山 風 蠱

問題は内部被曝、特に食物摂取
2011/ 8/22、8/24、8/27、12/ 4
 以下、私の場合のシミュレーション。
●外部被曝線量、ヨーロッパと計測条件を揃えて草を刈り取った地表面の数値を用いる。ECRR[ヨーロッパ放射線リスク委員会]が外部被曝の年間許容線量とする0.1mSv が如何に低い数値か分かる。
 屋内の線量は、外気の流入具合や家屋の素材などによって変わる。実測から、原子力安全委員会の割合より小さく、屋外の4/5とする。
 屋外・屋内での生活時間の割合は原子力安全委員会の割合に従う。
●内部被曝線量の係数は、チェルノブイリ原発事故後にオーストリア政府が統計から出した平均値を用いて、外部被曝線量の6倍とする。ご承知の通り、原子力安全委員会の言う年間被曝線量は、= 外部被曝線量の総量。
●自然放射線量は日本では年間1.4mSv、毎時0.16μSv。内訳は屋外 0.1μSv、屋内0.06μSv とする。

(A)広野町の海沿いの実家に1年間 住み続けるとどうなるのか。

●外部被曝線量
   屋 外・・・0.3 μSv/h × 6時間 × 365日 = 657 μSv
   屋 内・・・0.24 μSv/h × 18時間 × 365日 = 1576.8 μSv
●内部被曝線量・・・1,576.8 μSv(外部被曝線量)× 6(係数)= 13,402.8 μSv
●年間被曝線量・・・13,402.8 μSv[13.4 mSv]+ 1.4 mSv(自然放射線量)

(B)チェルノブイリで避難対応が取られる毎時0.1μSv の場所に移るとどうなるのか。

●外部被曝線量
   屋 外・・・= 0 μSv
   屋 内・・・−0.01 μSv/h × 18時間 × 365日・・・
 日本では成立しない。

 以上、広野町に住み続けることは出来ない。
 空間線量が毎時0.1μSv の場所に移っても、年間被曝線量をECRRの言う2mSv 以内に抑えるには、一番に食物選びに神経を使う、そして、屋外にいる割合を減らす、などのことが必要になる。
 米・野菜・肉・魚の暫定基準値が 500 Bq/kg。こんなものは、食品ではなく、放射性廃棄物だ。回遊魚はサンプリング検査が無意味だし、検査の実態など分かる筈もない。チェルノブイリ事故では牛乳の摂取から被曝が進んだと指摘されている。
 そもそも、原発は平時とんでもない量の放射性核種を環境に放出している。この狭い国土にたわけた連中が原発を乱立したから、全国どこでも毎時0.05μSv とか高いのだ。
 尚、ベラルーシでは事故直後は年間許容線量は高く設定されたようだが、今は年間1mSv 未満が目標値になっている。
 福島第一原発から離れよう。どうしても地場のものを口にすることになる。ウラン・プルトニウムほかの被曝も大きい

こんなにゆるい日本の食品安全の基準値



 この石川町の母畑温泉は大きな放射性プルームの流れ的にはエア ポケットのようなところだが、5ヵ月半も旅館のものを食べ、空気を吸っている。こちらは頻繁に実家のある広野町にも。
 チェルノブイリ事故後に現地で活動したNPOの人や医療関係者は、福島県内にいる子供や未婚女性は速やかに遠い土地へ移るようにしないと、と懸命に説くし、それで、こちらも現状をプリントに刷ったり話をしても、耳を持たない人々はどうしようもない。総じて、周囲が危険な雰囲気にでもならないと動かない。御上が指示でもしないと。言い難いが、日本人というのはメダカの衆。実家が郡山市の旅館の女性スタッフは「前は7μSv とか8μSv とかでしたから」とアッケラカンとしている。


占 題
 周囲に福島県内に居ることの危険性を説くこと如何(8/24)

三 遍 筮 法
得 卦

48 水風井
伏卦 5 水天需
互卦 38 火澤暌
錯卦 21 火雷噬嗑
綜卦 47 澤水困
 初六、井(セイ)泥にして食(クラ)はれず。舊井に禽(トリ)无(ナ)し。
 象に曰く、井 泥にして食はれずとは、下[初六]なれば也。舊井に禽 无しとは、時 舍(ス)つる也。
 
 県民は政府・霞ヶ関の策にすっかりやられた。今は話が通る時ではない。
 あと5年して上六の 2016 年頃になったら、こちらの言う健康被害の怖さが世間にも分かる
だろう。上六の爻辭「幕(オオ)ふこと勿れ」、即ち、のっぴきならない事実なりが皆の認知するところとなる。  そして、序卦は変革の 49【澤火革】||||(← 左を上にして見る。以下 同じ)で、移住の動きになるやら、状況が変わる。
 今、やるべきはやるべし。


占 題
 年内の福島県民の被曝への危機認識如何(8/24)

 58【兌爲澤】||||上六 → 10【天澤履】|||||

 彖 傳「〜説びて民に先立つときは、民 其の勞を忘れ、説びて以て難を犯すときは、民 其の死を忘る。説の大いなる、民 勸む哉(カナ)」

 この占は本卦の「彖 傳」を採る。
 認識が大きく改まる様子はない。新しい内閣のことか、除染なり冷温停止なりの音頭を積極的に進めるようになるので、民は死を忘れるという。遠方への避難を喚起すべきものを、罪深い。


 東京都 足立区の幼稚園が砂場の空間線量が毎時0.32μSv だったので使用禁止としたら(同区の規制値は0.25μSv)、NHK総合「news watch 9」は、前原 誠司が民主党代表選挙に出馬したのを後に回して、トップ ニュースに。
 広野町の実家の庭、ボウボウになっている草を刈って地表面を測定したら、少なくても毎時 1.5 μSv はある。町内の家々では倍のところもそこかしこあるだろう。
 放射性プルームの拡散情報を隠して多くの人々を被曝させ、子供や女性を含む福島県民を放射能の中に半年間も放ったらかしたまま、政権の延命だけに明け暮れて来た菅 直人と周囲の連中。今度は広野町民も家に戻れ、と。避難・疎開より無駄金の除染を言うのは東京電力関連・原子力関連の連中の巨大な収入源にするため。
 県政も国の方を向いたまま機能停止。県知事の佐藤 雄平は口を開けば「原発の早期安定を求める」だけで、メディアから消えている。



内閣府 食品安全委員会
放射性核種の食品健康影響評価に関する審議結果(案)についての御意見・情報の募集について
締め切り、8/27 17:00



結 果



今に福島は広島・長崎以上の事態になる
2014/ 8/18
 昨日から今日にかけて、頭で分かってはいた認識がハッキリした。大気や土地の空間線量の数値が意味すること。つまり、チェルノブイリ原発事故での被害の実態を知って、例えば、土の上1mを計測して毎時1μSv ぐらいの広野町にいることがどういうことか、やっと理解した。為すべきことを簡潔に纏めると、

●原発事故で死ぬというのは、殆どが内部被曝。
 70km圏内の積算線量を比べると、史上最悪のチェルノブイリは福島県よりも既に少ない、ということ。
福島第一原発から数十kmの半端な地域に居残っていてはいけない。福島第一原発〜福島市あたりに降り積もったとてつもない量の高濃度の放射性核種が絶えず拡散していて、それを吸い込み、地場の食物・水を取り込んで、徐々に、癌、心臓病ほかの厄介な疾病に冒される。あるいは、各所で死産、奇形児を見ることになり、遺伝子障害で子・孫に累々と障害が続き、低線量の放射線障害で立っているのも出来ないぶらぶら病や、原因が特定できない病症が現れ、となる。
 セシウムは粘土に吸着して飛ばない、日本は雨が多いから殆ど地下に流れる、の学者の想像には飽きた。放射性核種は眼に見えない、臭いもしない。

●ECRR[ヨーロッパ放射線リスク委員会]の 2010 年勧告に従って、地表面の空間γ線量が毎時0.1μSv を超える地域、あるいは、年間の外部+内部被曝線量が2mSv になる地域(α・β線物質の取り込みは調べようがないが)は避難をすること、出来るだけ低い線量の地域に。

●距離で言うなら、放射性核種は風でどこまでも飛んでホット スポットをつくるので、福島第一原発〜福島市辺りから 100 km は離れること。
 放射性ヨウ素が主だった原爆の場合と違って、原発事故の場合は今後はセシウム 137 が主となるために放射能の減衰が極めて遅い、地表でも体内でも。

除染はキチンとやるなら千兆円規模の費用と数十年の年月とを要する。世界中から支援が入った25年前のチェルノブイリでも結局 膨大な量の汚染が処理できず、広大なエリアが立入禁止に。
 除染に期待をして居残ってはいけない。

 下の「チェルノブイリとのかけはし」の代表者のインタビューでも、福島市 渡利の毎時3〜4 μSv など、とても人がいるところではない。県内には今も多くの子供や妊婦が生活しているが、あり得ないこと。政府・原子力災害対策本部は、福島の現実を明らかにして、早く遠方移住を進めよ!
 チェルノブイリ事故を経験したヨーロッパでは年間の空間γ線量が1mSv を超えるような場所に人は住んでいないし、関東でのホット スポットの数値が丁度チェルノブイリの立入禁止区域のそれだという。

 誇張でなく、福島県は終わりだ。今でも県外移住者は僅かで、県外避難者(住所は県内のまま)は約5万人。悲劇なことに、国の連中の選択は多くの人命より財政なのだ。茨城県や近隣の県でも人が住めないとの認識が進むだろうが、易が示す通り、リスクへの認識の薄い人、事情のある人、多くの人々はそのまま住み続けるだろう。
 これから政府が冷温停止を言い、除染の動きになれば、安全・安心ムードになるだろうし、それが国の狙い。東京電力は原発再開のために情報操作をやって(東京電力の異常な一例)、みすみす無辜の人々を死に向かわせている。関係者は福島県内のデータが意味することを知っている、こんな悪魔の所業は許されない。
 再び書くが、先のバズビー博士は最近のECRRの試算結果から、日本は既に 140 万人が亡くなっているチェルノブイリ事故と同じような状況を見ることになるだろう、とインタビューで冷ややかに述べている。ロシアでも、ソ連時代からチェルノブイリ事故の後遺症を研究して来たロシア科学アカデミー評議員の生物学者アレクセイ=Y=ヤブロコフ博士らは 1986〜2004 年の間で死者 985,000 人を推計しており、放射能の影響は7代に及ぶ、と。
 また、ECRRはこれ以前の 3/30、原子力安全・保安院が原子力推進立場のIAEA[国際原子力機関]に報告したデータを基に試算して、今後1年間 居住を続けた場合、今後50年間に、福島第一原発から 100 km圏内でおよそ20万人、100〜200 km圏内で22万人以上が癌を発症する、と発表している(対象期間を今後10年とすると、どちらの圏内でもおよそ10万人が発症。そもそも、放射性核種の放出量は何かにと削り隠しして、海外での測定結果と比べても、かなり過小な数字になっている)。これに他の重軽の被曝関連症状を加えたら、数百万人という数になる。
 但し、バズビー博士は、避難をすればこの数字は大きく減る、と言っている。

 そして、福島県に限らず、鼻血が止まらない、とてつもなくだるい(ぶらぶら病)、下痢がひどいなど共通の症状を訴える人(年代を問わず)が福島県・近県〜東京に続出していることを知った。これは広島・長崎の原爆後やチェルノブイリ事故後に見られた被曝の症状とよく付合する。こちらの避難先の旅館にいた女性もそうだった。ぶらぶら病の人にはだるさ以外に色んな疾患が出て来ると。低濃度被曝は免疫機能を下げるから、重い病気になったら厳しい。
 経済産業相の海江田 万里が国会で号泣したのはこの認識と政府内での孤立からではないのか。

 取り敢えず、これを観てみよう。
Our Planet TV インタビュー − 放射能で広がる異変〜子供たちに何が起きているか −(7/14/動画)



福島の子供の甲状腺から35mSv
2011/ 8/15、8/16
 政府の原子力災害対策本部が3月下旬に 福島県のいわき市・飯舘村・川俣町の0〜15歳児 1,149 人を対象に甲状腺の被曝線量を簡易検査して(対物用の検出器をノドに当てた)、その45%から放射性ヨウ素による放射線が検出されたと 8/13 発表した。基準値を毎時 200 μSvとして、それを超える子供はいなかった、と。
 この発表は二回目で、以前には基準値を超えたかどうかしか発表しなかった。保護者の反応を怖れたためだ。
 この検査に当たった広島大学の田代 聡 教授 曰く、「甲状腺への被曝線量は(積算で)100 mSv 以上に達した場合に健康に影響が出るとされているが(= ICRP[国際放射線防護委員会]由来の言説)、今回 検出された放射線から換算される甲状腺への被曝線量は、子供への影響を最大限に考慮しても、最も多い人で35mSv であり、健康に影響が出る値ではない。微量なので将来 甲状腺癌が増えるとは考え難いが、万が一の場合にも対応できるよう継続的な健康管理が必要だ」と。

 甲状腺の被曝だけで既に 35,000 μSv(マイクロ シーベルト)の子供がいるのだ。半端な測定でも。いわき市の子供とのこと。放射線量を言えば、広野町役場の横に10万時間 立ち通した外部被曝と同じ。
 政府の原子力災害対策本部は内部被曝を一切 考慮しないICRP(後記:ICRPは研究機関ではなく、UNSCEAR[原子放射線の影響に関する国連科学委員会] から提供される科学的報告書に頼って来ていると述べているが、UNSCEAR も研究をやっておらず、他の研究を引用するように選択して権威をやっている)の基準をありがたく持って来ているが、ECRR[ヨーロッパ放射線リスク委員会]のモデルなら、リスクは桁が1・2つ違う。
 国は外部被曝だけで年間許容線量を20mSv に上げるようなことをやり、子供は1mSv 以下であるべきだとしているのに、大人より数倍は癌の発症率が高い子供が甲状腺の被曝だけでこの数値。「微量」・「健康に影響が出る値ではない」などとなぜ言えるか? 急性でもない被曝に、これ以下は安全という しきい値はない。国側に着く医者・学者らは大気線量が極めて早く低減する原爆のモデルで原発被曝を語るインチキをやっている。福島県民に安全・安心を刷り込むプログラムで雨後棄て居るかのような福島県放射線管理リスク管理アドバイザーの山下 俊一がそうした連中の現場の元締め。そして、この田代 聡の広島大学の上司が山下と一緒にやって来た神谷 研二。
 しかも、「微量なので将来 甲状腺癌が増えるとは考え難いが」などと、35mSv を被曝している子供自身のリスクについては一切 言及しないで(その子の被曝総量はどれだけなのか?)、行政の既定路線のように安全・安心メッセージをやり続けている。なぜ危険なものを危険と言わない?! 安全とはかりの言い方しかしない。大変な数の人間が認識を誤るのだ。そして、高濃度に被曝した子供たちの治療環境と避難措置はどうなっているのか?!

