i Vamos vamos Argentina !
 

予言:アルゼンチンはビエルサ監督でブラジルW杯を戦う!
2010/11/20、2011/ 7/10、8/10
 
1986 W杯優勝メンバー。
北京五輪('08)ではアルゼンチンの大会連覇を果たす

年内期限でアルゼンチン代表の暫定監督を務めるセルヒオ=バティスタは正監督に昇格なるか(2010/ 7/29)
 31【澤山咸】:|||::三爻
 九三、其股(モモ)に咸ず。其の隨ふを執る。往けば吝。
 象に曰く、其股に咸ずとは、亦、處(オ)らざる也。志 人に隨ふに在り、執る所 下(シモ)なる也。
 [伏卦]45【澤地萃】:||:::
 [互卦]44【天風姤】|||||:
 [錯卦]41【山澤損】|:::||
 [綜卦]32【雷風恆】::|||:

上の占の真意如何(2010/10/25)
 62【雷山小過】::||::上爻
 上六、遇はず、之を過ぐ。飛鳥 之に離(カカ)る。凶。是れを災眚(サイセイ =天災と人災)と謂ふ。
 象に曰く、遇はず之を過ぐとは、已(ハナハ)だ亢(タカブ)る也。
 [伏卦]56【火山旅】|:||::
 [互卦]28【澤風大過】:||||:
 [錯卦]61【風澤中孚】||::||
 [綜卦]62【雷山小過】::||::

 以上は「ポスト マラドーナを占う」で書いた。次のアルゼンチン代表監督の候補と覚しき8名についてそれぞれ筮を取ってみて、55【雷火豐】::||:|(← 左を上にして見る。以下 同じ)五爻を得たエストゥディアンテス デ L.P.監督のアレハンドロ=サベージャ監督が有利と観たが、バティスタがそのまま正監督に就いた。密室での監督人事で、アルゼンチン メディアは、サベージャとラシン クラブ監督のミゲル=アンヘル=ルッソが対抗馬だったと言う。
 勝ち負けの占で比較する形で誰彼と卦を並べ立てると、御神明を得ているものか分からなくなることは、もう繰り返し書いて来た。“易神”さまが勝負事をお嫌いなのは承知。ただ、上の両占示 共に、セルヒオ=バティスタが正監督に就いた後の状況を見せて、それをもって彼の監督就任を言っているようにも思える。事の成否を問うて「往けば」とあれば実際にはそうなることが多いし、バティスタは暫定監督の低い扱いで低頭の態なのに「已だ亢る也」とは妙だった。
 さて、上の占も下の占も、こうした占事でもってその座に就いたものなら、位負けしてお先が危ぶまれる。呑象・高島 嘉右衛門 翁は下の占の【雷山小過】上爻の判断をこう書いている:
 「身の分際を知らず、亢慢(コウマン・タカブリ)にして自(ミヅカ)ら災眚(サイセイ =天災と人災)を招く者とす。又 罪を犯したる者の捕らへらるる時とす。▶飛鳥 網に罹る。門を出れば災害ある可し。又 他人の謀(ハカリゴト)に乗り、妄動するの時とす。▶上(カミ)に出て、其高きを極むること、飛鳥の如くならんと欲す。災眚に罹るの象なり。▶小人 其志 常に高くして、己が分を知らず、作事 高きに過ぎ、災眚を招くの意あり。▶人に悪(ニク)まるるの象あり」


 バティスタの正監督就任が決まる大部 前にはこう質した。

セルヒオ=バティスタ暫定監督はコパ アメリカ 2011 をアルゼンチン代表監督として戦うか(2010/ 9/10)
 60【水澤節】:|::||初爻
 爻辞、初九、戸庭(コテイ = 中庭)を出でず。咎 无し。
 象に曰く、戸庭を出でずとは、通塞を知る也。
 [伏卦]29【坎爲水】:|::|:
 [互卦]27【山雷頥】|::::|
 [錯卦]56【火山旅】|:||::
 [綜卦]59【風水渙】||::|:

 「戸庭を出でず」により、バティスタは自国開催のコパ アメリカ アルゼンチン 2011(7/ 3〜7/24)の大舞台でアルゼンチン代表の指揮を執ることはない、と読んだ。この卦・爻は、例えば、今日 来ると言っていた仕事の相手がなかなか来ない時などによく示される。都合でグズグズして結局 会社を出ない、と。これが上の二爻なら、相手はこちらに対して都合が悪くて逃げ通し、催促されても来ない(笑)。
 ところが、バティスタは代表を去ることなく、正監督に就いた。この人のF.B.観が見えないままなのでちょっとガッカリしたが、そんなことはともかく、こうなると読みは変わる。「戸庭」= アルゼンチン代表で(二爻の「門庭」なら = AFA[アルゼンチン F.B.協会]で人事異動が疑われるが)、そこを出ないのだから、バティスタはコパ アメリカでアルゼンチン代表を率いる、と読む。卦読みでは、その結果が出るまでにちょいと時間があって、その間にそもそもの状況が変わってしまうと、読みを間違える(だから、遠い将来のことには易は使えたものではない。卦は得ても、果たして何を示したものか断じ得ない)。
 この卦・爻の時には、「通塞を知る也」で、進もうか[進むか]止めようか[止まるか]という状況が本番の前にあるが、それは、これまでの長引いた自身の人事のことやら、あるいは、これから本番までの強化試合のデキが芳しくなくて進退が問われることになるのやら。


 バティスタが正監督となったので、それではと、念のため、上の占の真意を確認してみた。

上の占の真意如何(2010/11/20)
52【艮爲山】|::|::二爻
 爻辞「六二、其腓(ヒ)に艮(トド)まる。其隨[九三]を拯(スク)はず。其心 快(ココロヨ)からず」
 象伝「其隨を拯はずとは、未だ退き聽(キ)かざる也」
 [伏卦]18【山風蠱】|::||:
 [互卦]40【雷水解】::|:|:
 [錯卦]57【巽爲風】||:||:
 [綜卦]51【震爲雷】::|::|

 御意。コパ アメリカの舞台を踏む、の読みでよい。
 爻辞に「其心 快からず」とある。自国開催のこの大会で優勝できなかったら続投はない、という至上命令のことがあるだろう。この二爻は 22【山火賁】|::|:|の二爻と同様、自律した状態になくて、陰陽 比する上の三爻に隨っている。三爻とはこの大会に威信を掛けるAFAやそのフリオ=グロンドーナ会長のことだとすれば、これを救えない、と云うのだから、バティスタは宜しき結果を得ないように思える。これは別の機会にじっくりと。
 爻の意味からすると、三爻のAFAやグロンドーナ会長は何か動こうとしないものがあって、バティスタの要望に耳を貸そうとしない姿あり。歴代の監督を悩ませているスポンサー本意に組まれる強化試合のことやら、AFA押しつけのコーチング スタッフの人選のことやら。


 そして、こう質している。

セルヒオ=バティスタはブラジルW杯(2014)までアルゼンチン代表監督を務めるか(2010/11/ 4)
50【火風鼎】|:|||:初爻
 初六、鼎、趾(アシ)を顚(サカサマ)にす。否(ヒ)を出(イダ)すに利(ヨロ)し。妾(ショウ)を得て其子を以てす。咎 无し。
 象に曰く、鼎、趾を顚にすとは、未だ悖(モト)らざる也。否を出すに利しとは、以て貴(キ)に從う也。
 [伏卦]14【火天大有】|:||||
 [互卦]43【澤天夬】:|||||
 [錯卦] 3【水雷屯】:|:::|
 [綜卦]49【澤火革】:|||:|

 キタキタ、「新しきを取る」の卦で、「顚趾」。鼎を逆さまにして以前のカスを掻き出すの意の通り、バティスタ、そして、代表チームのベテラン選手たちはブラジルW杯より前に入れ替えとなるだろう。コパ アメリカ 2011 閉幕をもって、あるいは、ブラジルW杯 南米予選の最中に、バティスタは成績不振等によりお役御免となるのは間違いないだろう。互卦に【澤天夬】で、関係が切れる。AFAは綜卦【澤火革】で、改革に踏み切る。


 
常に完成度の高い systematic な
チームを作り上げる。
3-3-1-3 は彼の代名詞

 さて。日韓W杯(2002)でアルゼンチン代表を率いた名将 'el Loco' マルセロ=ビエルサ(55)。寝ても覚めても頭の中はF.B.。アルフィオ=バシーレやディエゴ=マラドーナとは次元を異にして、ピッチの芝の長さまで試合運びの計算に入れたり、ともかく、考え抜いた systematic な超攻撃的なF.B.を信条とする。
 日韓W杯ではグループ リーグ3位というまさかの挫折を味わったが(こちら、宮城スタジアムでその最後のスウェーデン戦を見届けた)、その南米予選では4試合を残す圧倒的強さで本番行きを決め、南米1位 通過で、フランスと共に優勝最有力候補に。
 2年後のコパ アメリカ ペルー大会では決勝でブラジルに2−2の末にPKで散ると(内容面では圧倒していた)、その1ヵ月後のアテネ五輪には、ロベルト=アジャラ[DF]らコパ組をクラブに戻さずに、ブエノス アイレス郊外のエセイサにあるAFAのスポーツ コンプレックスに籠もって、猛ぅ特訓を断行。結果、FIFA[国際F.B.連盟]管掌のあらゆる年代の国際大会において史上初の無敗・無失点の完全優勝を果たし、アルゼンチン代表を初の金メダルの頂に引っ張り上げた。パラグアイとの決勝も はたしてアルゼンチンが失点するかが焦点だったほど、ビエルサが手塩に掛けて焼きを入れたチームはケタ外れに強かった。メディアが彼に付けた el Loco とは the Crazy。ミッドウェー海戦で空母 飛龍をもって孤軍奮闘し、艦ともに太平洋に没した“知将・猛将”山口 多聞 少将を思わせる。英霊は日本人の永遠の鏡。
 優勝を決めて、大会最多ゴーラーだったカルロス=テヴェス[FW]らの選手・コーチ陣がピッチで大きな輪を作って歌い踊った時、こちらは初めてビエルサの満面の笑顔を見た。不慣れな、奇妙な笑顔。身内が大病をして、しんどい夏だった。
 そして、ビエルサは、寡黙な隠遁生活の後、2007 年に伸び盛りのチリ代表を率いると、ヨーロッパのビッグ クラブ所属の選手もいないチームを纏め上げて、南アフリカW杯 南米予選をブラジルに次ぐ2位で突破。同国12年ぶりとなる本番では実に48年ぶりの勝利を上げ、決勝トーナメント一回戦まで進んで、ドゥンガのブラジルの前に派手に散った。
 そのビエルサは、チリに凱旋すると、それは国民・政府を挙げての熱狂的な歓待を受けたが、自身は選手らを前に出して決して目立たず、片時も慎み深さを忘れず(これぞ君子)。そして、圧倒的な支持を得てブラジルW杯(2014)までの再契約を結んだが、自分を代表監督に呼んだFFC[チリF.B.連盟]の会長がその後の会長選挙で敗れると、新しい businesslike の会長とは考え方が相容れないとして、11/17 のウルグアイ代表(南アフリカW杯4位)との親善試合での勝利を手土産に、チリ代表監督を辞した。

 武者震いである。なぜなら、ビエルサはいつか再びアルゼンチン代表を率いると易示されているから。年齢的にはあと10年。


マルセロ=ビエルサはチリ代表監督としてコパ アメリカ 2011 を戦うか(2010/ 7/11)
47【澤水困】:||:|:二爻
 九二、酒食(シュショク)に困(クル)しむ。朱紱(シュフツ)[五爻]方(マサ)に來(キタ)らんとす。用って亨祀(キョウシ)するに利し。(自ら)征くは凶。咎 无し。
 象に曰く、酒食に困しむとは中にして慶(ヨロコビ)有る也。
 [伏卦]45【澤地萃】:||:::
 [互卦]37【風火家人】||:|:|
 [錯卦]22【山火賁】|::|:|
 [綜卦]48【水風井】:|:||:

