i Vamos vamos Argentina !
 

アルゼンチンは戦えるか?!
2009/12/18、12/20、12/22、2010/ 7/ 5
 マラドーナ アルゼンチン(FIFA ワールドランキング8位)、南アフリカW杯グループ リーグではグループBのシード国となって、ナイジェリア(同 22 位)・ギリシャ(同 12 位)・韓国(同 52 位)と同組と相成った。
 ナイジェリアとギリシャは、奇しき縁というか、ディエゴ=マラドーナの選手時代最後の 1994 年U.S.A.大会のグループ リーグの相手。特に、ナイジェリアは日韓大会では初戦の相手だし、ここずっとユースの両ワールドカップで優勝争いをやって来たライバルで、昨年の北京五輪では決勝で渡り合った。
 アルゼンチンは参加32ヵ国中でも8位(2009/11)だから、8位入賞が最低ノルマだが、それでは凡将の仕事。

 
あんたは何者?

 
12/12 より各地でロードショー

 日々の易占のなんとやらで、アルゼンチン代表、今回は前の2大会と違って“死のグループ”入りはないな、と何となく思っていた。予選途中の2勝4敗なんてどん底とマラドーナ監督(48)の3ヵ月の職務停止で 36【地火明夷】:::|:|(← 左を上にして見る。以下 同じ)の底を打った印象があるからであって、それに、この前のスペインとの親善試合(11/14 Madrid, ESP)でも「さあ、これからだ」と浮上の軌道に転じた感じがしたものだ。それに、否応ない不運がある時には頭の中に暗雲が覆うもので、容易に祓えないのだが、それがなかった。
 そのことで言うと、夜中テレビでグループ リーグの組み合わせ抽選会(12/ 8)を観ていて、ブラジル、取り分け日本の組み合わせの不運はもう確信できたもの。椅子に身を深く沈めて、目を細め、口元で手を握って、抽選を見守るドゥンガ監督。それ以上に、岡田 武史 監督なんか顔から体からガッチガチに硬直して、すでに死刑宣告を待つ人のそれだった。運不運というのは一つの時間の帯であり、手前方向には先の暗雲のことのように兆しが現れるものであって、その瞬間のみにやって来るのではない。
 他方、マラドーナは職務停止仲でケープ タウンでのこれには出席できず、成るものは成れでまた酒をかっ喰らっていたかも知れないが、却って好かっただろう。5【水天需】五爻「酒食(シュシ)に需(マ)つ」とか、47【澤水困】二爻「酒食に困(クル)しむ」、64【火水未濟】上爻「飮酒(= 自ら楽しむことの象徴)に孚(= 信)あり」の真意をよく考えてみると、酒というものは暗雲を吹っ飛ばす最も手近な手段だと教えている。酒の本質的な価値はそこにある。暗雲を雲散霧消できれば、現実が変わり得る。これはこの世にある非因果律の法則一つで、共時性ともまた違う。

 それで、今後の関心は、マラドーナ監督の指揮の下、チームとしての姿もまだ見えないアルゼンチン代表が残す6ヵ月でどれだけチームとして仕上がりを得られるか!
 スペイン戦では、世界最高の完成度と実力と評されるスペイン代表に対して、チーム力の差は明々白々。ボールが持てずパスを回され通しで、簡単に守備を突破される“明らかに格下”のアルゼンチンを観るのは初めて。特に前半は速くて精巧な歯車 vs. ギクシャクした噛まない歯車で、よく2−1(1−0)で濟んだ。マラドーナにはシステムなんてシステムはないし、戦術なんか退いて固めてカウンターしかないから、歴代最高得点でバロンドール[世界年間最優秀選手賞]を受賞したリオネル=メッシ[FW/Barcelona]がいないも同じになっている。


占 題
 南アフリカW杯までのアルゼンチン代表の成長如何

三 遍 筮 法
本 卦
10 天澤履
  伏卦 25 天雷无妄
互卦 37 風火家人
錯卦 15 地山謙
綜卦  9 風天小畜
< 本卦の二爻の辞 >
 道を履(フ)む坦坦(=平らかな様)たり。幽人(= 隠者)なれば貞にして吉
 
 【天澤履】、外卦【乾】の“老父”の後を内卦【兌】の“少女”がこの虎に咥われてしまわないかとおっかなびっくり付いて行く象。まさに、マラドーナ監督と選手たちの姿。卦は得ている。
 そして、二爻を得て、これは、世間の喧噪に染まらず、幽人の態で、露路にひっそり住んで、時の来るのを待っている人のこと。強い陽爻の選手たちを持ちながら、しっかりしない陰の位にいるが、日韓大会前のブラジル代表のように、予選 下位通過で前評判 低く、目立って注目もされず、死んだふりで静かにチームを整える。やっぱりこれがワールドカップには best。
 「履(フ)み行う」という卦で、上爻を道のゴールとする卦で、その二爻を得たわけだから、とてもとてもだが、それは現状の有り様。上爻には爻辞「履むを視て祥(= 禍福の前知らせ)を考(ナ)す。それ旋る(メグ= そつなく立ち回る)時は元吉」とあり、これは成り行きを質した占だから、上爻までの5・6ヵ月間で相応の実力を付ける筈。面子は、リオネル=メッシ[FW]、ゴンサロ=イグアイン[FW]、ディエゴ=ミリート[FW]など世界最高峰が並ぶ他、ファン=セバスチャン=ヴェロン[MF]、ハヴィエル=マスチェラーノ[MF]、マルティン=デミチェリス[DF]などなどのアルゼンチン代表史上最高のポテンシャルが揃っている。最も必要なファン=ロマン=リケルメ[MF]がいないが。
 そして、重要なポイントで、どこで代表チームのピークがやって来るか。上爻の時が終われば、丁度 本番では 11【地天泰】:::|||となる筈。天地の気 交わる。どこまで勝ち進むかはともかく、チーム具合は期待できる様子。

 「幽人」の辞が出て来る。周易において、これを神に愛されたマラドーナの前を素通りさせるなら、メクラだ。二爻の裏に彼の孚の 25【天雷无妄】|||::|がある。それが「貞にして吉」。好いものが憑いている。「象 伝」には「幽人なれば貞にして吉とは、中 自ら乱れざれば也」とある。
 監督マラドーナには期待するものはないが、この人に具わっている見えない力が動くだろうこと也。



 以下、アルゼンチン代表(候補)選手の南アフリカW杯への進退を見て行きます。ご笑読くださいませ。


占 題
 リオネル=メッシの南アフリカW杯での活躍如何

 リオネル=メッシ[FW/Barcelona](22)。
 今朝は、ヴェロン[MF]擁するエストゥディアンテス デ L.P.とのクラブW杯の決勝で、クタクタの延長後半に飛び込んで胸で勝ち越しゴールを決めて、自ら、バルサ 110 年の歴史に唯一 欠けていたクラブ世界一の称号と世界クラブ史上最高の6冠達成の二つを掴んだ。今、メッシはフットボール界の頂点にいる。先日は 2009 年バロンドールを歴代最高ポイントで受賞。2位クリスティアーノ=ロナウド[FW/Real Madrid]に倍以上の差を付け、アルゼンチン国籍の選手として初めての栄誉に与った(アルフレッド=ディ=ステファノはスペインへ、エンリケ=オマール=シヴォリはイタリアへ国籍を変えた後に受賞)。
 代表では、監督がマラドーナになってからはその無能無策のために全くと言えるほど機能していないが、何はなくとも不動の選手である。

三 遍 筮 法
本 卦
28 澤風大過
  伏卦 44 天風姤
互卦 1乾爲天
錯卦 27 山雷頥
綜卦 28 澤風大過
< 本卦の上爻の辞 >
 過ぎて渉る、頂(= 頭のてっぺん)を滅(ツク = 浸没)す。凶なり。咎 无し
 
 ところが、得たのは【澤風大過】上爻。これはまいったぞ。希望的に観ても、出場したとしても早々に脱落とかロー パフォーマンスで終わるかして、二度目のW杯は空しい内容に終わりそうだ。
 爻辞は無理と分かっていながら世を救おうと挑んで滅ぶの意だから、大会前に久し振りの故障をやって、無理して出場して悪化 → 不振・離脱とか、あるいは、代表メンバーとして南アには渉るが、結局 出場は諦めることになるとか。どうもそんなことになる様子。
 伏卦に【天風姤】があって、故障か何かのアクシデントに見舞われるか。
 爻辞に「頂を滅す」とあり、三〜五爻の互体【乾】が外卦【兌】に潜り込むことだが、このチームの頂きが不能になる、と。あるいは、これを故障に観るなら、頭部をやられるし、その通り水没の象もある。
 綜卦も【澤風大過】だから、このことでアルゼンチン代表のチームとしてのダメージも大きいことが見て取れる。
 ん〜、この卦・爻、勝負そのものの勝ち負けなら好い方に取れなくもないが。ワールドカップでの大車輪と取るのもチと無理がある。
 データを見ると、前年バロンドールを受けた選手のいる代表チームはワールドカップでは優勝しない、の過去あり。


占 題
 ファン=R=リケルメの南アW杯でのプレー如何

 ファン=ロマン=リケルメ[MF/Boca Juniors](31)。
 就任早々のマラドーナの「(ボール離れの悪い、スピードのない)プレー スタイルを改めないと俺のチームでは」云々のナニサマぶりに、その指揮下で一度もプレーしないままアッサリ代表引退を宣言してしまった。
 すると、2006 年以来リケルメで回っていた代表チームはその瞬間にシステムも戦術も喪失。その後はマラドーナが試合の度に場当たり的にそちこちの選手を入れ替えるデタラメをやったから、アルゼンチン代表なんか名ばかりで存在しないも同じになってしまった。未だにエンガンチェ(= トップ下)が定まらず、本来のポセッション フットボールは消え失せて、戦い方がサッパリ見えない。マルセロ=ビエルサ元監督のシステム フットボールに替わるのがリケルメによるフットボールだった。チームと選手らをここまで追いやったのは組織フットボールの何も持っていないマラドーナであり、且つ、意欲だけのマラドーナに決めた協会幹部連中である。

三 遍 筮 法
本 卦
22 山火賁
  伏卦 36 地火明夷
互卦 40 雷水解
錯卦 47 澤水困
綜卦 21 火雷噬嗑
< 本卦の上爻の辞 >
 白く賁(カザ)る。咎 无し
 
