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まず、2013/ 1/21-1/22 の「南海トラフの大地震・大津波は 2016 年か」をご参照。今年から来年に掛けてそろそろかな、の気持ちで今年を迎えている。 1ヵ月前の熊本地震の余震は徐々に収まりつつあるが、今、日本列島と近海のそちこちで マグニチュード4以上の地震が頻発しており、これは3.11の数年前よりも騒がしい。いよいよの観あり。
爻辞の「牀」とは身を委ねるもので、今当はその上に在って「咎 无し」。だが、六二の裏に 53【風山漸】|||があって状況が発展しつつあり、上の上九は先の占の 46【地風升】||の上六の曖昧気味の「冥升」よりも損失の点で実際の迫力がある。 その爻辭「巽(シタガ)ひて牀(ショウ = 寝台・椅子)下[六四]に在り(= 六四に媚び諂う)。其の資斧(シフ = 資材、鋭利な斧)を喪(ウシナ)ふ。(柔順ということでは)貞(タダ)しけれども(遜り過ぎて)凶」 その象傳「巽ひて牀下[六四]に在りとは、上[上九](カミ)にして竆まる也。其の資斧を喪ふとは、正乎(セイコ)として(= 正に)凶 也」 「資斧を喪ふ」。状況なりの程度を読む材料がないが、一爻を日に取るならば、5/17、筮時と同じ時刻から前後に半日辺りに警戒を要す。 ただ、小成卦や大成卦の画象として読むところが少ないのが災害の占の卦読みとしては確信に欠ける。津波に【坎】の要素が不可欠とも言えないが、大災害なら【大坎】の 62【雷山小過】||とか。
九四の裏には何もない元の状態に戻る気配の【地雷復】|が伏す。初九の時には裏 16【雷地豫】|で、まだ余裕があるが。 【震爲雷】は内卦を上下 引っ繰り返して【艮】にすると大成卦【大坎】の 62【雷山小過】||になる・・・この場合、内卦を上下 引っ繰り返すとは何なのか・・・本震が“墓”になると災害なり、か。【大坎】の画像は今回の外卦の動きには関係なしか。 そして、九四の今当は地震があっても収まる様子だが、一爻を日に取るならば、上六は 5/16 の午前までに当たり、爻辞「震ひて索索(= 恐懼して意気沮喪)。視ること矍矍(カクカク = キョロキョロ)。往けば凶。震ふこと其の躬(ミ)に于(オイ)てせず、其の鄰[六五]に于てすれば、咎 无し」と、何事か誰の目にも変異が判る状況になるのか、我が隣の様子を見てそれに備えることを書いている。 しかし、そう実がないのがこの卦。 2016/ 5/17 06:57 頃 茨城県南部 M4.3 震度3 2016/ 5/17 06:55 頃 茨城県南部 M4.0 震度3 2016/ 5/16 21:23 頃 茨城県南部 M5.6 震度5弱(茨城県小美玉市) 震源の深さ約40km。 仮設住宅の管理人さん他には「場所はよく分からないけども、今晩から明日の正午あたりまでで地震ありますよ」と言っておいたのでえらく感心された。東北新幹線が停止し、首相官邸の地下に連絡室が設けられ、テレビもザワついたが、そこ止まり。南海トラフにはやや距離がある。 ただ、地震の占の場合には占的の地域に関係なく示されることはよくある。例えば、年度末、同様に一筮して 51【震爲雷】||初九を得ると、4/ 1、三重県の南東沖で マグニチュード6.1、震源までの深さ約10km。これは研究者の間では南海トラフ大地震のことが強く危惧された。 やはり、大災害という意味では画象なり明確な形でないと。 |
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不安になる気持ちは分かるが、【澤天夬】上六は死んだり最悪の事態に直結させて読む必要はない。厳しい状況を伴うことが少なくないが、筮の主体となる者のあり方として、いよいよ今までのやり方とか方針を改めざるを得ない状況にある、ということが基本にある。半年筮なら、何か重要なことで方向転換を余儀なくされる、スパッと意を決するようなことになる、と読むものだろう。 その時期は、上六、占示を得てから数日 経っているので一両日ではなく、一両月中にそんな残念なことがあるだろう、と。ひと月を超えることは多くない。
と読んで質すと、図星で、意中の人が二人いた。自分でも女性のことだと思っていた、と。 そうなると、その目下 一番の女性との関係がダメになり、それは一つ下の六三で、歳がより若い方かも知れない。外卦【震】の “長男” と内卦【兌】の “少女” との関係からどちらも結構 歳が離れているかも知れない。 女性の並びとして観ると、六三は二〜四爻の互体【離】の主爻で、容姿や知性に優れているとか、何か華やかな状況にありそうだが、彼にとっては九四の女性よりも自分なりに一等 落ちるところがあるし、彼女には比する九二の男の存在が怪しい。陰位に陽爻で足場が弱いとか飾った男。そんなことを突っ込んで聞いてみた。 すると、対象の女性のことやその関係については概ねその通り。思いを強くしている女性の方が若かった。そして、彼女はやはり美女ながら身持ちの悪い人だそうで、(勝手に)一人 振り回されて来たのだそうな。 そして、ここまで合致すれば案の定、数日してその女性にイイ関係の男がいることが判明。憤然と気持ちを断ち切ったようだ。【澤天夬】上六そのまま。六三の女性とのことは今ではないよ、との取り方も出来るが、多分 違う。九四の女性の方に方向転換すること。 まあ、爻辞「期を愆るの志は、待つこと有りて行く」だ。互卦 53【風山漸】|||で、この卦はゴツンゴツンや遠回りあって意外と smooth には行かないが、進展が期待される。ここまで普通に読めれば、歳の上の女性の方が結婚相手として彼には相応しいし、良質な人だろう。 この人との関係を大切にすれば、次の六五に当たる来年には「歸ぐ」の結果になるのではないかな。 この卦・爻では、TPP交渉についてのこんな占もあった。いずれは歸ぐ。 二股・三股を掛けていると、よく「它(タ = 他)有れば(= 二心を抱けば)吝」とか「… 燕(ヤス)からず」の卦辞を得る。28【澤風大過】||||九四、61【風澤中孚】||||初九。 また、31【澤山咸】|||九三「其[九三]の股(モモ)に咸ず。其[初六・六二]の隨ふを執る(= 執り守る)。(そうして上六に)往けば吝」のように、上六の応があるのに、近場の初六・六二と仲良くやっているのを戒めるような場合もある。 自分の気持ちをよく確認して、易に質して決めるべき方に決めて、専念することでしょう。 |
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