 チリ代表監督として順調だった以前にこんな筮を取っていたが、勿論、なし。内卦【坎】の中爻で、窮屈で我が意のごとならず、志願ならず。この占で「おやおや?」と思った。
 この御神明の言わんところはまた「朱紱 方に來らんとす」をもって示されているだろう。他より請われる。
 それと、この「酒食に困しむ」を食べ放題・飲み放題の状況に困しむ、のように解している京都支那学派の本田 濟 氏の解釈はやはりおかしい。根拠も分からない。


マルセロ=ビエルサはブラジルW杯(2014)をアルゼンチン代表監督として戦うか(2010/11/ 5)
48【水風井】:|:||:五爻
 九五、井(セイ)洌(イサギヨ)し。寒泉 食はる。
 象に曰く、寒泉の食はるるは、中正なれば也。
 [伏卦]29【坎爲水】:|::|:
 [互卦]38【火澤暌】|:|:||
 [錯卦]21【火雷噬嗑】|:|::|
 [綜卦]47【澤水困】:||:|:

 抜擢・採用の卦・爻。井戸水が地下の深い所から汲み上げられ、広大無量の妙用を発揮して衆人を養育することになる。「洌」の人、マルセロ=ビエルサがアルゼンチン代表に戻って来る。


 さあ、全て結果が出るのは3年半の後。どうなりましょうや。(長いな)



結 果
 セルヒオ=バティスタ監督はコパ アメリカ 2011 の舞台でアルゼンチン代表を指揮。これは的占。



結 果
 セルヒオ=バティスタ監督はコパ アメリカ 2011 では準決勝で敗退し、7/25 辞任。これも的占。



5年半ぶりのクラシコ勝利!
2010/11/19
 アルゼンチン代表、ブラジル代表とのクラシコに5年5ヵ月半ぶりで勝った。セルヒオ=バティスタ(48)が暫定監督から昇格しての初の試合(11/17 Doha, QAT)。
 エルナン=クレスポ[FW]とファン=ロマン=リケルメ[MF]とで前半で3−0で葬り去ったホセ=ペケルマン監督時代のドイツW杯 南米予選(2005/ 6/ 8)の後は、ブラジルとは5戦して1分4敗。2005 年のコンフェデレーションズカップと 2007 年のコパ アメリカでは決勝で涙を飲んだ上に、毎回2・3点差を食っていた。ために、アルゼンチンはフル代表としては、何と 1993 年のコパ アメリカ連覇を最後に、国際大会で優勝ないまま。
 で、今回、リオネル=メッシ[FW/F.C.Barcelona](23)が魅せてくれました。千両役者、大明神。

 日本戦(10/ 8 埼玉)の時と同様に、故障者の山だった。招集前にMFのエステバン=カンビアッソ[Internazionale Milano]、フェルナンド=ガゴ[Real Madrid]、招集メンバーの発表後には、FWのディエゴ=ミリート[Internazionale Milano]、カルロス=テヴェス[Manchester City]、セルヒオ=アグエロ[Atletico de Madrid]に、DFの柱のワルテル=サムエル[Internazionale Milano]、ガブリエル=ミリート[F.C.Barcelona]、マルティン=デミチェリス[Bayern Munchen]と、ビッグ クラブ所属のレギュラーばかり計8人も脱落(ニコラス=オタメンディ[DF/Velez Sarsfield]を補充したが、出番なし)。クラシコだというのに、ヘラヘラ笑いが起こる。
 使えないエセキエル=ラヴェッシ[S.S.C.Napoli]を入れてFWは3人しかおらず、CBはニコラス=ブルディッソ[AS Roma]と新参のニコラス=パレハ[DF/F.C.Spartak Moscow]との控え組のにわかコンビ。
 対するブラジルは、南アフリカW杯後にガラッと若手に入れ替えをやって、カカ[MF/Real Madrid]が長期故障中だが、ロナウジーニョ=ガウショ[MF/A.C.Milan]が1年半ぶりに復帰した。ロビーニョ[FW]もミランに移動して、ミランはセリエA第12節で首位に浮上と非常に登り調子。リーグ5連覇中のアルゼンチン村のインテルナツィオナーレ ミラノは、その通り負傷者ゾロゾロで、目下5位に転落。そういう背景。


占 題
 クラシコにおいてアルゼンチン代表の勝敗如何

三 遍 筮 法
本 卦
57 巽爲風
  伏卦  9 風天小畜
互卦 38 火澤暌
錯卦 51 震爲雷
綜卦 58 兌爲澤
 初六、進退す。武人の貞に利(ヨロ)し。
 象に曰く、進退すとは、志 疑ふ也。武人の貞に利しとは、志 治まる也。
 
 試合直前に一筮。結論から言うと、試合内容についてはまあ大体 読んだ通りで、勝敗については7割 正解と言ったところ。

 まず、勝敗の読みについては少し難しい。勝負・交渉に強い卦だし、初爻を裏返せば内卦【乾】の“剛(ツヨ)し”・“前進”があるし、爻辞は「武人の貞に利し」と如何にもだから、勝ちを占える。「象 伝」の「志 治まる」はアルゼンチンが雪辱を果たすことを云うかのようだ。
 ただ、内・外卦ともに、即ち、アルゼンチンもブラジルも【巽】で、“物事 果たさず”とか“伏す、隠れる”と見るなら、せわしない試合の果てのスコアレス ドローの結果も否定できない。
 まあ、負けは見えない。

 試合内容については、共に“出入り・変化”の【巽】で、行きつ戻りつ、攻守めまぐるしい展開が容易に予想できる。事実、そうで、ブラジルは南アフリカW杯準々決勝のドイツ代表以上に、序盤から、繋ぎ・上がりの早いカウンター攻撃で来たし、アルゼンチンも、ゴンサロ=イグアイン[FW]がゴール ポストを打ったかと思えば、DF陣とボランチのハヴィエル=マスチェラーノ[MF]は全速で戻り、最後まで忙しいアップ&ダウン。とてもじゃないが“親善試合”ではない。アルゼンチンの選手らは日本戦の倍はカロリーを消費した。
 そして、【巽爲風】はメッシ[FW]のゴール シーンを重ねて映していました、と。後半ロス タイム、メッシ[FW]は、ハーフ ライン付近から飛び出すと、全速で独走して相手3人を抜き去り、左に回り込みながら、最後、相手DFの股を抜いて、逆サイドのGKの右にシュートを決めた。ほとなくホイッスル。このスルスルと風のように障碍の間を擦り抜けてゆく姿はまさに【巽爲風】。さすがにこんなことまでは読めません。
 伏卦【風天小畜】で、それまで惜しいシーンを重ねながらスコアレスに止められていたのが、後半ロス タイムにゴール、と。なるほど。



メッシはやって来るか?!
2010/ 9/16、9/20、10/ 4、10/ 6、10/ 9
 キリン チャレンジカップ 2010 日本[SAMURAI BRUE]vs. アルゼンチン(10/ 8 埼玉スタジアム 2002)
 アルゼンチン代表の来日および日本代表との対戦はマルセロ=ビエルサ監督時代の 2004/ 8/ 8 キリン チャレンジ カップ(静岡)以来。対戦成績は、1988 年以来、非公式1試合を含む7戦をして、得点15・失点3で、アルゼンチンが全勝。

 
W杯チャンプ、スペインから
先制ゴールを挙げ、
「我はアルゼンチン人 也」

(報道資料。ロード不可により別貼り)

 さて、来日する Celeste y Blanco の目玉はやっぱり昨年のバロンドーラーのリオネル=メッシ[FW/F.C.Barcelona](23)となるが、シーズンが開幕して UEFA チャンピオンズリーグも間近にあるのに、遥かに格下の日本とのこなし試合に地球の裏側までやって来るか、の点が日本サッカー協会[JFA]の懸念となっている。
 今回、AFA[アルゼンチン F.B.協会]との契約には彼が来日しなかった場合には25%をペイ ダウンする条項“スター オプション”が入っている。先月F.C.バルセロナ[ESP]の一員として韓国でKリーグ選抜との試合があった時にもその条項があったそうだが、この日本戦は日本協会が 2022 W杯を招致するのための票集めとリンクしている筈なのに、日本協会は強気に出たものだ。そして、メッシ[FW]はマーケットの子となって益々 磨り減らされることになる。

 ちなみに、そのKリーグ選抜との試合では、メッシ[FW]は2ゴールを決めて、バルサは5−2(3−2)で勝利した。
 ところが、真夏の暑さと体調不良で彼の出場が16分間に止まったこと(当初は欠場が発表された)、バルサの先発メンバーの内6人が3部リーグに所属するBチームの選手だったことなどを挙げて、韓国がメディア挙って(負けたのに)「Kリーグをなめるな」と大騒ぎをやり、主催者は謝罪表明をし、バルサはメッシ[FW]の出場時間不足ということで多額の違約金を支払う騒動になった。主催者はメッシ[FW]が欠場なら試合をキャンセルするとバルサに迫ったとの報道もあるが、半島の人の頭というのは常に我がことだけ。シーズンを戦い、ワールドカップを終えて、地球の裏側にどれだけレギュラーが集まるかなど大体 想像が付く話だ。まして、これは両国の国交60周年を記念してやっている。
 決まって問題を起こす国、バルサなんかもう来ないだろう。メッシ[FW]もうんざり顔で韓国を去った。

マッチ インフォメーション(日本サッカー協会)
大会概要およびチケット販売概要(日本サッカー協会)
ファミリーマート先行


占 題
 リオネル=メッシの来日・出場如何

三 遍 筮 法
本 卦
22 山火賁
  伏卦 27 山雷頥
互卦 40 雷水解
錯卦 47 澤水困
綜卦 21 火雷噬嗑
 九三、賁如(ヒジョ)たり濡如たり。永貞にして吉。
 象に曰く、永貞の吉は、終に之を陵(シノ)ぐ莫き也。
 
 来日する。
 まず、【山火賁】とは賁(カザ)る。この卦は 11【地天泰】:::|||(← 左を上にして見る。以下 同じ)から来ていると見ることが出来るが、交易で二爻の一陽が外に飛び出した形であり、この【地天泰】の天地の気 相通ずる安泰の状態とは所属するバルサでのレギュレーションとすることが出来るだろう。そこを飛び出して、アルゼンチン代表のメンバーとしてやって来る、と。
 そこで、錯卦が【澤水困】であるように、已むなく来日する裏ではバルサの困ッタ困ッタがある。それはこの卦の甕の水漏れで、バルサはリーガ エスパニョーラ第2節で今季1部に昇格したばかりのエルクレスにカンプ ノウで0−2(0−1)で負けるという失態をやっており、UEFA チャンピオンズリーグの大事な初戦も控えているから、代えの利かないメッシを日本戦などで消耗させたくない。「困」とは木が囗の塀で囲まれている形。
 本卦【山火賁】も同じように【山雷頥】|::::|の檻の中に三爻の一陽が閉じこめられている画だ。だが、示されたのはその一陽であり、伏卦【山雷頥】ではそれが消えている。つまり、そのことが伏しており、そして、表では試合を賁る、と。内卦【離】の一部。「大象伝」に「敢て獄を折(サダ)むる无(ナ)し」とあるのはこのことで、繋がれの身を解かれることになる、と。
 互卦【雷水解】で、相互で問題が解決、身が解かれると相成る。

 そうして、爻辞に「賁如濡如」とあるのだから、来日だけということはないだろう。「濡如」まで付いているから、好いプレーが期待できる。あるいは、雨に降られるかも知れない。
 ただ、90分間プレーするかな・・・内卦が【離】の麗(ツ)くで、その通りピッチを飾るが、外卦は【艮】止だから、内卦三爻なら前半プレーして終わりかも知れない。
 どの辺りまで付合するか見てみよう。



 
ウイファルシ[DF]は2試合出場停止

 9/19、メッシ[FW]が右足首 外側の靱帯を負傷。
 リーガ エスパニョーラ第3節、鬼門であるアウェーのヴィセンテ カルデロンでのアトレティコ デ マドリード戦で、ロス タイムの92分、トマシュ=ウイファルシ[DF/Atletico de Madrid]に右足を踏まれて転倒し、悶絶、両手で顔を覆いながら担架でピッチから運び出された。
 9/20、精密検査の結果、靱帯の筋違えで、10日の戦線離脱。9/29 の UEFA チャンピオンズリーグのルビン カザン戦への出場については状態次第だという。それなら、来日が消えたとは言えなそうだ。代表メンバーの発表は 9/23 の予定。