 さて、今回の【山火賁】上爻はどう取るか。ここに至って文飾を捨てて本来の生地に返る、の意。めでたく代表復帰と取るか。
 錯卦【澤水困】の水漏れは代表チームの現状のことだろうし、綜卦【火雷噬嗑】の障害というのはリケルメに相対するマラドーナの意固地・ツッパリか。
 伏卦【地火明夷】の太陽が地下に隠れた様はリケルメの不在そのもの。
 しかし、互卦【雷水解】で、チームの難問は、これは長引いたと見るなら、解決しそうなんだが。
 代表復帰となったら、リケルメがベンチの人ということはない。
 リケルメは、ドイツW杯後も結果不振によるバッシングから引退宣言をして、後で復帰した。爻辞は、この状況ならば、復帰しても世間さまに咎められることはなし。実際、リケルメはAFA[アルゼンチン F.B.協会]のフリオ=グロンドーナ会長にでも促されたら動くだろう。
 とにかく、代表チームは強い美しいポセッション フットボールを取り戻すことだ。


占 題
 パブロ=アイマールの南アW杯での活躍如何

 
W杯予選 最終節で

 パブロ=アイマール[MF/Benfica](29)。
 リケルメ[MF]に替わり得るエンガンチェの二番手。マラドーナは「Pablito(= アイマール) は私に足りないものだった」なんて言って、予選 第17節ペルー戦(10/10 Buenos Aires, ARG)を前にサプライズ招集した。何と言ってもエンガンチェの不在が気になっていたから、正直、これにはホッとしたもの。
 アイマールは、決勝でブラジル“B軍”に完敗したコパ アメリカ 2007 ヴェネズエラ大会の後、重い股間性炎を患って代表を離れていたが、リスボンのベンフィカ[POR]に移籍し、手術と長いリハビリを経て完全復帰。今じゃ試合の度にポルトガル中のスタンドを沸騰させて、「ルネッサンス」と大絶賛を受けている。
 マラドーナがどういうシステムと基本戦術で行くのか知らないが、現状、縦に走って周囲と攻撃をビルド アップ出来るアイマールには“形”が期待できる。コパ アメリカの時がそうだった。メッシ[FW]とは好いコンビニなりそうだが。スペイン戦では左サイドで動いて攻撃の起点になった。

三 遍 筮 法
本 卦
51 震爲雷
  伏卦 17 澤雷隨
互卦 39 水山蹇
錯卦 57 巽爲風
綜卦 52 艮爲山
< 本卦の五爻の辞 >
 震いて(= 地震の時にあって)往くも來るもqし。億(オオ)いに有事を喪(ウシナ)うことなし
 
 【震爲雷】は現実判断が割と難しい。【震】の驚くことの有る無しなんて基本的なことでも一定しなかったり。
 ただ、この爻辞は頑張って国を守り通すの意だから、少なくてもアイマールの代表選出は見えて来る。
 この卦の五爻というのは天子の位地でありながら、初爻の激震が行ったと思ったら続いて四爻の激震がやって来る、という所にあるので、誠にqい。それでも、国を守り通す、と。で、この激震というのは優勝候補なり強国との試合が続くことで、それを戦って、まさにアルゼンチンという国を守り通す、と取るならしっくり来る。
 ただ、選出されても、アイマールにプレー機会はあるのか・・・伏卦【澤雷隨】は代表チームに随伴とも、リケルメに隨伴するとも。但し、陰爻とはカゲ
 互卦【水山蹇】には行き悩む姿がある。脚の故障も考えることになる。


占 題
 ハヴィエル=サネッティの南アW杯でのプレー如何

 ハヴィエル=サネッティ[DF/Internazionale Milano](36)。
 日韓大会の後、ドイツW杯予選では不動のレギュラーだったが、本番直前にホセ=ペケルマン監督に切られ、三流のリオネル=スカローニ[MF]とレアンドロ=クフレ[DF]に代わられてしまった。ペケこそ能力の低い監督だったが。そうしたら、今度も予選 第16節パラグアイ戦(9/ 9 Asuncion, PAR)を最後に削られて、以後4試合お呼びなし。完敗した第15節ブラジル戦(9/ 5 Buenos Aires, ARG)でルイス=ファビアーノ[FW]の飛び出しをしっかり追い掛けずに3点目を許したシーンがこちらは気になった。記録を更新中だった代表キャップ数は 136 でストップ。
 しかし、サネッティの代わりにパブロ=サバレタ[DF/Espanyol]? クリスチャン=アンサルディ[DF/Rubin Kazan]? 両SBは7・8年も不毛が続いている。

三 遍 筮 法
本 卦
29 坎爲水
  伏卦 48 水風井
互卦 27 山雷頥
錯卦 30 離爲火
錯卦 29 坎爲水
< 本卦の三爻の辞 >
 來るも之くも坎坎(= 前も後も険)たり。険にして且つ沈(フカ)し。坎窞(カンタン = 穴の中の更に凹んだ所)に入る。用うる勿れ
 
 ダメ。爻辞は、前も後も険難で進退あたわず、穴の中の更に穴の中に入ってしまって、「用いられること勿し」。これは良いところが見当たらない。
 伏卦【水風井】は、これまでチームのために賢明に井戸のつるべを引き上げて来たが、いよいよというところで瓶が壊れる。まさにマラドーナに切られた、と。骨折り損の卦。
 互卦【山雷頥】で、アルゼンチン代表、就中、マラドーナとの間には何もないということ。そして、これは療養の卦。ワールドカップは(よくある言い方だが)テレビの前で過ごすことになるだろう。
 他方、綜卦も【坎爲水】だから、マラドーナはこの右SBの人選には悩むし、十分な選手を得ずに本番を迎えるような気がする。同時に、スペイン戦の時のように、ここを繰り返し突かれて苦戦することになるかも知れない。
 で、錯卦が【離爲火】。世代交代の時ですよ、と。鉄人ぶりを誇って来たサネッティだが、このまま代表引退となるか・・・。


占 題
 ゴンサロ=ロドリゲスの南アW杯でのプレー如何

 ゴンサロ=ロドリゲス[DF/Villarreal](25)。
 代表を離れて何年? どっちの膝が先だったか十字靱帯を続けて切って、2年近くを棒に振った。これまた同じく十字靱帯断裂で1年半バルサの戦列を離れて最近 漸く復帰したガブリエル=ミリート[DF]がいて、これに今の要のマルティン=デミチェリス[DF/Bayern Munchen]辺りが、ロベルト=アジャラ[DF/Real Zaragoza]が去った後のCBの柱になると思われた。ところが、G=ミリートの南ア行きは想像できるが、ゴンサロ=ロドは復帰して丸2年 経つのに全く忘れられた人になっている。
 攻撃のシステムと共に、CBの立て直しは代表の喫緊の課題。マラドーナ監督下、得点22に対して失点18! マラドーナはDFラインも試合ごとに付け焼き刃的にコロコロ変えて、しかも世界的にDFの宝庫であるアルゼンチンにして、ファブリシオ=コロッチーニ[DF/Newcastle United]とか、エミリアーノ=パパとか[DF/Velez Sarsfield]とか、ロランド=スキアヴィ[DF/Newell's Old Boys]とか。マラドーナは4年半前には「一体いつになったらペケルマンは選手を固めるつもりなんだ」と言っていた。彼の言葉なんかメディア受けするだけでいつもこの程度。

三 遍 筮 法
本 卦
18 山風蠱
  伏卦 46 地風升
互卦 54 雷澤歸妹
錯卦 17 澤雷隨
綜卦 17 澤雷隨
< 本卦の上爻の辞 >
 王侯に事(ツカ)えず。その事を高尚にす
 
 ゴンサロ=ロドの南アはなし。爻辞「王侯に事えず」なら、少なく観ても出場はないし、代表選出自体がないように思える。山林独善の隠士、世に認められない賢人。ただ【澤雷隨】は代表からまるっきり離れてはいないので、その内、代表復帰する。
 少し冥想に入ったのでハッキリ示されたか。

 靱帯断裂は二度あることは三度あるで、代表招集時にやったものなら、協会はクラブから年俸相当の賠償を請求されるようになって来たから、その“実績”があって替えの利く選手は呼び辛いということがきっとあるだろう。アルゼンチン代表の試合は rough になりがちだし、毎年クラブとのことがニュースになっている。


占 題
 ワルテル=サムエルの南アW杯でのプレー如何

 ワルテル=サムエル[DF/Internazionale Milano](31)。
 ヴェロン[MF]・アイマール[MF]・サネッティ[DF]など消滅しかかっている日韓大会組の一人。彼もドイツW杯ではアドリアーノ[FW/BRA]を止めてやるとインタビューで気合いが入っていたが、予選終了後の大会年になってペケルマン監督から用済みにされてしまった。その後、アルフィオ=バシーレ監督からはほとんど声が掛からず終い。レアル マドリード[ESP]ではチームの犠牲になって「ローマの壁」は鳴りを潜めたが、インテル[ITA]移籍後は本来の好調を取り戻しているし、これだけDFが不作なら当然 呼ばれていい筈だが、なし。元代表の観。

三 遍 筮 法
本 卦
60 水澤節
  伏卦 61 風澤中孚
互卦 27 山雷頥
錯卦 56 火山旅
綜卦 59 風水渙
< 本卦の上爻の辞 >
 苦節す(= 苦し過ぎる節度)。貞なるときは凶。悔ゆるときは亡ぶ
 この爻辞、これをサムエル本人のことを言っているものとすると、本人はワールドカップに前向きなのか、諦めているのか、最近の心境を掴んでいないと判断を誤りそうだが、特にニュースは読んでいない。伏卦【風澤中孚】だから、当然 気持ちはある。
 また、もしこの爻辞をマラドーナの側から解釈したとすると、マラドーナが今のままならサムエルの出番はない。
 普通に、マラドーナより節せられる、としておきますか。「象 伝」には「苦節 貞なるときは凶、その道 窮まれば也」と。外卦【坎】の一部だし、互卦【山雷頥】のからっぽ・休養だし、おそらくメンバー落ちだろう。




結 果
●占:リオネル=メッシ[FW]の南アフリカW杯で活躍如何
 勿論メッシのパフォーマンスは光っていたが、 FCバルセロナで6冠を果たして、バロンドールを受賞して、ヨーロッパ年間最多得点で臨んだこの大会はメッシの大会になるかと期待された。それが、ノーゴールで終わり、アルゼンチン代表は前回大会と同じ準々決勝でドイツ代表に破れ(0−4の完敗)、の結果からすれば、28【澤風大過】上爻はその通り。メッシ自身が「キャリア最大の失望」と言っている。
 爻辞「過ぎて渉る」は疲れ果てて南アフリカに渡る、のことか。
 肝心の監督マラドーナはシステムで戦うことを知らないし、メッシにメキシコ大会の自分を重ねて何とかしようという余りの無能ぶり。この爻辞の、無理と分かっていながら世を救おうと挑んで滅ぶの意・・・前線のサポートがなくて結果の出ないメッシはインタビューでよく「代表には時間が少ない。戦えるチームになるには時間がかかるんだ」と言っていたが、マラドーナを批判も出来ず、そう言うしかなかった。
 それと、二〜五爻の【乾】をゴール マウスと見れば、上爻は外れている。メッシはFKにしてもよく噴かしていた。
 流石に詳細は読めなかったが、占事からは的占。