 大手マスコミも安全・安心げな物言いをよく無批判に垂れ流し続けるものだ。
 そもそも、これだけのニュースを民報の情報番組が報じない。逆に、電力不足の話ばかり繰り返している、原発存続のために。この異常さ、どこもかしこも東京電力の悪党どもの広報担当だ。そして、東電に批判的な話をした者は次々 大手メディアの画面・紙面から消えていることに気が付く。
 福島のニュース情報番組にしても、明日の風向きはどうだから気を付けましょう、なんてコメントさえ見当たらない。マネー汚染が進んでいることがよく判る。

 ECRR[ヨーロッパ放射線リスク委員会]は、そのリスク モデルによる集計から、チェルノブイリ事故で癌により死亡した数は(ヨーロッパ全域で)140 万人に達する、と発表し、福島のケースでもほぼ同じくらいの数値が予想される、としている(後記:この数字はロシア政府の検証結果とほぼ一致)。その科学委員長のクリストファー=バズビー博士は、福島事故ではチェルノブイリ事故よりも遙かに多くの人口が危険に晒されている、と言った。人口密度が違いのに避難状況が悪い、初動対応がないからだ。
 探せど探せど、この国には、原発事故の場合、どういう内容の被曝でどれだけ癌その他のリスクがあると、実証データから説明できる研究者はいない。東京大学アイソトープ総合センター長の児玉 龍彦 教授にしたって専門外のようだから、どれだけ資料を集めても除染対応の話しか出て来ない。誰も何も視えていない。

 バズビー博士は来県して言った。
 「目に見えるものは何もない。木は木のまま、人は相変わらず買い物に出歩き、鳥は鳴き、犬が通りを歩いている。だが、ガイガーカウンターを持ち出せば、あらゆるものが光を発し、死の使者のような見えないヘビに皆が噛まれているのが分かる」



 これからの現実を想像しても、易占上も、広野町は緊急時避難準備区域の指定が解除となって、除染の動きが進めば、町役場が元の庁舎に機能を戻し、地元を離れ得ない人達が戻って行く様子。しかし、子供と母親に若い女性はとてもじゃない。ここまで書いた点からも、また、避難区域は最低でも福島第一原発〜高濃度汚染地域から半径60〜70kmに拡大するべきで、半径70kmの地上の線量はチェルノブイリの避難区域のそれより数倍 高く、これらの積算値はチェルノブイリの避難区域のそれより高い、というデータからも、生活できる筈がない。
 オーストラリア保健省の放射能保健委員会 代表のピーター=カラモスコス博士は 200 年は人が住むには適さない、と言っている。


占 題
 広野町は政府の避難措置が執られるか(8/13)

三 遍 筮 法
得 卦

27 山雷頥
伏卦 42 風雷Y
互卦 2 坤爲地
錯卦 28 澤風大過
綜卦 27 山雷頥
 九五、經(ツネ)に拂(モト)る。貞(タダ)しく居れば吉。大川を渉る可からず。
 象に曰く、貞しく居れば吉とは、順にして以て上[上九](カミ)に從へば也。
 
 避難措置は「經に拂る」か。「貞に居る」ね。「吉」は「だよ」ぐらいに取る。
 皆、この卦のごとく、口実を求む。即ち、国は広野町を廃炉事業や双葉郡復興の足場にしたいだろうし、町民は食べて行かねばならないし、ここで身を頥(ヤシナ)う。キレイに示されている。
 それには、六五には官と民と画の 12【天地否】|||から来た【風雷Y】|||が伏しており、「上を損して下をYす」の予算措置が図られるだろう。象傳とも重なる「上」とは政府・国。

 国は汚染が少なくて交通の便の好い近隣の町を福島第一原発の事後処理の足場にしたいので、それは広野町でも北隣の楢葉町でも、人を纏めて払うわけには行かない。こちらは国家行政の在り方、つまり、言うことやることには一の一から懐疑的になった。
 外卦の【艮】の止(トド)まる者あれば、内卦【震】の動き去る者あり。それが広野町。



結 果
 



チェルノブイリとは違うのか?
2011/ 8/10(改 8/12)、8/14
 朝・夕と猫を車から出して遊ばせている猫友の女性が言うには、警戒区域の富岡町から郡山市へ避難した女性は、何日も鼻血が止まらない、とにかく体がだるくて仕方がない、と訴えていて、そんな状態の人は一人ではなかったとのこと。被曝による急性症状なのかこちらには判断しようもないが、3/12 15:36 の1号機、翌々日 11:01 の3号機、そして 3/15 6:14 の2号機の致命的な爆発で、福島第一原発の周辺地域は一時とんでもない高濃度の、大量の放射能に包まれた、ということ(後記:驚愕した。チェルノブイリでの急性症状がこの二つの症状だった/7/14/YouTube)
 だが、官房長官の枝野 幸夫は「ただちに人体に影響を与えるものではない」と記者会見の度に安全デマをやり続けたし、SPEEDI [緊急時迅速放射能影響予測ネットワーク システム]はモニタリング ポストが故障したと大ウソをこいて予測データを公表しなかったから、こちらの広野町には知り合いの鉄工所の社長をはじめ避難をしない人が少なからずいたし、南隣のいわき市ではどこに行ってもスーパーには長蛇の列が出来ていた。これで、将来 癌を発症して亡くなる人は百人単位ではないだろう。
 今もテレビ・新聞は視聴者・読者が気分を悪くする話題は避けるし、異常に放射能被害のことに触れないから、これらだけに接している地元民の多くは事態を錯覚している。こちらは避難の現場に居ながら、発災当時の他町の避難状況がどうだったのかも、当時の原発の作業現場や作業員の被曝のことも、よくは知らない。第一に、広野町・楢葉町・富岡町・浪江町には国から避難の範囲についての情報が来なかった!
 ただ、今の状態、つまり、避難措置に動かずに外部被曝だけで年間許容線量20mSv(毎時 3.8 μSv)の基準値を振り回して福島県民の被曝を放置している犯罪者どもの政府と、そもそもが危険な食品基準値を出ているの出ていないのと騒ぐだけの亡国マスコミ、というあまりの悲劇だけは承知している。メディアは数値の妥当性を一切 追及しない。「福島民報」など毎日 陳腐な被曝安全キャンペーンだ。県民が減らして購読者を減らしたくない、と。

 6基から吹き出した放射性核種は風などで一気に拡散し、この放射性プルームという大きな雲状の流れは北西へ、そこから南へと流れて、3/21〜23 の広範囲の雨で、原発から北西の浪江町・南相馬市・飯舘村・川俣町・伊達市・福島市、そこから南の二本松市・郡山市辺りはそれが降り落ちて空間線量が高いことになり、原発から南に位置する広野町ではそうでもない(8/10 現在、広野町役場後のアスファルト上の地上50cmほどの空間線量 0.38 μSv)、ということになったようだ。
 但し、南へ向かって東京に達した放射性プルームが 3/15 4:00 頃いわき市を通過したとのこと。とすれば、広野町を被ったのは3号機のMOX燃料(= ウランとプルトニウム混合酸化物で発癌率が格段に高い。東京電力によれば、燃料集合体 548 個の内、32個がMOX)のものとなる・・・5ヵ月 経っても被爆地の放射性核物質のデータが全く示されていない。そして、原子力安全・保安院の発表では、流出総量は事故後の数日間に77万 tera Bq[770 peta Bq、77京 Bq]。

 当時の状況について、まず、文部科学省のデータを見てみる。
 「文部科学省 緊急時迅速放射能影響予測ネットワーク システム(SPEEDI)を活用した試算結果」





 上は放射線ヨウ素 131 による内部被曝の積算を推量したマップで、1歳児が24時間 外部に居た場合のシミュレーション。
 3/12〜3/24、うちの広野町でも積算 100 mSv になっている。単位はμSv(マイクロ シーベト)ではなくて、mSv(ミリ シーベルト)。即ち、100,000 μSv! 北の富岡町では 1,000 mSv[1Sv]、福一原発が立つ大熊・双葉両町では 10,000 mSv[10Sv]が被る。10Sv がどれぐらい危険かと言うと、これまで実測された最高値が先週 原子炉建屋のすぐ外で記録された10Sv 超で、これは手で触れるぐらいの距離なら即死とされる。そんなものが内部被曝の数値になっている。
 しかも、以上は放射性ヨウ素だけのγ線だけの数値で、実際には他に半減期の長大なものを含めて数十の物質が加わる。且つ、これには外部被曝の数値が含まれていない。つまり、3/12 から暫くの間、浜通りの大気はサリンのようなことになっていたわけだ。

 こうした事実を承知しながら、首相の菅 直人はじめ担当閣僚や原子力安全委員会の連中はパニックを懸念して拡散予測のデータを隠した。これは首相補佐官だった細野 豪志が記者らに対して認めている。
 その後の対応の遅滞・不作為を含め、研究機関でもないICRP[国際放射線防護委員会]のバカげたリスク モデルを振り回している点で、この政府の連中とその後にいる“原子力村”の腐れどもは斬罪されなければいけない。法令遵守の大号令のために、鬱々と保身だけしかない官僚など、為すべき正義より法令だけを見て動き、問題なしとうそぶく。





 上は外部被曝についての積算線量のマップで、成人が24時間 外部に居た場合のシミュレーション。
 高い汚染域が北西の方向に伸びているのは放射性核種がそちらに流された時に降雨となって落ちたからだろうが、内部被曝のマップとは少し異なる等値線になっている。
 3/12 〜 4/24 で、広野町の大部分は積算で1mSv[1,000 μSv]止まり。こちらは 3/12 〜 いわき市、3/17 〜小野町、4/ 8 〜石川町ほかと移動しており、1mSv の等値線にも引っ掛からないことになる。いわき市にずっと居た人はつらい。
 とにかく、問題はこれまでとこれからの内部被曝。

 体質的に「ダイジョブ、ダイジョブ」言いたがる人間は罪深い。官房長官の枝野はどれもただの水素爆発だと言い続けたが、過小に違いない発表分の流出総量からしても、2号機は圧力容器内の高濃度物質は相当部分が大気中に飛び出した筈だ。
 原子力推進という背景のないECRR[ヨーロッパ放射線リスク委員会]ではチェルノブイリ事故は核爆発によるものであると結論づけており、同委員会の科学委員長クリストファー=バズビー博士は、福島の現象(3号機のこと)もおそらく同じだ、と述べている(後記:格納容器は残っているようなので、使用済み燃料プールの燃料集合体の核反応か)。しかも、福一原発の場合は稼動中の3基を含む6基の事故で、途轍もない量の放射性核種が5ヵ月を経た今でもそれぞれの原子炉建屋から飛散している。囲い込みが成功するとは思えない。チェルノブイリより深刻な事態になりつつある、と(YouTube)。
 「福島はチェルノブイリのケースとは違う」という言い方を改めよ。政府や巨大メディアのミス リードが避難機会を奪っている。日本政府は“福島”を放置している。


 8/ 9、9月に緊急時避難準備区域を一斉解除? 「安全が確認された」?
 東京電力と関係省庁等は事故の規模と健康被害のリスクを過小評価することに余念なく、政府はその言いを垂れ流して来たし、隠蔽を繰り返しているのに、何を信じろと?
 原子炉は、安定どころか、どれも炉心の状態さえ分っていない。テルルの検出からどうも再臨界の小爆発も起こしているし、コンクリートで密閉することが出来ない。
 原子炉建屋からは天文学的数値の放射性核種が日々 出続けていて、双葉・大熊両町辺りに降り積もった膨大な放射性核種は地表に近い風で飛ばされて、広範囲にホット スポットをつくる。警戒区域は除染しようがない。
 そうして、ECRRのクリストファー=バズビー博士によれば、半径70km地点の放射性核種の積算値はチェルノブイリの避難区域より数倍 高い、という。
 それから、北隣の楢葉町にある福島第“二”原発の廃炉は未定。
 稲ワラを食べた牛からセシウムが出たぐらいで連日 大騒ぎしているのに、広野町へ戻れと? チェルノブイリでは5年間 放置された半径30km圏の外の地域から甲状腺癌ほかの患者が続出しているのに、広野町で生活できると?

