山 風 蠱

SF的な数値のセシウムの上を子供らが通学
2012/11/23

“黒い物質”。2012/4/12 広野町役場の駐車場で。

 2012/ 6/ 7、南相馬市の大山 弘一 市議らと広野町内で“黒い物質”を採取して、いわき明星大学 科学技術部に測定を依頼した。
 下の表はゲルマニウム半導体検出器で検査して貰ったその結果。2時間でそそくさと採取した検体8つの内、最高がセシウム2核種で 841,000 Bq/kg。地表 約1cm採取なので、原子力安全・保安院の換算で、平方m当たりなら 1093.3 万 Bq/m²。試料は先生の方で十分に乾燥して頂いた。
 南相馬市でのように皆で時間を掛けて探すなら、この10倍の値のものが見付かるだろう。

採取地 セシウム 134
(Bq/kg)
セシウム 137
(Bq/kg)
セシウム合計
(Bq/kg)
 国道6号線Jヴィレッジ入り口付近 190,000  305,000  490,500
 下北迫 本宮 道路脇 182,000  293,000  475,000
 下北迫 324,000  517,000  841,000
 下北迫 苗代替 役場駐車場
 (旧教員住宅)
66,200  106,000  172,200
 上浅見川 湯沢 県道 249 号線脇
 (常磐自動車道の西側)
94,500  152,000  246,500
 上浅見川 大船 県道 249 号線脇
 (大滝旅館前の河川)
42,200  69,800  112,000
 広野町 65,100  106,000  171,100
 中央台 保健センター入玄関前 142,000  227,000  369,000

 福島県ではこんな危険なものを持ち歩こうが、野積みしようが、何だということもないし、「これがセシウムです」と見分けられもせず、中空に舞い飛んでいる。1万 Bq/kg を超えたら放射性同位元素と同じとしてコンクリート(+ 鉄筋)で固めて隔離する筈が、町・県・国に訴えても特に除染をやるでもないし、その中で子供も暮らしている。福島では放射線障害防止法はどこに行った? 家屋の除染作業では高圧洗浄機で吹き飛ばしているが、セシウムの固まりを売るのとどっちが危険か?
 この国は 200 万県民の健康・生命より何より、財政・地域経済が大事なんだと。



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