●占:ファン=ロマン=リケルメ[MF]の南アフリカW杯でのプレー如何
 的占なんだが、読みをすぐ訂正すれば好かった。この占示はリケルメの中の面倒くさい感情・遺恨のことではなくて、単にワールドカップに出ないことを言っている。賁(カザラ)ず。トルネオ クラウスーラ[後期選手権]では不調のまま、彼で持つボカ ジュニオルスも中位に沈んだが、このシーズン オフには脚を手術しており、このワールドカップとは縁がなかった。

●占:パブロ=アイマール[MF]の南アフリカW杯での活躍如何
 結局、この 51【震爲雷】は代表とアイマールとは別々に行くの意味になるか。或いは、マラドーナはアイマールを一度 親善試合に呼んだだけで、国際Aマッチの経験がない21歳のハヴィエル=パストーレ[MF/Palermo]を選んで、前線の控えとしてプレーもさせたが、【震】・【震】はそのことを示したものかも知れない。パストーレはその名の通りスルー パスを通せる好い選手だが、この起用はワールドカップを臆さないマラドーナだから出来ることで、驚きだとも言える。爻辞の頑張って国を守り通すの意は全く当てはまらなかった。八純卦は厄介だ。

●占:ハヴィエル=サネッティ[DF]の南アフリカW杯でのプレー如何
 的占。インテルナツィオナーレ ミラノ[ITA]のキャプテンとして UEFA チャンピオンズリーグ とセリエAとコッパ イタリアの三冠を達成したが(イタリアのチームとして初めて)、インテル組ではエステバン=カンビアッソ[MF]と共に召集されなかった。マラドーナは、サネッティの年齢のことよりも(90分フルに献身的に動くが)、肌に合わないんだろう。
 卦読みの通り、そのためマラドーナは右SBの人材に悩んで、壮行試合のカナダ戦(5/24)から本番の第2戦までホナス=グティエレス[MF]を充てるようなことまでやり、CBが本職のニコラス=オタメンディに替えたが、準々決勝ドイツ戦ではここをミロスラフ=クローゼやルーカス=ポドルスキーに何度も突かれて失点するなど、結局 失敗した。

●占:ゴンサロ=ロドリゲス[DF] の南アフリカW杯でのプレー如何
 的占。代表選出自体なし。マラドーナは故障明けだが、調子の上がって来たディエゴ=ミリート[DF/Barcelona]も一度も呼ばなかった。呼んだのは次のサムエル[DF]。

●占:ワルテル=サムエル[DF] の南アフリカW杯でのプレー如何
 60【水澤節】は上爻でも選考を通ることは通るのか・・・。伏卦 61【風澤中孚】は招集のこととなる。代表とずっとご無沙汰だったサムエルは本番間近になってマラドーナに呼ばれ、先発にも立って期待されたが、早くもグループ リーグ第2戦 韓国戦の前半半ばに左大腿を傷め、この大会でプレーするのは無理な状態に。これが【水澤節】で、爻辞「苦節なり、貞なるも凶とは、其道 窮まる也」とはこのことで。互卦【山雷頥】は休養。



神話の行方 …
2009/11/ 9、11/18、11/28、2010/ 7/10
 南アフリカW杯の予選突破を最終節のウルグアイ戦(10/14)にまで持ち込んで何とかかんとか決めたアルゼンチン代表監督のディエゴ=マラドーナ(48)。歓喜の勝利に絶叫した直後、知り合いのテレビ局のカメラをピッチに呼び入れて、カメラに顔を大映しにして、これまで執拗に彼の監督ぶりを批判し続けて来た特定のスポーツ マスコミ人に対して、溜まりに溜まった感情を爆発させた:
 
言っちゃった …

 「オレを信じなかった連中よ、女性たちには許して欲しいが、おまえらなんか○uck 出来るぞ、俺の○○でもしゃぶりやがれ! 俺は黒か白だ。俺の人生でグレーであることはない!」

 これ、世界中に流れた。もちろんニュースとしても。問題にならないハズがない。

 マラドーナはこの翌日、亜ラジオ局「Radio Continental」のトーク番組でこう弁明している:
 「もし誰かを傷つけたというなら謝ろう。だが、私は引き下がることはない。謝罪する必要はないよ。私はリリーフだったんだ。私が言ったことも、我々が代表チームにイメージしていたことも、チームに望んでいたことも、代表チームの幾つかの考え方も、皆が知っていることだ。だから、私はそんなトピックに引き下がることはない。人々は予選の順位になんて価値を置いていないんだ。そのことを知っていながら、重大事のように言うのはアンチ アルゼンチンの連中だ。忘れるもんか。俺の○○でもしゃぶれってんだ! 連中はブラジルとパラグアイに負けた時、またまたこの試合でデキアイの見方を持ち上げた。ニュースで自分の言葉を使って会話するのをやめたんだ。〜連中は特別なケースを持ち出すのさ。まずは(リオネル=)メッシだ。〜」

 マラドーナの言うことはその通り。お国 違わず、メディアは焚き付けて騒ぐことが目的であり本質なんだから。他人を傷つけて自分のフトコロを肥やすことをナリワイとしている。
 もっとも、マラドーナもずっと代表監督になりたくて仕方がなかったのに、ろくに準備もなくて、W杯予選を通じてチームをブラッシュ アップするどころか逆にドンドン壊して来たんだから、批判はされる。

 で、FIFA[国際F.B.連盟]の規律委員会が調査を始めた。もしこの言動が問題ありとなって、懲戒処分となった場合には、FIFAの規定では、最低5試合の公式戦の指導の停止、スタジアムへの立ち入り禁止、最低2万フランの反則金などが課されることになっている。もし公式戦で采配が執れないとなったら、もう間もなくのスペイン戦(11/14 Madrid, ESP)・ナイジェリア戦(11/18 London, ENG)のことは知らないが、来年のドイツ戦(3/ 3)などのワールドカップ本大会に向けた直前のテスト マッチはパー。
 アルゼンチンでは予選突破の直後だって「マラドーナは代表監督を辞めるべき」、「AFA[アルゼンチン F.B.協会]は辞めさせるべき」との意見が8割強。マラドーナ、これで代表監督が続くだろか・・・。

 第16節パラグアイとの敗戦の後、「ディエゴ=マラドーナはここで代表監督を解任か」と質して 52【艮爲山】|::|::三爻を得た。外卦にも【艮】があるから、予選終了後にでもまた解任の動きがありそうだが、再び止まるだろう、と読んだ。事実そんな気配も窺われるが、さて、本当に現職に留まって、代表監督として南アフリカの地を踏むか?!


占 題
 マラドーナは南アW杯で アルゼンチン 代表の指揮を執るか

三 遍 筮 法
本 卦
54 雷澤歸妹
  伏卦 40 雷水解
互卦 63 水火旣濟
錯卦 53 風山漸
綜卦 53 風山漸
< 本卦の初爻の辞 >
 歸妹 娣(テイ = 夫を同じくする女弟、介婦 ワキゾエ)を以てす。跛(アシナエ)にして履(フ)む。征く時は吉なり
 
 あら、従妹の「娣」? 代表監督を辞任して、あるいは、クビになって、4年前のドイツ大会の時のように、代表チームの盛り上げ役として同行することになるのか?!
 と思ったのだが、違うな。普通は上のように取るが、「娣」はマラドーナ自身の言葉を借りるなら、リリーフ監督としての立場のことに重なる。この字が表すように彼は代表チームの元々の“正妻”ではないし(正式な監督だから二号さんと言うのも変だが)、この卦の通り「めでたし・めでたし」と世間から祝福されて監督に就いたのに非ず。W杯予選も後半に入った第11節にもなって、手腕やら素行やらを危ぶむ圧倒的な声の中、すっかり停滞したチームの監督を引き継いだのだ。
 易にこうやって示されると、あらめて予選通過の重荷を背負ったマラドーナの立場や心情に気付かされる。不可解な“ボカ枠”・“ナポリ枠”というのも不安に苛まれて縁故にすがる気持ちからだったのかも知れない。ならば、選手選びなどでの無茶苦茶も落ち着いて来るのではないかな。

 「跛にして履む」・・・未だに不支持が圧倒的でも、それに、FIFAからテスト マッチのベンチ入りを停止されるかも知れないけれども、マラドーナが本大会でアルゼンチン代表の指揮を執ることはキマリ。
 しかも、彖辞とは逆に、「征く時は吉」と明示されたから、本番ではそれなりの結果を収めるだろう。
 陽爻陽位で、周易的に見れば、志も資質もしっかりあるのだ。

 先々月くらいから熱心に読み返している仁田 丸久 氏。「うらおもて周易作法」の【雷澤歸妹】初爻のところでこう語っている:
 「卦中に【兌】があって跛(アシナエ/【震】の初爻の位)か眇(スガメ/【離】の中爻の位)とかいう字がある時は呪術の利く時である」
 思えば、普通なら、予選2勝4敗なんて時点でクビになっていた人だ。規格外の行動も相変わらず。マラドーナの人生に新たな神話が加わりそうな予感・・・。



 マラドーナ監督に対するFIFAの規律委員会の裁定は2ヵ月の職務停止(11/15〜1/15)と2万5千スイス フラン(約 220 万円)の罰金に留まった。FIFAの副会長でもあるAFA[アルゼンチン F.B.協会]のフリオ=グロンドーナ会長が重罰回避に素早く動いたようだ。その2ヵ月の間には、チェコ代表との親善試合(12/16 会場未定)、ヨハン=クライフが監督に就任したカタルーニャ州選抜との親善試合(12/22 Barcelona, ESP)、南アフリカW杯グループ リーグの組み合わせ抽選会(12/ 4 Cape Town, S-Africa)が予定されているが、あちらの報道の様子では、FIFAの規約の条項の法的な解釈やら何やらで、どうもチェコ戦のベンチ入りが禁止になるだけになりそうだ。
 南アフリカW杯の本大会、アルゼンチン代表はマラドーナで戦うことに落ち着いた。易は未見の事実を語れり。