 ECRRは、そのリスク モデルによる集計から、チェルノブイリ事故で癌により死亡した数は(ヨーロッパ全域で)140 万人に達する、と発表し、バズビー博士は、福島のケースでもほぼ同じくらいの数値が予想される、と。当時のソ連政府は30km圏内の避難を比較的 速やかに進めたのに、だ。まして、日本の場合はずっと人口が密集している。福一原発から 100 km圏内の大気中のセシウム 137 の濃度は核実験が盛んに行われていた 1960 年代の最大値の 1,000 倍ほどもある、と(1/1,000 の当時、世界中で癌・乳児死亡率が増加)。まともに観れば、東京も避難レベルになりつつある。ハワイ・マリアナ諸島からも高い濃度のウラン・プルトニウムが検出されている。
 バズビー博士は世界各地での放射性核種関連の裁判で証言してICRPに40連勝しているそうだが、もし郡山市で裁判に招かれても、放射線量が高すぎて怖くて行けない、100 km圏内には入れない、100 km圏外でも心配だ、と正直に吐露している。「もしこれ(= 放射性核種)が毒ガスで、明日にも死ぬとなったら皆 逃げるでしょう。ただ、明日にでも死ぬというものではなく、何年か経ってから死ぬ、というだけです」と。
 事態はそれぐらい深刻さを増しているのに、日本政府は極端に過小評価を続けて、為すべきことを為さずに事態を放置している、これは犯罪的だ、と絶望感を漂わせて語っている(YouTube)。
 首相の菅は細野に任せてあると、細野は「決めるのは総理」と、責任の主体が不明、意思決定が遅い。

 ヨーロッパはチェルノブイリ事故で全域に放射性核種が拡散して仕舞い、例えば全域が高い濃度に汚染されて奇形児が多産しているベラルーシ(旧ソ連)、低濃度汚染のスウェーデン、それぞれで臨床研究のデータが上がっている。これらの現実を知れば、第二の広島・長崎がこれから始まるだろうことが想像つく。

 双葉・大熊両町の住民は遠方などへ強制移住となって、土地の大部分は国有化となるのは疑いない。原子力推進の背景のないECRRの研究に従えば、地表面の空間線量率が毎時 0.1 μSvを超える地域、あるいは、年間の外部+内部被曝線量が2mSv になる地域は移住措置とするべきだ。広野町も、だ。実家の引っ越し作業をやりながら思いを断ち切って来たこちらと違って、立入禁止になっている警戒区域の人達は気持ちが地元を向いているのは当然だが、17【澤雷隨】|||(← 左を上にして見る)を断ち切らせて、歩を進めないと。
 そして、20年後も続いているだろう除染作業の途轍もないコストとその間の被曝リスクを考えたら、速やかに遠方移住を打ち出すべきだし、自主移住には金銭の補償をすることだ。
 何もかもがあまりに遅い。対応が止まっている。そして、多大な住民の健康・生命に関わるデータを出さない。誰も彼も眠りこけている。




占 題
 政府はICRPリスク モデルへの準拠を改めるか(8/13)

三 遍 筮 法
得 卦

49 澤火革
伏卦 17 澤雷隨
互卦 44 天風姤
錯卦 4 山水蒙
綜卦 50 火風鼎
 九三、征けば凶。貞(タダ)しけれどもq(アヤ)うし。革言(= 改革の言論)三たび(= 何度も)にして就る。(改革には)孚(マコト)有り。
 象に曰く、革言 三たび就れば、又(= 更に)何(イズ)くにか之(ユ)かん。
 
 変えることになる。内卦【離】の“明智”の上の爻。 但し、三爻と四爻との間には川があって、おいそれとは渡らない。
 さて、この爻象を解釈するに当たって成る程と思う。三爻には 17【澤雷隨】|||が伏しており、それはこの基準(一応、暫定基準値となっている)に隨って強制避難が決まっていることであり、あるいは、住民が地元に付き隨っていること。そうした現状がある。それが、【澤火革】、即ち、「故(フル)きを去る」と相成る。この卦は内卦の【離】明を外卦【兌】で説く画。
 つまり、今、このICRPの基準を使って強制避難の有無を決めているわけであり、政府としたら補償や受け入れの問題で容易にはこれを変えられない。外部+内部被曝による年間許容線量を1mSv に戻したら、福島県とその周辺は空っぽになるだろう。だから、線量の減衰に時間を潰し、除染ばかり言っている。 しかし、この数値が危険と広く認知されるような展開となれば、政府もゴマカシを続けられない。それと、原子力災害対策本部としたら、高濃度の地域の数値が下がったら、基準を下げるつもりかも知れない。
 即ち、この占示は、国の原子力委員会がまあ三度 衆議を重ねるようにしてこの基準への準拠を改める成り行きとなることであり、指定された地域でも理をもって議論をし、そうして、衆議が纏まったところで移転と決すること、と解せられる。以前の飯舘村のように。



結 果



小沢 一郎 氏の眼には
2011/ 8/ 6、8/ 8
 自由報道協会 主催の「小沢 一郎衆議院議員公開討論会および記者会見(7/28)」より。

 スピーチ。
 小沢:〜ただ、放射能汚染という未だかつて、ある意味においてはチェルノブイリやスリーマイルのこともありましたけれども、それ以上に非常に大きな危険性を秘めている原発の事故と放射能汚染の拡大。これほどの大きな深刻なことになりますと、本来もっと単なる個人的な力の発揮ということ以上に、国家として前面に立って英知を集めて思い切って対策を講じていくという仕組みと姿勢が必要だと思うんですけれども、どうもその意味において政治の面だけではなくて、一般の国民の中からもそういった強い要求といいますか、動きというものがなかなか出てこない。まさに非常に日本的な現象だと思っております。これが他の国だったらば、こんな黙って現状を見過ごしているような国民は多分ないだろうと思います。大きな大きな国民運動まで広がりかねないということじゃないかと思いますが、そういうところが日本の国民性というか、不思議なところであります。

 「週刊金曜日」編集部 伊田 浩之 氏の質問に答えて。
 小沢:〜ですから、地震・津波があって、その後 水素爆発があった、その直後から原子炉が大変な状況になっている、と。損壊し燃料が溶融している可能性が非常に高いということを、ずっと僕は専門家の人の客観的な意見を聞いて、機会がある度にしゃべっていました。
 しかし、結局、そんなことはないみたいな話で「大丈夫だ、大丈夫だ」との話で、それを認めたのも3ヵ月ぐらい後ですか、隠し通せなくなって漸く認めるというような塩梅のやり方ですね。要するに、早く言えば、爆発さえしなきゃ放射能が多少出たってしょうがないということでしょ? どのぐらいの量かは分からないけれども、海に、空気に、土地に、放射能が今もずっと漏れ続けているわけですよね。
 ですから、これはそういうことをずっと続けていたら、本当に菅さんが来年の代表の任期までそんなことをやっていたら、私は東京もなんもかんも放射能汚染に見舞われてしまうのではないかというくらい心配しております。
 ですから、さっきもっとオープンにという話をしましたけれども、本当のことをキチッと言う、と。もう炉のそばは、誰に聞いたって、事実上ずっと当分は住めないでしょう。それを、いずれその内に帰れるよ、みたいな話をしたりして、要するに人々が、じゃあどうしようもなければ、他の土地でもって職を探し家を探してそこで新しい生活を始めるか、そのために政府はどういう支援をするか、というようなことに全然ならないでしょ。何かちょっと臨時暫定的に避難してとか、いずれ帰れるんだとかいう類いの感覚でいるから。それで真実を言わないために、それが何となくそうであるかのように皆 思っているんじゃないですか?
 チェルノブイリだって今の20km30kmかその周辺に誰も住めないでしょ。それこそチェルノブイリの何十倍だか何百倍のウラン燃料があそこにあるわけですから。そして、それが溶融して溶けて溜まっているわけですから。多分、あれは永久的に取り出せないですよ。取り出す方法がないですよ。そうするとあれをどうするかという話ですよ。爆発しないように、爆発しないようにと水をぶっかけてと、永久に水をかけてることになるでしょうけども、放射能はその中から出てるでしょ。だから、本当に抜本的な封じ込め策を国家の責任で考えないといけないと思います。(以上)


広野町 鹿嶋神社
汚くてすみません。爪が4つ剥がれ、2つ内出血。右親指はやや感覚なし。
毎週90kmを往復、流失物を探し回り、家財一式のドロ・カビを拭い取り、間もなく引っ越し作業を完了。



占 題
 緊急時避難準備区域の指定解除後の広野町の風景如何(8/ 8)

三 遍 筮 法
得 卦

8 水地比
伏卦 29 坎爲水
互卦 23 山地剥
錯卦 14 火天大有
綜卦 7 地水師
 六二、之[九五]に比すること内[内卦]自(ヨ)りす(= 心の内に柔順中正の徳を備えている)。貞(タダ)しければ吉。
 象に曰く、之[九五]に比すること内[内卦]自りすとは、(親しむべき正しい道を)自(ミズカ)ら失はざる也。
 
 「放射性核種の汚染の点で広野町に住み続けて好いか」と同卦同爻が示された。【坤】の“土地”の上に【坎】の“放射性核種”がある画であり、しかし、比(シタ)しむであり、年配者・高齢者は多少の被爆よりも家に戻りたいという人ばかりだから、やっぱりの観。ただ、萃(アツ)まるの 45【澤地萃】||(← 左を上にして見る。以下 同じ)ではないし、解除となって町に戻るのは陽爻2つ故に1/3ぐらいだろう。
 政府は、補償金を抑えたいことは勿論だが、汚染の比較的 低い広野町を原発対応の前線基地にしたいから、指定解除を急いでいる。全国から集まっている関係企業のための食、宿、公共サービスがないと困る、というわけだ。JR常磐線も二つ南の久ノ浜駅から広野駅までの復旧を進めている。町長は居るも居ないも同じで土建のことだけ、町民は外に向かって主張をしないから、こうなって仕舞う。

 避難解除・帰宅という安心ムードに棹さして、自分の頭でもって遠方へ移住を決められるような人は少ない。少しでも親類縁者と【澤地萃】でいたいと思うし、生まれ育った土地に 17【澤雷隨】|||の気持ちが強い。当事者能力のない政府や御用学者らが被曝安全説を散々 触れ回ったから、不安な人はそういう安心な言葉に乗りたがる。政府からの補償の方針を待っているような人は動く気があるだけマシだ。統計学的に確認できるらしい20年後、“結果”はどう出るやら・・・。
 そして、【水地比】は互卦 23【山地剥】|で、町に戻る動きがあっても、再び離れる動きが観て取れる。実態が段々 明らかになるのかも知れない
 
47【澤水困】|||上六の爻辭に「葛藟(カツルイ = ツル草の類)[六三]に臲卼(ゲキコツ = 動揺不安)に困しむ。曰(ココ)に動けば悔あり。悔ゆること有りて征けば吉」とある。即ち、私自身については、思い切って行かないといけない。それが吉だという。



既に広島原爆の30個分が拡散
2011/ 8/ 1
 原子力災害対策本部は6月末に汚染が深刻な浪江町・飯舘村などの 122 名を抜き出して内部検査を行い、その結果を発表した。年間推量で全員1mSv 未満だった、と言う。
 ところが、これはリスク モデルが皆目 分からないし、ホール ボディ カウンターで検出できるのはγ線を放つセシウム 134・137 だけで、セシウムは量的には占めるが、これから直面する被曝問題の本質ではない。
 検査環境が整っていないのだから、いつもの検査の例からしても、他の数十の放射性核種はこの数値に入っていないだろう。行政の連中は過小評価に余念がない。

 それと、屋外で毎時1mSv 超、院内でも 100μSv を超えていた双葉厚生病院(双葉町、福島第一原発から北西に 3.4 km)でずっと看護を続けていた医療者や患者らはこの検査対象になっていない。


東京大学アイソトープ総合センター長の児玉 龍彦 教授氏の答弁(7/27 参議院/YouTube)
児玉 龍彦 教授の発言まとめ(質疑部分)

 「7万人が自宅を離れてさまよっている時に、国会は一体何をやっているのですか!」 東大の児玉 龍彦 教授が国会で叫んだ。
 同センターの計算では、熱量換算で、現在まで広島原爆と比べて、何とセシウム換算で 29.6 個分、ウラン換算で20個分に相当する放射性核種が青森〜愛知県辺りまでに降り撒かれている(後記:この数字も少なめの評価との指摘が出ている)。しかも、原爆が1年に1/1,000 減るのに対して、原発からの物質は1/10にしかならない、と(後記:原爆では放射性ヨウ素の割合が極めて多かった)。
 そして、この除染の費用は、今も続いているイタイイタイ病の事例に換算すると、軽くその百倍というから、9,000 兆円ぐらいは覚悟することになる(後記:百倍の根拠はないとのこと。カドミウムの場合は5・6千万円/ヘクタール と)。
 且つ、これだけ広範囲に膨大な量が撒かれると、風で簡単に拡散して、至る所で濃縮が起こる。
 今も原子炉建屋からは毎日 100 億 Bq 単位とかいう放射性核種が放出されていると見られ、地下からも同様。

 こちらは、癌・白血病等を発症するリスクは、大人についても、言われているような低い確率ではないと思うようになった。低線量の場合には20年とか、大分あとにやって来る(後記:自らも広島市で被爆した医者、肥田 舜太郎 氏は白血病は7年目、癌は8年目にドッと出た、とのこと)。国会のやり取りでは40年も経たないと汚染地域の癌の発症率がハッキリしないと言っていたが、立証など出来る筈もない。
 とんでもない事態だ。



福島は住み続けられるのか
2011/ 7/27(改 8/ 1)、7/28
 長らくお世話になった石川町の旅館の従業員の皆さんへの御礼として、希望する方に易占の無料鑑定をやっている。相談では恋愛・結婚の関係が一番に来るのはいつものことだが、自分や家族がこのまま福島県に住み続けて、放射性核種による被曝の点で大丈夫なのか、という相談がやっぱり目立つ。

