易占機考

止まらない円安
2014/12/ 8
 円、特に韓国ウォンに対してはこの3年間に4割も安くなった。ウォンはU.S.ドルに連動するように動いているが、韓国経済の行き詰まりからすればこのウォン高はそう続きそうにない。
 円、U.S.ドルとは7月まで暫く1U.S.ドル = 102 円前後だったのが 120 円へ。2年前には80円台だった。


占 題
 2015 年、円の対ドル如何(12/ 8)

三 遍 筮 法
得 卦

56 火山旅
伏卦 35 火地晉
互卦 28 澤風大過
錯卦 60 水澤節
綜卦 55 雷火豐
 九三、旅して其の次[六二](ヤドリ)を焚(ヤ)かれ、其の童僕[初六]を喪ふ。貞(タダ)し(く固)けれどもq(アヤ)うし。
 象に曰く、旅して其の次[六二]を焚かるとは、(傷ましいことが色々あるがこれも)亦 以て傷まし。旅を以て下(= 下の者)に與(ク)みす、其の義 喪ふ也。
 
 加藤 大岳 先生流に八卦で読むなら中筮法か四変筮法で執るべきだろうが、三遍筮法で。すると、占題に対する卦・爻の象をまず採ることになる。
 来年は厳しい様子になるのが察せられる。【旅】の凶爻。この卦の本来の居所を焼け出された象の上に、宿無し、友無し・・・円は更に安値に傾き、象傳は「以て傷まし」の様。続けて「其の義 喪ふ」で、これは世界の基軸通貨の位置?
 ただ、底抜けのハイパーインフレになるというなら、この卦なら、大凶の上九が示されていい。裏が 31【澤山咸】|||でドッと動く。易占では程度を測る道具立てが限られるので、現在状況を規準にすることになる。
 実際、国債の方も日銀の引き受けは限界に来る。
 預金の円は早めに外国為替に切り替えるに如かず。

*     *     *

 加速する円安はどこまで進む? 政府・日銀の本音は「円安ウェルカム」
 DIAMOND Online 2014/12/ 8
 http://diamond.jp/articles/-/63357
 http://diamond.jp/articles/-/63357?page=2
 http://diamond.jp/articles/-/63357?page=3



大地震・大津波に備えよ
2014/ 11/15
占 題
 2015/ 3 までに国内で大地震如何(10/15)

三 遍 筮 法
得 卦

19 地澤臨
伏卦 7 地水師
互卦 24 地雷復
錯卦 33 天山遯
綜卦 20 風地觀
 初九、咸じて臨む。貞(タダ)しければ吉。
 象に曰く、咸じて臨む、貞しければ吉とは、志 正しきを行へば也。
 
 全卦【大震】であり、自然現象なら普通ならざる地震を想起しないわけにはいかない。
 ただ、外卦【坤】の “民衆” に対して、内卦【兌】の “動かない水” 。内卦が【坎】の “動く水” の【地水師】|(← 左を上に。以下 同じ)ではないので、津波はないか。

 3.11の前日の朝にフと思い出したのがその数年前に執った中筮法でのこの卦・爻だった。この場合には【地水師】への変化。


占 題
 2015 年、我が避難生活に変化如何(11/15)

三 遍 筮 法
得 卦

51 震爲雷
伏卦 21 火雷噬嗑
互卦 39 水山蹇
錯卦 57 巽爲風
綜卦 52 艮爲山
 上六、震ひて索索(= 恐懼して意気沮喪)。視ること矍矍(カクカク = キョロキョロ)。往けば凶。震ふこと其の躬(ミ)に于(オイ)てせず、其の鄰[六五]に于てすれば、咎(トガ)无(ナ)し。婚媾[六三? 他の陰爻?](= 婚戚相手)言(ゲン = 非難、→ 愆 アヤマチ)有り。
 象に曰く、震ひて索索とは、中(= 心の中)未だ得ざる也。凶なりと雖も咎 无しとは、鄰[六五]を畏れて戒むれば也(= 禍が隣に及ぶのを見て備えをする)。
 