 この一件のためだろう、先日 予定されていたナイジェリア代表との親善試合に続いて、直近のチェコ戦もなくなった模様。
 それで、AFAはFIFAに対してマラドーナの活動停止の期間を年明けからにするように要請したが、すぐ却下。FIFAは年明け 1/15 までの職務停止を再確認する旨の発表をした。この期間の代表監督としての活動はオール ナッシング。マラドーナは3試合を棒に振り、南アフリカW杯グループ リーグの組み合わせ抽選会にも出席できず。カタルーニャ州選抜との親善試合の指揮はカルロス=ビラルド総監督が執るのやら。
 現状、ほとんどチームの体を成していないアルゼンチン代表。現在最強とされるスペイン代表との親善試合(11/14 Madrid, ESP)の内容を観ても、南アフリカW杯、客観的には上位入賞は難しい。



結 果
 アルゼンチン代表はディエゴ=マラドーナ監督の下、南アフリカW杯を戦った。準々決勝でドイツの前に敗退。神話は崩壊したが、続きはあるようだ。ともかく、的占。
 



神 の 子
2009/10/17
 南アフリカW杯 南米予選、残り2試合で第5位(第4位までが straight で本大会へ)に落ちた、ディエゴ=マラドーナ(48)率いるアルゼンチン代表。
 
神の子を拝借

 第17節ペルー戦を翌日にしてブエノス アイレス郊外にあるAFA[アルゼンチン F.B.協会]のスポーツ コンプレックスでの練習の様子を亜スポーツ紙「Ole」が伝えたが、この写真(→)に「ああ、これは来たわい」と思った。どうだ、この顔。こんな子供みたいなイイ表情のマラドーナは見たことがない。これは好い感じで予選突破だ、と予感がムズムズ。
 とっくに予選敗退した最下位のペルー相手のホーム戦とは言っても、監督マラドーナは戦いの方の軸もなく、場当たり的なことを繰り返すだけで、これまで親善試合を含めて70人近い選手を次々 呼んで、今度も前節パラグアイ戦の先発から7人を入れ替えるというにわか仕立て。事実、2勝4敗のありえなさで、すぐ後にはウルグアイ・ヴェネズエラが1 pt. 差、コロンビアが2 pt. 差で付けている。且つ、その4日後には、1976 年以来 勝ったことがない敵地モンテヴィデオで、得失点ともに数字が優るウルグアイとの死闘が待っている。
 このまたまたにわか寄せ集めのアルゼンチン、ペルーは退けたとしても、正直ウルグアイには勝てる気がしない。それなら、よくても北中米カリブ海の第4位との大陸間プレー オフになる。4年前、予選 第5位に終わったウルグアイは現ロシア代表監督のフース=ヒディンク率いるオーストラリアに2試合合計1−1の末、PK戦で破れて散った。
 ところがところが、マラドーナのこのステキな笑顔。この瞬時を掴んでメディアが載せたということ。こちらが出会ったということ。「アルゼンチン代表はW杯予選を突破できるか」の卦も読みも間違いないわい、と。


ガーナとの親善試合(9/30 Cordoba, ARG)

 予選3連敗で迎えるこの重要な2試合を前に、マラドーナはアルゼンチンのコルドバに急遽ガーナ代表“C”軍を呼んで、アルゼンチン国内でプレーする選手らを選抜するのにテスト マッチをやった。
 そこで、surprise。代表とは10年間も無縁の、間もなく36歳というボカ ジュニオルスの象徴 'El Loco' マルティン=パレルモ[FW]、同様に代表とは6年半も切れていた35歳のアリエル=オルテガ[FW/River Plate]、そろそろ引退だろうの36歳のロランド=スキアヴィ[DF/Newell's Old Boys]を呼んだのだ(オルテガはその後クラブの都合で?代表離脱)。皆、マラドーナのお仲間。
 そのパレルモはガーナ戦の2トップで先発し、長身を利かして前半で2発を決めて、試合を2−0(0−0)に。パレルモはアルゼンチン代表では歴代二番目の年長のスコアラーになると共に、W杯予選のメンバーに昇格してしまった。代表を遠ざかっているエルナン=クレスポ[FW/Genoa]・ハヴィエル=サヴィオラ[FW/Benfica]・フェルナンド=カヴェナギ[FW/Bordeaux]じゃない。あのパレルモ! スキアヴィに至っては予選の最終節まで3試合にフル出場した。


南アフリカW杯 南米予選 第17節ペルー戦(10/10 Buenos Aires, ARG)

 残り2回だけのW杯予選、マラドーナはこの選手選びでまた surprise。長患いだった恥骨炎を完治してベンフィカ[POR]で完全に復調したパブロ=アイマール[MF](29)と、フランス代表からの誘いを蹴ったまま長くお呼びを待っていた昨季レアル マドリード[ESP]の得点頭のゴンサロ=イグアイン[FW](21)を呼んだ。アイマールは準優勝した 2007/ 6〜7 のコパ アメリカ ヴェネズエラ大会以来の復帰。イグアインはFIFA[国際F.B.連盟]公式戦では初招集。それと、北京五輪優勝組の使える男、アンへル=ディ=マリア[MF/Benfica](21)も呼んだ。
 他方、歴代最多キャップの記録を更新中のハヴィエル=サネッティ[DF/Internazionale Milano]のほか、マキシミリアーノ=ロドリゲス[MF/Atletico de Madrid]、フェルナンド=ガゴ[MF/Real Madrid]のレギュラー組、それに、ディエゴ=ミリート[FW/Internazionale Milano](故障の理由が大か?)、リサンドロ=ロペス[FW/Olympique Lyonnais]などの首を切った。序でに、2試合2得点のヘスス=ダトロ[MF/Napoli]も。皆、犠牲者。

“聖”パレルモ

 
 「(劇的なゴールを決めて)感動的な瞬間だった。あの瞬間のことは永遠に忘れないだろう。〜これまでに多くのことが起こった。重傷を負った時もあったし、約10年間も代表チームには呼ばれなかった。でも、今は悪い時期よりもはるかに良い時を過ごしている。我々は本大会の出場権を得るためにウルグアイへ向かう。我々はウルグアイよりも僅かだけど有利だ。本大会の出場権を得るために best を尽くすよ」  
 
 ラインナップ:
 イグアインとリオネル=メッシ[Barcelona]が2トップ。その下、出場停止のファン=セバスチャン=ヴェロン[MF/Estudiantes de L.P.]に代わってアイマール[MF]が入り、ここでタクトを振るう。CBは、人材工場のアルゼンチンにあって、ガブリエル=エインセ[Olympique de Marseille]とスキアヴィ。RBはサネッティの替わりに呼んだパブロ=サバレタ[DF/Manchester City]が負傷で代表離脱となったので、マラドーナお気に入りのホナス=グティエレス[MF/Newcastle United]がコンバートに。キャプテンは引き続きハヴィエル=マスチェラーノ[MF/Liverpool]。前節の先発からFW1人、MF3人、DF3人を入れ替えた。
 システムは4−3−1−2。

 試 合:
 アルゼンチンは覇気のないペルーの甘い守備を何度も突きながら、後半になって先制。決めたのはイグアイン[FW]。起用がズバリ当たった。第11節のヴェネズエラ戦(3/28)を除いたら、メッシ[FW]やカルロス=テヴェス[FW/Manchester City]がゴールに遠かったところに。
 ところが、勝利ムードの90分に冷や水をぶっ掛けられる。相手FWの同点弾。マラドーナ監督、67分には逃げ切りを決めて、イグアインをマルティン=デミチェリス[DF/Bayern Munchen]に替えていたのに。こんな重要な試合でこういう戦慄というのは滅多にない。どこか海外のインターネット放送で観ていたこちらはその前から回線がパンク状態。
 だが、その間にまたまたマラドーナの選択がはまる。ロス タイムが終わろうとする刹那、右サイドのホナス=グティエレス[MF]からゴール前へ出たボールをファーに詰めていたパレルモ[FW]、が押し込んだ(オフサイド臭い)。ホイッスル、2−1(0−0)。
 アルゼンチン、心臓バックバクの劇・的・勝・利!

 ラスト3分間で地獄と天国を往復し、大狂喜のマラドーナ、土砂降りのピッチに飛び出して行って、オットセイのようにダイ〜〜〜ブ、絶叫。また、ダイ〜〜〜ブ。ずっとレギュラーにあったセルヒオ=アグエロ[FW/Atletico de Madrid]やテヴェスをベンチに置いて、今度は10年ぶりカムバックのパレルモが土壇場で大芝居(後半からRHのエンツォ=ペレス[Estudiantes de L.P.]に替わる)。試合後の会見で、マラドーナ「“聖”パレルモが我々を救ってくれた」と。その通り、ペルーごときに逃げ切り策をやり、それが失敗して、たまたま救われたのだ。まあ、トップがテヴェス・アグエロ・メッシら 170 cm前後の選手で固まってから得点率が落ちていたから、マラドーナの功もある。
 まあ、今、最終節まで全て終わってみると、この試合を落としたとしても1 pt. 差でウルグアイを振り切ることになったことになるが(その場合は今節6位転落)、実感としては劇的。

 他方、同時刻、6位ウルグアイがアウェーで第4位エクアドルを逆転で破ったので、アルゼンチンは後にウルグアイを1 pt. 差で付けたまま4位に復活。その後に付ける第7位ヴェネズエラ・第8位コロンビアは破れて脱落した。
 マラドーナは劇的に幸運とお友達なのだ。こちら、マラドーナには、そのダメな要素すべて込みで、こういう劇場がセットされているのではないかと思い始める。しゃら臭い善し悪しを超えているんではないかと・・・。


南アフリカW杯 南米予選 最終節ウルグアイ戦(10/14 Montevideo, URU)