 
3月、いわき市 久ノ浜の国道6号線で。

 原子力安全委員会・文部科学省は“原子力村”であるNPOのICRP[国際放射線防護委員会]の半世紀以上も前の指標を持ち出して、被曝の年間許容線量を1mSv から20mSv に引き上げたと思えば、これには内部被曝線量が含まれていない。今まで外部+内部被曝の年間限度を1mSv としていたものを。しかも、官僚の答弁によれば、内部被曝線量には食品が含まれていない。デタラメにも程がある。東京大学の小佐古 敏荘 教授は「とんでもなく高い数値で、これを容認したら私の学者生命は終わる」と言って内閣官房参与を辞した。昨年一年間で、原発作業員でも5mSv の数値を被った人はいないとのこと。これを許すと、内部被曝を足せば、チェルノブイリ事故の際のオーストリア政府の試算なら年間 100 mSv にはなり、これでは大人でも癌リスクが生じる10mSv を大きく超える。こんな基準値は未必の故意による傷害、傷害致死、殺人だ(後記:5/30 テレビ朝日「たけしのTVタックル」で財務副大臣の桜井 充が、年間20mSv としたのは、ある程度の上限にしないとそこに住めなくなるからだ、と漏らした。つまり、菅 内閣が補償を嫌ってこんなバカな決定をしたのだ)。
 広島・長崎の原爆によるデータを基にした生涯積算 100 mSv で癌発生率 0.5 %上昇というのは 1,000 人に5人が癌を患うというものだが、原爆の放射能は毎年1/1,000 に低減するの対して、原子炉の方は1/10ほどにしかならない。

 年間許容線量20mSv の内訳:
 児童が、一日の内で、屋外で8時間、木造建築物の屋内で16時間 生活すると想定し、屋内では屋外の線量の半分ほど被曝するものとして、毎時、屋内で1.52μSv、屋外で 3.8μSv と設定。すると、
 3.8μSv/h × 8時間 × 365 日 + 1.52μSv/h ×16時間 × 365 日 = 8,877μSv + 11,096μSv = 19,973μSv = 19.973 mSv。よって、年間20mSv を超えない目安を毎時 3.8μSv/h(暫定数値)とした。
 以上の通り、内部被曝は全く顧みられていない。

 ところが、汚染地域に住み続けた場合、外部被曝よりも、汚染された空気・土埃・水・穀類・野菜・果物・肉・魚介類等から取り込まれて高じる体内被曝方が遙かに危険だということ。線量は距離の二乗に反比例するが、体内に入って、甲状腺、肝臓、膀胱と局部に集まり、直接 細胞を繰り返し照射するのだから、放射性核種は僅かにも体内への取り込みを避けないといけない。低線量の地域でも、呼吸をし、土地のものを口にすることになるのだから、そこで永く生活してゆくことは危ないのだ。
 問題のICRPの科学幹事を20年以上 務めたジャック=バランタインは退任後、ICRPのリスク モデルの内部被爆の扱いの間違いを認めて、最大その 900 倍になる可能性があるとし、これを原発事故には使えないとして、現在ではこのリスク モデルを批判する立場に立っているという。
 ところが、その最大のリスクを負った福島県では何かと言えば「不検出」で、どの水道局もヨウ素・セシウム・コバルト・ルテニウムほか13種類を調べるだけで、ウラン・プルトニウム・ストロンチウム・トリチウム等の含有を調べず、それで、「1歳未満の乳児を含めすべての方に飲んでいただいて問題ありません」と堂々とサイトに書いている。福島で検査をやっているのは、国の原子力災害対策本部。
 この政府は盛んに外部被曝にばかり人々の注意を逸らして、御用学者と税金を使って盛んに安全デマをやっている。以前の東京電力の安全神話づくりと同じ。なぜ検察も警察も動かない?

 ウラン・プルトニウム・ストロンチウム・トリチウム・・・人体に非常に危険な物質の飛散がどんな分布になっているか、文部科学省は半径30km圏内でも爆発の数日後から盛んに動き回ってデータを取っていながら、圏外の飯舘村の住民を避難させるのに利用した他は隠した。
 毎週 福島に来ている原発事故担当相の細野 豪志は“安全工作大使”。子供がいるし遠方に避難したいが何の補償もないからやってゆけない、という多くの県民の声を聞きながら、常にさりげなく無視して、除染のことしかしゃべらない。その除染も自治体・民間が極めて小規模にやっているだけ。福島第一原発から半径5km以外はその内 問題なく住めると頭から思っているような口ぶりだが、一体どんな根拠でそう言うのか聞いてみたい。
 福島県放射線管理リスク管理アドバイザーになって、長崎大学から福島医科大学の副学長として移って来た山下 俊一はその意味では極めて罪深い人間で、3月からテレビ・ラジオ・講演などで児童の被曝安全説を盛んに触れ回っている。二本松市の講演では、事例がないのだから年間 100 mSv 以下なら被曝リスクはないと言える、毎時 100 μSv 以下ならどうぞ子供は外で遊んで頂いて結構、我々は日本国民だから日本政府の決定に従うべきだ、などと言った(後記:講演では、外国からの情報には全て耳を塞げ、情報統制が必要だ、いざとなったら私は責任はとれないし、その頃には生きていない、チェルノブイリ事故で明かな病気は子供の甲状腺癌だけだ、とも言った。強い批判を受けて、後に、毎時 100 μSv → 10μSv に訂正した)。実感では、官房長官の枝野 幸夫とこの御用学者が福島県民の危機意識をすっかりダメにして、遠方避難の機会を奪ったように思う。
 そこへ、こうした行為は重大な人道的犯罪だとして、山下、まるでダメ男を描いたような文部科学相の高木 義明、東京電力の連中、原子力安全委員会委員長の斑目 春樹、前任の鈴木 篤之、原子力委員会委員長の近藤 駿介、原子力安全保安院長の寺坂 信昭ら計32名が作家の広瀬 隆・明石昇 二郎 両氏によって東京地検・特捜部に刑事告発された。4ヵ月 経っても検察が動いている様子がないから。

 原発推進の立場を秘しているICRPに対して、ECRR[ヨーロッパ放射線リスク委員会]科学委員長のクリストファー=バズビー博士らが7月中旬に行った実地調査では福島第一原発から西に 100 km離れた会津若松市(福島県内では最も低線量のエリア)の大気から最悪のウラン 238 が検出されている。どんな物質も微量はあるのだ。我々は、東日本にいる限り、数十種類の放射性核種が日々 体内に蓄積される現実をよく認識しないといけない。福島県・宮城県産の牛肉から放射性セシウムが暫定基準を超えて検出されたと大騒ぎしているが、我々の身体も既に同じようになっている!
 それなのに、この新左翼くずれのバカな政府は財政優先で遠方移住を進める気配もないし、国会はまるで眠りこけている。子供を産むべき女性と子供はここには住めないのだから、そもそも汚染地域では家庭生活が成り立たない。
 あまり知られていないが、浪江町などの原発立地町では幼児の白血球の数が不正常に少ないことが以前から指摘されていた。こちらも標準値の半分ほどしかない。それでもこれまでの空間線量の数値は役場庁舎内にあるモニターで毎時 0.005 μ Sv とか、それぐらいだった。それが、政府が生活可能とする広野町でもその百倍の数値になったわけだ。原発立地と白血病の発症率と因果関係は欧米では強く指摘されているが、原発推進の勢力は無視を続けて来た(後記:原発からは放射性核種が「微量」放出されている、ということになっている。だが、放出の規制はバカげた濃度規制であり、百万kwの原発は年間に数万キュリー(1万キュリー = 370 兆ベクレル)もの放射性核種を放出している。「微量」とは濃度が低いだけのこと)。

 ECRRは、原子力安全・保安院がIAEA[国際原子力機関]に報告したデータを基に、癌の発症者の数を 3/30 付けで発表した。それには、今後1年間 居住を続けた場合、今後50年間に、福島第一原発から 100 km圏内でおよそ20万人、100〜200 km圏内で22万人以上とある(後記:対象期間を今後10年間とすると、どちらの圏内でも10万人が発症。そもそも、海外の測定結果と比べても、日本政府はかなり過小申告している。The ECRR risk model has been applied to the 3 million people living in the 100 km radius of the Fukushima catastrophe. Assuming these people remain living there for one year the number of excess cancers predicted by the method is approximately 200,000 in the next 50 years with 100,000 being diagnosed in the next 10 years. If they are evacuated immediately, the number will fall by asignificant amount. For those 7 million living between 100 km and 200 km from the site, the predicted number of cancers is slightly greater with 220,000 extra cancers in the next 50 years and about 100,000 being expressed in the next ten years.)。
 ECRRのリスク モデルだと、この4ヵ月半、福一原発から23〜55kmに居たこちらは外部+内部被曝でもう30mSv にはなるだろう。会津若松市で20 mSv ぐらいというのだから。原発作業員の白血病の労災認定基準は年間許容線量5mSv で、過去に10名いるが、昨歳これを超える人は0人だった。ECRRの 2010 年勧告は年間許容線量を2mSv としている。ECRRのバズビー博士は、日本政府が原発作業員の年間許容量にしている外部被曝のみの 250 mSv などあり得ない、殺人的な数値だ、と。日本政府の無責任ぶりを犯罪的だと言い切り、この判断は間違いなく多くの子供を死に至らせるだろう、文明国のやることとは思えない、と。人類史上最悪の惨事だ、とまで言っている。そして、個人的意見として、毎時 0.1 μSv を超える場所は避難をした方が好い、とのこと(後記:地表面を計測する)。
 ところが、国内のテレビ・新聞では同委員長が来日して強く警告をしても全く報じていない。海外メディアは注目したのに。国内のテレビ・新聞だけを観ていると情報がないし、安心し切ってしまう。本多 勝一 氏の言うところの群れ随うだけの「メダカ」をやっていると我々は確実に後悔する。

 毎週 広野町に戻っていると、うららかで緑豊かで何事もないかのようだが、南隣のいわき市でも、高線量の内陸部の郡山市でも、とても安閑としているどころではない筈だ。



占 題
 放射性核種の汚染の点で広野町に住み続けて好いか(3/29)

三 遍 筮 法
得 卦

8 水地比
伏卦 29 坎爲水
互卦 23 山地剥
錯卦 14 火天大有
綜卦 7 地水師
 六二、之[九五]に比すること内[内卦]自(ヨ)りす(= 心の内に柔順中正の徳を備えている)。貞(タダ)しければ吉。
 象に曰く、之[九五]に比すること内[内卦]自りすとは、(親しむべき正しい道を)自(ミズカ)ら失はざる也。
 
  【水地比】は土地が放射性核種で汚染された画。二爻は内卦【坤】の“住民”の一であり、外卦【坎】の“毒”・“放射性核種”の主爻である五爻と陰陽 相応じている。二爻は内より外に自ら比しむ象。
 そこで、爻辭はそのような比しみ方だから貞であって吉、「象 傳」は自己の誠実さを取り失わない、と云う。占的からすれば、自ら町に住み続けてもかまわない、となるか。
 だが、【水地比】の互卦は 23【山地剥】|で、これが気になる。【水地比】二爻に当たるこの初六には「牀(ショウ)を剥するに足を以てす。貞を蔑(ホロボ)す」とあって、長年の土地を離れろ、と読めるわけだ。
 これは私についての占。

 この時の関心は地域の汚染だったが、より直接に、被曝の点ではどうなるか。


占 題
 被曝の点で広野町に住み続けて問題ないか(7/14)

三 遍 筮 法
得 卦

61 風澤中孚
伏卦 9 風天小畜
互卦 27 山雷頥
錯卦 62 雷山小過
綜卦 61 風澤中孚
 六三、敵[六四? 上九?]を得たり。或いは鼓し或いは罷(ヤ)め、或いは泣き或いは歌ふ。
 象に曰く、或いは鼓し或いは罷むるとは、位 當たらざれば也(= 不中不正)。
 
 【風澤中孚】なのだな。ただ、陽の位に陰でいて自分の在り方に問題があるから、住み続けたとしても何やら泣いたり笑ったりになる。安心情報に接すればやれ住める、危殆な情報に接すればやれ住めない、と。
 この卦の裏には 62【雷山小過】||があって、汚染が小(スコ)しく過ぎた状況になっている。三爻に伏するは9【風天小畜】|||||で、放射性核種が少し畜している。易は物ごとの程度が判りづらいが。

 以前に地域のプルトニウムの拡大如何を質すと、18【山風蠱】|||初六で、山の下に風が吹いて、初爻は蠱(ヤブレ)は更には深く非ず、と解される。しかし、初爻には 26【山天大畜】||||が伏しているから、プルトニウムは既にそれなりに堆積している筈だ。

 また、私の場合に限らず、広野町は住み続けて宜しい場所なのか、と質すと、やはりこの【山風蠱】初六だった・・・。意味内容としてはキレイな示され方。


占 題
 今後いわき市で生活して被曝如何(5/29)

三 遍 筮 法
得 卦

16 雷地豫
伏卦 45 澤地萃
互卦 39 水山蹇
錯卦 9 風天小畜
綜卦 15 地山謙
 六五、貞疾(= 長く治らない病)。恆(ツネ)にして死せず(= 病が癒える)。
 象に曰く、六五の貞疾は、剛[六四]に乘ずれば也。恆にして死せざるは、中(チュウ)未だ亡びざれば也。
 
 由(ヨ)りて楽しむ・・・南に隣接するいわき市に皆が再び集まることを云っているようで、それはその通りになって来ている。
 ただ、これは物ごとを怠るの卦であり、知った者同士で寄り合うことで安心して現状認識を怠るの意を強く察する。爻辭は「(被曝を)大いに得る」。
 この卦は半径30kmの広野町ぐらいまでの8【水地比】|から【坎】の“汚染”が一段 下がった画とも取れて、綜卦 15【地山謙】|の更に“汚染”の少ない地からここへ移って来るのだが、錯卦 9【風天小畜】|||||で、やはり放射性核種を畜すことになるだろう。

 更にこの占の意味するところを質すと、17【澤雷隨】|||九四。
 これは旅館の従業員の女性から、家族が県内に留まったままで大丈夫か、と問われて得た占と同卦同爻。この卦は土地に付き隨う。
 爻 辭:(九五に)隨いて獲る有り。貞なれども凶。孚 有り、道に在りて明らかなれば、何の咎 无あらん。
 象 傳:(九五に)隨いて獲る有りとは、其の義 凶 也。孚 有りて道に在りとは、明らかなるの功 也。」
 やはり付き隨って「獲る」だ。「貞なれども凶」、「其の義 凶」とハッキリある。もし避難することにおいて明なれば、大過はない、と。今後、新たに悪い展開がある可能性もある。錯卦・綜卦は 【山風蠱】。互卦 53【風山漸】|||で、病 高じる。

