脳機能学者・中野 信子

結婚の概念モデル
2023/12/ 4-12/ 5

著者にインタビュー:【中野 信子・三浦 瑠麗にきいた】なぜこれほど他人の不倫を裁きたいのか

< 三浦 瑠麗さん >

 三浦 瑠麗さん(43、政治学者)は、夫婦は最小の共同体として形式がまずは大事で、そこに人間の自由な本能をどう折り合い付けられるか、と。
 彼女の夫(元外務省)が考えた夫婦の「4階建て構造」を次のように説明(42分から)。
 1階は経済・生活レベルで夫婦の共有が必要る。2階は子育てで、協力が要る。3階は、更に優先度が低くなって、友人としての関係はどうか。4階は性愛の関係、と。
 アカデミズム界隈の彼女は権利・義務で結婚や家庭生活を捉えがちで、以前から「結婚とは生活だ」と言っている。これが彼女の夫婦の1階。
 2階、子供の生活を支え、どう育てるかを互いによく話し合う必要はあるけれど、その他、どういう人に育てたいかは好みの問題だし、子供は現実の環境の中で自ら育つ部分が大きい。日本では平安中期まで子育ては母親の家族が担っており、男は関われずだったようで、自然発生のこの起源を無視するべきではないかも知れない。「親の背中を見せる」のも教育。
 3階、ここまで夫婦の愛情関係の辺りが登場せず、ここで「友人関係」という捉え方が階を為すことに今の左翼アカデミズムの grotesque を感じる。彼女たちは愛情関係の中に互いの人格的理解をこれを包摂しない。夫婦は同士的な一心同体をあり得ないかのように否定する。本人もリベラルを自称していて、もし保守の姿勢だと、USA同様、彼女が身を寄せるアカデミズム界隈では生きて行けないようだ。彼女は、中学時の集団レイプ被害の経験から “男” を丸ごと受け入れることに拒否感があるようで、社会問題を “男” 社会の目線で捉えがちで、根深く批判意識が強い。こちらは、彼女らの構造で言うなら、連れ合いとのメンタルの関係は3階でなく、1階か地下。ここが出発点。
 4階、彼女はもっと若くて容姿で売っていた頃は(今も冬もノースリーヴで性を売っているが)、性愛の要素はもっと下の階だったのでは。彼女は、女性は出産後の子育て期間に男を受け入れたくない心理になることあり(出産後、A型女性は最も極端に関心がダンナから赤ん坊にシフトする傾向)、永い人生、いつ・いかなる時も連れ合いの性的欲求に応じる義務ありとするのは今の人権感覚に反していて(加齢と共に枯れますよ)、つまり、ダンナが家庭をしっかり守るのならば、家の外で性を満たすこともおかしくないのでは、と。どこまでも左脳の権利・義務でハッキリと答えを出そうとする。こちらは、性愛のことに限らず、結婚とは互いの理解・思いやりの上に置くものではありませんか、と。

 三浦さんはテレビ朝日「朝まで生テレビ」に出始めの頃から知っていて、外部からの知識を腑分けすることに堪能。現実の政治・国防の課題についての認識はこちらもほぼ同意。
 ただ、時に自分の好悪や利益を一般化して言いがちで、国会でもやらかしているが、それは夫が太陽光発電の詐欺容疑で逮捕・起訴となった事件の通り、利益誘導が強く疑われることになった。最近も山口 敬之 氏に追及されている

< 中野 信子さん >

不倫と正義
  中野さんは共著も多くて、ジェーン・スーとの「女らしさは誰のため?」も。
 
 こちらが本質的なアタマの好さを感じる中野 信子さん(48、脳科学者)。
 彼女は性愛を感じられない人と家族になるのは考え難かった、とまず自分の優先度で語る。日本建築に例えて、性愛関係は家屋の芯柱で、その他は曖昧でも好いんじゃないか、外から見て適当に体裁が整っていれば、と。家族の在り方も、壁のない柱だけの吹き抜けの家があっても好いし、昔は夜這いも通い婚も文化としてあって、必ずしもカチンとした核家族を前提とした社会ではなかった、と。
 彼女は、他所での話でも、脳の性能を考えたら、そもそも一夫一婦制と性の独占関係に無理がある、と捉えている、同分野の学者たちと同じく。
 こちら、結婚の姿にはもっと自由があってしかるべきの点で同意(こちらが保守的姿勢を好しとしていることは別の話)。三浦さんが1階にしている部分の結婚 = 同居は互いのプライベートとその時間・空間をどうするかの問題に帰結するのではないかな。結婚するのだから基本的なことは協力して一緒にするけれど、あとは、寝室を同じにするも、歩いて行けるぐらいの別棟?別宅?に寝起きするも、幅があって好いのかな、と。曖昧が許されないと、人は自ら人生の本質的な自由を失うことにもなる。自覚できない無理に対して注意深くあること。
 既婚女性も気持ちで浮気をしていない人はごく希の筈なのに、男も女も行動に出ると「週刊文春」を含むマスゴミは叩く。人間以外の高等動物で一夫一妻型はペンギン、白頭鷲ぐらいで、狼は連れ合いが死ぬと次を探す。哺乳類の種別で数%。しかも、人間はいつでも相手を探すことが出来て、それが可能な脳なので一夫一妻型ではない、とのこと。自然発達した脳の行動を脳が作っている環境が縛る。
 子供が巣立ったら、あとの関係をどうするかはそれぞれ。解消の実態もそれなりにあることにはそこに合理性があることを示している。社会制度としてはフランスで結婚よりも多数になりつつある PACS はどうか?
 名字と共に引き継ぐ「家」をどうするかはここでは脇に置いて。話がややこしくなるので。

