前になっていた「岡田 辞めろ」の声がここで堰を切った、と。
伏卦【天火同人】とは同じ人のことであり、つまり、代表監督は岡田 氏のままということであり、監督交代はない。 などと 2/15 の朝に書いておいた。 それに、「富家大吉」で、その指導下、日本代表はこれから良くなって行くだろうし、前回大会のような3連敗なんて不名誉もないだろう(と思いたい。去年、本大会行きを決めたところで「本大会での成績如何」を質している)。 易を別にすれば、個人的には、代表監督の今の役割を考えたら、更迭するタイミングだったんじゃないかな。岡田 氏は、「岡ちゃん」なんて言われる通り、いくら顔をニガくしても、人にナメられるところあり、ポテンシャルを出し切らし得ない人。持って生まれた性格だから仕方がない。今、もし世界をあたるなら、短期間でチームを仕上げて来る、もっと上手い指導者は少なからずいる。SUB-20 アルゼンチン代表の前監督のウーゴ=トカッリ。監督だけ予選突破の義理に拘る必要はない。 前監督のオシムが頭の病で倒れた時、W杯予選は控えていたが、安全パイの拙速人事をしたのがそもそもの間違いだ。すぐ正監督を据えたって、目前の試合がどうなるわけでもない。誰も彼も、エセ世論であるテレビを筆頭とする巨大マスコミの風圧に負けている。 |
|
バンクーバー冬季五連、明後日 開幕。 呑象・燗 嘉右衛門 翁が神易のような貴いものを勝敗の手段に供するのは云々とおっしゃる通りで、試合なんか観て楽しめばそれでいいが、何か一占やってみるかと。そこで、フィギュア スケートで金メダルの大本命、韓国のキム=ヨナが果たして下馬評の通りとなるか、易に質してみた。 あちらの記者 曰く、韓国のスポーツ史上、キム=ヨナほど大人気になった人はいないのだと。浅田 真央に比べたら遥かに恵まれない環境からスタートして、孟母三遷的な母親の叩き上げの下、半島人らしい強い負けん気と練習への執着で、黙々と我が道に打ち込んで、世界のトップになった。惹かれるタイプである。 気になるのは、昨年は世界選手権・グランプリ シリーズと4連勝中だったが、女子歴代最高得点を出したGPシリーズのフランス大会でピークが来てしまったかの点と、得意の3回転ルッツ+3回転トゥ ループほかで回転不足の失敗が続いて、フランス大会のフリーではすっぽ抜けをやっているような最近のコンディション。滑りの安定がウリだったのが。ヨナの靴のブレードをメインテナンスしている日本人の職人もルッツで悩んでいる様子を最近 明かしている。 さて、勝負事の占では、A氏についての占の後、思い立ってB氏・C氏・・・についての占を加えたにせよ、A氏・B氏・C氏・・・と占を並べて占考する比較占の形にすると、こちらの場合、まるで卦を得なくなることについてはもう何度も書いた。占を加えると、何故かA氏についての占までしばしば事実と付合しなくなる。A氏で止めておいた場合にはそうはならないので、あとで占を加えることは初めから決まっていたかのよう。ここに命(メイ)に通ずる不思議なメカニズムを思わずにはいられない。我が占に付きまとうこの不応は再占の涜(ケガ)によるものなのやら。 ともかく、キム=ヨナについてだけを筮することにする。
キム=ヨナの最大の敵は選手の立場からすると鬱陶しいことこの上ない韓国民だと言われる。一昨年のGPシリーズ韓国大会では、メディアから会場から猛烈なプレッシャーを受けて、ガッチガチになって、転倒。浅田に優勝を譲って、苦しげに涙をこぼした。浅田は韓国では3連勝中。 あるいは、この上爻というのは最後まで正しい道に復れないのであり、終(ツイ)にベスト フォームを取り戻せず、とも。例えば、3回転+3回転で。 いずれにしても、失敗の原因は「災眚」となる。外から受ける「災」と自身に基因する「眚」と。「災」は言わずもがな。「眚」は、目に見えない何物かで、先に書いた技術やコンディションのところに表れるか。 ただ、爻辭に「大敗」とあっても、メダルまで逃すような惨敗になるのかどうかは判らない。辞のニュアンスというのは殆ど読みの材料にはならない。互卦【坤爲地】の何もなしの風景が窺えるが、上爻だから6位なんてことはどうだか。それと、こちら、辞義については、最近、中国の戦前の聞 一多 氏の所謂“新説”の易辞解釈を読んで、目から鱗というか、目を白黒やっているところ。 「十年に至るまで征する克わず」―「十年」とは永遠。キム=ヨナの五輪後は・・・。 さて、不明の多い勝負占に限っては確言できない。果たしてどうなりますやら。