 いわき市に2年も留まるのは(内部)被曝の点で危険、と断ずる。福島県内で住んでいる場所はともかく、被曝の被害について誰彼となく質すと個人差があるのだが、こちらの場合はダメ。


占 題
 被曝の点で東京に転居すべきか(7/28)

三 遍 筮 法
得 卦

35 火地晉
伏卦 12 天地否
互卦 39 水山蹇
錯卦 5 水天需
綜卦 36 地火明夷
 六五、悔 亡ぶ。失得[→ 矢を得る]恤(ウレ)ふる勿れ。往けば吉にして利しからざる无(ナ)し。
 象に曰く、失得[→ 矢を得る]恤ふる勿れとは、往きて慶び有る也。
 
 何で【火地晉】でもって示されたのかピンと来ないが、宜しき爻辭が嵌めされたものか。爻辭は転居すれば「悔 亡ぶ」、悪かろう筈がない、と。「失得 恤ふる勿れ」、即ち、補償・賠償も取れそうだ。訴訟になるかも知れないが。







占 題
 今後10年の間に被曝による健康は顕在化するか(7/28)

 32【雷風恆】|||六五 → 28【澤風大過】||||

 爻 辭:其の桙恆にして貞(タダ)し。婦人は吉なれど、夫子は凶。
 象 傳:婦人は貞しければ吉とは、一に從ひて終われば也。夫子は義を制す、婦に從へば凶なる也。

 これは大変なことになるね。簡潔に言うと、【雷風恆】の、久しく、已まず、放射能が照らす、の時があって、その後に【澤風大過】の棺桶・墓を見ることになる。何れも【似坎】。
 【雷風恆】の五爻は、爻辭の通り、二爻の陽に対して柔順にすぎて固執する。二爻は内卦【巽】の一部で、【巽】とは行動に迷って物ごと果たさないこと。その結果、概ね女性は問題ないが、男(文字面を採れば子供も)は宜しくない、のように読めるが、ひねりが足りないか。

 易示に確信を持つ者は汚染濃度の低い地域に逃げるに若かず。こちらは広野町の実家にいて津波を受ける、とキレイに易示を受けながら、こんなザマをやっている。二度と愚を犯すつもりはない。

 どなたか、以上について異なる観象読卦でもお持ちであれば、ご連絡ください。



結 果



【火山旅】の漂流の中
2011/ 7/15、7/26
 津波の直撃に踏み止まった広野町の実家は父母が結局 取り壊すことに決めた。国の補正予算によるガレキ撤去の際に一緒にやって貰うのだ。海側の茶の間の部分が柱が折れたりして損害が大きいものの、二階はそっくりしているし、勿体ない。想い出 多いし、やるせない。
 しかし、地盤が1mも下がって、沿岸の波受け堤防・波防林などの整備は喫緊の課題と言われながら、土建会社に聞いても国から市町村に話がないと言うし、町は沿岸部の家屋については補強以外の工事を自粛せよと町は言うし(あとで保証対象になるから、禁止とは言わない)、被曝の点で皆でここに住み続けてよいものやら判断がつかないし(易占上、私の場合には、8【水地比】|六二)、せかされるし、選択がないのだ。
 この町役場ときたら・・・一週間ほど前に 7/19 から沿岸の一帯を立入禁止にしてガレキ撤去の作業に入ると通知をよこしたが、仮設住宅・借り上げ住宅の用意はまだ1/3しか進んでいなくて、家屋が全半壊した世帯を先に入居させるわけでもないのに、家一軒の家財道具をどこに持って行けと?(笑)
 「土建屋の山田 基星 町長は自分らの仕事作りに忙しい」とは町民の囁きだ。ご近所が顔を合わせれば「取り壊しの承諾書なんか出すなよ」と言うことになり、町役場に怒鳴り込む人あり、「役場に家財道具を持って行くわ」と言う人あり。

 その仮設住宅だって現実無視でたーだ進める。
 南隣のいわき市は、数年前に静岡市に抜かれるまで全国で最も広い市だったが、その中央台、南の常磐湯本、北の四倉と一方的に入居地区を指定するから、抽選で当たっても、通勤に困る、学校まで遠い、ペットが同居できない等々でキャンセルが続出。初めから分かっている話だ。こちらも、ネコの件で宙ぶらりん状態で、どこに落ち着くことになるやら。
 その四倉の「いわき海浜自然の家」は、広野町の中心部から僅か十数kmで、空間線量も違いがないのに、住宅だけで 300 万円× 270 世帯=8億1千万円も費やす。良い悪いは別にして自宅に戻りたい人は戻っているし、その内 復興住宅などの建設が始まるのだから、仮設はすぐに余る。仮設には家屋が全半壊した世帯を優先させれば、あとは出来る限り 5,000 円/日の旅館等を使えばずっと経済的だし、旅館業界も助かる。

 広野小学校の件でも同じ。町の教育委員会でいわき市 中央台の南小学校の一部を借りて再開することを決めたが、取り掛かりは遅いし、町民にその辺りの話が一切なかったから、避難先の学校からいわき市ほかの学校に転校させている家庭が少なくなくて、また転校の上に、転居・通学もまた絡むから、ママさん方に噛み付かれている。中学校の方はどこになるか知れないから、小・中と両方いる家庭はどこに居を構えて好いか分からない。
 万事この調子。広野町役場さん、町民の声を聞いて進める、ということをそろそろ覚えたら如何か。

 それから、そんなお粗末がタンとありながら、地元紙は自治体の批判を書かない。県・市町村自治体には嫌われたくないから。批判の対象は常に国。
 こちらは、町役場と仕事上の取り引きもしながら、彼らに言うべきはキチンと言って来た。

 「被災者って何でそんなに感情的なの?」と思う人もいるだろう。
 しかし、こんな風に家も財産もあるいは家族も失い、翌日には命からがらで遠くへと避難を強いられ、警戒区域は立入禁止だし、戻れば体内被曝。転職・転勤・転校で家族・親戚が全国にバラバラになり、先の見えない漂流が続き、人生が狂い、こういうのは経験をしてみないと分からないだろう。さながら戦争難民のようだ。皆、明るくしているけど、かげでは男も涙をこぼしている。生活が行き詰まったら死ぬしかないと思っている人、特に高齢者は大勢いる。
 そこに、税金で収入を保障され、住宅を自分らで先に確保しながら、やっつけ仕事ばかりで町民の現実に向き合っていない町長・町会議員・役場職員がいる。原発事故後の九州電力のやらせメールと同じ、こんな非常時にも“体質”が変わらない。3年も民間企業の飯を食って来い! こんな調子なら、必ず死人を出す。

 国では、首相をやっている菅 直人は、もはや痴呆の類だ。原発事故の避難問題と事故処理をとても務まらない細野 豪志に投げて小事のように見せて仕舞い、自分は椅子への執着しかない。野党とやり合って、政府、国会、いつまで機能停止? 決まった1次補正予算でさえ事務レベルの問題で執行が進んでいない。


 4ヵ月前、海沿いは一面が茶色の世界となったのが、今は雑草の緑一色になった。人生もまた無常 也。

広野町 鹿嶋神社
 津波で流されたアスファルトを穿って笹竹が伸びる。津波で白く枯れても、横に根を張る。斯くありたし。



 イヌ・ネコのいる世帯は少なくないのに、広野町では仮設住宅での同居を禁止にした。禁止だろうが一匹はしんどい病気だから自分で飼うより他にないのだが、今やお互いに大目に見るということのない、融通も知らないダメな社会になり果てたから、ちょっと鳴いたと言っては「禁止」を楯にとって苦情を言われるだろう。
 以前の小野町の体育館では、赤ん坊の泣き声がうるさいと町役場に苦情が行ったものなら、役場は独占している個室の一つも解放せずに、その家族に「何とかしてくれ」と。これだから、氷点下の表に出て被曝しながら子供をあやすママあり、いたたまれずに体育館を去る家族あり。鳴き声については、状況が状況なら、皆で少し我慢するか、公が対応を図るしかないだろう。だが、そこで「ペットの場合は・・・」と無策を続けられてはかなわない。
 北隣の楢葉町[警戒区域]では当初からイヌ・ネコ連れを見込んで仮設住宅の整備を進めたと担当者から聞いたし、いわき市ではシェルターを作ったから、いわき市 湯本のスパリゾート ハワイアンズの近くに機能を移している広野町役場に行って、いい加減に何とかせえ、と対応を求めた。結果、次の仮設ではペットの対応を執るということになった。
 すると、中央台の仮設のキャンセル分が当たったので、旅館や実家から荷物を移しているが、さて、ネコ連れは次の仮設に移動となるかも知れない・・・。

 そこで、一筮。


占 題
 ネコ連れの身、仮設住宅はどう落ち着くか

三 遍 筮 法
得 卦

49 澤火革
伏卦 43 澤天夬
互卦 44 天風姤
錯卦 4 山水蒙
綜卦 50 火風鼎
 六二、已の日(ツチノト- = 十干の日が半ばを過ぎた時、時機が熟した時)に乃ち之を革(アラタ)む。征けば吉にして咎(トガ)无(ナ)し。
 象に曰く、已の日に乃ち之を革むとは、行きて嘉(ヨ)きこと有る也。
 
 爻辭「已の日に乃ち之を革む。征けば吉にして咎 无し」だ。九五の正応がある。次の仮設への申し込みをするなり動いたものなら、移動となりそうだ。
 一応、建設場所が見えてから考えるとするか。(笑)

 ※ 初九・初六、九二・六二、九三・六三・・・上九・上六とは何のことかというと、爻の表記の昔からのならわし。九とは陽、六とは陰のことで、初爻と上爻だけ初と上とを前に書くからややこしい。つまり、六二なら、陰の二爻。九五なら、陽の五爻。



結 果
 



憑霊タイム
2011/ 7/ 4
 片付け作業で実家に戻っている時は日暮れになると、波を被らなかった二階に上がって、ランタンの下、パソコン仕事。インターネットが出来ないので、ホームページはアップが遅れます。
 北の空をボンヤリ明るくしているのは芝生のピッチの上に大勢の原発作業員の宿舎を建設しているJヴィレッジ。ここがサッカーで使われる日はもうないようだ。

 Vivi ♀は以前にノラさんを追いかけて行って、壮絶なバトルをやったことがあるし、もともと迷い猫だったので、また遠路 実家に戻る道で病院に寄って、猫エイズ・猫白血病の血液検査をやった。
 その前に、確認の一筮。


占 題
 Vivi ♀は危険な病を患っているか

三 遍 筮 法
得 卦

17 澤雷隨
伏卦 49 澤火革
互卦 53 風山漸
錯卦 18 山風蠱
綜卦 18 山風蠱
 六三、征けば凶。貞(タダ)しけれどもq(アヤ)うし。革言(= 改革の言論)三たび(= 何度も)にして就る。(改革には)孚(マコト)有り。
 象に曰く、革言 三たび就れば、又(= 更に)何(イズ)くにか之(ユ)かん。

 
Vivi ♀(2歳)、旅館のアイドル。

 病が隨(シタガ)うだし、三爻は内卦【震】の先端で勢っているから、マズい。49【澤火革】||||が伏していて、互卦に進捗状況を観るなら 53【風山漸】|||だ。
 だが、爻辭は「丈夫[九四]に係れば、小子[初九]を失ふ」であり、これは「丈夫」を健康・大丈夫として見せて来たものとピンと来た。爻辭は続けて「隨いて求むる有れば得。貞に居るに利(ヨロ)し」とあるから、Vivi ♀を病院に連れて検査をすれば好い結果を得る、と読める。おそらく問題なしと出るだろう、と思った。
 結果はどちらについても陰性。安堵。的占。

 マー ♀の時には、検査の結果を待つ間、「何か浮ついた感覚」になって、嫌な雲が油然と湧いて頭から離れなかったが、今回はそれを抑え切ることが出来た。
 易でも、退っ引きならない問題の執筮の前や最中にこの暗雲が湧いて来たら、確実に宜しくない占が示されるし、結果も決して外さない(筮筒に立てる太極を選ぶのに筮竹の束をパッと割って、その目に付いた一本の揺れ具合で占も結果も予想がつくのは易示現象の一つとして完結する話か?)。


 4年前の伯母の葬儀のあとには、親戚一同が揃っている席で、気分が高ぶったように「今年もう一人 来るよ[逝くよ]」と口が吐いて仕舞った。自分の頭の部分では、その年の年筮に 33【天山遯】||||不変[中筮法]が示されて、陰爻がもう一つ残っているから、との読みがあるのだが、それとは別の神経で、いわき市のいつも毒のある叔父に「それはお前じゃないのか」と茶化されると、「自分が死ぬならもっと違う卦が出ているよ」と。そんな皆の前で力説するほど確信がないものを、後ろから言わされて仕舞った。
 果たして、祖母はその年の暮れに満96歳の往生を遂げた。
 肺に水が溜まって呼吸ができずに強かった心臓も弱って亡くなるという耐え難いものだったが、特別養護老人ホームから運ばれたいわき市内の松村総合病院のまるで救う気のない医者の説明を聞くなり、うちの親族は「仕方がない」と思考停止をやらかした。こちらは朝一で東京から戻ると、廊下まで祖母のうめき声が聞こえるのに、「もう意識がないんだから」、「老人の肺炎は苦しむものなんだ」と、医者に苦痛を取る処置を求めようともしない。祖母を呼ぶと「助けて」と言うようにしっかりこちらを見るのに、意識がない? そのこちらも、原発が次々 爆発する中、「死ぬなら死んだっていいんだ」とか「どうせすぐには死なねぇから」と言って動こうとしない頑迷な老人らに囲まれて判断が濁ったのと同じで、「ここに居たって仕方がないんだよ」といわき市の叔父が来なくなって数日、祖母の呼吸が静かになったのを状態が落ち着いたのかも知れないと安易に流れて、帰宅して仕舞った。この病院も完全看護だとうるさいクセに、祖母は夜中に誰にも看取られることなく亡くなった。子供5人、孫9人も居て、恥ずかしい。
 こちらに憑いた主はそのことを見透かして、「おぬしら、しっかりしろ」と言っているようだった。
 ちなみに、松村総合病院では、うちの伯父も紫龍仙道人も亡くなっている。一言だけ言う。以前からの評判通り、ここは診療も看護もズザンさが目立って、治るものがまま死ぬことになる。


