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世論調査での人気なるものをバックに、自民党離党 → 新党結成をチラつかせて(オレを自民党の総裁にせよと)谷垣 禎一 執行部への批判を繰り返している舛添 要一 氏。世論人気で担ぎ上げられた麻生 太郎 氏のことが頭にあるらし。 これに対して、本日の自民党の全議員懇談会で、「それならサッサと離党しろ」、「制裁を科すべし」ときつい声が相次いだ。党内でこんな扱いになったらもうあかん。 この逆風の前に、舛添 氏、人気者の大阪府の橋下 徹 知事・宮崎県の東国原 英夫 知事にさかんに擦り寄って下手クソな芝居をしているので、こんなことで本当に新党を拵えて波に乗れるのやら? と一筮した。
この逆風に堪え抜いて挽回のチャンスを狙うようなハラはこの人にはないだろうし、総理になりたいだけで自民党でやって来た人だ。 彼が東大の助教授を辞めてまだ無名の頃、どこかのパネル ディスカッションの準備を手伝った。当時、彼は大橋 巨泉さんに「テレビの出演料ですけどね、学者はタレントと比べて安すぎますよ」と噛み付いて、「まったく、アイツは何も分かってないよな。数字が獲れないのにギャラが高いワケないだろ」と一蹴された。それぐらい自分の立ち位置のことについては頭のセンスが宜しくない。 テレビ局調査の「総理になって欲しい人」ナンバーワンでも、支持はたった16%前後で、落ちに落ちた民主党の支持率の半分。60%以上が「推したい人なし」。 舛添 氏、4/19 福岡市での講演で、自分は新党を作るなどとは一言も言っていない、と語った。メディアが勝手にそんな風に見ているだけだ、と。その一方で、公職選挙法上の届け出の関係で、「やるなら5月2日までだ、ルールと日程を見ながら動かないと、成功するものもしない」と語っている。 こちらには支離滅裂に聞こえる。もう党内では四面楚歌だし、始めはそんな気はなかった筈だが、展望はなし、党を出るしかないだろう。さりとて、実際、新党と言っても付いて来る人も連携するも人おらず、全く先が見えない。先の【火山旅】とは「彖 伝」に「剛に順ひ、止(トド)まりて明に麗(ツ)く。是(ココ)を以て小しく亨(トオ)る」とあり、窮してどこかの政党にでも潜るか。まあ、彼はこの一件で世間の評判を下げるだろう。身を誤った。 舛添 氏、今週中にも、自民党を離党し、政党要件の国会議員5名を集めて新党を結成すべく進めているところだと、4/21 川崎市内で明らかにした。やはり、先の「明に麗く」で、数合わせ的に既成政党に潜ることをやり、改革クラブの荒井 広幸 氏らと行動を共にするようだが、自分が党首になると言っている。 自民党内で孤立し、今後、離党・新党を口にしたら即除名だと迫られたようで、引くに引けなくなり、駆け込み新党、と。新味も元気もない顔ぶれで、夏の参院選で存在感を示すような雰囲気は全く窺えない。 しかし、まるで素人の行動だった。党内の空気も読めずに一人 吠え続けるが、自民党というバックありきの国民支持であることに気付いていないわ、自分の政治生命はもう尽きたと分かっているだろうに格好をつけて新党だとか。フランスの国家機関に留学した、20代で東大の助教授にもなったが、専門の政治学が現場ではなんも役に立たないことを証明してしまった。 この人は、表情の強さは好いが、リーダーになるには性格が脆い。あとはメンツで動くだけだろう。問題認識能力は高いし、相応しい仕事をやって貰う分には結構だ。 舛添 氏の新党改革、7/11 の参議院選挙を経て、所属する国会議員は荒井 広幸 氏との2名になってしまった。 【火山旅】初爻によくはまる事例だった。 |
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