敬愛するM=ビエルサ

29年目のアルゼンチン
2021/ 6/ 1(改 6/ 5)、6/ 2
 「29年」とはサッカーのアルゼンチン代表(フル代表)が国際大会での優勝から遠ざかって来年 2022 年のワールドカップ カタール大会で29年になるという意味。
 Celeste y Blanco(= アルゼンチン代表の愛称)はアルフィオ=バシーレ監督の下 1991 年・1993 年に南米一を決めるコパ アメリカを連覇して以来、この間オリンピックや各ユースの大会では常連のように優勝しているが、フル代表としては南米一にもなっていない。
 この間の成果を整理してみる。

●オリンピックでは 2002 年ワールドカップ日韓大会をグループ リーグで終えたマルセロ=ビエルサ監督の下 2004 年アテネ大会で初優勝、セルヒオ=バティスタ監督で 2008 年 北京大会で連覇。●ワールドユース・U-20 ワールドカップでは 1995 年、1997 年、2001 年、2005 年、2007 年 優勝(前3つはホセ=ペケルマン監督)。●南米ユース選手権では 1997 年、1999 年、2003 年、2015 年 優勝。●南米 U-17 選手権では 2003 年、2013 年、2019 年 優勝。●南米 U-15 選手権では 2017 年優勝。

 世界大会での準優勝は、●ワールドカップではアレハンドロ=サベーラ監督の下 2014 年、●コンフェデレーションズカップではダニエル=パサレラ監督の下 1995 年、ホセ=ペケルマン監督の下 2005 年。●オリンピックでは 1996 年。

 FCバルセロナ[ESP]でFIFAバロンドール4度・バロンドール2度 受賞してサッカー史上最高の選手と讃えられるリオネル=メッシも来年で35歳。ワールドカップ優勝を手にしないまま。
 それには代表監督が交代 激しくて、チームとして落ち着かない問題がある。南米予選の途中から 2010 年ワールドカップ 南アフリカ大会の監督になった故・ディエゴ=マラドーナは監督の能力がないし、今の監督のリオネル=スカローニ(43)は 2018 年ワールドカップ ロシア大会でベスト16止まりによりホルヘ=サンパオリ監督が辞任したことで、アシスタント コーチから昇格した暫定監督。U-20 代表監督も兼ねるから、東京オリンピックの U-23 代表監督もの筈。コパ アメリカ 2019 ブラジル大会は準決勝でブラジルに0−2(0−1)で敗れ、3位に終わった。
 AFA[アルゼンチン F.B.協会]はFIFAの副会長を兼ねてカネまみれと言われながらも経営手腕の高かったフリオ=グロンドーナ会長が 2014 年に急逝すると、ガタが来た。
 3.11以来サッカーどころではなかったので、この間のチームを振り返ってみる…

●マルセロ=ビエルサ監督が 2002 ワールドカップ日韓大会後も続投し、コパ アメリカ 2004 ペルー大会で準優勝し、2004 年オリンピック アテネ大会ではカルロス=テヴェス[FW]らの活躍で無失点での金メダルを首に掲げ、同時進行の 2006 年ワールドカップ ドイツ大会の南米予選ではシステムを増やし、ファン=セバスチャン=ヴェロン[MF]をボランチに下げるなどして第8節まで率いて4勝3分1敗の成績で退任。

