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2022 W杯カタール大会、日本代表が迎える4度目の決勝トーナメント1回戦クロアチア戦、初のベスト8入りなるかの闘い。
延長後半には単調なボールの蹴り合いになって、このキツい状況から逃げ出したい、早く終わりたい気分が次のPK戦でも日本の選手らを被っていなかったか…。abema のネット中継でコメンテイターをやっていた本田 圭佑[FW]もPKの様子を「観たくない」と。 試合終了直後にも書いたが、PK戦こそ最後に力を振り絞って集中する時で、相手GKとの駆け引きを勝ちに行かないでどうする。昔、戦場で当たり前に肝に銘ぜられたようなことが忘れられている。 森保 監督がマルセロ=ビエルサ監督[ARG]のように重圧の盾になるタイプではないので、選手らがそれをモロに背負い込んだ。対して、クロアチアの選手らは余裕で強いボールを蹴り込んで来た。 12年前のアフリカ大会の決勝トーナメント1回戦のパラグアイ戦でPK決着となって、日本は3−5で敗退となったが、この時 選手らは皆で肩を組んで全身全霊でゴールに向き合っていた。この当事者だった田中マルクス闘莉王[DF]は、クロアチア戦を振り返って、以前の実力ではない相手に、三笘 薫[FW]の起用の疑問に加えて「PK戦まで準備をしていたのか」「追い込まれてもやり通すサッカー。それだけの肝が座ったことができるか」と。 帰国後の記者会見からすると、チームはPK戦の準備らしい準備をしていなかった。詰めの甘さ。主力脱落を挽回しようと一番手に手を挙げた10番の南野 拓実[FW]はキッカーを志願制にしていたのを知らなかったほど。監督が上手い選手を選ぶでもない。100 %選手任せ。 GKが右・左・中央/上・下に分かれるシュート コースを当てずっぽうで選ぶ部分は互いに運だが、キッカーがボールを蹴る瞬間にはGKは既にコースを決めているのだから、キッカーはGKの軸足の確認も、フェイントも可能。GKがギリギリまでも動かないなら左・右に大きく蹴る。プロは7割、PK職人は8割以上 決めるのだから、大本番で4人までに3人 止められるのはメンタル面・キックの技術面・相手GKの情報等の準備の問題があるだろう。相手GKのドミニク=リヴァコヴィッチはW杯のPK戦で3本セーブした3人目のGKになった。日本はクロアチアの選手らのPK情報も得ていたのやら。 結局、決勝トーナメントの常連国はPK決着もあるあるの意識だが、日本はそれ以前が課題だった、ということだろう。
この場面で一筮。延長でどうなるか、PK決着まで行くかを纏めて、どういう占示を得るか見たかった。
且つ、この九四は 21【火雷噬嗑】|||(← 左を上に。以下 同じ)の九四と同様に前進の前に立ちはだかる障害の意味を持っていて(外卦にあり、障害は相手サイドにあり)、【火雷噬嗑】の九四なら障害を是が非でも噬(カ)み砕いて意志を果たす意味合いを先学らは書き残しているが、これは勝ち負けや競い合いの占で得るとちょっとやそっとの努力ではそうなるものではない。このことは、読み筋についての反省を含めて、最近も書いた。 この卦・爻の占例は幾つも書いて来て、妊娠の占もある。 さて、日本がW杯アジア予選を勝ち抜き、ドイツもスペインも逆転で倒してここまで勝ち進めたのは、勝負だけを言うと、一に選手、次に監督・コーチの業績であり、皆が「ベスト8入り」の夢を見られたのもそれがあってのこと。だが、森保 監督は日本サッカー協会[JFA]としても目標にしていた「ベスト8入り」をこうして逃し、インタビューでは代表監督をもう少し続けたい、と。続投になると思っている様子。以前は年俸1.5億円で4年契約。 ケジメ論を言うつもりはないけれど、大本番で不思議な采配あり、格上相手に堅守速攻ばかりでまたやれる筈もないし、今後4年を見据えた時にどうなのか…。 セルジオ越後 氏はこう言っている「今大会のノルマは強豪国に勝つことではなく(ドイツもスペインも全盛期とは全く別のチーム)、ベスト8進出だ。何も達成できていない。負けても『どんまい』『よくやった』の日本の文化が成長を妨げている。プロの世界は結果が全てであり(2勝2敗の五分)、敗戦を徹底的に分析する厳しさが彼らを磨く」。
各爻の意味からすると、陰爻の初六は悪党の六三よりはマシだが、陽爻の九四によって立場を解かれる側なので、ここで退任ではないかな。普通はそうなる。こちらの希望を書いているわけではない。 初六を裏返した【雷澤歸妹】|||は森保 監督の協会との認識の齟齬。 ただ、【雷水解】は問題とするところが明確な場合には判断が楽だが、問題が長患いか最近 生じたものかで判断が逆になる難しさもあって、それらのどれかと判ずる難しさがある。 この占で対がとなる問題は、ニワカ ウォッチャーをやっている限りで言うと、細かな戦術しかりで森保 監督の戦術を含めた決め事の少ない、具体的な方向をハッキリさせない辺りかな。何か根本的な自信の欠落…。 爻辭は「咎 无し」だけで、こちらの永い経験からすると、この判断辞は危なげでアテにならない。但し、問いに対してスッキリ嵌まるなら別。「続投 成るか」で「咎 无し」…森保 監督の場合、協会の今後のプラン等において問題なしとなるなら、続投になる。なぜ「咎 无し」を得たのか、象傳ぐらいは読み込まないと。他の判断辞でも同様。
初六を陽変した 30【離爲火】||||は2期目を意味。 カタールW杯まで4年やって戦術と言える戦術の勝ちパターンを作れなかったと批判を受けて、選手個々の力でドイツ・スペインに辛勝して2勝2敗で続投。新味なく、気力ダウン、成績ダウンになるかな。 この卦・爻では、似たような占例がある。 |
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