山 風 蠱

平成24年 朝、広野
2012/ 1/ 2
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浅見川河口の堤防の上。茶の間に掛かっていたカーテン レールが以来そのまま。
引き波で海に消えたものあり、とんでもない場所に流されたものあり。


堤防から振り返ると、実家も、お隣の家も。ここでの時間も終わりなのだ。




ここで過ごした時間はもう頭の中にだけ。写真もビデオ映像も流された。
夏に長々と草花に水をやったことも、祖母を見送ったことも、次々 増える猫をどうするか悩んだことも。
それでも、津波だけなら続きが出来た・・


広野町役場の横のみかんの丘から。広野の定番の景色。こちらの頭の中では、数十年前の広野は昭和歌謡と重なる。
ここは昔はただの粘土の崖だった。


海沿いの右半分の本町は家々が取り壊された。
松並木がよく残っているから、波の勢いは他の土地に比べて想像できるだろう。


広野町役場。3/11 以来、避難先の石川町から何度 来たか。


公民館と体育館。警戒区域への一時帰宅の中継所に。
町は灰色の町なった。


いわき市北部の久ノ浜から広野火力発電所の煙突を臨む。Jヴィレッジはすぐ左下。


波立海岸の弁天島。歩道が壊れて渡れない。
国道6号線に沿って初日の出を観る人々が集まっていた。

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