 上の読みの【地天泰】:::|||はケガのない正常な状態のことだったか。ケガ、【兌】、どこにも取れない。メッシ[FW]、実に繋がれの身となった。
 実際、この占の場合だと、卦・爻はどちらの結果にも採れる。【山火賁】|::|:|は檻の中にある姿であり、逆に、ピッチでプレーする姿とも。そして、伏卦【山雷頥】|::::| は空の檻であり、逆に、人のいないピッチであり、休養であり。ややこしい。
 この卦・爻では、【山火賁】の檻に捕らわれている画が【山雷頥】の空っぽに変わる、釈放される、と読んで正解しているある方の三変略筮法での占例がある。上の読みもその観方と似ている。勿論、こちらのは三遍筮には違いないが略筮法ではないから、時間・順序で考えるなら伏卦 → 本卦と取り、捕らわれの身で終わることになるが、ただ、筮法の立て前の違いで現実の結果が異なる、とは考え難いのだ・・・。ん〜、その占例も創作か・・・と言うのは、この先生、略筮法の見方を是とするがために、話を創ったと考えたくなる占例が確かにあるのだ。こういうのは易学徒にとっては非常に困る。三遍筮でもって、結果を伏卦で読む、というのは誠に慎むべし、か。この点、“易聖”呑象・高島 嘉右衛門 翁の占例の解説でもおかしなものがある。

 自分の頭だけで考えるか。それなら、この三爻というのは、上下に陰爻があり、これを銅貨に金銀のメッキに例え、過剰に賁るの意として、そんなものを排して旧の道を守るならば吉、という意。そうすると、メッシ[FW]が地球の裏側での親善試合ごときに故障を押してまで来るようなことをしないのが吉、となるかな。この爻の賁り過ぎを排するの意を採ろう。「象 伝」には「終に之を陵(シノ)ぐ莫き也」とあり、即ち、来ない、と。即ち、【山火賁】の画象をピッチにある姿ではなくて、捕らわれの身、三爻はその人としておこう。その他の読みは前の通り。



 ああ、ボケている。この爻はメッキをやるのだ。キツイ日程を割いてただの親善試合に地球の裏側まで来るという過剰な賁はやめて旧を守るのが吉、というのはこの場合における身の処し方であって、今回のような占だとまずメッキをやることになる。
 これはやっぱりメッシ[FW]は来る。すると、いっぱい賁ることになるだろう。

 代表メンバーの発表後、故障離脱する選手が5名にもなっているが、メッシ[FW]の来る来ないについては依然 不明。先月末には復帰して、UEFA ヨーロッバリーグとリーガ エスパニョーラの計2試合に出ている。



結 果
 AFA[アルゼンチン F.B.協会]が公式サイトで、10/ 6 にF.C.バルセロナ[ESP]の3選手、リオネル=メッシ[FW]、ハヴィエル=マスチェラーノ[MF]、ガブリエル=ミリート[DF]が来日することを発表した。

 何とか的占。
 引っ掛かったのは「象 伝」の「終に之を陵(シノ)ぐ莫き也」で、これは過剰な賁を排して正しき道を守るので、この人を凌ぐ者はいない、と云っている。終にメッシ[FW]を凌ぐ人は来ない? 易断とはかくも難しい。恥を忍んで経験を重ねるのみ。



 易は深し、我が読みは浅し。
 結局、メッシ[FW]はやっつけ試合にも拘わらずフル出場して、ゴール前の突破など特段の輝きを見せた。即ち、過剰な賁をやったが、ゴール・アシストはなく、来日一番乗りの選手でも3日間で計3時間ぽっちの合同練習しかしていないアルゼンチン代表は日本に1−0(1−0)で初の黒星。メッシ[FW]は日本にやっては来たものの、やっぱりその結果はよくなかった。足の回復も十分ではないのだから、欠場してバルサでの本分に務めた方が良かった、即ち、「永貞にして吉」。その方が代表チームとしてもこの顔見せ興業の試合に気合いが入っただろう。


 ところで、試合中、1点ビハインド状態のハーフ タイムに、アルゼンチンは逆転なるか、懲りずに一筮やってみた。


占 題
 アルゼンチン代表、日本戦の後半の行方如何

三 遍 筮 法
本 卦
12 天地否
  伏卦 45 澤地萃
互卦 53 風山漸
錯卦 11 地天泰
綜卦 11 地天泰
 上九、否を傾く。先には否(フサ)がり後(ノチ)には喜ぶ。
 象に曰く、否 終れば則ち傾く。何ぞ長かる可けん也(ヤ)。
 
 これは好くても同点だと思った。少なくてもアルゼンチンの逆転はない。
 上爻は否の終わりであって、爻辞には「後には喜ぶ」と宜しき言葉が掛けられてあるが、もし逆転となるなら、一歩 進んで【地天泰】:::|||(← 左を上にして見る。以下 同じ)の内卦の爻が示されて好いだろう。得たのはあくまでも【天地否】。
 そもそも、符号は我彼の陰陽が拮抗した形。引き分けとも思ったが、示されたのは【天地否】であって、そして、あちら日本代表の方を見やれば綜卦【地天泰】だ。得爻も外卦にあって【乾】に【兌】悦を伏し、内卦は【坤】の何もないまま・・・。
 互卦【風山漸】だから、状況は選手交替なんかで好転することぐらいは容易に想像できるが、あちら【巽】でノラリクラリ、アルゼンチンの押し上げから出たり入ったり、こちらは【艮】で止まる。
 符号は両者 拮抗の画だが、これは9割方ダメだろうと思って、試合を観ていた。即ち、アルゼンチンが日本に初めて負けるのか、と。

 つまり、9割的占。
 後半の状況も、60分、それまでボールを持てばパスミスをして全く機能しなかったアンドレス=ダレッサンドロ[MF]をハヴィエル=パストーレ[MF]に替えると攻撃が回り出して、日本陣内で殆ど一方的に押しまくった。互卦【風山漸】はそのことだろうし、エステバン=カンビアッソ[MF]が故障して、替わったマリオ=ボラッティ[MF]も故障して、アンへル=ディ=マリア[MF]になったという状況もあった。



新生アルゼンチン、スペインを粉砕
2010/ 9/ 7
 アルゼンチン代表は、本日、ホームのブエノス アイレスのラ ボンボネーラ(= ボカ ジュニオルスのホーム スタジアム)に南アフリカW杯で優勝したばかりの黄金期にあるスペイン代表を迎え、4−1(3−0)の返り討ちにした。

 
マドリード系「Marca」・「AS」もバルセロナ系「Mundo Deportivo」もCL決勝級の扱い
 
ARG:4-3-3(MESSI が前に)
この ARG は選手の並びが左右が逆
ESP:4-1-3-2(BUSQUETS が後に)

 そもそも、ブエノス アイレスにヨーロッパのチームがやって来るのは23年ぶり。しかも、ユーロ 2008 から世界の頂点に立つスペインの来襲(36年ぶりとのこと)。そのチーム構成も故障のキャプテンのカルレス=プジョル[DF/F.C.Barcelona]が抜けただけのベスト メンバーときた。
 双方 目前に大会もないただの親善試合だが、アルゼンチン戦というのは常にヒート アップする次第で、本日も双方4枚づつのが乱れ飛んだ。そんな試合で、アルゼンチンは前半33分までにリオネル=メッシ[F.C.Barcelona]、ゴンサロ=イグアイン[Real Madrid]、カルロス=テヴェス[Manchester City]の3トップがスペインのゴール ネットを揺らし、3−0に(こちらの記憶する3−0の最速記録)。後半、1点 返されると、イグアインから替わったセルヒオ=アグエロ[Atletico de Madrid]がこちらも途中交替のバルサの守護神ヴィクトル=ヴァルデス[GK]から空かさず一発もぎ取った。
 スペインは最終ラインがキャプテンのカルレス=プジョル[F.C.Barcelona]やセルヒオ=ラモス[Real Madrid]がおらず
ザルだったが、アルゼンチンにしたって柱のワルテル=サムエル[DF/Internazionale Milano]がおらず、ガブリエル=ミリート[DF/F.C.Barcelona]や37歳のハヴィエル=サネッティ[DF/Internazionale Milano]は長いご無沙汰だった。

 アルゼンチンはホーム戦ということを除けば、勝てる要素は見当たらなかった。スペインには、昨年 11/14、ディエゴ=マラドーナ前監督の時にバルセロナのカンプ ノウでチーム完成度の歴然たる違いを見せ付けられ、2−1(1−0)で負け。続く 12/22 にはヨハン=クライフ率いるカタルーニャ州選抜(実質、スペイン代表と言うか、F.C.バルセロナと言うか)にもアレハンドロ=マンクーソ指揮(マラドーナが活動停止処分中だったため)でもって2−4で敗れている。
 もっとも、スペインはボールをよくキープして繋いで相手守備を崩し、守備も本来 堅いが、エースの筈のフェルナンド=トーレス[FW/Liverpool]はワールドカップ前から不調だし、絶対的な強さは感じない。ワールドカップでも1点差の試合ばかりで、緒戦のスイス戦では負け。ドイツ戦ではドイツが過度に引っ込んだまま自滅した。
 対するアルゼンチンはインテルナツィオナーレ ミラノ[ITA]の主砲のディエゴ=ミリート[FW]が毎回ベンチを温め、リサンドロ=ロペス[FW/Olympique Lyonnais]クラスは呼ばれないぐらい前は揃っており、問題だった中盤に呼ぶべき選手を呼んで、練度を上げれば、トップ下を置かなくてもこうなるのだ。マラドーナが自分流を出したくて突っ張って、エステバン=カンビアッソ[MF/Internazionale Milano]等を落とし、4−1−5なんてシロモノをやって、本来なら決勝に立てただろう今回のワールドカップを無為にしてしまった(この恨みを書くと長くなるので …)。

 さて、今のスペイン代表は言われる通り「メッシのいないバルサ」。本日もバルサの選手がスペイン側7名、アルゼンチン側も3名(ハヴィエル=マスチェラーノ[MF]が遂に加入)がプレーしたが、“バルサ”との対戦という色もある(レアル マドリード[ESP]の選手はそれぞれ4名・3名 呼ばれ、各2名がプレー)。
 それなら、今のアルゼンチンとは何? バルサは 2008-2009 UEFA チャンピオンズリーグで優勝・6冠を達成し、昨季は準決勝で現チャンピオンのインテルナツィオナーレ ミラノ[ITA]の前に屈したが、そのインテルの屋台骨が、ガブリエル=ミリート【FW】、エステバン=カンビアッソ[MF]、ワルテル=サムエル[DF]、キャプテンのハヴィエル=サネッティ[DF]というアルゼンチン代表のレギュラー。本日の試合はインテル vs. バルサの代理戦的な観方も出来た。

 そんな試合だったが、試合半日前の今回の占ではハッキリとアルゼンチンの勝ちと出た。的占。
 「乾坤一代男」(紀藤 元之介 著)にもあったが、呑象・高島 嘉右衛門 翁は、相場であれ何であれ、易は何でも判らぬものはないと言っている。ん〜、勝負事などの占でしばしば卦を得ないのは、謂わばどうでもいい筈の占事では、やはりこちらの至誠が足りないのかも知れない …。


占 題
 アルゼンチン代表はスペイン代表に打ち勝つか

三 遍 筮 法
本 卦
64 火水未濟
  伏卦  4 山水蒙
互卦 63 水火旣濟
錯卦 63 水火旣濟
綜卦 63 水火旣濟
 九四、貞にして吉。悔 亡ぶ。震して用って鬼方を伐(ウ)つ。三年にして大國に賞 有り。
 象に曰く、貞にして吉、悔 亡ぶとは、志 行わるる也。
 