ホセ=ペケルマンが代表監督を引き継いだ。ワールドカップ日韓大会でアルゼンチン代表の総監督[GM]として裏方を与り、Jヴィレッジに下見に最初にやって来た男。
 Celeste y Blanco の象徴で得点源だったガブリエル=バティストゥータ[FW]やディエゴ=シメオネ[DH]らが代表を退き、ヴェロンも招集なく、ビエルサ時代には殆どお呼びのなかったファン=ロマン=リケルメ[OH]のチームに切り替え、エルナン=クレスポ[FW]とのコンビで得点の半分を稼いだ。エステバン=カンビアッソ[OH]も定着。ペケルマンは先制すると、リケルメをルイス= ‘ルチョ ’=ゴンサレス[MF]に替えて逃げ切りをやっては失点することの繰り返し。南米予選は残り6勝1分4敗でブラジルと勝ち点同の2位通過(勝利は1試合 多いが、得失点差で)。
 2005 年のコンフェデレーションズカップ ドイツ大会では決勝で王者ブラジルにアドリアーノ[FW]の2ゴールなどで1−4(0−2)で屈する。
 本大会では、2トップにハヴィエル=サヴィオラ[FW]を招集し、メッシも。常連のハヴィエル=サネッティ[DH・SB]を外す。グループ リーグ第2試合でセルビア モンテネグロを6−0(3−0)で葬って、8得点・1失点の2勝1分で首位通過したが、準々決勝で開催国のドイツにまたしても先制 → リケルメをカンビアッソに替えて守りに入ると同点に追い付かれる墓穴を掘り、1−1(0−0)後のPKで破れ、辞任。ペケルマンのは風読み采配で、名将とはとてもとても。選手には○○は判断ミスをしたと言って交代させる。AB型のようで、気の荒い選手を嫌った。

●ボカ ジュニオルス[ARG]で立て続けに優勝したベテランのアルフィオ=バシーレが 2006 年 再任(歴代唯一の再任)。
 メッシを含むベストメンバーで臨んだコパ アメリカ 2007 ヴェネズエラ大会は、5連勝の大量得点で決勝に進出し、サブ中心のブラジルに楽勝ムードで久々の国際大会優勝かと思われたが、0−3(0−2)で撃沈。守備の要でキャプテンのロベルト=アジャラ[CB]がオウンゴールで2点目を許したことで引退(代表チームの守備が目立って脆弱に)。キャプテンはサネッティに。
 2010 年ワールドカップ南アフリカ大会の南米予選は、途中でリケルメからメッシのチームに徐々に切り替えるも、全くゴールを取れないテヴェスをトップに使い続ける退屈で、4試合連続で引き分けて戦績が傾き、第10節ビエルサ監督 率いるチリに公式戦で初めて敗れたところで(4勝4分2敗)辞任。

●ゴタゴタあり、2008 年AFAはセルヒオ=バティスタをみっともなく批判して猟官運動に出たディエゴ=マラドーナを監督に起用した。話題性優先。キャプテンはサネッティからハヴィエル=マスチェラーノ[DH]へ。
 マラドーナはワールドカップ南米予選を引き継ぐと、試合ごとに古参や新顔や次々 新しい選手を招集し、何時までもチームが固まらず、第12節ではラ パスにある世界一標高の高い 3,577m スタジアムでボリヴィアに1−6(1−3)の歴史的大敗を喫し、第17節ホームでのペルー戦ではご贔屓のボカで現役を続ける35歳のマルティン=パレルモ[FW]を呼んで、これが幸運にもロス タイムにゴールを決め、4勝0分4敗の計8勝4分6敗で辛くも4位通過(5位は大陸間プレーオフに回る)。
 南アフリカでの本大会、代表メンバーで 2002 年組はヴェロンとワルテル=サムエル[DF](前大会では共に呼ばれず)だけ。セルヒオ=アグエロ[FW]・ゴンサロ=イグアイン[FW]・アンヘル=ディ=マリア[OH]が攻撃陣に、パサーを置かず、5FWでゴール狙うサッカー。意外にも決勝トーナメント一回戦まで8得点・2失点で全勝の快進撃を見せたが、宿敵ドイツ(大会3位)との準々決勝で南アフリカに来ても固まらなかった守備陣が崩壊して0−4(0−1)の完敗、マラドーナ劇場を終える。ドイツには親善試合でも直前の練習試合でも勝っていた。

