易占機考

八卦の変化の意味
 
●本卦 → 之卦の推移を考える時、しばしば小成卦の変化の意味が手がかりとなる。以下の解釈は一例。
この色の文字は加藤 大岳 氏の諸書より。

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本 卦
 
之 卦
   
円満充足していたものが欠損となったり、頭部の怪我、剛強の気持ちが弛み和やかになる。
中途挫折。
  剛強一点張りの人に明智が付け加わるとか、3人共同の場合1人が欠けるとかの意。
付着(実占にはほとんど使われず)。
   
  剛強に進もうとした人が足許が弱退化して自信を失い迷い始めているとか、資金面でも不良債権や回り手形などが出たりで、危険な局面を迎えているとか。
進みかねて躊躇する。
   
  ●行き詰まる。
   


  欠損していたものを補足して充実させる意味で、資金にせよ機械や車の修繕にせよ、これからは自信をもって行動する時。何事も小事が大事に発展する状態を表している。
   
  説明や弁解でなくて実行で示す時で、休養やレジャーから仕事に転換し、万事 積極的・行動的に出て成功する時。
   
  物事を甘く考えていたことに気付き苦しんでいる状態。資金不足や遊興のための失費で困窮したり、虚言が禍となって身に降り掛かったりする。
   
   


  計画通り順調に成功して内容が充実し、自信をもって事に当たり、万事 規模を拡大してゆく状態。
   
  計画を実行に移し、明るい見通しに自信をもって努力し、一気に成功させようとしている状態。【兌】→【離】はまず実行し行動することによって見通しを得ようとすることだが、これは丁度 反対のこと。
   
   
  火が灰の山になるので、明るさか消え、計画・方針・希望など全て消滅して孤立し意固地になり、熱情を失い元気も衰えてしまう状態。
   


   
   
   
   
  進行中 穴に陥って苦しむ。つまり、交通事故を始め、万事 苦難に合う危険な状態や失敗を意味。
  【震】の進行が途中で障害に遭ってそこで止まるとか、目的地に達しホテルで宿泊するなどの進行の中止を意味する他に、反転の意味もある。
  【震】の奮励努力の卦の意味が消えて、無気力・怠惰になるとか、進行を中止して元の状態に安じている姿。


  迷い疑い進退を決しかねていたところに、資金も調い、目上の後援者も出来たので、自信が出て積極的に実行に移す決意を固めた状態。
   
   
   
  迷いが深まりノイローゼとなったり、人間関係が悪化して孤立し、世間に悪評を立てられ一切の援助を失う状態。
  進退に関しての迷いを捨てて、一切を中止して動かず静観する状態。
   


   
   
   
   
  【坎】の孤独や孤立が解消されて、交際が拡がった明るい状態で、イメージとしては冬から春への変化を意味。
  苦しみが喜びに変じたと見られ、病気の快癒や金銭苦からの脱出とか、涙が喜びの笑いに変じた状態。
  【坎】の悩みの中心が消え、平穏な状態に帰ることを意味。病気の平癒などもその例。


   
   
  事態が好転して目先が明るくなり、計画立案も出来て方針が定まる時。
   
  頑固に拒絶していたものが、自信を失い迷い始め、進退 決しない状態で、方針の変更などもある。
   
  山が崩れて平地になる象で、築いてきた事業も財産も崩壊して全てを失ってしまったり、頑固な拒否の姿勢が柔軟になり妥協的となる状態。


   
   
   
  【坤】の平地に【震】の樹木を植えるとか家屋を新築するとか、平穏無事の中に動きが出て、休業し失業していた人が新しい事業を始めるとか、新しい就職が決まるとかの状態。
静かなものが動き出す。
   
  【坤】の胃腸に潰瘍性の病気が出るとか、土地の権利の件で厄介な問題が生じたり、平穏な生活の中に難しい事件や事故が発生する状態。
陥没。何かに陥っての苦しみ。
  境界線を巡って争い事があり、不動産相続による土地の区分や家屋の建築、土地の不動産管理会社への信託などが挙げられる。
静止。前のまま動かない。



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