 全爻不正の【火水未濟】、即ち、マラドーナによって機能不全になったチームを(と言ったら言い過ぎか)選手らのレベル相応に立て直そうとしている、今のアルゼンチン代表の状況そのままの卦。
 四爻は「鬼方を伐」ち、即ち、兵を起こし、勇気を奮い起こして、浸入して来る外敵を禦(フセ)ぐ。改革の断行であり、そういう意味を持った試合ということ。「三年」はともかく、アルゼンチンという「大國に賞 有り」。アルゼンチンはワールドカップでは優勝2回で、ブラジル、ドイツ、イタリアに次ぐ大国。

 対するスペイン代表は綜卦【水火旣濟】で、既に功を挙げ、チームは出来上がっていて、どうも形骸化の兆しが窺える(後記:11/17 のポルトガルとのアウェーでの親善試合では4−0でノックアウト。サイクルが終わっている)。本日の試合でも、ショート バスを繋いで相手守備を崩す得意のパターンが見られた場面は僅かだった。
 三爻の「象 伝」には「憊(ツカ= 疲)るる也」とあり、兵は疲れ、財貨は乏しくなり、国力が疲れ衰えた様を云っている。象意からすれば、やるべき試合ではなかったと言うか、名将デル=ボスケ監督がチームの慢心を強く戒めていた通りで、少し広く観ると、黄金時代は終わりつつあるのかも知れない。

 さて、年内期限で暫定監督を務めているセルヒオ=バティスタ。誰も予想しなかったこんな大勝を挙げて暫定のまま切られたら災難というものだ。マルセロ=ビエルサ元監督 以来、三監督を経てやっとまともな Celeste y Blanco が復活しつつあるのだから。



ペケルマンは時期尚早
2010/ 8/ 5、8/31、9/ 3、9/ 8
 ポスト岡田 武史に日本のスポーツ紙は2人のアルゼンチン代表元監督を挙げている。

 昨日辺りのアルゼンチンの記事では、その一人、敬愛する 'el Loco' マルセロ=ビエルサ(54)は引き続きチリ代表監督を続けることがほぼ決まった。2015 年まで。
 しかし、何と言うか、日本のスポーツ紙や週刊誌の仲には、この世界でも数少ない立派な人物であり世界トップ3のコーチング評価を得ているビエルサを、変わり者扱いはまだしも、マスコミに悪態を吐く、激昂しやすい、ネクラ男のように創作して書いている。マスコミはいつまで叩き相手づくりの遊びに熱中しとるのやら。アルゼンチンを代表するスポーツ紙「Ole」の記事の的確さとプロフェッショナリズムとは比ぶべくもない。

 
SUB-20 アルゼンチン 代表を率いて
ワールドユースを3度 制覇

 もう一人。アテネでのオリンピック初優勝をもってビエルサからアルゼンチン代表監督を引き継ぎ、2年後のドイツW杯を戦ったホセ=ペケルマン(60)。だが、7/29、彼は共同通信社の電話取材に対して、南アフリカW杯で現地に滞在した間に代表監督就任について「2・3ヵ国から公式な接近を受けたが、日本からのアプローチはなかったし、今現在もない」と述べた、と。
 また、8/ 2、日本サッカー協会[JFA]が、名前は公表しなかったが、代表監督候補を3人の外国人に絞ったことを明らかにした。昨日辺りの記事ではその3人の中にはペケルマンが入っているとも、その予備だとも。

 ペケルマンは、日韓W杯の時には、SUB-20 と 17 のアルゼンチン代表監督を掛け持ちし、加えて、今のカルロス=ビラルドの立場のようにフル代表の総監督[TD]としてビエルサ監督の裏方仕事までやっていて(国の財政破綻による大不況でAFA[アルゼンチン F.B.協会]にはお金がなかった)、2001 年の暮、W杯でのキャンプ地を選定するのに福島県のナショナル トレーニング センターのJヴィレッジにコートの襟を立ててやって来た。翌年のキャンプ イン後には、南に隣接する広野町の二ツ沼総合公園でやった茶室での歓迎イベントで、コーチ陣らで背中を丸めて抹茶をすすっていたのが記憶にある。代表チームの練習相手として、ハヴィエル=マスチェラーノ[MF/Liverpool]・パブロ=サバレタ[DF/Manchester City]ら有望株のユース選手を連れて来ていた。
 まあ、チーム監督としては、前年のコンフェデレーションズカップからドイツW杯本大会にかけて明らかになったように、試合の采配はちょい拙い、危なっかしい。その前のビエルサの時代には代表チームはW杯予選などを通じてその強さと成長に確かな手応えというものが感じられたが、ペケルマンはどういう考えだったのか、いたずらに選手を次々 使い捨てのように呼んで、DFは試合の度にメンツが変わる有り様で、チームとしての成長がチッとも窺えなかった(当時、ディエゴ=マラドーナは一体いつになったらペケルマンはチームを固めるつもりなんだ、と言ったが、自分が監督になったら、何と僅か1年7ヵ月で 108 人も招集した)。FWからDFまで、主力選手の故障離脱がホントに笑っちゃうぐらい続いたのが大きな理由だが、しかし、彼等が復帰しつつあった中での強化試合では後半ファン=ロマン=リケルメ[MF]を 'ルチョ' ルイス=ゴンサレス[MF]に替える度にここぞと攻め込まれて失点を繰り返すなど、試合運びの点でボロを見せながら、「もう本番が戦える」と言ったのにはまいった。ペケルマンはGM的な働きのある人で、Directol Tecnico としての経験・能力は「可」。それと、ちょっと老けたね(笑)。


占 題
 ホセ=ペケルマンは次の日本代表監督になるか

三 遍 筮 法
本 卦
3 水雷屯
  伏卦  8 水地比
互卦 23 山地剥
錯卦 50 火風鼎
綜卦  4 山水蒙
 初九、磐桓(ハンカン)す。貞に居るに利(ヨロ)し。侯(キミ)を建つるに利し。
 象に曰く、磐桓すと雖も、志 正しきを行ふ也。貴(タカ)きを以て賤しきに下る。大いに民を得る也。
 
 8/ 3 に一筮したが、雑念雑じりのままサイコロを転がしてしまったので、やり直し。ちなみに、この時は 28【澤風大過】:||||:三爻。

 「磐桓」だ。彖辞の「往く攸 有るに用ふる勿れ」と同じ意。即ち、ペケルマンは動かない。日本サッカー協会からの求めに対して、「磐」や「桓」のごとく、動かない意が示されたものと思う。時期尚早。
 彖辞にもこの爻辞にもある「侯を建つるに利し」はもっと後のことになる。すると、上爻の6年後にやって来る? さすがにお歳だろう。また、この爻は「象 伝」に「貴きを以て賤しきに下る」とか逆の判断にもなる辞があって、判断が面倒くさい。
 錯卦【火風鼎】で、ペケルマンは今どこの監督をやろうかとテーブルに着いて考えているところ。伏卦【水地比】で、こちとあととを比較検討している。しかし、互卦【山地剥】で、今、日本に来ることはないだろう。
 内卦【震】の主爻だが、五爻に障碍がある。



結 果
 8/30、スポーツ各紙が一斉にペケルマンの就任が決定的になったと報じた。ペケルマン側も合意への流れを認めているという他に、マティルデ夫人の「日本でもどこでも、夫が決めたところにはどこにでもついて行く」とのコメントまで。テレビのワイド ショーもこれに追随して伝えた。
 こちら「そうかねぇ?」と。

 ところがどっこい、昨日、日本サッカー協会[JFA]が次はアルベルト=ザッケローニ[ITA](57)に託すと発表。まあ、易占の予知力というのはいつもの通りこんなものだ。
 ザッケリーニ、メディアでは名前を聞かなかった人物。アルゼンチンとの親善試合(10/ 8 埼玉アリーナ2002)でデビューすると。契約期間は差し当たり1年だそう。
 ペケルマンの他に、名前の挙がっていた二・三の人物についても筮してみたが、どれも相応しくなかったので、誰になるのやらと思っていた。
 アテにならない勝負の比較占の類だったが、基本的に1人のみ筮する場合は結果が悪くない。的占。



 何と、代表監督探しをやっているKFA[大韓F.B.協会]がホセ=ペケルマンと交渉していると韓国で報道されている。もしダメでも、アルゼンチン人にマトを絞っているという。
 ならば、一筮。


占 題
 ホセ=ペケルマンは次の韓国代表監督になるか

三 遍 筮 法
本 卦
17 澤雷隨
  伏卦 49 澤火革
互卦 53 風山漸
錯卦 18 山風蠱
綜卦 18 山風蠱
 六三、丈夫[九四]に係れば、小子[六二]を失ふ。隨ひて求むる有れば得(ウ)。貞に居るに利(ヨロ)し。
 象に曰く、丈夫[九四]に係るとは、志 下(シモ)[六二]を舍(ス)つる也。
 
 これは読めない。
 言うまでもなく、「丈夫」を取って「小子」を捨てるの卦・爻だが、韓国代表監督の椅子はペケルマンにとって果たしてどちらになるのやら? 彼は南アフリカW杯開催中に(おそらく、クラブも含めて)2・3オファーを受けていると言っているが、それがどこで、どんな進行状況なのか、その後は全く話を聞いていない。
 それと、この丈夫・小子の当て嵌めてのことでは、最近あらためて教えられることがあった。南アフリカW杯を終えたディエゴ=マラドーナがアルゼンチン代表監督を続けることになるかと質した占でこの卦・爻得たが、結局、マラドーナが選ぶことになったのはコーチング スタッフだった仲間たちとの信義であり、捨てることになったのはアルゼンチン代表監督の座とAFA[アルゼンチン F.B.協会]だった。AFAに「隨ひて〜」と取るべきだったようだ。この丈夫・小子は物事の大・小ではなくで、関わり合いの質・内容がポイントになる。
 ん〜、錯卦・綜卦に【山風蠱】があるから、ペケルマンは既存のチームの建て直しをやることになるだろう。
 それから、韓国とアルゼンチンはそれぞれ協会の会長が長くFIFA[国際F.B.連盟]の副会長を務めているという密な繋がりもある。「丈夫」が匂わないでもない。


 再び前の占の真意を質した。12【天地否】|||:::四爻。嗚呼、来たか・・・



 書いてすぐに気付いたが、上の情報はガセだった。韓国代表監督は決まっていたし、ペケルマンには買い手が付いていない。上の卦・爻からどうこの件を読む・・・。面白いケースだから、このままにしておこう。



ポスト マラドーナを占う
2010/ 7/31(改 8/ 3)、9/11、11/ 2、11/ 3
 7/27、ディエゴ=マラドーナ(49)はアルゼンチン代表監督の高座を去った。
 翌日の彼の記者会見で「私を裏切った」と名指しで非難された 'Narigon' カルロス=ビラルドTD(71)は憤然と反論して曰く、コーチング スタッフにしている友人全員にいつも職を与えようというマラドーナが間違っている。そんなことは他でやるべきだ、と。マラドーナのベンチの人事権よこせの真意はそういうことだったかと目を丸くした。いつもながらビラルドの口はリアリスト。
 AFA[アルゼンチン F.B.協会]のフリオ=グロンドーナ会長(78)にしても、マラドーナの就任時からそういう人事要求をシブシブと呑んで来たけど、アルゼンチン代表史上最高のキラ星の選手たちであんなチームしか作れなかったのだから、やっぱり能力がなかったアレハンドロ=マンクーソほかのスタッフにはここで替わってもらうよ、というのは当然のことだろう。マラドーナに「ウソを吐いた」と非難されたグロンドーナ会長だが、南アフリカW杯で敗退した後のロッカールームでマラドーナに続投を求めはしたものの、コーチング スタッフの身分保証までしたわけではない、と。
 しかし、マラドーナは友人を切って自分だけ続けることなんか出来る筈がない、そんなことはよく分かっているだろう、自分に辞めろと言っているのと同じだ、ウソ吐きだ、と言う。その上、グロンドーナ会長はビラルドTDと連んで、契約交渉の前から自分を替える算段を陰で進めているじゃないか、と。アイルランドとの親善試合(8/11 Dublin, IRE)の選手リストだって作っていただろう、と(これにもビラルドTDは反論している)。「続投はマラドーナ次第」なんて世間にはキレイなことを言っておいて、自分を退任の出口に追い込んだ、というわけだ。
 グロンドーナ会長の変質があるし、マラドーナの分別の無さもあるし、人が亡くなる前に葬儀・告別式の段取りを進めるのは是か非かの問題もあった、と。