 あれから1ヵ月が経って質したが、内卦【震】に続いてまた【震】、その先端。“地震”なり何か驚くことなり、過去の繰り返しがあるとか。
 この上六の爻辭はお隣の悲劇を見て畏怖する様で、うちの広野町(福一原発から南に20km強)に災害公営住宅が建つなどして、続々 帰町する住民が出て、こちらの焦りを云ったものやら。或いは、福島県外で大きい震災などあるやら。
 どちらにしても、その様相を考えた時、とても落ち着いていられたものじゃない、と云う。錯卦【巽爲風】||||で、基本 騒々しい。
 但し、この卦は雷のように声だけあって形なしで、驚異はあっても実害がないことが殆ど。恐らく実害はないだろう。
 もし大地震であれば、その時期は、上爻となれば、あと一両月か一両年か。


占 題
 近く国内で大地震の発生如何(11/15)

三 遍 筮 法
得 卦

62 雷山小過
伏卦 56 火山旅
互卦 28 澤風大過
錯卦 61 風澤中孚
綜卦 62 雷山小過
 上六、(陰爻陰位で九三に)遇はずして之[九三]を過ぐ。飛鳥 之[射ぐるみ、天災人眚]に離(カカ)る。凶。是を災眚(サイセイ =天災と人災)と謂ふ。
 象に曰く、(陰爻陰位で九三に)遇はずして之[九三]を過ぐとは、已(ハナハ)だ亢(タカブ)る也。
 
 確認に質したが、震災のあった 2011 年の年筮について前年の遅い頃に得た卦・爻がこれ(中筮法)。【大坎】は、大きな災い・動く水の “津波” 。得爻の外卦は【震】。上六を陽変すると、卦は【火山旅】|||になり、これは焼け出されて放浪を続ける避難民の様を示す。
 時期は上爻で上の占と同じ。
 これは何か起きそうだ。







結 果
 11/22 22:08、長野県北部を震源にして最高震度6弱の地震が発生。M6.8。
 近日中の発生の有無と時期、方角は問題ないだろう。的占。
 最後の【雷山小過】の【大坎】の御難はこの場合には、形象としての津波ではなくて、そのまま大災害。南海トラフが気になっていたので【坎】水を津波の方にも読んだ。

 ただ、【震爲雷】の重震を得ているので、内卦の【震】は3.11でなくこの震災だとするなら、遠からず外卦の【震】のもう一発 乃至し繰り返しが憂慮される。別に一筮の要ありだが、こちらが占示から懸念するのはもっと深刻な事態。
 夜が明けたら、今 報じられている以上の惨事であることが分かるだろう。



アポロ11号は月へ行ったの?
2014/ 11/14、2020/ 1/11
占 題
 アポロ11号の月面着陸の真偽如何(11/14)

三 遍 筮 法
得 卦

37 風火家人
伏卦 63 水火旣濟
互卦 64 火水未濟
錯卦 40 雷水解
綜卦 38 火澤睽
 上九、(よく家庭を治める者)孚(マコト)有りて威如たれば、終に吉。
 象に曰く、威如たるの吉とは、身に反る(= 反省して自ら正しくする)の謂 也。
 
 【風火家人】とは家の人であり、「雜卦傳」に曰く内・外の内のことであり、内職の意であり。つまり、月には行っていないのではないか。
 内実を掘り下げると、互卦【火水未濟】で、未だ濟(ナ)さず。まだそんなことが出来るレベルではない。
 この問題の本質は、宇宙進出というククリでもって、外卦【巽】の長女のアメリカと内卦【離】の中女のソ連の、東西世界の両雄の覇権争い、威信をかけた角逐。
 また、アメリカは【巽】の宇宙船であるのに対して、ソ連は【離】のロケットの段階を象徴。ソ連はこれの前に無人のルナ2号を月面に衝突させている。
 何と言っても、【巽】だから隠れてやっている。物ごと果たさず、偽る、騙す、疑惑であり、宣伝、世間的信用のことであり、根の無いもの、土台の弱いもの。
 【巽】の上の爻であり、この計画はそういうものの最たるもの。
 そして、上九を引っ繰り返すと【水火旣濟】になり、これは、「旣に濟した」のではなくて、完全なるツジツマ合わせのこと。これが上九の裏にある。
 爻辭は「孚 有りて威如たれば、終に吉」と、「本当だ本当だ」と威勢をもって言い張れ、とやっている様かな。
 以上、易占では、アポロ11号の月面着陸は虚構である、と。現実にやったのであればもっと違う確かな卦・爻が示されていい。
 占いの世界がインチキや銭もうけの売占屋ばかりでも、全員がそうというわけではない。医者が3割誤診は当たり前と言うなら、腕はベテランの易者以下だ。
 陰謀説も同じで、無難に何でも否定するのは知的ではない。強い動機があって、実行可能であれば、実際にはしばしばその通りであるものだ。まして、政府がその気なら何だってやるだろう。