●2010 年の北京オリンピックを制し、マラドーナ監督のアシスタント コーチだったセルヒオ=バティスタが代表チーム引き継ぎ、暫定監督からスタート。凡庸。
 優勝が絶対課題だった 2011 年コパ アメリカ アルゼンチン大会では準々決勝で優勝国ウルグアイに1−1(1−1)の末のPK戦で敗れて敗退し、1年で辞任。

  アレハンドロ=サベーラ。
現役時代は攻撃的MFで、アルゼンチン代表でマラドーナともポジションを争った。
 
●先日マラドーナのすぐ後に66歳で亡くなったアレハンドロ=サベーラが 2011 年から指揮。ダニエル=パサレラ監督の下で監督の経験を積み、ヨーロッパを引き上げたヴェロン擁するエストゥディアンテス デ ラ プラタ[ARG]を率いてコパ リベルタドーレス 2009 を制し、続くクラブ ワールドカップUAE大会では決勝でメッシのFCバルセロナ[ESP]にあと一歩で勝利の接戦を演じた。
 代表チームはメッシが柱になり、2014 年ワールドカップ大会ブラジル大会は、南米予選では首位通過(9勝5分2敗。開催国のブラジルは予選免除)で大いに期待されたが、本大会ではブラジルを7−1(5−0)で沈めて決勝にコマを進めたドイツに0−0のロスタイムの長すぎる8分マリオ=ゲッツェ[MF]にゴールを決められ(南米開催で南米勢が初めて優勝を逃す。ドイツは東西統一後 初優勝)、28年ぶりの優勝を逃し、約3年 務めて辞任。メッシは4ゴールを挙げ(3位対)、大会MVPに選ばれた。
 ワールドカップでの(西)ドイツとの対戦は1勝1分5敗の4連敗、決勝では1勝3敗。

●次、ヘラルド=マルティーニョが 2014 年監督に就任。パラグアイ代表を 2010 年ワールドカップの南米予選から率いて、本大会では堅守と団結で準々決勝で優勝国スペインを追い詰め、コパ アメリカ 2011 年アルゼンチン大会では準優勝し、バルサも1季 監督を務めた実績。
 アルゼンチン代表を率いて勝率は極めて高かったが、コパ アメリカ 2015 年チリ大会と翌年のセンテナリオUSA大会でホルヘ=サンパオリ監督のチリに決勝で続けてPKで破れ、2年で辞任。不運だった。2018 年ワールドカップ ロシア大会の南米予選は第6節まで率いて、3勝2分1敗。

●LDUキト[ECU]とサン ロレンソ[ARG]でコパ リベルタドーレスを制したエドガルド=バウサが 2016 年の途中からバトンタッチ。
 第11節ブラジルにアウェーで0−3(0−2)で完敗し(第3節ホームでは1−1)、4試合を残して5位で、予選8試合(3勝2分3敗)の指揮だけでクビ。

●2015 年FIFAバロンドール最優秀監督賞候補で、マルセロ=ビエルサ監督を崇拝する「リトル ビエルサ」のホルヘ=サンパオリを監督に招聘。
 2018 年ワールドカップ ロシア大会の南米予選は、続き1勝3分0敗の計7勝7分4敗の3位でロシア行きを決めた。
 本大会では、グループ リーグ第1試合は人口35万人足らずのアイスランドに1−1(1−1)、第2試合は準優勝したクロアチアに0−3(0−0)で完敗し、第3試合はお得意さんのナイジェリア(ワールドカップでもユースの世界大会でも何度も対戦)を2−1(1−0)に下して1勝1分1敗、2位通過。決勝トーナメント一回戦で優勝国フランスに逆転し、後半19歳のキリアン=エムバペ[FW]の2ゴールで再び逆転され、3−4(1−1)で敗退。サンパオリは辞任。メッシは1ゴールに終わり、代表引退を示唆。DF招集だったハヴィエル=マスチェラーノは15年間の代表を引退。南米予選でこけ、気合いを損じた。
 こちらも、この頃になると、代表23人の1/3しか顔を知らない。