 さて、ポスト マラドーナは誰?! 今度こそは、納得ゆく人物を!!
 勝ち負け事の比較占はそういつも当てになるわけではない、と知りつつ、やってみる。崇高なる易をただの当てものなんぞに使うから、咎を見る、即ち、恥をかく、とは重々 招致しつつ。ともかく、今回は読みとしては全体に容易になったが、結果はどうなるやら。


 次の代表監督の候補と観られる人物で、下の顔ぶれの他には、まず、カムバックが期待される元監督の 'el Loco' マルセロ=ビエルサが挙げられるが、チリ代表監督をあと5年 続ける方向で細部の詰めに入ったから、無し。
 パラグアイ代表監督の 'tata' ヘラルド=マルティノ(この人もアルゼンチン人)も続投が決まった。
 ドイツW杯を戦ったホセ=ペケルマンはグロンドーナ会長らAFAに愛想を尽かして辞めており、AFAの陣容が刷新されない限りは復帰はあり得ない。ペケルマンは、現在フリーで、ポスト岡田の一人になっていると報じられているが、日本サッカー協会[JFA]からのオファーは来ていないと最近コメントしている。
 AFAの裏方として走り回っているビラルドTDは齢71だし、来年のコパ アメリカまでならともかく、4年後を見据えたらないだろう。ビラルドをスライドさせるという保険的な選択肢があったなら、グロンドーナ会長は SUB-20 代表監督のセルヒオ=バティスタにわざわざ臨時監督を兼務させたりはしない。それに、ビラルドの目標はポスト グロンドーナで、来年の改選に向けてそっちの地ならしをやりたいだろう。

 メキシコW杯(1986)の栄光の優勝メンバーで、不動のボランチ。アルゼンチン以外では唯一JFLのPJMフューチャーズ(= サガン鳥栖の前身)で 1996 年まで3年間プレーした。
 2000 年に監督業に転身すると、プロ デビューしたアルヘンティノス ジュニオルズなどアルゼンチン国内の述べ6つの中堅とそれ以下のクラブを経て、どういう評価を得たのか、2007 年に SUB-20 アルゼンチン代表監督に就任。大会3連覇がかかった昨年のU−20W杯では予選を兼ねる南米選手権で最終リーグの最下位[6位]に終わったので、AFAを去るかに思われた。しかし、その前年の北京五輪ではリオネル=メッシ[FW]・ファン=ロマン=リケルメ[MF]らを擁する SUB-23 代表を率いて、アルゼンチン初の大会連覇(監督として初の大会優勝)を果たしている。
 一昨年、代表監督のアルフィオ=バシーレの辞任後、マラドーナとこのポストを争った。年内は暫定的にフル代表の指揮も執ることになって、スペイン代表・ブラジル代表との親善試合で結果を出して、再びこの座を狙う。47歳。
 
本 卦
31 澤山咸
  伏卦 45 澤地萃
互卦 44 天風姤
錯卦 41 山澤損
綜卦 32 雷風恆
 暫定監督として代表チームとは【澤山咸】の好き関係。三〜五爻の互体【乾】の進み来る三人の内の一人と観て、AFAには最終三名の候補の中に入れられていたとしても、その中の一番下の扱いであり、予備の候補であることは間違いない。代表監督の座とは互卦【天風姤】で「遇う」だが、普通にはこの卦の不運を取る。三爻は内卦【艮】の主爻。次の移籍マーケットまでグロンドーナ会長に便利に使われて終わりだろう。

 ご存じ“潰し屋”のボランチで、日韓大会まで3度ワールドカップでプレー。代表キャップ 106 は歴代 第3位。アトレティコ デ マドリード[ESP]・インテル[ITA]・S.S.ラツィオ[ITA]などヨーロッパでの長いキャリアを終えて 2005 年にアルゼンチンに戻り、ラシン クラブで1年プレーして現役を退いた。
 そして、そのまま同クラブの監督に就く。その後、エストゥディアンテス デ L.P.とリーヴェル プレートでリーグ優勝を果たし、ゲームでの勝負強さを見せ付けたことで、2006 年にはリーグのベスト マネージャーに選ばれた。
 そんなことで、アルフィオ=バシーレ監督の頃にはポスト バシーレのような感じで、親善試合ではフル代表のベンチにも加わっていた。だが、勢いが止んだように 2008 年リーヴェルを、今年サン ロレンソを成績不振により辞任し(よく言われるように、アルゼンチンやブラジルのクラブ監督は鼻紙のように捨てられる)、現在フリーだが、代表監督候補としてはちょっと影が薄くなった。いつかは代表監督になりそうな人だが。次期候補と観られる人の中では最も若い40歳。
 
本 卦
38 火澤暌
  伏卦 14 火天大有
互卦 63 水火旣濟
錯卦 39 水山蹇
綜卦 37 風火家人
 【火澤暌】三爻は今は上爻のAFAとは(感情的な)距離が出来てしまっていることを示しているだろう。この爻辞からしてAFAから嫌な言葉も言われている筈。伏卦【火天大有】で、その身を持ち崩してしまった。
 ただ、代表監督にはなる。それは上爻の時。あと4爻の4年で、ブラジルW杯(2014)の後にやって来るか・・・。

 言わずと知れた世界的名将、'el Virrey'(総督)。選手時代はヴェレス サルスフィエルド、および、フランスのスタッド ドゥ ランスなどリーグ1の3つのクラブで計8回リーグ得点王になったストライカー。だが、ワールドカップとは無縁。
 1985 年にフランスで監督業をスタートさせ、プロ キャリアをスタートしたヴェレスとボカ ジュニオルスを率いて、コパ リベルタドーレス4回、トヨタカップ3回を制覇。あり得ない偉業。但し、ASローマ[ITA]とアトレティコ デ マドリード[ESP]では成績不振でクビに。
 代表監督人事の度に新聞社のWEBアンケートで「代表監督になって欲しい人」のダントツ No.1 になり、今回もマルセロ=ビエルサと人気を二分。だが、AFAのフリオ=グロンドーナ会長を酷く嫌っており、また、代表監督は選手を手元でチェック出来ない(だから Non)として、代表とはずっと距離を置いて来た。考えが変わって来たと思わせるような彼の友人の発言もあるが、そんな話は前回の時にもあった。そう簡単に“転向”するとは思えない・・・。昨年からは低迷するボカのGMを務める。61歳。
 
本 卦
25 天雷无妄
  伏卦 17 澤雷隨
互卦 53 風山漸
錯卦 46 地風升
綜卦 26 山天大畜
 この占の真意を質してみた。代表監督にはならないという无妄(ミダリナシ)をどこまでも押し進めるなら、却って私が雑じることになり、ゆき詰まる。爻辞「行けば眚(ワザワイ)有り。利(ヨロ)しき攸(トコロ)无(ナ)し」。「象 伝」にも「无妄の行くは、窮まるの災 也」と。ん〜、万が一“転向”があれば話は変わるが、さもなくば、この先も代表監督に就くことはないかも知れない・・・。


 ディエゴ=マラドーナを擁してアルゼンチンが初優勝したワールドユース選手権(1979)のエース ストライカーであり、大会得点王。スペインW杯(1982)の代表メンバー。S.S.C.ナポリ[ITA](マラドーナとプレー)、ACFフィオレンティーナ[ITA]、インテル[ITA]などでプレーし、現役最後のクラブとなった横浜マリノスではJリーグ初代得点王になった(1993)。
 1995 年、プロ デビューしたリーヴェル プレートで監督業をスタートさせると、翌年にはキャリア1年にしてコパ リベルタドーレスを制覇。続いて、2002 年までに同クラブで5回リーグ優勝を果たして、リーヴェルの黄金時代を築く(対するは、カルロス=ビアンチ監督のボカ ジュニオルス)。2007 年にはまるでハズレ クジと見られた戦力ダウンしたサン ロレンソの監督に就任すると、トルネオ クラウスーラ[後期選手権]を制し、今やアルゼンチンの名将の一人になった。クラブ アメリカ[MEX]の監督を経て、今年からディエゴ=シメオネの後任としてサン ロレンソに復帰し、再びチームの建て直しに臨む。
 最近のメディアのインタビューでは代表監督への意欲はあり、有力候補一人ではあるかな。50歳。
 
本 卦
2 坤爲地
  伏卦 23 山地剥
互卦  2 坤爲地
錯卦  1 乾爲天
綜卦  2 坤爲地
 ずっと以前に、今、代表チームを任されたらこうする、的な発言をしていたし、野心があるのだと思うが、上爻の「象 伝」には「龍 野に戰ふとは、其道 窮まる也」とある。伏卦【山地剥】で、その上爻の一陽がコロリと剥落してしまった様。そして、何もなくなってしまった・・・。

 元リーヴェル プレートの10番。シェフィールド ユナイテッド[ENG]、グレミオ[BRA]ほか海外でもプレーしたという。
 元代表監督のダニエル=パサレラの下でリーヴェルやフル代表で15年以上アシスタントの下積みを重ね、昨年 漸く監督として一本立ちして、シーズン途中にエストゥディアンテス デ L.P.の監督に就いたのだが、ファン=セバスチャン=ヴェロン[MF]を擁して、いきなりコパ リベルタドーレス制覇。クラブW杯ではリオネル=メッシ[FW]擁するF.C.バルセロナ[ESP]に決勝で惜敗した。
 エストゥディアンテス時代の監督だったカルロス=ビラルドTDが強く買っており、エストゥディアンテスの監督に推したのも彼で、今度はAFAのフリオ=グロンドーナ会長へ推薦している。性格は、マラドーナとは正反対に、エゴがなく、地味、慎重。マルセロ=ビエルサ監督を信奉しているとも。代表監督は夢だと語っている。ヴェロン[MF]曰く「サベージャは simple な人だと思う。彼が言うのは必要なことだけだ。チームに平穏をもたらし、そのおかげで選手たちは自由にプレーだけに集中できる」。ニックネームは el mago(マジシャン)。55歳。
 
本 卦
55 雷火豐
  伏卦 49 澤火革
互卦 28 澤風大過
錯卦 59 風水渙
綜卦 56 火山旅
 意外だが、この盛大の占示からすると、サベージャが次のアルゼンチン代表監督になると観る。盛んなる勢いの時において、柔順の目立たぬ態でいる者、世の耳目を一変させる。爻辞に「慶誉 有り」と。五並びで、Go, go, go !! それには【澤火革】の状況の大きな変革があるのである。さて、見ものだ。



 選手時代は13年間エストゥディアンテス デ L.P.一筋だった守備的MF。30歳で迎えた人生のメイン イベントのメキシコW杯(1986)は脚のケガで南米予選に出場しただけで終わった。
 1989 年に プリメイラ B ナシオナル[アルゼンチン2部 リーグ]の地元ラヌースで監督業をスタートさせ、現在まで、アルゼンチン、チリ、スペイン、メキシコと、述べ15のクラブをこまごまと渡り歩く。目立った成績を挙げるようになったのはアルゼンチンのビッグ5の監督に就くようになった最近の5年余りのことで、2007 年にはボカ ジュニオルスを率いてコパ リベルタドーレスの頂点に立つ栄光に浴し、次いで、キー マンのファン=ロマン=リケルメ[MF]を欠きながら同年のクラブW杯の決勝でカカ[MF]擁するA.C.ミラン[ITA]に立ち向かった。長く低迷したままのラシン クラブを今年から引き受けている。
 そのクラブW杯の決勝、ビハインド状態になった時の何だか弱々しげな表情が記憶にあって、こちらとしてはどうも・・・。近めの実績があるし、性格的にも上の受けは好いのかも知れないが、メディアの扱い的には特に強い候補という風ではない。54歳。
 
本 卦
61 風澤中孚
  伏卦  9 風天小畜
互卦 27 山雷頥
錯卦 62 雷山小過
綜卦 61 風澤中孚
 これも彼我 向き合って占題によく適した卦だが、またも三爻。爻辞「敵を得」で、この「敵」とは匹敵の典拠の「敵」だが、この場合はライバルが多くて泣き喚く様と観るか。
 “仙人”仁田 丸久 氏はこの卦・爻に神懸かりを申されるが、ちょっと当てはまらないだろう。