 そして、運命の最終節がやって来る。ラ プラタ川の対岸に位置する敵地モンテヴィデオでのウルグアイ戦。
 過去、フランスW杯の予選では、ダニエル=パサレラ監督 率いるアルゼンチンはウルグアイと二試合共にスコアレス ドロー。日韓W杯の予選では、マルセロ=ビエルサ監督はホームで2−1とし、4試合を残して南米一番乗りで本大会行きを決めると、アウェーでは当落戦上にあったウルグアイに対して勝ちを取りには行かずに1−1。4年前のドイツW杯の予選では、ホセ=ペケルマン監督は就任直後のホーム戦で4−2とし、その後 本大会行きを決めて、アウェーでは消化試合そのままに0−1と勝ちを譲っている。
 そして、今予選、アルゼンチンはアルフィオ=バシーレ前監督の時を含めて、アウェーでは1勝2分5敗で、4連敗中。マラドーナ監督はアウェーでは一度も勝っておらず、3連敗。
 最終節はこういう見通しになる:第4位アルゼンチン(23 pt.)、第5位ウルグアイ(24 pt.)、第6位エクアドル(22 pt.)・・・今度は前節でW杯本大会行きを決めた第3位チリがホームでエクアドルを料理できるかがアルゼンチンの順位に絡む。つまり、アルゼンチンはウルグアイに勝ちさえすれば4位が確定してそのまま本大会へ・・・自力による最善のシナリオ。破れた場合、エクアドルがチリに勝つと6位に転落して予選敗退・・・最悪のシナリオ。引き分けると、アルゼンチンとの得失点差−5のエクアドルがチリに大量得点で勝たない限りは4位を維持することになる。
 他方、ウルグアイも direct での本大会行きが至上命題。彼等は引き分けも負けも同じことで、あとはエクアドルの結果次第だから、何が何でも勝ちに来る。
 つまり、両者の保険を引き受けるチリ。監督は日韓W杯の時にアルゼンチン代表を率いた名将マルセロ=ビエルサ(54)。会見では記者の質問が終わるまで付き合うという極めて fair な人物だが、アルゼンチンへの愛に溢れた温かい人柄。この世界でこちらの最も敬愛する人物である。

 
 
メキシコW杯(1986)優勝の師弟
あんなに【風火家人】だったのに

 ラインナップ:
 マラドーナ、今度は出場停止の解けたヴェロン[MF]を右サイドに入れてアイマール[MF]を外し(マラドーナの頭の中ではアイマールは控え要員かも知れない)、グティエレス[MF]を右のボランチに移し、最終ラインを左から、エインセ、スキアヴィ、デミチェリス、ニコラス=オタメンディ[Velez Sarsfield]に変更。2トップはイグアインとメッシのまま。システムをお好みの4−4−2に戻した。
 対するウルグアイはディエゴ=フォルラン[Atletico de Madrid]とルイス=スアレス[Ajax]の強力2トップで、全くの勝ち狙いだから、前がかりになって攻めて来ること必至。

 試 合:
 ホイッスルが吹かれた。どちらも序盤から死に物狂いの全力プレー。共に守備が優って、カウンターが潰される。右のトップのメッシは後にヴェロン[MF]が戻ったのに相変わらず下がっており、得意のドリブルは激しく肉弾でマークされ、相方の前方のイグアインとも上手く噛まず、機能しないまま。一番 駆け上がりの鋭いディ=マリア[MF]はスライディングで倒されたもノー ホイッスル、アウェーの洗礼。
 同時刻、裏ではビエルサのチリがエクアドルに先制した。51分、予選の得点ランキング トップに付けるウンベルト=スアソ[FW]が通算10点目(チリは逃げ切り、なんと予選を第2位で終えた)。これで6位脱落が遠ざかった。
 すると、ウルグアイに押し込まれもしているので、マラドーナは引き分けによる4位狙いに走る。73分、ディ=マリア[MF]を下げてルシアーノ=モンソン[DF/Boca Juniors]。マラドーナは戦い方は小物。すぐさま、ウルグアイのオスカル=タバレス監督もルイス=スアレス[FW]をセバスチャン=アヴレウ[FW]に替えて、ますます1点奪取に。マラドーナもまた80分にイグアインをマリオ=ボラッティ[MF/Huracan]に替える。
 そして、85分、ウルグアイがマルティン=カセレス[DF]の×2で10人になったところで試合が動いた。そのPA枠外の右からのFK、メッシ[FW]が中央へ流すと、ヴェロン[MF]がシュート。相手DFが弾いたそのボールをゴール正面に上がっていたボラッティ[MF]が右脚でたぐり寄せ、ゴール右下へ押し込んだ。0−1。マラドーナ、両拳を天に突き上げて咆吼。そして、ウルグアイは猶も攻め立てるが、心なしか戦意減退し、94分には9人に。ホイッスル、終わった。

 もうワールドカップで優勝してもこんな沸騰はないだろう、ウォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーの雪崩込み。ピッチ サイドで何重にも取り囲んだ報道陣とコーチ陣にもみくちゃのマラドーナ、ジャンプ・ジャンプ、大・号・泣。通路のトンネルでずっと試合を見守っていて、顔がぐちゃぐちゃのカルロス=ビラルド総監督が駆け寄り、熱く固く抱擁。ラテン語の「永遠なる喜びのために」を繰り返すビラルド。選手らもピッチで輪になって大歓喜。

 “マラドーナ劇場”、でき過ぎだ。これがマラドーナ。もうつべこべ言わずに何をやらかしても見守ろう。そっちの方が本道かも知れない。
 マラドーナは“神の子”なり〜。


最 終 節
順位
勝 点
得 点
失 点
得失差
平均得点
平均失点
1
ブラジル
9
7
2
34
33
11
+22
1.83
0.61
2
チ リ
10
3
5
33
32
22
+10
1.78
1.22
3
パラグアイ
10
3
5
33
24
16
+8
1.33
0.89
4
アルゼンチン
8
4
6
28
23
20
+3
1.28
1.11
5
ウルグアイ
6
6
6
24
28
20
+8
1.55
1.11
6
エクアドル
6
5
7
23
22
26
−4
1.22
1.44
7
コロンビア
6
5
7
23
14
18
−4
0.78
1.00
8
ヴェネズエラ
6
4
8
22
23
29
−6
1.28
1.61
9
ボリヴィア
4
3
11
15
22
36
−14
1.22
2.00
10
ペルー
3
4
11
13
11
34
−23
0.61
1.89
 ※ マラドーナは4勝0分4敗、得点10・失点13(平均得点 1.25・平均失点 1.63)



マラドーナ神話の終焉
2009/ 9/12、9/15
 南アフリカW杯 南米予選、第15節ホームで最大のライバルのブラジルに負けた(1−3)。
 第16節アルゼンチン人のヘラルド=マルティノ率いるパラグアイにも負けた(1−0)。
 しかも、両ライバルを自分らの手でW杯本大会へ送ってしまった。大失態。
 ブラジル代表を迎えた地のロサリオ市はL=メッシ[FW/Barcelona]の生まれ故郷。
 そして、アルゼンチン代表は本大会へ自動的に進める4位枠から遂に脱落して、北中米カリブ海4位との大陸間プレー オフ行きとなる5位へ転落。しかも、ウルグアイとヴェネズエラが1 pt. 差、コロンビアが2 pt. 差で迫っていて、もう一歩も後がない。監督はディエゴ=マラドーナ(48)。
 亜スポーツ紙「Ole」は「マラドーナは監督として出来るあらゆる失策をやった」と書いた。「LA NACION」が公式サイトで行った一般アンケートでは、「ディエゴ=マラドーナは監督を辞めるべきだと思う」が85%、「アルゼンチンは予選を突破できないと思う」が80%。

 
選手としては希代の天才
監督としてはつらすぎる …

 
   マラドーナはドーピングによる出場停止の間に、アルゼンチン国内の2つの1部クラブで監督を務めている。1994 年マンディーユ デ コリエンテスで12試合を指揮して、1勝6分5敗。1995 年ラシン クラブでは11試合を戦って、2勝6分3敗。計3勝12分8敗。どちらでもチームをかき乱して終わった。
 
 昨年10月末、第10節を終えたところで前監督のアルフィオ=バシーレから代表チームを引き継いで以降、マラドーナはこの予選2勝4敗(得点7・失点12)とアルゼンチン代表としては考えられない負け率。第16節での勝ち点22 pt. は大会方式が現行の10ヵ国総当たりになって最低の数字で、マルセロ=ビエルサ元監督(現在チリを率いて3位)の時にはもう39 pt. を上げて、4節を残して南米一番乗りで日韓W杯行きを決めていた。

 それも、マラドーナはアルゼンチン フットボール史上最高と言われるタレントらを使える立場でこのテイタラク。今年バロンドール[世界年間最優秀選手賞]とFIFA&UEFA年間最優秀選手賞をトリプルで獲るだろうL=メッシ[FW]、昨季の南米最優秀選手J=S=ヴェロン[MF/Estudiantes de L.P.]、昨季 三冠を達成したF.C.バルセロナ[ESP]が一番に欲しがっているJ=マスチェラーノ[MF/Liverpool]、イタリア・スペイン リーグで毎年トップ3の得点を叩き出して来たD=ミリート[FW/Inter]、S=アグエロ[FW/Atletico de Madrid]、リーグ アン6連覇を逃したオリンピック リヨンの主砲になりつつあるL=ロペス[FW]、ポルトガル リーグ最優秀選手だった 'ルチョ' ゴンサレス[MF/Marseille]。C=テヴェス[FW/Manchester City]はもう要らないが。
 他に、マラドーナがなぜか無視を続けるレアル マドリード[ESP]得点王のG=イグアイン[FW]、セリエA4連覇インテルの不動の中盤E=カンビアッソ[MF]、W=サムエル[DF/Inter]がいるし、マウロ=サラテ[FW/Lazio]、E=カヴェナギ[FW/Bordeaux]、G=ロドリゲス[DF/Villarreal]、エセキエル=ガライ[Real Madrid]も使える。
 それから、マラドーナが監督の内は代表招集は御免被ると言ったJ=R=リケルメ[MF]、1年半のリハビリからやっとの観のG=ミリート[DF/Barcelona]、M=デミチェリス[DF/Bayern Munchen]など多士濟々。
 H=クレスポ[FW/Genoa]、J=サヴィオラ[FW/Benfica]、P=アイマール[MF/Benfica]もまだワールド クラスだ。
 なのに、マラドーナはチームの形を見出せないまま、試合ごとに思い付きで選手をコロコロと入れ替え、混乱を重ねて、チームをもうバラバラに解体してしまったのだ。