【澤雷隨】初爻。相比する二爻の後塵を拝することになる。陽爻で、本来 陰爻の二爻より実力は上でありながら、「官」つまり本来のポジションが変わってしまう。「本来のポジション」とは昨年のGPファイナル優勝などを通しての実力世界一との評価。 悪い卦・爻というのではない。この占示は最終順位が示されたものだろうし、象傳の「正に從えば吉 也〜失あらざる也」を観るなら、メダルは獲れるだろう。 で、伏卦【澤地萃】||の初爻は五爻の天子にも勝ろうというナンバー2の四爻に応じている。ここね。 ということは、順当に見るなら、金メダルは日本人である可能性が高い。 先に書いた通り、追占はしません。 象・辭・變を観る限り、この結果はなかなか出てこない。ザッと先達らの同様の占例やこちらの過去占を見ても、【地雷復】上爻でもって優勝という例は見当たらないし、負けではなくて勝ちであるというキレイな材料がない(後記:この象を首から下げたメダルの画として、その一番上の爻を得た、とでも取るか)。 爻辭などを取れば、上の占は揃って負けに付合する。例えば、ショート プログラムでキム=ヨナが首位に立った時、「官が渝る」とはこの順位が変わることだろうと思ったし、彼女は喧噪を嫌って選手村ではなくホテルに籠もって「門を出でて交わる」ことがなかったことで、メディアと摩擦が生じたり。 遊興の勝ち負けに対して“易神さま”は気まぐれである。当たった場合には爻辭などに沿って細部までキレイに現実に付合するが、否の場合には、今回のように、派手にスッテンコロリンとやられる。これ、半々。おそらく、断易でも同様だろう。 博打占しかりで、試行錯誤でデータを積んでいる横井 伯典 氏のような人はどれだけ成功しているものやら。ただ、こちらの場合、「単純辞読みなら、逆を言っておけば8割 当たる」は今や法則のごとし。大恥を晒しながら(笑)。 まあ、“易神さま”が勝ち負けの問いに対して律儀であらせられないことは、易占でもって富豪になった人がいないことで実証されている。 それから、今回も「キム=ヨナ優勝」と言っておけば無難だし、プロの易者ならそれも正しいのだろうが、こちらは占示を無視して“風を読む”ようなことはやらない。それだと筮をやった意味がない。 話が変わるが、フリー プログラムで最終グループが滑る直前、浅田 真央ちゃんはホントに逆転なるのかいな、と何げに思った時、徹夜頭に例の“暗雲”がやって来た。「正の感覚・負の感覚」の「負の感覚」。どこより降りて来るのか知らないが、これはフと思う現象で、まま事の直前にやって来て、これが頭にまとわりついて消えない時、結果はその通りダメである。 で、この冬、日本は金なし・・・銀2、銅2。韓国は、金6、銀4、銅1。 エフゲニー=ブルシェンコの言うように何だかアイス ダンス化してしまった採点基準だが、キム=ヨナの滑りは金メダルに相応しかったと思う。 |
|
