以下、公表の許可を頂いた文章のみを掲載します。


矢ヶ崎 克馬 名誉教授(琉球大学)
2015/ 6/13
 湾岸戦争などでの劣化ウラン弾による内部被曝の研究で知られる。原爆症認定集団訴訟、長崎被爆体験者訴訟、ふくしま集団疎開裁判に関係される。

 以下、先生の文章のみ掲載。
 尚、6/13 のご返事は、福島第一原発の1・2号機の間のスタック[排気筒]の足元の地面の亀裂からしばしば霧が立ち上り、2013/12 に25 Sv/h あって、ここは敷地内でも除染ができない場所だと伝えたことに対しての返事。

*     *     *

(2015/ 6/12)
 ようやくメッセンジャーが使えるようになりました。ご説のようにホットスポットからの砂ぼこりの舞あげは可能性のひとつであると思います。福一からは毎時一千万ベクレルの放射能が空中に放出されています。そのせいの可能性が高いと思えます。どうか風の向きにもご注意ください。

(2015/ 6/13)
 はい、東日本各地のモニタリングポストにスパイクとして現れているようです。



児玉 龍彦 教授(東京大学)
2015/ 6/10
 東京大学アイソトープ総合センター長、東京大学先端科学技術研究センター教授、南相馬市 除染推進委員長、楢葉町除染検証委員長。アイソトープを医療研究で使用して来た実績あり。

 残念ながらこちらの記事を読んで頂けてはいないようで、一般論で返され、噛み合わないやり取りに終始。先生は当初より「除染はできる」の立場で当地に関わっている。
 以下、先生の文章のみ掲載。

*     *     *

(2015/ 5/21)
安倍様
ご心配なことと存じます。
事故後の放出については、特に3号機の事故の正確な評価が必要です。
そのため、情報開示を規制委員会に求めました。
http://www.city.minamisoma.lg.jp/index.cfm/10,23071,c,html/23071/3-04.pdf
それに対する回答のなかに次のような飛散データがあります。
http://www.nsr.go.jp/data/000086579.pdf
これでみますと、双葉町郡山地点での平成25年8月測定値は34000ベクレル・平方メートルであります。
つまり重大な放出がカバー処理失敗時に起こったことになります。
ただし、だすと放出抑制策をとらせたその後は月間降下物測定は大幅低下しています。
これは南相馬で新潟大学アイソトープセンターの研究者(信頼できる方々です)にお願いしたダストサンプリングでも大幅低下しています。
これからみますと、第一原発構内での異常事態発生に注意すること、そうした事態がおこったときに規制委員会がきちんと報告することが鍵です。
以上の点を規制委員会にたいして見解として表明しています。
http://www.city.minamisoma.lg.jp/index.cfm/10,23071,c,html/23071/3-05.pdf
これからも引き続き原発敷地内の動きと規制当局の通報体制をチェックしていくことが大事と思います。
なおこのお返事は開示していただいてかまいません。自由にお使いください。

(2015/ 5/24)
阿部様
放射線測定を多数行っていますと、校正などの整備、管理を適切に行っていないとノイズのうまれることはしばしばみられます。多数の測定がありますと一定頻度で異常なノイズがみられます。ノイズとシグナルをみわけるには数値だけをみても不可能です。
異常値があったとしたら、その地点の機器をチェックし、個々の測定地点で異常値がでた原因をみつけないと測定は意味がつけられません。例えば豊島区の公園のようにラジウムが放棄されていた場合のように再現性をもって検出されないと評価できません。
http://b.hatena.ne.jp/entry/www3.nhk.or.jp/news/html/20150424/k10010059931000.html
ノイズの多い結果をたくさん集めますと、ご指摘のような数値は多数でてきます。それは判断材料にはなりません。測定法の精度をチェックできないとデータを集めることに意味はありません。(人のデータに依存するのは危険です)
広野町といわきでの線量の測定については自治体により測定法の精度のチェックされているデータが多数ありますので、それを参照されることをお勧めします。まだまだ除染の必要な地点は多数あります。しかし、吸引被爆が危険という結論にはなりません。ホールボディーカウンターでの調査では、事故後の内部への放射性物質の蓄積は急速にへっています。今ではほとんで検出されません。検出された人では、吸引ではなく、主たる危険は川魚や山菜、きのこなどの食品由来です。
現在の問題点を緻密に評価すると
(1)水の24時間モニタリング
(2)魚の全品検査
(3)集積性の高いきのこ、ゆずなどの特定の産物のチェック
が大事です。
それに続いて、
(1)仮置き場のチェック
(2)廃棄物からのセシウムの回収とリサイクルのための施設整備
(3)貯水池やため池の湖底のチェック
(4)森林の除染へのロードマップの作成
が必要と思います。

(2015/ 5/24)
阿部様
データ解析ご苦労様です。
実は計測というのは、目的に応じて開発され、他の方法で検証されて意味を持ちます。
計測ノイズの原因は非常に多数あり、環境要因が大きいです。
データが多数になりますとノイズも増えます。
ノイズでないことを証明するのは他の方法での実測がないと不可能です。
(ノイズは異常値というよりは、さまざまな環境のなかでの計測では一定頻度で必須です)
飛散する放射性物質の量はダストサンプリングという方法で行います。
空間線量とは全く別です。
ご自分でフィードバックをえられる現場をもとに考えることをおすすめします。
科学で一番難しいのはノイズのなかからシグナルをみつけることで、シグナルだけをみてはダメで、ノイズを減らさないとシグナルがみえません。
それは現場にでないと無理です。
当方も発言に苦慮しますのは、自分で計測にかかわっていないデータへの発言が求められることが多いからです。
お役にたたなくてすみません。

(2015/ 5/24)
阿部様
規制庁との交渉ご苦労様です。
お話のとおり、地元の現場でのホットスポットの検出と環境回復に焦点を絞って要求していくのが大事と思われます。
原発関連の多数の公務員が移籍した環境省の幹部が環境回復から逃げようとしています。
許されないことと思います。



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