  El Loco(クレイジー)マルセロ=ビエルサ。
チリ代表監督時代には選手に「教授は24時間サッカーのことを考えろと言われるが、我々には普通の生活もあるんだ」と言われて仕舞った。
日韓ワールドカップのJヴィレッジでの1ヵ月間の公式キャンプでは、試合会場の芝の長さに練習ピッチの芝の長さを揃えたが、スタッフの配慮だったかビエルサからのオーダーだったか。記者会見にもピッチ際での取材にも参加できて、忘れられない記憶。
完璧を求める性格だが、誠実な人で、私の最も敬愛する外国人。
 
 それなら、マルセロ=ビエルサ(65)にもう一度 Celeste y Blanco の監督を、というのが私の願い。
 彼のチームは 2002 年ワールドカップ日韓大会の南米予選を圧倒的強さで3試合を残しながら首位通過し、フランスと共に優勝候補筆頭と言われながら、選手の多くが一流ゆえに大会寸前まで優勝争いに費やした疲労で不運にもグループ リーグ落ち(フランスのジネディーヌ=ジダンも同様)。だが、今やビエルサに学んだディエゴ=シメオネ、マウリシオ=ポチェティーノ、エルナン=クレスポ、マルセロ=ガジャルド、スペイン人のジョゼップ=グアルディオラ(ビエルサに心酔)…がビッグ クラブの監督として名声を刻んでいる。

 ビエルサはおカネや優勝請負には興味がなく、目的に最善を尽くし、弱小チームを率いて強豪に勝つことを喜びとする。「監督としての最も重要な役割はファンに熱狂してもらうことだ」と言い、チームと街を興奮させる。
 例えば、ニューウェルス オールド ボーイスの下部チームを任されると、アルゼンチン全土を70に分けて全て車で訪ね、全選手をチェックし、勧誘。あと3年もここの監督を続けていたら、メッシが入って来た。
 監督のオファーがあれば、そのリーグの全チームの選手やシステムも頭に入れて、選手の補強や練習環境の工事などの提案までやり、何時間でも納得するまで話し合う。約束は絶対。
 監督になると、いつも練習場か近場に一人で泊まり込んで、チーム作りに耽る。現在 監督を務めるリーズ ユナイテッドF.C.[ENG]では、対戦チームの練習場に “スパイ” を派遣して問題になったり(アルゼンチンではこの情報集めは常識)。彼のスーツ姿は誰も見たことがなく、常にジャージ。試合中はライン際にしゃがみ込んで、激しく細かい指示を飛ばす。
 選手らはハード スケジュールを強いられ、練習は試合のあらゆる場面を切り取っってミスの回避は機能するところまで繰り返す。戦術こそはビエルサの最大関心事で、1−3−3−1−3は彼の代名詞(相手が2トップの場合。1トップなら1−4−1−4−1)。試合途中でも切り替え、SHは攻守に忙しい。守備はマンマークでパス コースを潰す。全員攻撃・全員守備で、ハイ プレス・ハイ ポセッション。選手のローテーション方式などサッカー界の流行には特に与しない。アスレチック ビルバオの監督時代には全盛期のFCバルセロナ[ESP]に対して引かずに攻め込んで引き分け、世界を沸かせた。
 この Futbol 中毒人間の逸話は数知れない。何から何まで面白い。ご贔屓のチームでも、よく分からないサッカーで結果的に優勝しても面白くないでしょう?