 最近メディアで名前を聞くが、よく知らない人物。選手時代はMFで、1978 年まで13年間、故郷のオリンポ デ バヒーアブランカというクラブだけで通し、代表経験もないらしい。
 その後、指導者の道に進んで、今度は世界を駆け回り、セサル=ルイス=メノッティ監督の下でF.C.バルセロナ[ESP]、C.A.ペニャロール[URU]ほか、続いて、ホルヘ=ヴァルダーノ監督の下でレアル マドリード[ESP]ほかで長くアシスタントを務めている。
 1996 年スペインで監督として一本立ちし、アルゼンチン、メキシコ、ペルー、南アフリカなど述べ7つの中堅どころなどのクラブを経験。ウラカンでは4年後の期待の星ハヴィエル=パストーレ[MF]を見出したが、成績不振で15節をもって辞任し、今年、初の2部陥落もあり得る名門リーヴェル プレートをレオナルド=アストラーダから引き継いだ。リーグや大会での優勝経験もないようだし、リーヴェルの行方の方が気になるところ。
 期待が持てる情報がない。ビラルドTDを天敵とするメノッティ監督との繋がりもマイナス ポイントになるかも知れない。63歳だし、AFAのお歴々がマラドーナ タイプには懲りたので、というぐらいしか有利なポイントは見当たらない。
 
本 卦
23 山地剥
  伏卦 52 艮爲山
互卦  2 坤爲地
錯卦 43 澤天夬
綜卦 24 地雷復
 上爻の一陽と応じていて、上下の陰爻のライバル共が振り落とされる中、一人 勝ちを得る爻。【山地剥】も勢いのある卦。ただ、こう言う占だから、外卦【艮】の“手”の中に、内卦【坤】で、何も握ることはない、と観る。【坤】の衆=選手たちを握る、とは取れますい。

 マラドーナと同じアルヘンティノス ジュニオルズでプロ デビューし、technical なドリブル突破やラボーナなどのボール アクションで、マラドーナの後継者として大きな期待を受けた。
1985 年コパ リベルタドーレスで優勝し、ユヴェントス[ITA]とのトヨタカップでもそのプレーで注目を浴びた。だが、続くメキシコW杯(1986)では出場2試合に終わり、代表招集もストップ。翌年、A.C.ミラン[ITA]のシルヴィオ=ベルルスコーニ会長に請われて渡欧したが、外国人枠の問題でローンに出されてノー プレー。その後、ヨーロッパと南米の13のクラブを毎年のように転々と渡り歩いて、辿り着いたチリで 1999 年に引退している。
 2003 年、そのチリのアウダックスで監督に転身。現役時代にレコパ スダメリカーナで優勝したことのあるコロコロ[MEX]ではコパ スダメリカーナで準優勝し、2006 年には南米年間最優秀監督賞を受賞。リーグでもそのまま4連覇。古巣のインディペンディエンテ、アルヘンティノスを経て、今年、ボカ ジュニオルスの再起を託された。丸々と太ってしまって、精悍だった選手時代の面影はない。
 メディアでも、ボカの監督だし、一応 候補にしておきましょ、ぐらいの扱い。45歳。
 
本 卦
39 水山蹇
  伏卦 31 澤山咸
互卦 64 火水未濟
錯卦 60 水澤節
綜卦 40 雷水解
 この卦の四爻は前も後も【坎】難で、身動き不能。代表監督になりそうな要素は何も見付けられない。クラブの再起に賭けるボカとしてもファン=ロマン=リケルメ[MF]の再契約問題があるし、代表云々どころではない筈で、その辺りが示されたか。


 


 年内暫定監督のセルヒオ=バティスタは、緒戦のアイルランド戦に続いて、W杯優勝国のスペイン代表に4−1(3−0)と圧勝したことで、アルゼンチンでは正監督への昇格が近付いたと言われ、選手らからはそれを望む声が聞かれるし、来年、自国で開催するコパ アメリカ 2011 の終了までの契約延長が確実になったと報じられている。


占 題
 S=バティスタはコパ アメリカ 2011 を踏むか

三 遍 筮 法
本 卦
60 水澤節
  伏卦 29 坎爲水
互卦 27 山雷頥
錯卦 56 火山旅
綜卦 59 風水渙
< 本卦の初爻の辞 >
 初九、戸庭(コテイ = 部屋に囲まれた中庭)を出でず。咎 无し。
 象に曰く、戸庭を出でずとは、通塞を知る也。
 
 この卦・爻は、最近こちらに書いた占例では、井上 訓子[青山 倫子]さんが「サラリーマン金太郎3」が出来た時に出演するかと質した占と同じ。
 結論を言うと、「戸庭を出です」で、バティスタもディエゴ=マラドーナ前監督と同じく、コパ アメリカ 2011 の舞台を踏むことはないだろう。
 【水澤節】とは、物事には限りがあることを語る卦。こういう占では、19【地澤臨】::::||(← 左を上にして見る。以下 同じ)の【大震】で大いに進む前方に五爻に障碍が横たわっていることを取ることになる。
 この初爻には今は出るべき時ではない、その内・・・の意が滲むが、上に宜しき爻がないので、何ヵ月後にチャンスが来るとも取り難い。
 つまり、絶対君主のAFAのグロンドーナ会長に、正監督の座という作り物のニンジンを顔の前にぶら下げられたまま、冬の移籍マーケットまで繋ぎ役として上手に使われて終わる、ということになるのではないかな。
 「この タヌキ オヤジ! 今まで散々 美味しいこと言っといて、監督にしろ!」とグロンドーナに迫ったものなら、内・外卦を易位して 47【澤水困】:||:|:となり、即ち、ホサレル。SUB-20 代表監督の座さえ怪しくなりそうだ。この爻は言葉の問題を起こしがち。
 グロンドーナ会長というのは歴代の監督・スタッフ、各クラブのオーナー等々を30年以上も上手に転がして利用して来た一大役者ですよ。

 ところで、爻辞「門庭を出でず。凶」とあるこの卦の二爻も同じ様な象。陽爻が陰位にあって位を得ていないが、より重要な中を得ている。だのに「凶」とは如何に? 相対する五爻と応じないため? 二爻を裏返すと3【水雷屯】:|:::|で難時にあっても先があり、29【坎爲水】:|::|:に変じる初爻よりはマシな筈だ。



 さて、12時間遅れの本日 11/ 2 11:00 から代表監督を決めるAFA[アルゼンチン F.B.協会]の委員会が再開され、最終決着が着くものと報じられているが、「Ole」も「LA NACION」も「Clarin」もずっと以前からセルヒオ=バティスタ暫定監督の昇格を観測して来ており、この数日はほぼそれで決まりとした書き方をしている。その他の候補の名前は全く目にしない。日本のメディアはもう決まったかのような書きっぷり。

 それで、先月の下旬、以前にバティスタの成り行きに対して示された 31【澤山咸】三爻の真意について、念のため、再び質すと、62【雷山小過】::||::上爻。
 爻辞「遇はず、之を過ぐ。飛鳥 之に離(カカ)る。凶。是れを災眚(サイセイ =天災と人災)と謂ふ」で、これは、他人の謀(ハカリゴト)に乗って妄動しちゃった、とんだ禍で、凶、というものだ。上に書いた、彼が来年のコパ アメリカの舞台を踏むかの占にしても、易示は一貫している。

 しかし、アレハンドロ=サベージャがコパ アメリカでアルゼンチン代表を率いるかを質すと、22【山火賁】|::|:|上爻なのだ。この大舞台を踏むことない。



結 果
 あちら 11/ 2 の夜、セルヒオ=バティスタの正監督へ昇格が発表となった。

 勝負占を比較式にやった時のいつものパターンと相なった。各人の辞意を考えたら、バティスタの当確は言えたものではない。【兌】・【艮】に対して、【震】・【離】で、卦の勢いでもアレハンドロ=サベージャに軍配を上げる。
 何度も書いて来たが、勝負占の場合は、A者についてだけでなく、B者も、或いは、C者もD者についても・・・と比較的に卦を並べてしまうと、A者さえおかしな占示になりがち。たとえ最初はA者についてだけ、と思ってそれのみ筮しても、“易神”さまはこちらが比較式にやってしまうことをお見通しだ。だから、A者のみを占す、としっかり決めた上で質すを要す。
 比較式の勝負占は結果が的占だった場合もよく検証が要る。この形式については、恥を晒しつつも、数をやらないと何も見えて来ないのです。

 そして、面白いのは、すぐ上の稿の 62【雷山小過】上爻の件だ。言わんとするところは 31【澤山咸】三爻と同じ。

 また、アレハンドロ=サベージャ監督 がコパ アメリカでアルゼンチン代表を率いることはない、これは的占。



グロンドーナ王朝が終わる時
2010/ 7/23、7/27
 アルゼンチンは 1960 年代になってもジュール・リメ杯(→ ワールドカップ)よりもコパ アメリカに傾注して最多優勝を誇り(当時は1・2年ごとに開催)、現在もウルグアイと共に最多14回の優勝を数える(準優勝はアルゼンチンが12回、ウルグアイ6回)。だが、1978 年アルゼンチン大会となったワールドカップでセサル=メノッティ監督により初優勝を遂げたのを機に、視線を世界へ、ワールドカップへ目標を移した。
 
晩年の盛運を示す
立派な二重アゴの主

 この路線を押し進めたのがその翌年AFA[アルゼンチン F.B.協会]の会長に就いたフリオ=ウンベルト=グロンドーナ(78)。リーヴェル プレートの元選手で、戦後にアルセナルを創設し、名門インディペンディエンテの会長も務めた、政治的手腕に秀でた人物。以来、アルゼンチンF.B.界に30年以上も君臨し、FIFA[国際F.B.連盟]の上席の副会長も務める。1986 年のメキシコ大会では 'Narigon' カルロス=ビラルド監督を支え、ディエゴ=マラドーナ[MF]を擁して、早くもアルゼンチンを2度目の王座に導いた。
 しかし、その後24年、'Coco' アルフィオ=バシーレ監督の下 1991 年・1993 年のコパ アメリカで大会連覇を果たした他は、アルゼンチン代表は17年も国際大会で優勝がない。1990 年のイタリアW杯では黒い判定によるPKで西ドイツに優勝を掠われ、“マラドーナ二世たちの時代”になると、2004 年・2007 年のコパ アメリカ、2005 年のコンフェデレーションズカップではいずれも決勝でブラジルに屈した。
 グロンドーナ体制下ではクラブ レベルでの選手育成が進んで、アルゼンチンの輸出産業と言われるぐらい選手が豊かになったし、ユース レベルでは最近の15年で、五輪で2回、2年ごとのU−20W(← ワールドユース選手権大会)で5回も優勝を上げて、それは世界に冠たるアルゼンチンとなったのだが。

 それなら、もうそろそろフル代表に優勝があって好いだろう、と思うところ、こちらはここ5回のワールドカップでの失敗(ベスト8止まり)にさすがに倦んだものを感じるし、近年のグロンドーナらAFAの上層部の、スポーツ競技の本質と離れたマネー優先によるチーム運営(例えば、これ)に王朝の落日近しを観てしまう。1998 年にはその強化プランを買ってほとんど無名のマルセロ=ビエルサを代表監督に就けたほど質実だったのが、2001 年の国の財政破綻を境にするように拝金路線に走り、今じゃ禁治産的な男に計7年も!代表監督をやらせようという。カルロス=ビアンチがアルゼンチン代表を指揮するのを想像した後、現実に戻ると、嗚呼この脱力感・・・。
 リーグ最多優勝を誇るリーヴェル プレートがチーム プランのことより選手を最高値で売ることに狂奔して、ボカ ジュニオルスほかの天下を許すどころか、今や2部転落が言われるまでに堕ちたのは、アルゼンチンF.B.界のトップにあるグロンドーナのベクトルと無縁ではない。