 判断のこと。
 津波の時には、直後に今 来た道を走って戻った。海に近い修行院というお寺から海にかけて一面“湖”で、ドロの中を修行院の境内に上がって「誰かいるか!」と声を掛けると、ズブ濡れで震えている男性が2人 居て、その泣きじゃくっている青年は、一緒に逃げて来た祖母が波に呑まれた、と。ここで、消防団員にまた波が来るから逃げるろと言われても、今の波はこの修行院で止まったのだし、逃げられただろうから、そのはぐれた場所を聞いて探せば良かったのだ。頭の反射神経が悪かった。そして、本日 気付いたことに、この青年はこちらが日々 仲良くしていた隣のお婆さんの孫だったのだ。お婆さんのご遺体は、自衛隊によって、修行院の門の辺りで見付かったというから、こちらのほんの足下だった。後悔の極み・・・。
 思えば、この青年も凍えて再び境内下の冷水とガレキの中を探す気力がなかっただろう。もし自分だったら、はぐれた身内をどこまで捜せたか?
 よく「死んでも頑張る」なんて言うけれども、瞬時にハガネの意思と冷静な頭でもって動ける者がどれだけいるだろう? 今の自分には自信がない。

広野町 鹿嶋神社
 4月の終わりだったか、後ろの鹿嶋神社の階段にどなたかが書いて置いてくださった。
神社は昭和2年に地元の有志で建てた石の鳥居が崩れ落ちた。

 話が変わって、こちらは、人でも、動物でも、物でも、「これといつまでこうしていられるかな? 失わないかな?」としみじみ思ったものなら、必ず近い内に別れることになることに気付いた。
 この数年、お隣の老夫婦、ネコ7・8匹、新調した財布や仕事のデータほかこの津波で無くした品々など、キリがない。別れを前にして、どこぞよりしみじみ思わせられているようだ。Ruru ♀には 44【天風姤】|||||九四の「包に魚 无し」が示されていたから、これは近い内に人に取られるかいなくなると、従兄弟の遠方での結婚式も欠席したぐらいだが、この有り様だ。追筮すれば、どこかの愛護団体などが連れて行ったようだ。
 振り返ると、今度の津波でも「よくこれが流されなかったな」と思うものはどれもしみじみ思ったりしたことがなかった。ハッキリしている。
 そういうしみじみが湧いて来たら、自分の中でそれを切って運命を変えないといけないな、と。予兆に敏感でありたい。

 こういう霊感の類はその時々でやって来る主が異なるのかも知れないが、それらの感覚的な違いがまだよく分からない。ただ、こういうのは繊細に自覚できているかいないかだけのことで、誰にでもあるのではないか。



臨 戦 態 勢
2011/ 7/ 1
 突然サイトが止まって携帯も通じず、仕事関係や易占の鑑定依頼を頂いた皆様には大変ご心配をおかけして仕舞いました。「安心しました」、「生きていましたね(笑)」、「何かお力になれることはありませんか?」などなど皆様には大変お気づかいを頂いており、遅くなりましたが、あらためて皆様のお心づかいに感謝致します。ありがとうございました。

 暫く居るつもりで東京から福島の広野町の実家に家裁道具を移したら、この有り様。津波で生活スペースを見事に流され、母屋だけは残りましたが、地盤が1mほど下がって沿岸には波受け堤防はないし、放射性核種の実態もまるで分からないし、といったことで、暫くは 56【火山旅】|||二爻の避難生活になります。まあ、重い病気やケガ、塀の中以外は何でも経験してやろう、の人間ですが。
 祖父・祖母らが経験したように、この際、終戦直後のようなキツイ生活を噛み締めるのも好いかも知れない、と思っていたら、一週間もしたらスーパーでは何でも揃っているし、避難所は物資でいっぱいだし、そこは覚悟しただけガッカリのような。

 ネコを連れて車で避難所の旅館と実家と往復 170 kmを行ったり来たりの生活になっていて、5月になって始めた津波のあと片付けも自分のものだけはドロ・カビを拭うところまで何とか終了。原発事故がなかったら、カビ・サビに悩まされず、周りの手助けも得て、3月中には終わっていた筈。
 もう手に入らないだろうものを含めて数千冊の本類、色んな DVD、仕事の資料は大半が流されて仕舞って、一昨年の12月から毎日のようにコツコツとやって来たこれらの仕分け・梱包の作業や仕事部屋の掃除は何だったの?と(笑)。


後ろの鹿嶋神社をグルッと回った先のお宅の庭先に流されていた「周易釋詁」。

 仕事があるので易の本は早速 揃えていますが、「形あるものは消えるのだ」ということを今回しかと肝に銘じた次第。
 こういうマサカを経験をすると、 津波も山崩れもないところに住んだとしても、火事だってあるだろう、政府がこの体たらくなら北朝鮮のミサイルも飛んで来るだろう、国の財政破綻だって、の神経症気味になりますね。家を建てる、マンションを買う、もうあり得ない。何か、いつでも臨戦態勢。



ペットは ゴ-ストタウン に放置のまま
2011/ 6/24、7/ 1
 天国から地獄へ。マー ♀が食事のあとに口の中を痛がって盛んに掻きむしる。3年前の9月に亡くなった兄弟のニャン ♂の時と同じで、口内炎かも。もしやと思っていわき市の病院に寄って血液検査をすれば、猫エイズ[FIV]に陽性と出た・・・。津波被害・原発避難の時より真っ暗に沈んだ・・・。結論としては、最善のことをやる。
 今の口内炎は猫エイズの発症ではないかも知れないが、一匹で室内飼だったのがいつどこで?! 64【火水未濟】|||、元々ウイルスを持っていたのではない。この 100 日間で感染したようだ。左耳の先は5mmツメで裂かれ、右耳は所々 毛が抜け、頭と言い身と言い傷だらけ。ゴーストタウンで多くのノラさん・放置さんとずっと食・住を争っていたのだ。もっと早く見付けていたら・・・。爻辭の「qけれども」はこれか。


 昨日たまたまテレビでイヌ・ネコの一時預かりをしてくれるシェルター「いわき市ペット保護センター」を見付けた。仮設住宅に入るまで温和しい方のマー ♀を預かって貰えればと思ったが、あのワンワンワンワン過密状態の所にはとても置けない。安静な生活にしてやらないと。
 Vivi ♀を出すか・・・。これから Vivi ♀とやってゆけるかと易に質して、盛んに否定的な御神明があったのはこういうことか。


占 題
 マー ♀とVivi ♀の2匹とやってゆけるか

三 遍 筮 法
得 卦

32 雷風恆
伏卦 40 雷水解
互卦 43 澤天夬
錯卦 42 風雷Y
綜卦 31 澤山咸
 九三、其の德を恆にせず。或いは之に羞(ハジ)を承(スス)む(= 差し上げる)。貞(タダ)しけれども吝。
 象に曰く、其の德を恆にせざれば、容るる所 无(ナ)き也(= 身の置き場がない)。
 
 周囲から羞を承けようが、吝だろうが、こういう状況ではやるしかないのだ。

 いわき市の保健所にもため息が出る。一時預かりの方法について問い合わせをすると、いろいろ不可を並べた挙げ句に、こういう預け方があると出して来たのが、飼い主が朝・夕と直接ケアができるなら場所を提供する、という方法。
 一体どういう状況の避難者[飼い主]を想定しているの? いわき市民だって、朝・夕、郊外まで行ってそんなことが出来る人はなかなかいない。イヌ・ネコのことでは大勢の避難者が窮しているのに、未だに行政はそんな有り様なのか、と怒りに任せて電話を切った。
 実は保健所の言ったこれがこちらが見付けたシェルターのことだった。直接 行ってみたら、朝〜夕と専任のボランティアさん(?)が複数 常駐して、イヌ・ネコ20匹ばかりの世話をやっている。
 保健所は追及された時のアリバイづくりにこれっぽっちをやっているわけで、件数を増やしたくないから受け入れのハードルを上げるし、キチンとPRをやらないし、皆がここを知らない。
 そのいわき市は市民用の仮設住宅でのペット同居を不可とした。飼い主から離されたその膨大な数のペットは誰が世話をするの? 東電は何の対応もする気がないし、全国の愛護団体ではキャパがいっぱいで、里親捜しに忙しいというのに。病気のペットはどうせよと? 現実無視もいいところだ。
 こちらも、この暑さで、マー ♀を実家の部屋にカンヅメにして置くことも出来ないから、数日おきに遠路を往復している。


 次に、急な避難に伴って放置されたイヌ・ネコの問題。
 いわき保健所に乗り込むと、こやつらは、放置されたイヌ・ネコの殆どは色んな愛護団体が捕獲して行ったような認識でいる。この現場の認識が問題なのだ。愛護団体が捕獲して行ったイヌ・ネコは全体のごく一部であって、広野町だけでも放置さんは千匹はいるだろう。実家に片付けに数日も戻っていると、イヌ・ネコが競って出入りして、ゴミを漁っている。これでは猫エイズも猫白血病もドンドン蔓延する。
 Best は、先のいわき市のシェルターを拡大して、南相馬市にも置いて、放置さんは、立入禁止の避難区域を含めて、大きなネズミ取りを仕掛けて全匹を捕獲することだ。人的、金銭的に負担すべきは東京電力。


悲劇は至る所に。どこの子か知れないし、勝手に埋めるもならない・・・。

 それと、捕獲されたイヌ・ネコは、どこの愛護団体や保健所が連れて行ったか分からない問題がある。調べようにも、避難者の殆どはインターネットが出来る環境にない。捕獲されたのか、ノラ状態なのかも判らない(後記:愛護団体が集まって、保護しているイヌ・ネコの写真入りリストを作って避難所に配布)。
 イヌ・ネコの放置問題はまるで忘れられている。

 とにかく、放置状態のイヌ・ネコを見付けたら、こちらへご連絡を。ペットの面倒を見られない状況の方も。他町村の人でいわき市内の仮設住宅に入る人も無料で利用可。食べ物は出来れば自前で。

いわき市動物救援本部事務局 電話:0246-27-8592

 末端行政からしてこんな poor な認識なんだから、国の認識など知れている。地元の国会議員に陳情する! 国の現地対策本部に掛け合う! メディアに議員にメールを打つ!

 人にも、動物にも、まともに命を顧みないこんな国のどこが先進国なの?



 東京電力の福島原子力補償相談室(0120−926−404 )にあらためて以上の対応を執るように電話で求めた。こんな往復生活では仕事だって出来ない。応対した女性社員は感じ入った様子だが、上部の者は電話に応じず、結局、「上に申し伝えておきます」。ご不満は聴いておきます、と。



マー ♀に再会
2011/ 6/22、6/23
 3/11、不妊手術のためにネコの Vivi ♀(1歳8ヵ月)をいわき市の病院へ置いて戻ると、大地震となって、不妊手術に悩んだ徹夜の頭、あんな津波は想像できず、何の気なしに父の車に同乗して逃げてしまった。
 しかし、地震の間 仕事部屋の棚の隅でこちらを見ながら震えていた Buru ♂(1歳弱)は地震が治まってドアを開けた途端に飛び出して行って、Ruru ♀(1歳弱)は朝日の射したガレージの前でママ[Vivi ♀]と一緒に遊ばせて外に出したまま。そして、母屋の亡くなった祖母の部屋にはマー ♀(7歳10ヵ月)がいた。

 マー ♀には子供を産ませることなく不妊手術をやってしまったので、こちらも永久刑として動物の肉を食べるのをやめようと決めたネコ。何があっても面倒をみないといけない。その祖母の部屋は、一階でここだけ波が殆ど入り込まなかったが、たくさんの荷物や家具で埋まっていたから、いつも床の布団の上で寝ていたマー ♀は・・・でも、あとで荷物を全て引っ繰り返しても遺骸はない。マー ♀は波が引いたあと、隙間から逃げたのだろうと確信した。

 祖母の部屋は不思議だった。座敷と奥座敷はサッシ・雨戸・畳が全部 流され、大人 数人でも持ち上げられないマッサージ器まで一切が消えたのに、奧座敷とふすま一枚で仕切られただけのこの部屋は、外れたふすまが部屋を守るようにして内側にもたれてあって、室内はほぼ大丈夫だった。大量の家裁道具を奧座敷に出すと、畳が盛り上がっていたので引っ繰り返すと、ドロ砂の中から、流されたかと諦めていた座敷の仏壇にあった祖父・祖母の位牌がこちらを向いて顔を出して、その右には上・下が別の所にあったネコの供養の香炉が上・下が揃って並んで、その斜め右にはこちらの思い出のフィルム一式もあったのだ。つまり、座敷にあったものの内、最も大切なものだけがこんなところに残っていた。あとは全て流出。それに、そのふすまの足下にあった全財産の箪笥預金もそのまま。マー ♀も守ったということになる。
 祖母が寝ていた所から位牌が無傷で出て来た時には、「ああ、これはお祖母ちゃん(の力)だな」と思ったら、位牌を持ち上げると、その下にこちらが撮った祖母の葬儀用のサービス判の写真がニッコリと出てきて、それは全身に電気が走った。このサービス版は葬儀のゴタゴタでどこに行ったかも分からなくなっていたのだ。

 避難所でカステラの箱で“筮竹”を作ると早速 質した。


占 題
 マー ♀は健在か

三 遍 筮 法
得 卦

27 山雷頥
伏卦 24 地雷復
互卦 2 坤爲地
錯卦 28 澤風大過
綜卦 27 山雷頥
 上九、(他の全爻が上九に)由(ヨ)りて頥(ヤシナ)はる。q(アヤ)うけれども吉。大川を渉るに利(ヨロ)し。
 象に曰く、(他の全爻が上九に)由りて頥はる、qうけれども吉とは、大いに慶び有る也。
 