占 題
 M=ビエルサは再びアルゼンチン代表監督に就くか(5/24)

 ビエルサは 2018 年にフランス2部リーグだったリーズの監督に就任し、初年でリーグ優勝して 2003-04 シーズン以来のプレミアリーグ復帰を果たし、昨季・今季ともに9位。
 年単位での推移を質している。

三 遍 筮 法
得 卦

9 風天小畜
伏卦 61 風澤中孚
互卦 38 火澤暌
錯卦 16 雷地豫
綜卦 10 天澤履
 九三、(六四に上進を止められ)輿(クルマ)輹(トコシバリ = 車体と車輪の軸とを連結する部分)を説く。夫妻[九三・六四]反目す。
 象に曰く、夫妻[九三・六四]反目すとは、室[六四](= 妻)を正すこと能はざれば也(九三が過剛不中だから)。
 
 前進に関わる卦を以て示された。
 問いは代表監督への就任如何なので、この爻ではこのシーズン オフでの就任はないだろう。裏が【風澤中孚】||||(← 左を上に。以下 同じ)の【大離】で “意気投合” ・ “契約” の象などあるにしても。【風天小畜】ではこういう問いでは初九から九三までは問うところの前には進めず、本来の道に落ち着く判断になる。
 ビエルサは 1998 年RDCエスパニョール[ESP]の監督を9試合 勤めただけで辞任してアルゼンチン代表監督に移ったことなどあるし、監督業はいつ切られるか分からない商売だが、爻 = 年なら、今年はないだろう。

 では、外卦に移って、成卦主の六四では…まだ止める側。内卦【乾】の “前進” を【畜】止する主体。爻辭「孚(マコト)有り。血[恤(ウレイ)]去り、(オソレ)出づ。咎(トガ)无(ナ)し」で代表監督への匂いが漂って来ている。象傳「〜、れ出づとは、上[九五](カミ)志を合はせば也」でそれっぽい。

 そして、九五。爻辭「孚 有りて(六四と)攣如(レンジョ = 手を取り合う)。富みて其の鄰と以(トモ)にす」を見るとこれまた如何にもだが、今回と似たような過去占で「攣如」のような成り行きがどれだけあったか…むしろ卦意が勝ったと思えることが多い。バレー ボールの吉田 さおり選手の去就を質した占など。先哲らの判断も物ごとの白黒となるとどっちつかず。
 ただ、契約があるとすればここだろう。

 この卦は卦極の上九も似たようなもので、裏は 5【水天需】||||の待望で、【畜】止の終わりには違いないが、まだこの卦の内ということがある。
 序卦が 10【天澤履】|||||で、これを採るなら、2025 年? 70歳になる。
 ん〜、ビエルサのアルゼンチン代表監督就任は厳しそうだ。AFAは成績好調の人間を連れて来る。アルゼンチン人は他に読みスジがあることを期待したい。

 この卦・爻にはこんな占もあった。



結 果
 クラブは5日、リーグ規定のサラリーキャップを満たせないために退団すると発表。バルセロナは、新戦力の登録ができない状況にあり、すでに契約の切れていたメッシは新戦力に該当するため、契約で合意しても、この金銭的な問題が解決しない限りは登録できなかった。8/ 8(編集途中)



ビエルサ再びアルゼンチン代表監督に?
2013/10/31、2020/10/26
  エル ロコ(= crazy)
 
 日韓W杯の時の Celeste y Blanco アルゼンチン代表の監督で、1ヵ月間ここのJヴィレッジの住人だったマルセロ=ビエルサ(58)はこちらの最も敬愛する外国人。今春まで2年間、選手だけはバスク人だけで構成するスペイン北部のアスレティック ビルバオの監督を務めて、UEFAヨーロッパ リーグ・コパ デル レイでの準優勝(共にクラブ初)の成績を残して退任した。
 丁度3年前、ビエルサが次のW杯リオ デ ジャネイロ大会でアルゼンチン代表の監督を務めているか、と一筮してみて、48【水風井】|||(← 左を上に。以下 同じ)九五を得て、Si としたが、これは拙速だった。この占事でこの卦であれば、そのまま成否を採るのではなくて、この卦の井戸の水が地上に汲み上げられる上六の時か序卦 49【澤火革】||||の時を採らないと。呑象・燗 嘉右衛門 翁の「増補 燗易斷」では上六を採っている。ボス猿ベンツの帰還を質した占でも書いた。