 元TBS宇宙特派員、秋山 豊寛 氏の証言
 http://d.hatena.ne.jp/gyou/20111229/p1



結 果
 1986 年に打ち上げ直後に空中で爆発して雲散霧消したスペーシャトルのチャレンジャー号は、何と1人の所在が不明なだけで、メンバーが生きている。NASA自体が莫大なお金を集めるための舞台装置だと言う。



年内に衆議院解散 → 総選挙?
2014/ 11/14、11/27
占 題
 衆議院の年内選挙如何(11/14)

三 遍 筮 法
得 卦

12 天地否
伏卦 33 天山遯
互卦 53 風山漸
錯卦 11 地天泰
綜卦 11 地天泰
 六三、(六三が)羞(ハジ)を包む[(上九・九四に)包まれて羞ず(= 取り入って包容されている)]。
 象に曰く、(六三が)羞を包むとは[(上九・九四に)包まれて羞ずとは]、位 當たらざれば也(= 不中不正)。
 
 これは読みづらい。
 爻辭「包羞」がこれまた古来 幾つにもて解釈されるが、この六三は自分だけ好ければをやる「羞」を包蔵した野郎、ということになっている。
 そして、これは今後の成り行きを見せているので結果まで何かにと経緯を伴っており、次の九四からは【否】中の【泰】に入るのでこれがまず臭ってくる。【天地否】と 11【地天泰】|||は循環で観る。
 つまり、一爻を「月」単位に取ると、一つには九四に当たる来月半ばには総選挙、と。爻辭「命 有り咎 无し。疇[九五・上九](タグイ = 同類)祉(サイワイ)に離(ツ)く」と如何にもそれっぽくて、選挙結果まで臭ってくる。

 あるいは、上九を経て裏卦の【地天泰】に入る時をそれと観るなら、来年3月半ばから前後に半月と読める。
 こちらの場合、【天地否】の最も宜しくない成卦主の六三でもってポンと示されたのだから単に、年内はない、と読めばいいのかも知れない。

 問題は、この後者。占時の後に経緯を伴うこうした占でも、得た卦・爻のままを採って正解のこともあるということ。
 それならこの占法を確立した明治期の易聖、呑象・高島嘉右衛門 翁は何か卦読みの法則を残していないのかということで、こちらは丸2年も仕事を脇にして旧仮名遣いで書かれた浩瀚の占例集「増補 燗易断」の全文の解釈・判断を研究したが、明確なものが見えない。



結 果
 11/21 衆議院解散、12/14 選挙。前者の読みの通り。的占



川内原発は再稼働するか?
2014/ 11/ 9、2018/ 6/12

占 題
 川内原発はこのまま再稼働となるか(10/15)

三 遍 筮 法
得 卦

1 乾爲天
伏卦 44 天風姤
互卦 1 乾爲天
錯卦 2 坤爲地
綜卦 1 乾爲天
 初九、潛龍。用ふる勿れ[用ひらるる勿れ]。
 
 再稼働か否かと白黒を質したので、普通は初九の爻象を採るべきだが、これは占事が時間的経過を伴う。再筮して現在の状況が示されたわけでもない。卦自体が純陽で充実・前進を意味しており、とりわけ64卦・384 爻の始めの爻なので「さあ、また始まる」の観方を無視できない。
 得爻を現在の停止した状況と観ると、一番 怪しい九五の「飛龍」まで五つのステップがあり、爻 = 月とするなら、占時の10月半ばを初九として、九五に当たる来年3月半ばから前後半月ほどの間に再稼働なり、そのメドが着く。= 年なら 2018 年を中心に。

 さて、なぜ単位が「月」かだが、「日」単位では動く筈がない。常識判断。
 「週」という単位は易では馴染まない。実際、合致したと言えたことがない。「週」の概念はヨーロッパでは紀元前20世紀以上前の古代バビロニアまで遡れるようだが、易が発達した古代中国では易が今の姿に落ち着いた後漢でもその概念がなかったようで、何よりも「日」や「月」は宇宙の周期であるのに対して、週は人為的に設けたもの。
 「月」という単位は、自民党幹部は年内にも再稼働して弾みをつけたいなどと言っているようなので、そこだろう、と言うわけ。
 勿論「年」単位になる可能性もあるが、遠からず再稼働ありかどうかを観ているので「月」単位が最も怪しいということになる。