 はたしてこの人物はリオネル=メッシ[FW/F.C.Barcelona]が27歳で臨む次のブラジルW杯(2014)でも会長の座にいるのだろうか・・・。


占 題
 グロンドーナはブラジルW杯の際にも会長でいるか

三 遍 筮 法
本 卦
55 雷火豐
  伏卦 30 離爲火
互卦 28 澤風大過
錯卦 59 風水渙
綜卦 56 火山旅
 上六、其屋を豐(オオイ)にす。其家を蔀(オオ)ふ。其戸を闚(ウカガ)ふに、闃(ゲキ)として其れ人 无し。三歳まで覿(ミ)ず。凶。
 象に曰く、其屋を豐にすとは、天際(テンサイ)に翔(カケ)る也。其戸を闚ふに、闃として其れ人 无しとは、自ら藏(カク)るる也。
 
 以下、思い付いたまま書いてみると、凶意の上爻により、グロンドーナは一両年でAFAを去るだろう。おそらく、来年。【雷火豐】の盛大だった陽はもう西の山の稜線に届くばかりに傾いている。「象 伝」に「自ら藏るる也」とあり、辞任の形かな。家の戸を開いたら人がいない、と。
 錯卦【風水渙】で、もう離合集散の時を迎えようとしている。上爻が示す伏卦【離爲火】は世代交代の時。
 外卦【震】の上の爻で、グロンドーナの足場は相当にガタが来ている様子。

 その時期は何時かと手がかりを探すと、爻辞に「三歳まで覿ず」とある。これは、三年もの間 人の姿を見た者はいない、と解釈されていて、今回の占題に当て嵌めて、2014 年から逆算すると、来年にはサヨ〜ナラ。
 ん〜、お先の互卦に【澤風大過】があるのが気になるネ、棺桶の象。大いにやり過ぎた、あるいは、小成卦【兌】と【倒兌】で、世論に背を向けての退任、とでも採っておこう。

 さて、上爻と陰陽 相応じる三爻の辞に「其右肱(ウコウ)を折る」、その「象 伝」に「大事に可なるざる也。其右肱を折るとは、終に用ふ可からざる也」とある。「右肱」の存在とはマラドーナによく付合する。即ち、次のワールドカップの「大事」に彼が用いられることはないだろう。この時にはもう辞めている。
 この三爻を裏返すと、51【震爲雷】::|::|(← 左を上にして見る。以下 同じ)。二者 並び動く象であり、江戸中期の新井 白蛾は「二龍 玉を競うの象、声あって形なきの意」と書いていて、それまでのグロンドーナとマラドーナの様子と採るか。また、【震】の“驚くこと”が二つ起こりそうだが、これは、来年にかけて、二人がAFAを去ることではないかと思う。

 本当に、アルゼンチンF.B.界には足元から空気の入れ換えが必要だ。



 こんなコラムを見付けた(スポーツ ナビ)。
 「今年の9月で79歳になるグロンドーナは、もう31年もAFAの会長に君臨しており、『最後の花道をブエノスアイレスで飾りたい』と自らの夢を語っている。すなわち、11年に母国で開催されるコパ アメリカでアルゼンチンが優勝するのを見届け、会長の職を息子のフリオ ジュニアに譲りたいと考えているのだ。末っ子のフリオ=リカルドは現在、アルセナルFCの会長を務めている(グロンドーナには2人の息子と1人の娘がいる)」

 コパ アメリカでの花道引退があったのだ・・・なぜ来年で会長職を離れるのか疑問だったが、見えた(後記:会長選挙の年だった)。それも、自ら身を退いて、身内による世代交代で、読みの通り。互卦【大坎】は花道の失敗?
 しかし、易占としてはまことに残念。このコラムはこちらがこれをアップするちょっと前の 7/21 の寄稿になっている。まあ、【雷火豐】上爻は難しい判断ではない。上爻は年のスパンであれば一両年と見るが、今年ではなくて来年だろうと書いたのは、特に病気がちでもなさそうだし、こういう占ではそうなる例が多いという経験から。

 ところで、疑問が湧いてくる。このコラムにあるようにAFAは公営放送局の「Canal 7」からの巨額の放映権収入があるのだから無理して Tristan Suarez 社の方を向く必要もないだろうに、マラドーナと遥か 2015 年までの契約を結ぼうというのはなぜなのか? ワールドカップ開催中、この契約プランがあることを発表したのは会長の座の禅譲を待つ息子のウンベルトだが、こういうギャンブル体質のマラドーナを起用して、圧倒的な続投反対の世論を向こうに回して、コパ アメリカとワールドカップを戦う・・・リスクが大き過ぎるだろう。“強いアルゼンチン”の再建は二の次で、マラドーナでお祭りが出来れば好いかのようだ。
 グロンドーナが指輪のチェーンに彫った「何かは残る」にはこのマラドーナのことも含まれるだろう。はたして何か残るだろうか・・・。



結 果



アルゼンチンの鬼門、右のDF
2010/ 7/17、7/25
 下は 2002 年の日韓W杯を記念してコンゴ共和国が発行したアルゼンチン代表の切手シート。写真は、復帰した御大のクラウディオ=カニージャ[FW]や試験運転のディエゴ=サハ[GK]がいるから、たぶん 2002/ 2 のウェールズ代表とのテスト マッチの時のもの。
 アルゼンチンが優勝候補の筆頭だったと言っても、他の国の代表チームの切手なんか作るものか? “アルゼンチン代表”と言ったって公務員でもないし、ビートルズの写真を使うようなものなのか。当時は国家財政が破綻して、AFA[アルゼンチン F.B.協会]もマルセロ=ビエルサ監督への給与が半年分も滞ったぐらいの大ピンチだったから、版権も売却、と。写真にはめでたくも優勝トロフィまで入っているが。

 しかし、これ、ワールドカップ記念とするには肝心のメンバーが“A軍”とは言い難い。当時のチームの“顔”だったガブリエル=バティストゥータ[FW]やエルナン=クレスポ[FW]がいないし、写真のフリオ=クルス[FW]、ファン=ロマン=リケルメ[MF]、ネルソン=ヴィヴァス[DF]、サハ[GK]はこの大会の代表メンバーにはなっていない。カニージャ[FW]とクラウディオ=ウサイン[MF]はそもそも絆創膏要員でプレー機会がなかったし、ホセ=アントニオ=チャモ[DF]も最後の1試合に出ただけ。それに、ボランチにはディエゴ=シメオネ[MF]かマティアス=サンチェス[MF]が欲しいところ。
 フランス代表のジネディーヌ=ジダヌ[MF]と並び評されたファン=セバスチャン=ヴェロン[MF]がいるからOKだが、そのヴェロン[MF]もアキレス腱を傷めていて肝心のピンポイント パスどころか痛み止めの注射なしでは走れず、グループ リーグ第2戦イングランド戦では後半パブロ=アイマール[MF]が替わったぐらい戦力にならなかった。




J=クルス
C= 'キリ' ゴンサレス            C=カニージャ
J=R=リケルメ
J=P=ソリン               C=ウサイン 
J=S=ヴェロン

D=プラセンテ    J=A=チャモ    N=ヴィヴァス

D=サハ


 マルセロ=ビエルサの代名詞、3−3−1−3・・・中央の中3人が左右にも対応する、戦艦の巨砲配置のシステムに似た最大効率的な布陣。DFはこのメンバーではこの並びだと思う。
 思えば、アルゼンチンはこの頃から右のDFに泣いている、色んな意味で。世界的なDFの宝庫と言われながら。

 この時はチャモ[DF]から引き継いだヴィヴァス[DF]が故障していた右膝靱帯を再び手術することになって、二番手のエドゥアルド=ベリッソ[DF]も同時期に左足首を骨折していて、共にワールドカップを断念。それで、ビエルサ監督は、今、エスパニョール[ESP]の監督をやっているマウリシオ=ポチェティーノ[DF]を呼んで、右に入れたが、この人がイングランド戦でマイケル=オーウェン[FW]のコマネズミのような突破に思わず膝を出してPKを献上し、予想だにしないグループ リーグでの敗退を招いてしまった。
 この日韓大会では、キャンプ地のJヴィレッジに集合した後、守りの大黒柱のロベルト=アジャラ[DF]が練習で左大腿をおかしくして遂にプレー出来ず、左のワルテル=サムエル[DF]が替わるという御難まで。

 
代表キャップ 136 は
R=アジャラを抜いて歴代1位

 その後、DFの右はブンデス リーガでプレーしていたファクンド=キローガ[DF]が長く務め、ホセ=ペケルマン監督になって4バックが定着すると、RHの“gentle”ハヴィエル=サネッティ[DF]が下がって替わるようになった。
 が、ユーティリティ プレーヤーのサネッティ[DF]は 2006 年のドイツW杯では直前になってペケルマン監督にチョッキンと。初戦のナイジェリア戦のディディエ=ドログバ[FW]対策にCBのニコラス=ブルディソ[DF]やファブリシオ=コロッチーニ[DF]を当てて、攻撃の状況ではリオネル=スカローニ[MF]の方が使えると判断したのだろう、なんてメディアは解説していたが、彼等のプレーがこの全盛期のサネッティ[DF]より上質だなんて言う人はいないだろう。前二人は攻撃参加が出来ないし、コロッチーニ[DF]は何故か今でも常連だが代表レベル? プレーの粗いスカローニ[MF]はアルフィオ=バシーレ監督になると代表から消えてしまった。

 サネッティ[DF]の不運は続く。今回のワールドカップの南米予選でもそのキャプテンシーで代表チームを鼓舞しながら、ディエゴ=マラドーナ監督にまたしてもチョッキンとやられた。ミラノとブエノス アイレスほかを何十回も往復した果てに35歳になったが、フルに動く。
 彼や同じインテル[ITA]のエステバン=カンビアッソ[MF]などの予選に貢献した選手を切って、数名の予備登録メンバーのように予選に出場していない選手とか自分の古巣の36歳のFWマルティン=パレルモをワールドカップに招待する、こういうマラドーナさんは、その右SBに思い付いたようにホナス=グティエレス[MF]を当ててみたり、やり付けないCBのニコラス=オタメンディ[DF]に替えてみたりと、そこが弱点だと言わんばかり。
 その上、今回は守備の柱のワルテル=サムエル[DF]がグループ リーグ第2戦 韓国戦で左大腿を傷めて離脱し、CBの相棒のマルティン=デミチェリスは脱力していて使い物にならず、守備は緊急事態。北京五輪 金メダル組のエスパニョール[ESP]のニコラス=パレハ[DF]でも呼んでいたら・・・。結果、計5試合で得点10・失点6。


 さて、AFA[アルゼンチン F.B.協会]はこの素人同然のマラドーナさんに、何と 2015 年まで続投してもらうべく、来週フリオ=グロンドーナ会長がプランを提示して交渉をするのだと。大口の Tristan Suarez 社がマラドーナの長期続投をスポンサードの条件にしているようで、また試合のマッチングやら選手選考やらをスポンサーに握られ、チーム強化が覚束なくなる。マネーがグロンドーナ会長の権力の源であり、会長選挙の票を持つ理事達のクラブにそれを還元する、というカラクリ。で、失意で南アフリカから帰国して「私のサイクルは終わった。私が持っている全てを代表に与えたよ。今は家族との時間を楽しみたいんだ・・・」なんてテレビで語っていたマラドーナさんだったが、前言が引っ繰り返るのなんか珍しくもない。失地回復とマネーに乗る気だ。
 他方、このワールドカップでアルゼンチン代表一行の責任者を務め、グロンドーナ会長の右腕だったルイス=セグーラはこのマネー優先の上層部と対立したようで、帰国後にAFAを辞めた。元監督のホセ=ペケルマンも、元 SUB-20 代表監督のウーゴ=トカッリも、その他のコーチやスタッフも、かつて同様の問題で辞めたり辞任に追い込まれている。だから、ヴェレス サルスフィエルドやボカ ジュニオルスを率いて世界を3度 制して、常に「代表監督になって欲しい人(ダントツ)No.1」のカルロス=ビアンチは決してグロンドーナ会長とは組もうとしない。