象傳に「卑 以て自ら牧(ヤシナ)う也」とあって、昨年夏の衆議院選挙での大敗と政権喪失の後、猛省をして、あるいは、ひたすら民主党のイメージ ダウンに励んで、あの当時よりは多少 支持が回復するのか、二〜四爻の互体【坎】の艱難たるこの選挙に臨む。だが、程度如何の占に【地山謙】を得たら、これは落ち込む、沈む。初爻は内卦【艮】止の一部。 気になるのは、互卦【雷水解】。先の【坎】の一陽が内と外に分かれて【雷水解】となるわけで、内卦の党内部は【坎】に悩み落ち込み、外卦の支持者・有権者は【震】の態で逃げて行く。党の解散がイメージに入って来る・・・。 伏卦に【地火明夷】。陽が地下に没して、党勢は結党以来なかった暗く沈んだ様子になりそうだ。さもあらん。来る日も来る日も、口を開けば民主党の足の引っ張りに口を極めて、それが国民にどう映っているかも判らんような おかしな総裁を担いでいるパーティである(こちらはべつに民主党支持者ではない)。 ということは、民主党の小沢 一郎 氏の一件は、あるいは国民には民主党が旧い体質を一掃したという風に映ることになるのか、党勢を大きく削がれるほどのダメージにはならないのかも知れない。 ともかく、不況の二番底が来るかも知れないというこの時期に、国民生活と無関係のことに国会・国政が振り回され、時間とエネルギーと削がれて、たまったものではない。 しかし、国政の運営では、【地山謙】の通り、民主党に頭を下げていなければならない。 |
|
自分自身の次年の諸事全般を対象にした年筮というのは、茫漠として読み切れず、ただ行動にブレーキを掛けるものになりがちなのでやめたが、珍しく世の中の、日本の大勢を観てみようと、昨年の冬至に布卦した。
本卦の【地雷復】は、元の何もない状態に戻るの読みに流れがちだが、五爻「敦復」で、之卦【水雷屯】の産みの悩みに之くのだから、一陽来復、善に復るの意。この世界不況の景気停滞と時代閉塞の状態に陽気が射し始めかのか。 裏の【天風姤】の思いがけない(凶の)出来事とはさしずめ一昨年末のリーマン ショック? ただ、この卦に景気具合を見るとするなら、内卦【震】、爻卦もまた【震】で、政府は奮って経済対策を打ち出し、国民は必死に働けど、対する外卦の景気・経済なる生き物は【坤】でサッパリ反応しない。そして、その景気・経済の側の中爻が変わって【坎】難となる。宜しい筈がない。またマイナス要素の出来事があるだろう。全卦で観ても、進んで行く前方に五爻の障碍が出来る。 それと、【地雷復】五爻には亡父の意味が重なり、【水雷屯】は彖辞「侯を建つるに利あり」の世代交代を出しているから、天皇陛下の前立腺癌の病勢を問うべきところ。 それでサイコロを一擲すれば、39【水山蹇】||四爻。目立った進行は拾えない。裏が 31【澤山咸】|||で、イキではあるが。 やはり、占示は経済の回復具合のことか。そう思って、【地雷復】は一体 何が復るのか、と再び質すと、27【山雷頥】||三爻。 結局、口の養いの問題。民主党政権となり、景気は少しの上がりはあるだろうものの、停滞の風景は疑いない。 それで、爻辭「頥(ヤシナ)うに払(モト)る」、養い方が間違っている、と“易神さま”は告げる。つまり、【山雷頥】は国庫が空っぽの象で、鳩山政府はこれを賄うのに、自民党がやって来た国民からの国債と諸税による金の吸い上げ策に復る、だろうことに気が付く。【水雷屯】の錯卦 50【火風鼎】に政権を確立して自分らの経綸を図っている様子がある。しかし、続けて、爻辭「貞なれども凶」で、そうすると当然 持ち上がるだろう消費税率のアップなどを含めてそんな政策は「十年 用うる勿れ。利する攸なし」と。 民主党政府は旧来のしがらみを捨てて、特別会計に大鉈を振るって、三爻を変じた 22【山火賁】の上爻の「白賁」になって国事に臨むべし。 マヤ文明の暦の一つが 2012 年をもって終わるの、星々の変わった配列があるの、アセンションがあるの、世界終末映画がヒットしているの・・・2012 年に地球に大変動があるのではないかとの例の話題。いつもの世界の終末ネタだが、今度は日本だけマイ ブームだったノストラダムスの大予言の時よりは世界規模。 それで、試みにそんなことがあるのか、と“易神さま”に質してみたら、示されたのがこの【地雷復】五爻だった。 【坤】地の下に【震】の地震・・・。 その手前に伏卦 3【水雷屯】がある。【坎】水の下に【震】の地震・・・。 恐ろしや。 |
Copyright (C) 2001-2023 Leibniz Cop. |
![]() |
![]() |