 残るは2節。2.5枠を本大会への可能性のある6ヵ国(7 pt. 差)で争う。
 アルゼンチンは、すでに予選敗退が確定している最下位ペルーとのホーム戦(10/10)と、1 pt. 差で付ける6位ウルグアイ(得失点ともにアルゼンチンより成績好し)とのアウェー戦(10/14)を残す。だが、もう脈絡のない選手らの寄せ集めで、精神的にもダメージを受けたアルゼンチンはこのペルーにさえ勝てないかも知れない。
 次の第17節のカードは、まず5位(22 pt.)アルゼンチンを挟んで、4位(23 pt.)エクアドル vs. 6位(21 pt.)ウルグアイ。この結果がアルゼンチンの行方と大きく関わって来る。そして、7位(21 pt.)ヴェネズエラは本大会出場が決まった2位(30 pt.)パラグアイとホームで対戦。パラグアイは若手中心に変えて来るだろう。8位(20 pt.)コロンビアは本大会へ王手の3位(27 pt.)チリをホームに迎える。
 よって、アルゼンチンは次節ペルー(10 pt.)に勝つと、エクアドルが引き分け以下の場合に、4位へ浮上するだろう。引き分けると、下位のチームの結果次第で順位が決定。もし負けると、6位〜8位へ転落する可能性がある。
 ここで、中盤で攻撃陣を何とか支えて来たキーマンのヴェロン[MF]がパラグアイ戦でにより次節は出場停止。控えがいないから、攻撃の柱をまたにわかに据えることになる。トルネオ アペルトゥーラ[前期選手権]で躓いているウラカンのマリオ=ボラッティ[MF]なのか、アンドレス=ダレッサンドロ[MF/Internacional]か。

〜第16節
順位
勝 点
得 点
失 点
得失差
平均得点
平均失点
1
ブラジル
9
6
1
33
32
9
+23
2.00
0.56
2
パラグアイ
9
3
4
30
22
13
+9
1.38
0.81
3
チ リ
8
3
5
27
27
20
+7
1.69
1.25
4
エクアドル
6
5
5
23
21
23
−2
1.31
1.44
5
アルゼンチン
6
4
6
22
20
19
+1
1.25
1.19
6
ウルグアイ
5
6
5
21
26
18
+8
1.62
1.13
7
ヴェネズエラ
6
3
7
21
22
27
−5
1.38
1.69
8
コロンビア
5
5
6
20
10
14
−4
0.63
0.88
9
ボリヴィア
3
3
10
12
20
34
−14
1.25
2.13
10
ペルー
2
4
10
10
9
32
−23
0.56
2.00
 ※ 本大会出場確定:ブラジル・パラグアイ。敗退確定:ペルー・ボリヴィア。

 この成績とチーム崩壊を招きながら、マラドーナは監督を辞するつもりもなければ、またまた付け焼き刃で国内リーグでプレーする(ベテラン)選手らを中心にしてチームを改めると言っている。パラグアイ戦では10年も前に呼ばれた切りのM=パレルモ[FW/Boca Juniors](35)とそろそろ引退のR=スキアヴィ[DF/Newell's Old Boys](36)を呼んで後半ピッチへ送った。だが、このチーム崩壊は、能力の低い選手らをわざわざ選んでいる点を除けば、選手マターの問題ではない。マラドーナのチームをオーガナイズする常識や能力の問題。
 なのに、マラドーナは以前の選手構成に戻すことはないし、どこまでも突っ張って自分のオリジナルを出さないと気が済まない。そのくせ、何もかも壊すのみ。メディアへの口癖は「俺はマラドーナだ」。
 国内リーグの選手やボカ ジュニオルス・ナポリ組に偏った場当たり的な人選、世界屈指のタレントらを全く活かせないシステムと配置、それらの上に指示なし采配、選手らの混乱・・・マラドーナに監督としての資質がないことは、いろんな識者が言うように、明らかだ。よしんば予選を抜けたとしても、南アフリカで成功するだろうものが何もない。もしあるとすれば、短期的に好調な波に乗る可能性ぐらい。
 大陸間プレー オフに回るとすれば、U.S.A.W杯(1994)予選以来。予選敗退となれば、メキシコW杯(1970)以来となる。


 と、今、週明けにAFA[アルゼンチン F.B.協会]で代表のコーチ・スタッフ陣を集めてマラドーナの進退について話し合いが行われるとのビッグ ニュース! 協会内部でもマラドーナの監督続投には当然 賛否があるだろう。世論もスポンサーもあるし、そこから替えないとダメだ、と。マラドーナの扱いに頭を抱えているフリオ=グロンドーナ会長もこの会議に解決を預けることにしたようだ。
 それならば、


占 題
 ディエゴ=マラドーナはここで代表監督を解任か

三 遍 筮 法
本 卦
52 艮爲山
  伏卦 23 山地剥
互卦 40 雷水解
錯卦 58 兌爲澤
綜卦 51 震爲雷
< 本卦の三爻の辞 >
 その限(コシ = 腰)に艮(トド)まる。その夤(セシジ= 背の肉)を列(サ = 裂)く。qきこと心を薫(フス = 燻)ぶ
 
 ああ、残念。続くの方向で筮を執って、現状に止(トド)まる。
 得爻を裏返して【山地剥】で、剥がれ落ちる。互卦【雷水解】は契約解除。錯卦【兌爲澤】は挫折。綜卦【震爲雷】はこの2試合の惨敗の驚き。
 と辞任の方向とよくはまるが、この爻の輩は、今は【艮】の止まるべき時であると思って、頑強にそこに止まっているワケだ。確執の状況あり、上と下との連絡を付けて事の円滑を図るべきなのに、その境目に居座って上と下との意思を通じない状態にしたまま、一向に動こうとしない。腰の位置であって、役立たずの輩。まさにマラドーナ。時勢に違い、世の声に背いて、極めて不安な状態に置かれている。二〜四爻の互体【坎】の主爻。裏に【離】の「チーム改造プランがありますから」か。
 爻辞の意を採るなら、この偏執な態度でもって代表監督の座は動かない。代表監督としての道が止まる、ではない。
 それと、外卦も【艮】なんだな。予選終了後にでもまた解任の動きがありそうだが、再び止まるだろう。

 もっとも、この状況で、2節だけでお役御免となるかも知れないのに、まともなピンチ フッターは望めません・・・。
 そうすると、アルゼンチンはマラドーナの下で南米予選を突破することになりそうだ、と →「アルゼンチン代表はW杯予選を突破できるか」



結 果
 マラドーナ、何と会議をすっぽかして、前の晩にダイエットの療養だって北イタリアへ逃亡してしまった。ガール フレンドを連れて。二人三脚で代表を支えている筈のカルロス=ビラルド総監督に事前に連絡もなし・・・。日本の組織なら「決を採る!」となるかも知れないが、クビによる違約金の問題があるのか、テスト マッチの予定と、次の試合会場をブラジル戦の大敗の記憶の残るロサリオのヒガンテ デ アロジートからブエノス アイレスのエル モヌメンタルへ戻すことなどを話し合ったのみで、会議終了となったようだ。
 マラドーナは無能無策を追及されるのがたまらなかったか。
 爻辞の通りで、問題なく的占。

 ところで、リオネル=メッシ[FW/Barcelona]の父親が「息子は試合でマラドーナ監督から一度も指示を与えられたことがなくて、居心地の悪さを感じている。監督から指示が何もないなんて、息子には初めての経験だ」とAFAのマネージャーに語ったことが明らかになった。
 代表の選手らはマラドーナがどんなフットボールをしたいのか解らないし、マラドーナもチームというものをどういう風に導けばいいのか分からないのだ。マラドーナには監督としてのノウハウがない。あるのは、やる気と意地だけ。「ああ、あの時お役御免になっていたら・・・」となる予感大。



南アフリカW杯 南米予選、運命の第15節
2009/ 8/ 2、9/ 6
 南アフリカW杯 南米予選 第15節、アルゼンチン vs. ブラジルの classico(9/ 5 Rosario, ARG)。
 第4位に落ちたアルゼンチン代表が最終の第18節を終えた時に4枠に留まるかを占う点でも、ディエゴ=マラドーナ監督(48)の進退が掛かる点でも、近年にない大一番。

 
ストレス太り …

 他方、ドゥンガ監督 率いるブラジル代表は予選 首位に登り詰め、6月のコンフェデレーションズカップを制して、FIFA ワールドランキングでもトップに返り咲いた(2007/ 8 以来)。
 ロナウジーニョ=ガウショ[MF/Milan]は代表を外れたままだけど、ルイス=ファビアーノ[FW/Sevilla]がエースに成長して、カカ[MF/Real Madrid]も絶好調。

 会場は、ピッチ コンディションを確実にすべく、だか何だか知らないけど、それまでずっと使用して来たリーヴェル プレートのホームであるエル モヌメンタル(Buenos Aires)から北へ 310 キロメートルのロサリオ市にあるヒガンテ デ アロジートへ移動することになった。同市はリオネル=メッシ[FW/Barcelona]の産まれ故郷。
 アルゼンチンの頼りとするものはもう Celeste y Blanco(= 青と白)のプライドしかない。


占 題
 W杯予選 第15節でアルゼンチンはブラジルに勝つか

三 遍 筮 法
本 卦
28 澤風大過
  伏卦 31 澤山咸
互卦 1 乾爲天
錯卦 27 山雷頥
綜卦 28 澤風大過
< 本卦の二爻の辞 >
 枯楊(コヨウ = 枯れかけた楊柳、老いたる夫)稊(ヒコバエ = 古い根から新たに出る芽)を生ず、老夫その女妻(= 若い処女の花嫁)を得たり。利あらざるなし
 
 何とか勝ちを取れるかな、と。
 中4陽爻の一番 下を得て、4位は維持するようだ。
 爻辞は、枯れかけた楊柳が芽を出して再び栄える、の意。今のアルゼンチン代表が再起するだろう、と。
 楊柳から稊(初爻)が生えて来る、つまり、若くて好いパートナーを得られる? それなら選手のことだろう。誰がブレークする? エステバン=カンビアッソ[MF/Internazionale Milano]はこれの前に行われるロシアとの親善試合(8/12 Moscow, RUS)にも相変わらず呼ばれていない。話題的にもファン=ロマン=リケルメ[MF/Boca Juniors]は代表ではもう終わった人かのようだ。若いなら、ロシア戦で招集した好調ウラカンの司令塔マリオ=ボラッティ[MF/Huracan](24)?
 まあ、卦は転覆の意味だが。

 それにしても、マラドーナの選手選考には不思議がいっぱいだ。ロシア戦には後のブラジル戦に備えて計23名も集めたが、マラドーナの古巣の“ナポリ枠”があることは疑いなくて、代表でもクラブでもシュート精度の低いエセキエル=ラヴェッシ[FW]や冴えない昨シーズンを送った左SHのヘスス=ダトロ[MF]を呼んでいる。ラヴェッシなら、昨季レアル マドリード[ESP]で22ゴールを挙げながらフランス代表入りに傾きかけている昨季レアル マドリード[ESP]のチーム得点王ゴンサロ=イグアイン[FW]を揃えることだし、ダトロやグティエレス[MF]はカンビアッソ[MF]が代表で示して来た力にはとても及ばない。
 余人がいるだろうセバスチャン=バタグリア[MF/Boca Juniors]やダニエル=ディアス[DF/Getafe]はこれまた古巣の“ボカ ジュニオルス枠”。予選会場のエル モヌメンタルを捨てる理由だって、ボカのライバルだったリーヴェルへの反感情が本音だ。
 “秀吉”マラドーナに公私の区別などない。自分に忠誠を誓う選手が欲しいと言い、現実を見ても縁故者ばかり集めている。それ以前に、どういうフットボールをするのかも見えない。南アフリカでアルゼンチンが優勝カップを掲げることがあっても、諸手でマラドーナ万歳は出来ない気がする。



