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第7染色体のqの 11 領域の異常、つまり、放射線やフリー ラジカル(= 放射線が体内の水分子と接触して生ずる)がDNAを切断することで出来るDNAの3コピーはチェルノブイリ原発事故による甲状腺癌には約4割に見られるが、他の甲状腺癌には1例も見られないことが分かっている。原因は主としてヨウ素の吸引被曝とされている。
この最新の研究は 2011 年の暮れにこの いわき市の仮設住宅で先生が専門的な講演をやってくださった時にも話をされていたが、我々としてはまだ具体的に動きようがなかった。それが、こちらの知人らが大変 苦労してこの被害者の親子らを束ね、全国各地で原発再稼働を阻止する訴訟を展開している河合 弘之 弁護士を会の顔にして、被害者の会の「311甲状腺がん家族の会」をこの春に立ち上げたので、あとは遺伝子検査をするだけだ。県立医大を信頼できる筈もないので、検査元は別に求める。 すると、約4割の確率だから患者それぞれの甲状腺癌が原発事故由来とは言い切れないが、「県民健康調査」検討委員会も認めるこの過剰発生と原発事故との因果関係はハッキリするのではないか。東京電力ホールディングス(株)の刑事責任を問えるわけで、状況は大きく前進するだろう、と。
他方、これに一言 言いたげなのが、原子力規制委員でもある伴 信彦 教授(東京医療保健大学東が丘・立川看護学部)。 要は、染色体 7-q-11 に重複があれば甲状腺癌になるとは限らない、と言っており、ちっとも児玉 教授への抗弁になっていない。 盛んに遺伝子検査をさせまいとしており、背景が分かるというものだ。 で、「まず、小児甲状腺癌の患者はでないと予測されます」と。残念でした。 この男は深刻な初期被曝をした双葉町・大熊町などの住民らが健康調査をされていないことを自身がメンバーになっている UNSCEAR[原子放射線の影響に関する国連科学委員会]に対して報告しようとせず(こちらがこの春 UNSCEAR の事務局長に直接 確認済み)、“国際原子力マフィア”は「福島では 500 mSv 以上の被曝は一人もいない」とするデタラメを未だに続けている。 「チェルノブイリ級の無茶苦茶な被曝であっても」? 2011/ 3/14、3号機のあの上空に大砲を撃ったような大爆発は圧力容器・格納容器が吹き飛んだ公算が高い。つまり、チェルノブイリ原発4号機の爆発と変わらない。 また、カリフォルニア州 天然資源庁の沿岸委員会天然資源庁の沿岸委員会は 2014/ 4/30 付けで、福島第一原発事故によるセシウム 134+136+137 の大気中や海への放出量はチェルノブイリの1.7倍に達すると報告している。
そして、小児甲状腺癌の多発の理由の場合と同様に、あれこれ異論を並べる連中が出て来ることが想像される。この染色体 7-q-11 以外の特徴が出てこないものか、と思うが、常に科学的な論争が付きまとい、永い月日が掛かる。 何れにしても、子供に甲状腺癌が爆発的に増えて、更に騒ぎとなって、政治決着しかマトモな解決はないだろう。この国は本当に酷い。
この卦・爻で言うと、TBSの小林 悠アナの仏縁を 2012/10/16 に質して、「天職はタレント アナやこの業界の管理職とは別にありそうな」と読み、九五に当たる 2016 年頃に人生の変化を観た。 そして、実際、彼女は今年3月に退社。同僚の元彼との問題が社内に拡がったようで、テレビの世界に戻ることはない、と突然テレビの世界から消えた。 |
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福島県の東半分のそちこちの環境放射線モニタリング ポストで、空間線量が通常値の10倍も 100 倍も、時には1mSv/h を超えて急上昇(・急降下)する現象が3.11以後 頻発している問題。
北隣の楢葉町の除染評価委員長を務める児玉 龍彦 教授(東京大学アイソトープ総合センター長/62)はやり取りを公にしてかまわないとのことなので。 それで、コンタクトを執る前に一筮 執った。