 生きている。頥(ヤシナ)いの卦だ。どこかで食事を貰っているに違いない。爻辭「由(ヨ)りて頥わる」とある。続いて、「q(アヤウ)けれども吉。大川を渉るに利(ヨロ)し」とあって、川の向こうに行っているかも知れない。
 上爻には【地雷復】|(← 左を上にして見る。以下 同じ)が伏していて、これは彖傳に「其道に反復し」とあるが、どこかで飼われているというより、寝床から食事が貰えるところを行ったり来たりしているのではないかな。そうして頥われている。


 また、6月になって実家の庭先にマー ♀らしきネコを見掛けて質した。


占 題
 今 見たネコはマー ♀か

 32【雷風恆】|||上六

 爻辭「恆を振ふ」。つまり、これはノラ状態のネコさんだ。巧い示され方だ。
 ただ、マー ♀もおそらくノラ状態には違いない。それではと再び質した。


占 題
 マー ♀は今でもこちらを覚えているか

三 遍 筮 法
得 卦

11 地天泰
伏卦 46 地風升
互卦 54 雷澤歸妹
錯卦 12 天地否
綜卦 12 天地否
 初九、(六四が)茅(チガヤ)を拔くに茹(ジョ = 根が堅く連なっている)たり。其の彙[初九〜九三](タグイ)と以(トモ)にす。征きて吉。
 象に曰く、(六四が)茅を拔く、征きて吉とは、志 外[六四 → 六五](= 天下国家)に在れば也。
 
   帽子に袈裟も新調。これまでは帽子でお顔が殆ど隠れていた。
 
 爻辭「茅を拔くに茹たり。其の彙と以にす」であり、これは茅を引き抜いたら、根っこのところで繋がっている様を云っている。それなら、卦象から言っても、こちらを覚えているだろう。これも面白い示され方だ。
 すると、さっき見たネコはやはりマー ♀ではなさそうだ。


 週刊誌等でもよく見掛けたが、実家のある広野町では、旧国道を北に行ったところのY字路に古くからある下北迫地蔵尊、通称「イボ取り地蔵」の御首が大地震で地面に落ちて仕舞った。台座も海の方を向いていた。これは18世紀半ば、東北地方を襲った飢饉で多くの人々が亡くなった時に、地元の林蔵寺(浄土宗)の第15世が死者の御霊を供養するのに建てたもの。この世での見掛けの立派・粗末とあちらの世界での重要・些末はまるで違うというから。
 木だった御首の軸を金属に換えて御首を元に戻す工事が終わり、6/20、その前で震災供養等を兼ねて林蔵寺の知り合いの和尚が読経をするというので、従姉妹たちに付いて行った。
 葬式やあらまった席での読経は苦手だが、ご近所の僅かな人たちと町長ぐらいだけが囲んでの善意の空間に響き渡る読経はこの地方独特の風情があって、何とも清くて、良いものがあった。
 広野町はまだ殆どゴーストタウンの状態だが、こんな行事が出来るだけ、僅かにも以前の日常を取り戻しつつあるのだ。

 読経が終わる。すると、通りの右手 向こうの民家の脇をのんびり気にネコが歩いている。地震以来、黒っぽいネコを見付けると、「マー」と声を掛けるこちら。すると、そのネコ、こちらを向いて、眼が閉じるぐらい大きく口を開けて「ア゛ー」と鳴く。? 「マー ♀ちゃん」 「ア゛ー」 「マー ♀ちゃん?」 「ア゛ー」。そして、まっすぐ歩いて来て、こちらの手の平に顔を突っ込んでペロペロ。「マー ♀ちゃん? マー ♀ちゃんか?」
 マー ♀だ! 全身 毛羽だって太ったようで、マー ♀のような、違うような。真っ直ぐだったしっぽの先の骨がコの字に曲がっているし、可愛い筈の声が全くのガラガラ声。でも、これはマー ♀だ。いつもこちらが寝床に入ると、耳元で小さく鳴いて、入ってきて、腕の中でくるりんと引っ繰り返って寝ていた子。


ふだんは瞳が丸くて大っきくてもっと可愛いんだけど。

 町に戻ってノラさん・放置さんを見付けるとご飯をやって来たからか、先週、国道6号線の脇で見掛けながら、その翌々日に車に轢かれて、カラスに突かれていたノラさんを高台に埋葬してあげたからか、亡くなった隣のお婆さんがあちらから力をくれたのか、お地蔵さんの御利益か・・・。普段こんな場所に来ることはないし、立ち位置や向いていた方向が違ったらマー ♀に気付かなかっただろう。嬉しくて和尚に「仏教に宗旨替えしようかな」(笑)。
 実家から地蔵尊まで、北の北迫川を渡って、直線で2kmはある。津波が届きかけたJR常磐線の線路まで逃げて、土手をずっと北へ行ったものやら。翌日、そのご近所を当たると、マー ♀を見掛けた時にはご飯を下さっていたとのこと。しっぽの先は2・3ヵ所を骨折して自然にくっ付いたようだ。まさに「由りて頥わる。qけれども吉。大川を渉るに利し」!

 震災以来、やっと気持ちが前を向いた。さあ、次は Buru ♂と Ruru ♀だ。



 さて、已むなく Vivi ♀を移動車の中で飼っている。両親が入る一戸建ては工事中。いわき市は双葉郡・相馬郡などから避難して来た人で原発作業・復旧工事の作業員で大混雑で、ネコが居れば仮設住宅に入るしかないのだが、それまでの2ヵ月どう凌ぐ・・・。


占 題
 車の中を仕切って2匹を飼えるか

三 遍 筮 法
得 卦

47 澤水困
伏卦 47 澤水困
互卦 37 風火家人
錯卦 22 山火賁
綜卦 48 水風井
 上六、葛藟[六三](カツルイ = 蔓草のかずら)に臲卼(ゲキコツ = 高く危うくて不安定)に困しむ。(上六)曰く[曰(ココ)に]動けば悔いん。悔ゆること有れども征けば吉。
 象に曰く、葛藟[六三]に困しむとは、未だ當たらざれば也(= 道理に叶っていないからである)。動けば悔いん。悔ゆること有れども吉とは、行けば也。
 
 これは無理だ。「困」は木が塀に囲まれて根を拡げられない、自由が制限されている画。
 爻辭「葛藟に臲卼〜悔ゆること有りて征けば吉」。そのままだ。
 上爻には「天水背行」が伏していて、そもそも2匹は性が合わない。
 互卦も【風火家人】||||、まさに二女 喧しい。
 内卦【坎】の先住者の Vivi ♀に対して、外卦【兌】のマー ♀が外を向いて「助けてぇ」と言っている。
 実際、マー ♀は他のネコとも馴染む子だが、Vivi ♀が気が強くて、マー ♀に近づけてみたら、シャーシャー・・・。
 内卦を裏の【離】にして、49【澤火革】||||、改めるしかないが・・・。



最 大 余 震
2011/ 6/12、2012/ 7/10
 懸念されるのはマグニチュード8の可能性も言われる最大余震のこと。
 3/11 の後、余震の震源は実家のある福島県 浜通りの南部だったり、東日本の内陸の各地だったり。
 4/ 7、内陸部の小野町の避難所では、三百人余りが寝静まった後に震度5強のやつが来て、大きな体育館全体がガシン・ガシンと音を立てて揺れて、ロビーにいたら、女の子たちが悲鳴を上げながら転がるようにして飛び出して来た。
 その後、移動3ヵ所目の二次避難先の石川町の大きな旅館でも昼と夜と大きなのがあって、5階の部屋から階段でやっとロビーに降りて(老人の横を擦り抜けるわけにもゆかない・・・)、皆で玄関先の送迎バスで待機、といった有り様。

 政治・経済の要所を東京に集中するままにして来た日本。今回の惨事に加えて、ここが大きく被災したら、国家財政も金融も out。東京には活断層の立川断層が走っている。日韓W杯前のアルゼンチンの財政破綻 → 医療のことを含めて経済活動停止の様をブエノスアイレス在住の知り合いから直接 聞いているこちらとしては具体的に憂鬱だ。

 4/ 9 に石川町の旅館に落ち着いて一息 吐くと、早速 易に質した。


占 題
 年内に東京が地震で大きく被災するか

 46【地風升】||上六

 これが「冥升」なのだ。爻辭「冥(クラ)くして升る。息(ヤ)まざるの貞に利(ヨロ)し」。「象 傳」に「〜消して富まざる也」とあり、昏冥のまま升り詰めて盛りを極めたる者、その富を損消するの爻象。上爻で、その時期は一両年。
 伏卦 18【山風蠱】|||で、これは東日本大津波の立て直しの途次の状況。
 何とも宜しくない。【地風升】の卦象には、表面のそれらとは違って、奥に何やら掴み難いものが透けるが、そちらの方に期待したい気分だ。
 それと、場所の問題として東京かね? 南の明示がある卦だが。


北迫川の河口より南望。波受け堤防が砕けてすっかり変貌。

 そこで、占的を少し広く移して一筮した。


占 題
 年内に再びこの震災並の巨大地震が起こるか

 41【山澤損】|||上九

 減るの卦。内卦【兌】の“海”、外卦【艮】の“山”、その山というか陸の方が示された。この卦は天地安泰の 11【地天泰】|||から来ており[交易卦]、内卦【乾】の“大都市”なりが1/3減る、と読める。【山澤損】上爻は「盛んの始め」「害に遠ざかる」の終わりの時。どうだか。
 これも上爻により一両年と6年後の頃が疑われる。

 重要なのはここから。伏卦は 19【地澤臨】||、即ち、【大震】の“地震”がその手前にある。これは、数年前に7【地水師】|初爻を得て、伏卦【地澤臨】の地震により、内卦【兌】の“海”→【坎】の“動く水”となって外卦【坤】の地に“上陸”する画であり、即ち、広野町にいればいずれ津波を喰らう、と示されていた占と同じ構造。三変筮法の時間的・順序的な推移は本卦 ← 伏卦としておけば問題はない。
 津波の前日の 3/10 にこの占がポッと思い出されて、やはりこれはまずいなと思ったが、その時期に迷ったまま眠りに落ちたので、呑象・燗 嘉右衛門 翁のようにはいかなかった。地震 → 取り敢えず逃げるの頭はあったので、命だけは助かった。

 互卦も考えるなら、24【地雷復】|、即ち、再びであり、何もない元の状態であり、復旧。
 爻辭は「損せずして之[上九]をYす。咎(トガ)无(ナ)し。貞(タダ)しければ吉。往く攸(トコロ)有るに利(ヨロ)し。臣を得て家 无し」で宜しいのだが、最後の文言が気になる。本来の辞義が字づら的に転位されて示されたように思う。「臣を得」、即ち、菅 退陣の後に「泣き面に蜂」が疑われて来る。


占 題
 前の占の真意如何

 54【雷澤歸妹】|||初九

 この卦も【地天泰】から来ており、三爻が外に飛び出して、内卦【兌】の“海”の外あるいは上に【震】の“地震”なり“波”なりを作っている。
 爻辭は「歸妹(キマイ)に娣(テイ)[初九]を以てす。跛(アシナエ)能く履(フ)む。征(ユ)くときは吉」。「妹」に対して副妻の「娣」が示されたということで、本震に対する余震が連想される。日本は既に跛状態。
 伏卦 40【雷水解】||、現状が瓦解する様。易占では物ごとの度合いを読むのは現実的判断ということになるが、これが埋め立て地の液状化程度に止まるだろうか。
 爻辭「損せずして之[上九]をYす。咎 无し」に期待したい。



結 果
 一両年として 2012 年前半まで国内で巨大余震はなかった。爻位を採って6年後まであり得ないことはない。
 ただ、易では人事の虫だったが、関心が薄かった天然気象・天変地異について、今回の津波を経験して検証をやってみて、これはやはり一に画象を観ないといけない、と結論。【地風升】は“地”の下に“伏す”(【震】の錯卦)。【山澤損】は【大震】を一陽で止める、と観るべきだろう。



占を振り返る
2011/ 6/12
 Macintosh も流されて、新調したら、制作ソフトの仕様が変わって、このページを弄るのも手間が掛かって仕方がない。テキストだけで書きます。


2011 年の日本の有り様についての年筮
 これはいよいよ行き着いた観のある国・地方の財政や金融の方で見つめていたが、今 振り返れば、【雷山小過】||(← 左を上にして見る。以下 同じ)は【大坎】であり、“流れる水による難事”、即ち、津波(後記:調べたら、家を逃れ出る意あり)。本卦の錯卦【風澤中孚】||||は【大離】であり、“火による難事”、即ち、原発事故の状況。之卦【火山旅】|||はこれらによって住まいを失った多くの人たちの避難の姿、ということだった。年筮のような占なら【大坎】・【大離】などの全卦には自然災害のことを観ないといけないが、すっかり頭から消えていた。“流れる水による難事”は大雨、河川の氾濫もあるが、津波は外せない。
 中筮法でも一爻変なので本卦の爻辭も確認すると、上爻の爻辭「遇はずして之(コレ)を過ぐ」とは波防の措置・予想を超えた津波の様のことだと判る。続く「飛鳥 之に離(カカ)る」とは得意になって飛ぶ鳥が網に掛かるような目に遇う例え。即ち、東電であり、我々 現代人であり。最後の「凶。是を災眚と謂ふ」は、「災」は自然により禍、「眚」とは人為による禍を云い、意味するところは言うまでもない。