 今、アルゼンチン代表監督は、ビエルサF.B.の小型版などと言われ、代表MFの経験のあるアレハンドロ=サベージャ(58)が務める。2011/ 7、地元開催のコパ アメリカで準々決勝でウルグアイにPK戦で敗れて退任したセルヒオ=バティスタから代表チームを引き継ぐと、続いて始まったW杯南米予選では第5節から首位を走り続けてそのまま突破した。避難生活、被曝問題、愛猫たちの行方不明で滅入って、一度も試合を観ていないが、手堅いチーム作り・試合をやるようだ。
 このW杯予選では、開催地のブラジルが予選免除で、4年前には実力トップだったウルグアイが中位に低迷し、南米No.3だったパラグアイが何と最下位。
 それにしても、アルゼンチン代表、今4年連続でFIFAバロンドール(← 2009 年はバロンドール・FIFA最優秀選手賞)を受賞しているリオネル=メッシ[FW]を擁し、ファン=ロマン=リケルメ[MF]もいて、中心メンバーの故障もなかったのに、W杯 南アフリカ大会でディエゴ=マラドーナ、コパ アメリカでバティスタが監督だったのは悲劇という他はなかった。バティスタは 2008 年の北京五輪でアルゼンチンに大会二連覇をもたらしたが、転がって来た人事で、Director Tecnico[監督]としては凡庸だ。

 それで、ビエルサの占があるので、サベージャが今のまま来年のW杯でアルゼンチン代表の指揮を執るかを確認に質してみると(10/30)、19【地澤臨】||六五。
 今、「知にして臨む」。来年はこの上六に当たり、W杯の舞台に「敦く臨む」と。

 ビエルサについては、彼がチリ代表監督をやっている 2007・2008 年だったか、アルゼンチン代表監督に返り咲くことがあるかを質したことがあったが、これもデータを津波で流してしまった。
 それで、その後に執った先の占で【水風井】で九五・・・あと1・2ステップあった後に返り咲くことが匂うわけだ。ステップとは監督とか大会とか。今、一爻一年に取るなら、【澤火革】の変えるか否かを検討する九三に当たる 2014 年の後半、即ち、W杯終了後からAFA内部で起用について動きがあるだろう。
 改めて一筮。


占 題
 M=ビエルサはアルゼンチン代表監督に返り咲くか(10/30)

三 遍 筮 法
得 卦

23 山地剥
伏卦 20 風地觀
互卦 2 坤爲地
錯卦 43 澤天夬
綜卦 24 地雷復
 六五、魚[五陰爻]を貫く。宮人[五陰爻]を以(ヒキ)ゐて(上九に)寵せらる。利(ヨロ)しからざる无(ナ)し。
 象に曰く、宮人[五陰爻]を以ゐて(上九に)寵せらるとは、終に尤(トガ)无き也。
 
 こういう占で【山地剥】か。しかし、爻辭「宮人[五陰爻]を以ゐて寵せらる」…。
 象傳の「終に尤 无き也」と言えば、日韓W杯でフランス代表と共に優勝候補の筆頭と目されながら、1勝1分1敗で決勝トーナメント進出を逃してマスコミから受けた激しいバッシングが尾を引いていることが頭に浮かぶ。それがこの卦。だが、終にはそれによる反対の声もなし、と…。

 前向きに読むなら、あと2ステップで序卦 24【地雷復】|、一陽来復。六五の今時がサベージャ、上九の人物を経て、その次が匂うかな。



結 果
 その後、アレハンドロ=サベージャ → ヘラルド=マルティーニョ → エドガルド=バウサ → ホルヘ=サンパオリ → リオネル=スカロニ。全くダメ。
 今、マルセロ=ビエルサは 2018 年に2部リーグのリーズ=ユナイテッドの監督になり、2019-2020 シーズンに優勝して、クラブをプレミア リーグに押し上げた。



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