所詮は暌(ソム)くの卦で、その中での吉爻というに過ぎない。背いて離れていた者同士が和順に向かう外卦でも一番下。この九四、こちらは「気休めの爻」と観ている。 この問題について、多分、先生とは認識が一致なんてことにはならないだろう、と読んだ。例えば、これは普通に考えれば認識に大差は出ないだろうからそこでは一致したとしても、ではどう対処するかの所で考えが別れるとか、肝心な部分ではソリが合わない。少なくても、思いを一つにして何かに一緒に取り組むようなことにはならない。 基本、暌(ソム)く。他の爻と違って、応じる位地の初九とは陽爻同士で不応。 「兀夫」ねぇ。 案の定、「事故後の放出については、特に3号機の事故の正確な評価が必要です」「第一原発構内での異常事態発生に注意すること、そうした事態が起こったときに規制委員会がきちんと報告することが鍵です」「これからも引き続き原発敷地内の動きと規制当局の通報体制をチェックしていくことが大事と思います」と3号機の話だけで、異常値については全く触れることがない。問題は、異常値の主因が何か、現実の被曝評価はどうするべきか、ここで暮らすことの可否だが、答えて頂けない。 その後、先生はこちらのWEBページをほぼ読まずに返信されていることに気付いたので説明を加えたが、モニタリング ポストの数値には色々ノイズが付き物なので、実測が出来ないと意味を持たない、評価ができない、とのこと。確かに実証ということではそうだが、規制庁がしようとしないし、今更 調べようがない。しかし、無視できるような現象ではないし、ポストの県外との台数比から見た頻度の多さ(約7倍)や絶対値のレベルの全くの違いから言って、これらのおびただしい異常値は故障の類ではとても説明がつかないわけだ。こちらはそこを言っている。それなら、客観的な蓋然性で判断することではないのか。そこをどうお考えになるか窺いたかったが、先生としては一つ一つ厳密に見ないと何とも言えないし、そんな時間もない、というところ。 想像していたよりも手前のところで、情報理解の面で噛み合わないという齟齬が出た。ここが結果。 次に、先生の根っこの問題。先生は原発事故の年の 12/22 のこの仮設住宅での講演でも、もう放射性物質は殆ど飛んでいないと言われて、こちらは大いに疑問だった。3号機のあの大爆発の映像やNRC[米・原子力規制委員会]報告でも分かる通り、大量の燃料棒自体が雲散霧消して、飛散している。吸引被曝問題がないと言われて頷けるか。そのガレキ・ダストの吹き溜まりと舞い上がりは規制庁の監視情報課も認める通りで、空間線量率の 100 μSv/h や1mSv/h 以上もの数値は燃料棒の存在なしには説明がつかないように思う。 先生は「除染はできる、元の環境に戻す」の信念で福島に関わっているので、この日常的な複合汚染・多重被曝という現実でも、住民の地元離れに繋がることは言おうとされない。プルトニウムやウランのスポットを見定める必要には同意されるのに。こちらはその辺りに強い疑念がある。 先生の認識は改まるだろうかと一筮 執ると、9【風天小畜】|||||九三なので、この問題への関心はどこかへ。マッピングした数値は全て規制庁発表のデータだと説明したが、シグナルかノイズか分からないの一般論で片付けられて仕舞って、そこ止まり。よく卦を得ている。 先生は以前「100 μSv/h でも子供は外で遊んで大丈夫」の山下 俊一のような人間について「学者は “政治家” をやってはダメ」と、山下のパターナリズムを批判されていた(山下らが県内せ回ってひたすら県民を足止めしたのは実際には追跡検査 = 人体実験をしたいがためで間違いない)。だが、児玉 先生も「除染はできる」の思いから、そういう “ミイラ” になって仕舞っていないか。つまり、「安全・安心」としたがる。 故・小室 直 樹先生の言葉じゃないが、人はどれだけ合理的なことを語っても、根っこには不合理な(独善の)情念がある。そのことを考えさせられる。 |
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