結 果
 失敗。次の九二は如何にも上の九五の推輓を受ける意なので、差し止め訴訟の仮処分の判決を読むべきだった。1・2号機は 2015 年の秋に再稼働。



中国密漁船団へ台風接近
2014/ 11/ 5、11/ 7
 小笠原・伊豆諸島の周辺に赤珊瑚の密漁に密集する中国漁船 205 隻、台風20号接近で如何せん。

占 題
 台風接近、密漁する中国船如何(11/ 5)

三 遍 筮 法
得 卦

9 風天小畜
伏卦 61 風澤中孚
互卦 38 火澤睽
錯卦 16 雷地豫
綜卦 10 天澤履
 九三、(六五に上進を制止され)輿(クルマ)輹(トコシバリ = 車体と車輪の軸とを連結する部分)を説く。夫妻[九三・六四]反目す。
 象に曰く、夫妻[九三・六四]反目すとは、室[六四](= 妻)を正すこと能はざれば也(九三が過剛不中だから)。
 
 漁船団はやはり小笠原諸島の父島などの港湾に一時避難するのではないかな。
 漁船団はおおよそ【乾】の北西から【巽】の南東の方向へ移動。すると、台風の中部は小笠原諸島の東側ではなくて、西側、日本列島との間を通るように取れる。
 この卦は言うまでもなく短い間 留め置かれる象で、内卦【乾】の “漁船団” が外卦【巽】の “台風” に活動を止められる形であり、【巽】とはまた “船着き場” 。【乾】はその内にある。
 そして、九三の爻辭には「輿 輹を説く」とあり、「輹」とは車の車体と車輪の軸とを連結する部分だが、船であればイカリを下ろして活動を停止する様。
 続いて、爻辭には「夫妻 反目す」とあり、九三の剛強に過ぎる内卦【乾】の漁船団と外卦【巽】港湾の一部の六四の島民との間でにらみ合い、と言ったところだろう。【巽】なので島民は息を潜める。しかし、仮に島民にああしろこうしろと求めても、そうは言うことを聞く風景は窺えない。
 九三を裏返すと、【風澤中孚】||||になり、内卦【兌】と外卦【倒兌】同士で、日中で言い合い、協議が裏にある。



結 果
 漁船団の多くはやはり【乾】の北西から【巽】の南東へ、伊豆諸島周辺にいた約 100 隻は台風の前方を横切って小笠原諸島方面へ、小笠原諸島周辺の約 100 隻は更に南東へ移動したとのこと。
 日本政府は更に動くのは危険として漁船団が小笠原の父島などの領海内に留まることを認めた。ただ、漁船団と言っても結構バラバラな様子で、留まったと確認できたのは12隻とか。
 【巽】は受け入れ。的占。
 ただ、APECを控えて、海上保安庁はマスコミにうるさくされる情報は出さないし、民間メディアもセスナを飛ばせないので、漁船団がどこでどうしたとか、詳細な状況が分からない。



【艮爲山】も動く
2014/ 11/ 3
 Blu-ray レコーダーに録画した大事なドキュメンタリーが Blu-ray ディスクにダビングできなくなった。一昨年の録画の上に、トリミングしているので、ハードディスク上で他のデータと噛み込んでいる。

占 題
 Blu-lay ディスクを取り替えたらダビング成るか(11/ 3)

三 遍 筮 法
得 卦

52 艮爲山
伏卦 56 火山旅
互卦 40 雷水解
錯卦 58 兌爲澤
綜卦 51 震爲雷
 六四、其の身に艮(トド)まる。咎(トガ)无(ナ)し。
 象に曰く、其の身に艮まるとは、諸(コレ)を躬(ミ)に止むる也。
 
 艮(トド)まる・静止の重卦。中止。四爻の外卦が示され、内卦の前回に続いてまたも艮まる、前に進んでゆかない。
 九三を主卦とする二〜四爻の互体【坎】の“御難・ダメ”の内でもある。
 爻辭も「其の身に艮まる」。「咎 无し」とは続くが。
 普通はこんな風に読むかも知れない。

 しかし、結果は今度はダビングできた。
 すると、こんな解釈も出来る。
 【艮】とはまた、形状で言うと、“家”であり“門”であり“屋根・フタのあるもの”であり、そこから、“一つのベース”の意味合いになる。下から三爻・四爻の間の大川を渉って外卦に移った、と。

 しかし、違う。この卦は六四から上には、これまで動かなかったものが動く機運がある。



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