 兎に角、こちらも低劣なマスゴミが、世間の結婚の在り方を画一的なモデルに押し込んで、自分らの飯のタネのために、はみ出したと言って叩くことに不快。彼らは物ごとの善し悪しはどうでもよく、マウントを取りやすい方に、叩かれない方に身を寄せる。
 家庭内の事柄である浮気で個人を叩くことも、GHQが勝手に憲法24条に「両性」規定して後押しした一夫一婦制も、余計なお世話だろう。

 ところで、中野さんは Mensa(= IQが上位2%の人に参加資格あり)の会員のイメージもあるのかな、知性にそこはかと強さを感じる。常に「どうかな」と自分の脳をそちこちからの視点で客観視しているようで、言葉の選びようにはそれがある。
 因みに、こちら、大卒時のとある入社試験でそうとは説明されずにIQテストをやらされて東大生の平均値よりも高い数値だったが、そこの企業さんでは「普通」だそうで、ホントかね。あんなものは、もしトレーニングに何度もやったらパターンやコツが解って、数字は上がる。
 IQは将来の年収や幸福度にあまり関係しない、という調査研究が随分やられている。非認知能力(●社会性、●自分勝手な感情をコントロールする力、●実際に取り掛かる実行機能)、即ち、社会情緒的スキル・世渡り能力が社会的な成功のポイントというわけで、中野さんはよく承知して言動をやっている印象。こちらは自分の美意識としてこの奨励を小賢しく感じているけれど。

 で、中野さんはこの福島県いわき市にある東日本国際大学(エジプト考古学の吉村 作治さんが総長)の経済経営部で特任教授をされている。2013 年に客員で来て昇格だから、もう10年以上。担当科目は「脳科学基礎論」。意見を聞いてみたいことがあり、聴講できたらと以前から思っていて、大学に問い合わせたら、昔のように勝手に聴講はできず、無料の「市民開放授業」はあったが、今年度、中野さんの授業は見当たらない


占 題
 中野 信子さんは 2024 年度の市民開放授業に加わるか(12/ 2)

 実際には白・黒に結果が分かれる占示なので、書いてみた。

三 遍 筮 法
本 卦

64 火水未濟
伏卦 40 雷水解
互卦 63 水火旣濟
錯卦 63 水火旣濟
綜卦 63 水火旣濟
 上九、酒を飮むに孚(マコト)有り[孚 有り于(ココ)に酒を飮む]。咎(トガ)无(ナ)し。其の首(コウベ)を濡らせば、孚 有れども是を失ふ。
 象に曰く、酒を飮みて首を濡らすとは、(節するを知らざることが色々あるがこれも)亦 節することを知らざる也。
 
 こういう性格の占で、対象の期間を限っているので、上九の卦極でも【未濟】の内であり、成り行きの判断としては、あともう一歩のところとするのが普通かな。方針を問うた場合には、やり過ぎや不注意などで失敗するキライあり、何か進めるような場合には慎重に、と。
 ところが、情報的に不足のない自占でも、爻辭に沿うと言うか、咎 无しの成就の成り行きになることもしばしばある。
 面白いのは、天候が不安定でイベントは決行になるか延期かのような占で、決行となったけれど、途中で天候が傾いてやっぱり延期にするべきだったようなケースが目に付くこと。選挙だと、その人は当選はしたけれど、多くの有権者にとって決して利益に繋がらない失敗の人選だった、とか。
 やはり基本【未だ濟(トトノ)わず】で、大局的に【旣濟】を欠くことには違いない。だから、何が 63【水火旣濟】|||(← 左を上に)に当たるのか、を定めることになるが、現実にはそこが難しい。

 さて、この占、こちらの経験からすると、来年度もまだ中野さんなりの方で条件が整わないんじゃないかな。



結 果
 

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