結 果
 負けた。ホームで1−3(0−2)。守備陣がにわか連携の上に loose 。攻撃は退いて連携よく弾くブラジルの守りに歯が立たず。ブラジルはアルゼンチン国民のド真ん中でワールドカップ出場南米一番乗りの歓喜の雄叫びを上げた。この数年、ブラジルとの試合では決まって3失点。カモだ。

 アルゼンチンは主力が数人が離脱・故障持ちだったのは理由にならない。そもそもタレントを見廻して上から best の選手を呼んでいるのじゃないんだから、マラドーナは。
 ペケルマン時代から得点力が無いも同然で左に退いてポストばかりのカルロス=テヴェス[FW/Manchester City]をなぜ2トップでこんなに使い続ける? エステバン=カンビアッソ[MF/Internazionale Milano]とゴンサロ=イグアイン[FW/Real Madrid]を呼ばないのは明らかにリーヴェル出身だからだ。他方、就任以来アルゼンチン リーグの選手にこだわって、どうでもいい選手を次々に呼んで、DFのメンツまで試合の度に変えて失点を続ける様は試合下手だったペケルマン元監督以上。世界一のタレント揃いと言われたDF陣で、どうしてヴェレス サルスフィエルドのニコラス=オタメンディとセバスチャン=ドミンゲスになる? 36歳で引退間際のロランド=スキアヴィ[DF/Newell's Old Boys]とかずっとファブリシオ=コロッチーニ[DF/Newcastle United]を控えに入れている。ニコラス=ブルディソ[Internazionale Milano]を使うなら、インテル[ITA]でハヴィエル=サネッティ[DF]と組んでいるワルテル=サムエルは? そろそろ故障明けのガブリエル=ミリート[Barcelona]は? ゴンサロ=ロドリゲス[Villarreal]は? 引退宣言をしたロベルト=アジャラ[Real Zaragoza]を呼ぶことは?
 守備は、就任9試合で平均失点 1.56 の惨状。ロシア戦は攻撃陣の差で何とか勝ったが、2失点。

 マラドーナはどういうフットボールをやるのかが見えないし、おそらく持っていないし、チームとしての形を掴めていない。パサーが不在だからサイド攻め中心かと思えば、そうでもない。
 マラドーナが好んでいる4−4−2ではアルゼンチンのスーパー タレントが活きないと思うのだが。トップのリオネル=メッシ[FW/Barcelona]は後のマキシミリアーノ=ロドリゲス[MF/Atletico de Madrid]と離れているし、唯一ボールをキープして前に出せるファン=セバスチャン=ヴェロン[MF/Estudiantes de L.P.]はさらに後方のボランチ。トップの相棒のテヴェス[FW]は相変わらず左に下がって、2トップなのにメッシ[FW]との絡みが非常に悪い。
 攻守の一番の問題は中盤4人を横に広げて真ん中が薄いことで、実際ブラジルのカカ[MF/Real Madrid]に真ん中で自由に泳がれてしまった。そのカウンター パートのボランチのハヴィエル=マスチェラーノ[Liverpool]は上がり気味で前戦の支持までやることになるから、構えての潰しに専念できない。
 他のパーツの数を動かさないなら、中盤はダイヤモンド型にして、これに最適のカンビアッソ[MF]を呼んで、ヴェロン[MF]とで中盤を引き締めて、攻撃を組み立てられるようにすることだろう。これだとヴェロン[MF]の配球がある。マスチェラーノ[MF]はずっと前からシングルの方がやりやすいと言っている。メッシ[FW]はエンガンチェで、シュート要員は前3人。カンビアッソ[MF]も得点能力は並のFW以上。下がってカンビアッソ[MF]と被って来るテヴェス[FW]は無用。
 あるいは、ディエゴ=ミリート[FW/Internazionale Milano]の1トップにして、後にアグエロ[FW]・メッシ[FW]・ヴェロン[MF]らを並べて、以前の3バックに戻した3−3−3−1とか。マルセロ=ビエルサ式にサイドからの速攻ならば、ウインガーは次代のエースになるだろうエドゥアルド=サルヴィオ[Lanus](19)。

 マラドーナは子飼いや国内組の選手へのこだわりなんてことをこれ以上やったら、今までの崇拝神話は完全崩壊。
 予選2勝0分3敗で、且つ、崖っぷち。大黒柱のファン=ロマン=リケルメ[MF/Boca Juniors]に去られたのが彷徨することになった大きな原因。南米の他の国なら、マラドーナじゃなかったら、解任必至だ。

 さて、反省の時間。勝負事の占では爻辞は殆ど使えないことはハッキリしている。何度も書いた通り。この占もそうだが、むしろ大成卦で大雑把に吉凶を言った方が現実に合う。結果は転覆で4位、ということなんだろう。勝負関係の占の読み方はいまだによく掴めない。



マラドーナ、正念場
2009/ 6/18、7/10、7/18、9/27、10/15、11/20
 昨年の秋アルフィオ=バシーレからアルゼンチン代表監督を引き継いだディエゴ=マラドーナ監督(48)は南アフリカW杯 南米予選で中位・低位の相手ばかりに2勝0分2敗で4位に転落。残すは4節、まさかがチラつく・・・。
 
 就任してスコットランド・フランスとの敵地での親善試合に連勝して弾みをつけると、その昔ながらのプレー スタイルに注文をつけたことが引き金になって攻撃の大黒柱のファン=ロマン=リケルメ[MF/Boca Juniors]が「マラドーナが代表監督の内は」と代表引退を宣言してしまった(二度目)。
 それでも3月に再開したW杯予選 第11節ではリオネル=メッシ[FW/Barcelona]を前線の軸に据えて、8位のヴェネズエラにホームで4−0(1−0)と完勝して見せた。ブラジルを抜いてパラグアイに次ぐ2位に浮上し、ここまで失点もなく、マラドーナ アルゼンチン強し!

 
こりゃヤバイぞ…

   無条件にW杯本大会に進めるのは4位まで。5位は北中米カリブ海の第4位とプレー オフに。現在、アルゼンチン代表は4位に転落。ブラジル・パラグアイとの大一番を控え、システムは機能せず、マラドーナは正に正念場 …。
 ところが、4日後の第12節の第9位ボリヴィアとの一戦、富士山頂と変わらない標高の La Paz でその勢いに任せて低地と同じ戦い方をやったら選手らの足が止まって、1−6(1−3)の歴史的大敗(6失点および5点差による敗戦は代表ワースト記録対)。ブラジル・チリに抜かれて4位に転落。
 全員国内選手の“B軍”でパナマとの練習試合に1−3(1−2)で勝って気を取り直すと、第13節のホーム戦は6位の苦手コロンビアに対して本来の中盤の支配も前線からのプレスも出来ずに3トップが機能せず、急きょ守勢からのカウンターに切り替えて1−0(0−0)で何とか3 pt. をもぎ取った。ポジションは4位のまま、ブラジルが初めて首位に。
 それが、6/10、またも高地のキトで6位エクアドル相手に再び中盤がグズグズになり、タレントに任せてチャンスは作ったが、より少ないチャンスを決められて0−2(0−0)で、予選2敗目。4位は維持。8年前、マルセロ=ビエルサ監督の時にはこの節で南米一番乗りで日韓W杯 行きを決めていた。
 それが、リケルメが去り、何故かエステバン=カンビアッソ[MF/Internazionale Milano]を一度も招集しないし、さっぱり中盤でボールを廻せずに攻撃の形が作れないなんて、チームの錬り直しが要るようなことになっている。先発は前5人が(準)ゴール要員。定評のあった最終ラインも面子が落ち着かず、左SBにはエミリアーノ=パパ[DF/Velez Sarsfield]なんて代表のレベルにない選手を使い続けている。4年前、チーム作りが遅いとマラドーナ自身が批判したホセ=ペケルマン監督の時以上に、システムも戦術も先発の顔ぶれも見えて来ない。
 これで、2位以下が4敗の中1敗のみに止まる首位ブラジルとは5 pt. 差になり、最多の単独8勝を上げているビエルサ監督 率いる2位チリとは4 pt. 差に。

 「さすがは“神の子”マラドーナだ、ドラマを作ってくれる」なんて言っていられない。残す4節は首位ブラジル戦(9/ 5 Home)、3位パラグアイ戦(9/ 9 Away)、最下位のペルー戦(10/10 Home)、6位ウルグアイ戦(10/14 Away)が待っている。前節で予選敗退が確定したペルーとはともかく、FIFAランキング1位に返り咲いたブラジルは言うまでもないし、パラグアイは2連敗による首位陥落の激震が走っていて俄然 巻き返しに来る筈だし、最終節のウルグアイはエクアドル・コロンビア・ヴェネズエラのどこかと5位枠争いをやっているだろう。
 すぐ下に目をやると、5位のエクアドルとの差はたった2 pt. で、さらに2 pt. 差で得点・失点ともにエクアドルよりずっと出来の好いウルグアイが続く。各国の対戦カードからしたら、次の2節で先の風景が変わるのだ。
 5位に落ちれば、北中米カリブ海の4位(現在メキシコ)とのH&A形式によるプレー オフが待っている。アルゼンチンの6位落選だってあり得る気がして来た・・・。


占 題
 アルゼンチン代表はW杯予選を突破できるか

三 変 筮 法
本 卦

之 卦
26 山天大畜
14 火天大有
< 本卦の四爻の辞 >
 童牛(= まだ角の出ていない牛)の牿(サエ = 危険防止に牛の角にあてがう横木)。元(オオ)いに吉
 