 勿論、続投したってマラドーナの日々は続かない。56【火山旅】|:||::初爻、23【山地剥】|:::::初爻、おそらく上爻に当たるこの年末に代表を去る。
 このAFAの発表の後、日刊紙「LA NACION」がまた「AFAがマラドーナに4年間 続投させる契約を提示することに賛成するか」とWEBで一般投票を募ったところ、86%もが「Non」を突き付けている。



 カルロス=ビアンチははたしてアルゼンチン代表監督になる日があるのか、ちょっと雑音の中だったが、一筮した。
 47【澤水困】:||:|:三爻。

 残念ながら、ない。
 定卦主の五爻の時に問題解決となりそうだが(裏に 40【雷水解】::|:|:)、この占題に対しては卦名の「困」の字が気になるところで、これは木が四方を囲われて伸び切らないでいる絵だから、ビアンチはAFAに対しては引き籠もりのままだろう。

 そう言えば、ビアンチは、代表では日頃 選手を手元でチェック出来ない(から Non だ)、と言ったことがある。



結 果



マラドーナの残念劇場は続く
2010/ 7/ 6(改 7/11)、7/28
 2010 年W杯アフリカ大会。ディエゴ=マラドーナ(49)が Director Tecnico をやるアルゼンチン代表は前回大会と同じく準々決勝でドイツ代表と対戦し、策士ヨアヒム=レーブにむざむざ攻略を許して、4−0(1−0)。
 通算4勝0分1敗、得点10・失点6で、またベスト8止まり。アルゼンチンのポジションではない。

 言った通りだ。歴代最高の potential を持ちながら、この大会をみすみすドブに捨てた。マラドーナには戦術と言える戦術がない。おそらく、現代の systematic なフットボールの知識が殆どない。カルロス=ビラルドTDを閉め出して戦術指導のできる人材がおらず、ただの自分の仲間でコーチング スタッフにして、他の批判を聞かない。本人や選手らのインタビューを読んでも、試合でも、攻撃での局面的なアイディアがあるだけで、パターンや連携の追求がないし、マラドーナ自身がタレントを揃えればあとは自動的に動くかのように言っている・・・。
 彼の頭にあるのは、ボールを握ったら、とにかくゴールに向かって走って入れる、であって、過去の自分にリオネル=メッシ[FW]を重ねて進もうとした。案の定、通用したのは選手個々の高い能力でやれた相手だけ。

 中盤につなぎ役がいない。ファン=ロマン=リケルメ[MF]とエステバン=カンビアッソ[MF]がおらず、攻撃的なオプションでは35歳のファン=セバスチャン=ヴェロン[MF]も外して5トップと同じ。その前5人を自由に動き回らせて状況を作ろうとして、陣形がないから(ドイツ戦では途中から左サイド専門のアンへル=ディ=マリア[MF]を右サイドに移して、守備的に)、ディ=マリア[MF]が何度ドリブルで上がっても繋げない。パスが出ないから、超攻撃的な前線の筈が、メッシ[FW]もカルロス=テヴェス[FW]もボールを取りに20mも下がる。
 守りがまた弱くて、中盤がスカスカだから、ワン ボランチのハヴィエル=マスチェラーノ[MF]が上がり下がりして後を突かれる。マラドーナではDFには最後まで迷走し、UEFA チャンピオンズリーグを制したハヴィエル=サネッティ[DF]を呼ばずに、3月のドイツ代表とのテスト マッチではCBを4人 並べたり、本番間際になって右SBにホナス=グティエレス[MF]を入れてはそこを崩されて、「DFは南アに行ってから考えるよ」ってな始末。ドイツのように攻め込んで来る相手に持つ筈がない。こんな unbalance なギャンブラーに劣勢での対応策など皆無。その上、CBは、マルティン=デミチェリス[DF]が UEFA チャンピオンズリーグ決勝で負けてもぬけの殻のようになってやって来たと思ったら、相棒のワルテル=サムエル[DF]がグループ リーグ第2戦 韓国戦で左大腿を傷めて離脱。

 マラドーナは、偉大なヒーローだし最高のモチべーターだが、技術監督としてはお話にならない。アルゼンチンのクオリティ ペーパー「LA NACION」のWEBでの今日の一般投票では72%がマラドーナは辞めてくれ、と。
 豊臣 秀吉は兵団と土木職人を高度に動かせたから信長の死というチャンスに天下を取って、オレ様でいられた。代表監督になる準備も能力もなく、皆の支持もなく、ただ地位に就きたがるのはもう公害と同じ。

 AFAに30年以上も陣取ってこんな興業に走り出した会長のフリオ=グロンドーナと、マラドーナを代表監督に担いだ上にあと5年もやらせてスペンサー リベートを懐にしようという息子のウンベルト。
 それから、FIFA[国際F.B.連盟]会長のジョセフ=ブラッターなどが機械判定の導入をかたくなに拒否している理由は、競技が求めるところの勝ち負けや内容以上に人為的ミスが入ることが何か面白いと思っているのか? 或いは、結果を弄れなくなると何か困るのか?
 フットボール界は金・権力・名誉で回っている。


ディエゴ=マラドーナはアルゼンチン代表監督を続投[続蹴]するか
  17【澤雷隨】:||::|三爻

■ディエゴ=マラドーナは来年のコパ アメリカでアルゼンチン代表を指揮するか
  56【火山旅】|:||::初爻

ディエゴ=マラドーナはアルゼンチン代表を常勝チームに仕上げられるか
  43【澤天夬】:|||||四爻

 ご勘弁だ。マラドーナでは代表チームが選手能力に相応しいレベルになりそうにないことは誰でも知っている。この優秀な技術屋さんはオレがオレがで社長の座に就いたが、営業も仕入れも経理も知らず、案の定、飛び切りの大口の取引をブチ壊してしまった。リケルメ[MF]がこのボカ ジュニオルスの大先輩とは一緒にやれないと代表を去った理由はそうしたマラドーナの行動形態にある。
 そして、来年の夏、アルゼンチンでは8都市を会場にしてコパ アメリカ[南米選手権大会]が開催される。そこで、上の占によれば、これに向けてマラドーナはAFAの計画に乗って代表監督を続け、再び代表チームは始動するものの、チームは方向性を見出せず、強化がならず、マラドーナは批判を浴びるなどし、辞任する、と読める。その時期は【火山旅】上爻の一両年。ともかく、マラドーナはコパ アメリカの大舞台にはいない筈。マラドーナに“1986”はもうない。
 コパ アメリカ アルゼンチン大会の占示はこの占と同じ。関連の占断結果はこちら


元監督マルセロ=ビエルサが南アフリカW杯後アルゼンチン代表監督に復帰するか
  3【水雷屯】:|:::|二爻
  六二、屯如たり邅如(テンジョ)たり。馬に乘りて班如たり。寇(アダ)するに匪ず、婚媾するなり。女子 貞にして
  字(アザナ)せず、十年にして乃ち字す。
  象に曰く、六二の難は、剛に乘ずれば也。十年にして乃ち字すとは、常に反(カエ)る也。

 この「十年」は、江戸後期の眞勢 中州 曰く、最長が10年ということで、2・3年後なのかも知れないが、いずれビエルサは再びアルゼンチン代表を率いることになる。この卦・爻を得たからには、必ずアルゼンチン代表に戻って来る。今は陰陽 比する初爻のチリ代表に関わっていて、ラブ コールを受けているが。チームが systematic に強くなって行く醍醐味が味わえるのがビエルサ。
 ポスト岡田 武史と求められても、残念ながら日本代表監督にはならないだろう。



結 果
 最近のメディアの報道はあまりにいい加減。
 朝から「マラドーナが解任された」とWEBでもテレビでも報じていたが、その時点でそんな事実はなかった。AFA[アルゼンチン F.B.協会]との契約は 2011 年のコパ アメリカ終了まで残っており、それを 2015 年まで延長する話し合いが双方で行われていたが、マラドーナがアレハンドロ=マンクーソやヘクトール=エンリケに加えて、AFAのフリオ=グロンドーナ会長と長いこと犬猿の仲をやっている元代表キャプテンのオスカル=ルジェリをコーチング スタッフに入れるという人事権を求めたのに対して、グロンドーナ会長は7人全員を交替させるのが続投の条件だと言い、AFAの理事会のマラドーナの要求に首を縦に振らず、全会一致で「契約更新はしない」と決めたということであり、AFAのスポークスマンも記者会見でそういう趣旨を述べている。マラドーナの後見役ということになっているカルロス=ビラルドTDも、マラドーナはあと1年 契約が残っているから代表チームの指揮を続ける筈だ、とメディアに対して言っている。
 そして、その後、AFAの理事会では善後策を整理し、夕方になって再び記者会見を開いて、マラドーナとは契約を残すが、代表チームの指揮からは外れてもらう、とする趣旨の発表をした。雇傭契約のようなものだろうから、それも可能なのだろう。年内は暫定的に SUB-20 代表監督のセルヒオ=バティスタがフル代表の指揮を執ることになる、と。ここで、マラドーナのサイクルが終わるのだということがハッキリした。
 マラドーナの残念劇場が再現した。

 おさらい。
 17【澤雷隨】:||::|三爻
 「六三、丈夫[九四]に係れば、小子[六二]を失ふ。隨ひて求むる有れば得(ウ)。貞に居るに利(ヨロ)し」
 「象に曰く、丈夫[九四]に係るとは、志 下(シモ)[六二]を舍(ス)つる也」

 この占は、マラドーナがAFAの計画に乗って引き続き代表監督を選ぶか、「Showball」の興行主に戻るか、辺りを質したが、【澤雷隨】、やはりマラドーナが地位やマネーに釣られて「丈夫」を選んだ。そして、しばしば失敗に終わる。彼には爻辞の「隨ひて求むる」がなかった。五爻でもなければ、まして危うき三爻なら、自分が隨わないとこれは上手く行かない。
 一両年 契約は続くままだが、コーチングからは外れる・・・どうやってこの卦・爻から捻り出そう・・・。代表チームの強化は不可、コパ アメリカでの指揮もなし、と結論は正解したが、この占だけで十分だった。

 ついでに。マラドーナはコパ アメリカまで持つかを質しての【火山旅】初爻というのは、最近の舛添 要一さんの占例 然りで、旅に出たものの、躓いてしまう。マラドーナの場合は、アイルランドとの親善試合(8/11 Dublin, IRE)の代表メンバーを選んだが、ワールドカップ後は1試合の指揮も執らず、ほぼ旅支度で終わってしまった。

 それにしてもAFAの理事たちの本意はどこにあったのやら。グロンドーナ会長の右腕だったルイス=セグーラがマラドーナの続投に反対してAFAを去るぐらいグロンドーナ会長らはマラドーナを擁護し、2015 年までの続投プランを用意し、AFAのスポークスマンはこの前日いつものラジオ局「La Red」で「AFAに“プランB”(= 別の監督候補)はない」とわざわざ発言していた。だから、マラドーナも強気で、無理な要求も通ると思い込んでいたかも知れない。
 「仲間を切れ、さもなくば・・・」、これは3年前に SUB-20 代表前監督のウーゴ=トカッリと SUB-17 代表監督のミゲル=トホを辞職に追い込んだ手口だ。グロンドーナ会長らは、ドイツW杯を終えてホセ=ペケルマン監督が彼等に愛想を尽かしてAFAを去ると、ペケルマンの人脈であるユース代表の現場も一掃しようと、2007 年のU−17世界選手権で成績が振るわなかったとしてトホを辞任させた。そして、トカッリ監督が仲間であるこのトホを SUB-20 代表へアシスタント コーチに迎えようとすると、これも拒否。トカッリはグロンドーナ会長らの目論見を知り、「仕組まれた」と憤然とAFAを去っている。この時、トカッリ監督の後任となったセルヒオ=バティスタは既に準備が整っており、数時間後には就任が決定していた、と後で報じられた。マラドーナは嵌められたのである。

 まあ、ともかく、これで支離滅裂なフットボールを観ないで済むようにはなった。マラドーナはまことに愛すべき人間だが、コーチングの実務家というにはつら過ぎた(勿論、南アフリカW杯5位の成績は立派だ。結果だけを見れば)。
 他方、こんなマラドーナを代表監督にしたグロンドーナ会長親子は責任を問われたことがない・・・。



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