1962 年、福島県 浪江町 生まれ。
 事業独立後、易學の道に専念し、古今の易書を渉猟。
 明治期の“易聖”呑象[高島 嘉右衛門]翁の「高島易斷」を現代語訳する中で呑象易を洗い出し、昭和期の占法家である加藤 大岳 氏の各種研究、靈學に通じた仁田 丸久 氏の観象の総ざらい、また、爻辞解釈の追求を通して、易理と卦読みを研究。ほぼ独習にて現在に至る。
 呑象 翁の三変筮法・辞占を基にした易占を能くする。
 中華では、清代の王 船山、戦前の新説の聞 一多を研究しており、後半生は易學の先にある玄道靈學の研究・実践を予定。
 また、血液型と気質の観察研究は30年に至る。
 易号「白茅」とは白い穂の、或いは、潔白な柔らかい茅(チガヤ)。
 28【澤風大過】初爻に爻辞「藉(シ)くに白茅を用ふ」とあり、古代の中華では、神棚にお供え物をする際に、そのまま置かずに、白い茅を藉いて、その上に謹みを以て供えた。そうした慎ましくて丁寧な配慮ゆえに、危うい時であっても「咎 无し」とする。
 【澤風大過】初爻はまた、大事を思い立つの時。宋代の胡 瑗[胡 安定]曰く「苟(イヤシク)も事の始に於て之を愼むこと此の如くなれば、則ち以て天下の大功を立て天下の大利を興す可し。又 何の咎か之れ有らんや」と。
 また、「白茅」は13画であり、13【天火同人】の公平無私による協同の発展の意もまた酌むことを察する。

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