 突破する。爻位を採って4位。「天を何(オ)うの衢(ミチ = 十字路)。亨る」の無敵の辞の上爻を首位に当てるなら、3位で予選を終えるだろう。
 爻辞は占題のポイントとなる枠入りを争う下位の相手国との関係を示していて、初爻の力の弱い仔牛を横木でもって畜(トド)めるの意味。四爻は畜める側だ。この「象 伝」には「六四の元いに吉は、喜のある也」と言っている。
 【山天大畜】なら得点や勝ち点が期待できそうだし、【火天大有】で本大会へのチケットを手中にする、と。【山天大畜】は上爻がその時の目安になるので2・3ヵ月後、次の2節あたりで決めるかな?
 綜卦 25【天雷无妄】|||::|(← 左を上にして見る。以下 同じ)ということは、対戦相手国か枠入りを競うライバル国が何か余計なことをやって自滅してくれそうだ。
 互卦 54【雷澤歸妹】::|:||で、これは普通ではない結婚とか、そこからパート労働とか・・・誰か助っ人に呼ぶな。



 王様マラドーナが、ファン=ロマン=リケルメ[MF/Boca Juniors](31)が代表チームに戻るというなら、引退発言をしたことを皆に説明しなければならないし、代表チームでは私の要求に従わなければならない、とメディアに言っている。別に戻ってもらわなくても困らないよ、とばかりに。「W杯予選? 俺はマラドーナだ」と。
 確かにリケルメはマラドーナ就任以前の北京五輪の頃からチーム内で居所を失いつつあったというし、引退発言の原因はリケルメ自身の性格のことが少なくないように思える。

 
いるといないじゃ大違い

 ただ、マラドーナは実に愛すべき人間だが、北京五輪で大会連覇を成し遂げた SUB-20 代表監督のセルヒオ=バティスタとのフル代表監督の座を巡って冷たい鋭い対立をしたのに始まり、就任後にはバティスタのアシスタント コーチとしての受け入れを頑なに拒否し、今度はピッチ上の王様リケルメと無用に対立し、親分になりたがってライバルの頭を押さえるのに躍起になる様にはウンザリ。非常に clever な男の筈が、これでは人並みのプライドのあるリケルメが戻るワケがないし、リケルメが膝を屈するのを快としているかのようだ。こちらの中ではすこぶる人物評価を下げた。
 神経がデリケートで物事に淡白なリケルメ。マラドーナのO型気質丸出しには全く肌合いが合わず、軽蔑感情さえあるだろう。Celeste y Blanco のユニフォームのためには命も惜しまないと語る彼だが、マラドーナと同じボス体質のダニエル=パサレラの断髪令に後足で砂を掛けて代表を去ったクラウディオ=カニージャ[FW]の例になるのではないか・・・。


占 題
 W杯予選でリケルメはアルゼンチン代表に復帰するか

三 変 筮 法
本 卦

之 卦
23 山地剥
4 山水蒙
< 本卦の二爻の辞 >
 牀(ショウ = 寝台)を剥するに弁(= 寝台の足の付いている胴体の部分)に以(オヨ)ぶ。貞を蔑(ナスガシ)ろにす、凶
 
 【山地剥】、爻辞「貞を蔑(ナイガシ)ろにす」、こんなズバリじゃリケルメの代表復帰はない。リケルメは【山水蒙】の霧の彼方へ消え入ってしまう。
 対する綜卦 24【地雷復】:::::|のマラドーナの監督就任と共に代表とは終わったということで、実際にそうだ。それが3【水雷屯】:|:::|に変じて、草創期の産みの苦しみでマラドーナ監督は今後チーム作りに苦しむことに。【水雷屯】だから先に期待は持てるが。

 以前、連続ドラマとしての「逃亡者おりん」の復活の有無を問うて示されたのがこの卦・爻。筮後はぱちんこCR用の撮影があったのみで、そのぱちんこを伴った復活?が「雑卦伝」が【山水蒙】を表した「雑にして著わる」だろう。テレビ東京では今年 時代劇のレギュラー枠が消滅してしまったので、特番の可能性はあっても連続ドラマの芽は消えた。

 困ったな。マラドーナ、グズグズの中盤をどう立て直すつもりやら・・・。



 W杯予選は突破すると示されても、心配は心配。その先のことがある。
 リケルメの線が消えたとすると、エンガンチェ(= トップ下)には今の通りリオネル=メッシ[FW/Barcelona]が入ったままで、それは現状では better。
 ただ、今の中盤はダイヤ形の場合、左ホナス=グティエレス[MF/Newcastle United]、右マキシミリアーノ=ロドリゲス[MF/Atletico de Madrid]かファン=セバスチャン=ヴェロン[MF]、あるいは守備的なフェルナンド=ガゴ[MF/Real Madrid]で、これがサッパリ ボールをキープ出来ずにズルズル下がる。マラドーナのイメージには一緒に代表チームを支えている師匠カルロス=ビラルドの守備からのフットボールがあるのかも知れないが、少なくてもマルセロ=ビエルサ監督以降は代表チームはポセッション フットボールであり、前線からのプレスによるフットボールで、監督がマラドーナになってその意識が薄くなった分、歯車がおかしくなっているような・・・。

 
頼りになります

 中盤の左は、そんなに機能しているとも思えないのに先発レギュラーに定着しているグティエレスや左にも回れるマキシでなくて、しっかり前線を下支えできる、中盤でボールを回せるエステバン=カンビアッソ[MF/Internazionale](28)だろう。
 前回のドイツW杯でもそうで、リケルメがマークされて潰されて左サイドに下がると、入れ替わるように前線に出て攻撃を立て直したのがカンビアッソ。ホセ=ペケルマン監督時代から20試合に1ゴール程度の役立たずなのに何故かずっと先発で使われているカルロス=テヴェス[FW/Manchester City]よりもゴールが獲れる。セリエA4連覇中の黄金期にあるインテルナツィオナーレ ミラノ[ITA]でも不動の人材。アルゼンチンに戻ったファン=セバスチャン=ヴェロン[MF]とのスキンヘッド コンビは絶妙だった。
 中盤がブスブスになったのは前部でボール キープを担って来たリケルメとカンビアッソがいなくなって、それが出来ない選手らを使っているからで、明々白々だ。マラドーナ監督下、これまでの7試合で何故かカンビアッソは一度も呼ばれていない・・・。


占 題
 W杯予選でマラドーナ監督はカンビアッソを呼ぶか

三 変 筮 法
本 卦

之 卦
38 火澤暌
41 山澤損
< 本卦の四爻の辞 >
 暌(ソム)いて孤(ヒトリ)なり。元夫(= 善き丈夫)に遇う。交交(コモゴモ)孚(= 信)あり。qけれど咎 无し
 
 この件の主導権は全くマラドーナ監督の側にあるので、リケルメの占の場合とは占的を変えた。

 この卦・爻は、位 正しくなく志のよくない四爻(マラドーナ)は、初爻(カンビアッソ)とは陽爻同志で相応ぜず、下の三爻も上の五爻もそれぞれ相応ずる相手がいるので、いよいよ人と乖離して孤立する。
 けれども、後にこれまでの仕方を改めて、位も志も正しい善人の初爻に面会してこれと真心より交わり、相感通するようになり、危うい位置だけども咎められるべき(= 仕方なく修正すべき)過失を免れることが出来る。志が行われ、孤暌の情は解決される。という意味になるか。
 表面的はともかく裏ではちゃんと手を繋いでいるの意の卦だから、辞がよくはまるので、これを採る。四爻だから呼ぶ時点が辛そうだが、マラドーナは現状に対してボンクラではなさそうだ。まあ、めでたしめでたし。


 さて、最近、何故 問いに対してこんなに分かりやすい御神明を受けるようになったか。
 筮後には、神の依り代である所謂 太極を立てたまま、最後の気力を振り絞って“易神”さまに御神明を頂いたことを感謝することである。ホントです。



結 果
 9/25 W杯予選の第17節ペルー戦(home)・最終節ウルグアイ戦(Away)の代表メンバーの発表があった。

●ファン=ロマン=リケルメ[MF]の復活は終になし。的占。
 これはテスト中の占法と読みだったから、本卦とその得爻を裏返して出来る卦の流れが逆になったが、どちらの卦もダメだし、爻辞占だから問題はない。

●ところが、エステバン=カンビアッソ[MF]も終に呼ばれなかった。
 まず、爻辞「暌(ソム)いて孤(ヒトリ)なり」とは、占後に起こった成績不振によるマラドーナ監督の辞任問題のことがある。別の稿に書いた通り、マラドーナは周囲や世界からの「マラドーナは監督には生まれていない」云々の合唱に反して監督の椅子にしがみつき、ますます孤立を深めている。正に逆上の象。この展開があった。
 そうなって見えて来たのは、「元夫」・・・カンビアッソではなくて、そのポジションに入ったマラドーナの古巣SSCナポリ[ITA]所属のヘスス=ダトロ[MF/Napoli]であり、苦しくなったマラドーナが第15節辺りから集め出した旧交のある選手たち。「交々 孚あり」。成る程、カンビアッソはマラドーナの古巣ボカ ジュニオルスの宿敵リーヴェル プレートの出身であり、何だかあまりよく思っていないようでもあるインテルナツィオナーレ ミラノ[ITA]の選手だ。代表にとっては「元夫」だが、マラドーナの「元夫」ではなかった、ということかも知れない。ともかく、孤独の状況まではそうなってみれば分かるが、この「元夫」の捉え方はちょっと難しい。
 構造を見ると、この占の【山澤損】はやはり来卦だ。【山澤損】の内卦【兌】でマラドーナが声を掛けて、それに対して、外卦【倒震】でカンビアッソが応じた形だったのが、【火澤暌】で、その丁度 間に四爻の障碍が入る。三〜五爻の互体【坎】。
 ともかく、爻辞は「qけれど咎 无し」と続く。それでも失敗はない、と。


 それと、「アルゼンチン代表はW杯予選を突破できるか」の読みはテスト中の[一得爻を裏返して出来る卦の時制に関する規則 2007]だったので、修正。14【火天大有】は之卦ではない。占断には変わりなし。



結 果
 現地時間 10/14、アルゼンチン代表、アウェー地のモンテヴィデオで過去33年も勝ったことのないウルグアイに0−1(0−0)で勝利。南アフリカW杯 南米予選を突破。しかも、4位で。的占! 「qけれど咎 无し」。
 ブラジルとパラグアイに連敗してディエゴ=マラドーナ監督下2勝4敗になった時には卦を怪しんだが、ライバル チームも足踏みして、その後、2連勝と相成った。



  カンビアッソが招集された。南アフリカW杯 南米予選が終了して、その直近の試合であるスペインとの親善試合(11/14 Madrid, ESP)で。
 やっぱりこの卦・爻には会うべき時には会わず、少し遅れて会うところがある。何と言っても四爻の障碍のある時だ。カンビアッソは後半からプレーしている。



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