 キレイに御神明を得ていたのである。
 しかし、自然災害については、そのことが読めたとしても、現実社会では意味を成さないのだ。因果律とそれを基礎とする科学だけが信仰されているから、会社で「易占でこう示されているので休みます」はまず通らない。呑象・燗 嘉右衛門 翁の時代もそうだった。
 だが、「命てんでんこ」、自分の命は自分で守る。
 科学とやらを駆使しても、昨年のチリ地震では大津波警報を出して大騒ぎをしながら、何事もなかった。その“オオカミ少年”のために、今回は家を離れずに亡くなった方は千人単位だろう。うちの隣のお婆さんもそうだった。誰か責任を取ったか? もしこれが易占ゆえのことだったら、マスコミから社会悪のレッテルを貼られるだろう。東洋医学の多くも全身麻酔の吸入麻酔も易占と同じで、経験値で成り立っている。「非科学だから」、「メカニズムが解っていないから」なんぞと頭から否定する人は麻酔なしで切腹どうぞ。

 よく執筮されての占示と確かな読みはそこいらの科学による現実的な確度を越えている。本来、易占は医者の診断や弁護士の判断と同じレベルに認められてよいものだ。だから、易に学ぶ者は易示をより確かに読むことに日々 努めないといけない。実に今回 身をもって知った。


右が太平洋。第一波の直後に走って戻ると、ここは一面“湖”だった。

●また、政局の占についてはここに書いていない占を含めてゴチャゴチャと筮をやり過ぎた。再筮。だから、この占とか、その時々の状況として示されたものを、勢い余って最終結果のように読んだものがある。


 今度は初めて書く占。
●震災から10日して、カステラの厚紙の箱を切って“筮竹”を作ると、次のように質した。中筮法。


占 題
 福島第一原発の原子炉はこのまま大きな問題なく収束するか

 31【澤山咸】|||三九・四九 変じて8【水地比】|へ之く

 【澤山咸】は万物化生の象からして再臨界のことかと見守ったが、この内・外卦それぞれの変化は、内卦は【艮】山が【坤】地に崩れるから、“炉心が溶け落ちるだろう”と判じ、外卦は【兌】澤が【坎】“毒”の水となるので、問題化しつつあった“高濃度汚染水”の流出のことと理解した。
 案の定、5月下旬になって、津波当時に稼働中だった1〜3号機の炉心が完全にメルト ダウンからメルト スルーしていたことが明らかになった。
 之卦を観れば、【比】和して、原子炉自体は大きな問題なく冷却安定に向かうことはすぐ判るだろう。

 ただ、中卦は、九三だけを変じると 45【澤地萃】||となって、冷却安定に向けた作業に人材・資材が萃(アツ)まるが、次に四九だけを変じると 39【水山蹇】||となるから、作業は遅々として進まないことになる。【水山蹇】とはまさに外卦【坎】の“高濃度汚染水”を前にして内卦【艮】で“足踏みする”画。これらもすぐ読めるだろう。

 【水地比】とはまた【坤】の地の上に【坎】の“放射性核種”が張りついている画でもある。つまり、原子炉は冷却安定となっても、大地や海底より上に放射性核種が残る。それが問題となる、ということ。

 震災関連の占については今 進めている本の方に書こう。

 今回の呼称、「東日本大津波」が正解ではないの?

 それから、長渕 剛とか、震災はアーティストと称する連中のハレの日なのか?



人生は続く
2011/ 6/ 3、6/ 6、6/11
 地震・津波の直撃、原発事故の避難でバタバタやっている。
 隠す、ごまかす、嘘を吐く・・・東京電力に国政・町政に、こんな たわけたインチぶりには死ぬに死ねない。
 悠長にやっていられない。このページも内容役割を変更する。



 本日 6/ 6 放送のテレビ朝日系「TVタックル」の番組予告で、阿川 佐和子さんと大竹 まこと氏が津波の直撃をくらった うちの実家のすぐ前を歩いているではないか。福島第一原発から20〜30km圏内のメディアの扱いはいつも原発の北側の南相馬市の旧原町と決まっていて、報道記者以外で広野町にメディアが入ったのはおそらく初めてだ。
 雨天だから4・5日前の台風2号の前後のロケのようだが、こちらは電気・水道の止まった実家の二階にランタンを下げて一人 寝泊まりして、野ざらしの縁側でずっと津波の後始末をやっていたのに、全く気が付かなんだ。堤防が地盤沈下したところに海は大シケなので辺りの復旧工事の作業者も来ておらず、あの辺りにはこちらしかいなかった。

 マイクを向けられたら、遠慮なく政府・東電ほかを斬って棄ててやったものを。この政府はここを「緊急時避難準備区域」などとして、生活可能としながら、プルトニウム・ストロンチウムほかの人体に極めて有害な放射性核種がどこにどれだけ拡散しているのか、データを出さない。チェルノブイリの原子炉爆発の時には数十種類の物質が中空に飛散したらしいが、ここは原発に近いだけ比重の重い物質もあれこれ落ちている筈だし、そのホット スポットも点在している筈だ。あっても微量? プルトニウム・ストロンチウムを日々 体の中に蓄積することになるのだ。
 次の“フクシマ”が起こった時、フクシマの時はこんなんでした、なんて無神経な研究者どもの材料にされてたまるか。“大本営発表”とパフォーマンスで多くの県民を被曝させた菅 直人と関係大臣は検察に下れ!




二代目。早く町内全域の核種調査をせんか!

 6/11 現在、広野町にある唯一の空間線量の観測装置。広野町役場(大字下北迫 字苗代替35)の裏の駐車場のアスファルトの上に置いてある。5/ 3 に盗まれたことが分かって、これに新調されたら、数値は一時の倍以上になって、本日は毎時 0.45μSv(マイクロ シーベルト) ほど。原発事故前は役場庁舎内の大きな計測器のモニターはいつも 0.005 μSv とか、それぐらいだった。
 屋外のこの装置は、その辺りの土の上に置くと数値は倍になり、役場の前の芝生の上に置くと更に倍になるとのこと。海沿いに行くともっと高くなる。役場職員に聞いても測定環境の基準はないようで、なるべく数値を低くしたいとばかりにここに置いてある。これを毎日17時に文部科学省にFAXすると、こんな恣意的な数字が○月○日○時の広野町の公的な測定値となるのだ。アスファルトやコンクリートがこの田舎の地面の何%を占めるの? ここは土や草木の世界だ。
 実生活での値を仮に毎時平均1μSv とすると、三方ガラ空きの風 吹きまくりの実家、これまで後片付けで30日 居たとすれば、外部被曝だけで毎時 720 μSv。もし一年 居たら年間 8,760 μSv。内+外部被曝 9,000 μSv[9mSv]ほどで悪性リンパ腫を発症して亡くなって労災認定を受けた人がいるが、どこにどんな物質が纏まって来ているか知れないし、とても先々 暮らせたものではない。原子力保安院が言うには、現在 原発からの流出総量は77万テラ ベクレル[770 ペタ ベクレル、77京ベクレル]とか途轍もない数値になっている。
 年間許容線量については専門家でも 1〜100 mSv ぐらいに意見が分かれていて、色々と読んでも「ここまでなら安全だ」という時の根拠が薄い。まともな実証データも無いのに安全安心を言いたがるポンタもいる。

 福島県民 202 万人を対象にして、1号機が爆発した 3/12 以降にどこにいたかを基にして各人の(外部?)被曝総量の健康調査をやるようだが、その基になるのはこんな無意味なデータだ。他の市町村でも同じ。長崎大学大学院の山下 俊一 先生 曰く、県民に「こんなに安心なんだよ」と思わせることが目的とのことで、「ナメてんのか!」と言いたい。


ここから警戒区域。右翼の街宣車も来るからピリピリ。

 サッカーのナショナル トレーニングセンターで、日韓W杯ではマルセロ=ビエルサ監督 率いるアルゼンチン代表が1ヵ月間キャンプしたJヴィレッジ。W杯・五輪前にはいつも日本代表がキャンプを張った。それが福島第一原発で作業に当たる全国からの作業員のスタンバイ基地になってしまった。原発には避難所から通う人も多くいる。
 丁度 広野町と北隣の楢葉町[警戒区域]の境のここが福島第一原発から20kmということで、Jヴィレッジすぐ下の国道6号線の交差点では車両の検問が行われている。楢葉町は北隣の富岡町との間に第二原発が跨いでいるので、何かキリが好いらしい。6/ 6 の放送の「TVタックル」では阿川 佐和子さんと大竹 まこと氏がここで警官にマイクを向けて追い払われていたが、本日 行ってみれば、結構 緊張感を漂わせている。
 どこも当たり前に走れた道が・・・。

 放射線量は、こちらが子供の頃に暮らして、本家も祖母の実家も祖先の墓もある北の浪江町[警戒区域]は最悪だ。TOKIO のダッシュ村が撮影されて来た津島地区は毎時 数十μSv のところに原発爆発後もずっと人々が暮らしていた。
 だが、いわき市の北の端の久ノ浜地区と北隣の広野町に変わりがないように、楢葉町でも変わりはないのだ。原発から同心円で扱っているのは緊急避難のマターの筈であり、もし行政が飛散物質の種類の問題を自覚しているなら、やるべきはさっさとやれ! テキパキやれ!
 そして、ここが立入可能と言うなら、防塵マスクを配らんか!


結局、近くの家に止めておいたのが流れて、ここにポンと置かれたとのこと。

 「TVタックル」と言えば、このメルセデス ベンツまで映られていた。津波を見に来てマズイと思って逃げてこうなったものやら。トランクを開けたまま、海岸通りを遮るように止めてあった。ピカピカだったのが、悪戯されて壊されているので、警官が来る度に持ち主を捜したらと言っている。
 目の前の太平洋では天文学的な数値の汚染された水が沿岸部を南に流れていた。

 「TVタックル」では、広野町のボンクラ町長、山田 基星のもの言えぬ様は何なのだ? 町民の皆々だけでなくて、他の町の人にも「情けない」と言われる始末。主張がないから国からナメられる。
 こんなトップだから、何をやるにも職員らが町民の声を聞かない杜撰なのだ。数人の家族が入る仮設住宅に駐車スペースの割り振りを1台分だけにして、あとは数km離れたいわき駅前にでも個人で置いてください? 町から退避するというのも、数日後に埼玉県の三郷市へ移動するというのも、アナウンスさえなかった(後記:避難指示のアナウンスは避難用のバスも出た後の夕方にあった由)。
 内陸部の小野町の避難所では町長・職員らが個室を独占して、ペットを持ち込み禁止とし、こちらは不妊手術をしたネコを抱いて23日間 車中泊。夜の外気は−5度で、朝はネコの水入れに分厚い氷が張った。幼稚園の先生がロビーに貼るのに何か書いて下さいというので、「氷点下 ネコを抱えて 車中泊 津波に消えた 小ネコ思いつ」と。イヌ・ネコの色んな問題では、サッパリ現状認識のない県庁と何回も掛け合った。避難所でも仮設住宅でも、ペットを飼い主から離さないようにちゃんと市町村に通達を出してくれと求めた。とにかく、県や市町村は、やるべきことに動かないで、国の予算ばかり見ている。

 他方、怒れる町民は街が立入自由のゴースト タウンの状態だから空き巣を心配しているわけだが、「TVタックル」では町民の男性が、パトカーが見回りに走っていても誰にも職務質問をしない、と言った。すると、それまで警官の姿さえ見たことがなかったのが、連日 実家にやって来て、運転免許証まで控えられた。
 だが、おまわりさんは夕方になるとお宿へお帰りになる。泥棒は昼間 来るの? 避難所生活をしてよく分かったが、特に町の職員は平時と緊急時の区別も知らず、呆れるほど仕事に質がない。おたくら、旧社会保険庁か? マン パワー不足? 民間企業が町の仕事を落札してそんなことを言ったものなら、二度と指名されることはない。


海と居住区との間のこれを説明もなく取り壊した行政。

 さて、10年ほど前、「環境整備」だか何だか知らないが、砂浜から高さ4mほどの波返しのある堤防(上の写真)を壊して、下の写真のように作り替えてしまった。やったのは福島県の相双建設事務所であり、工事を認めたのは広野町役場の建設課。
 うちの実家は堤防より数十mしか離れておらず、海と実家を遮るものはこの波受け堤防しかないのだ。連中には想像力のカケラもないらしい。当時、広野町の仕事を切られるのも覚悟で、相双建設事務所には住民へ説明をするように求めたが、終になし。こういうのを「行政殺人」という。


波受けを壊して、「想定外」の言い訳は通じない。

 南北に数百m続く波受け堤防の南半分はこんな低い階段状のものに変えられた。波受けの効果は前と同程度だ、とどこぞの大学の先生のお墨付きありだとか。
 そのデタラメは台風などで大波がある度に証明された。波がこの階段を越えてこちら側の草むらまで入り込むのだ。津波などあったら、2mも潮位が上昇すれば、うちまで届くだろう。こんな階段にした危うさは子供だって分かる。


こんなアングルからの実家の全景を始めて観た。

 そして、今回、海沿いの本町(モトマチ)一帯は津波の直撃を受けた。町で一番 海に近い実家は、母屋は何とか持ち堪えたが、こちらの仕事部屋も家裁道具一式を置いていたガレージも、思い出の品々や写真とともに雲散霧消。そして、3匹の愛猫が行方不明。すぐ西隣と斜め隣では、二人のお婆さんが波に流されて亡くなった。いつも笑顔の根本のお婆さんには気に入られて、猫のことだの、それは毎日のように立ち話をした。畑のものもよく頂いた。津波の翌日、急遽ここを離れることになった。この五つの命のことが避難生活を暗澹たるものにした。
 他方、国の財布が乏しくなって波返しを壊さなかった北半分の堤防は多くの部分は壊れはしたが、それが強いクッションになった。その後に家がある人によれば、白波がやって来たのは波返しのある正面からではなくて、階段に作り替えた南の方からだという。

 リベートがないわけがない地元の政治屋に、工事会社に、未だに誰の謝罪の弁もない。これが【天地否】の「之 人に匪ず」。訴訟をやるべきや易に問うべし。これは歴とした人災。とっちめないと解らない連中なら、こちらは身銭を切ってでもやる。



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