“黒い物質”。2012/4/12 広野町役場の駐車場で。 |
2012/ 6/ 7、南相馬市の大山 弘一 市議らと広野町内で“黒い物質”を採取して、いわき明星大学 科学技術部に測定を依頼した。
下の表はゲルマニウム半導体検出器で検査して貰ったその結果。2時間でそそくさと採取した検体8つの内、最高がセシウム2核種で 841,000 Bq/kg。地表 約1cm採取なので、原子力安全・保安院の換算で、平方m当たりなら 1093.3 万 Bq/m²。試料は先生の方で十分に乾燥して頂いた。
南相馬市でのように皆で時間を掛けて探すなら、この10倍の値のものが見付かるだろう。
採取地 |
セシウム 134
(Bq/kg) |
セシウム 137
(Bq/kg) |
セシウム合計
(Bq/kg) |
国道6号線Jヴィレッジ入り口付近 |
190,000 |
305,000 |
490,500 |
下北迫 本宮 道路脇 |
182,000 |
293,000 |
475,000 |
下北迫 |
324,000 |
517,000 |
841,000 |
下北迫 苗代替 役場駐車場
(旧教員住宅) |
66,200 |
106,000 |
172,200 |
上浅見川 湯沢 県道 249 号線脇
(常磐自動車道の西側) |
94,500 |
152,000 |
246,500 |
上浅見川 大船 県道 249 号線脇
(大滝旅館前の河川)
|
42,200 |
69,800 |
112,000 |
広野町 |
65,100 |
106,000 |
171,100 |
中央台 保健センター入玄関前 |
142,000 |
227,000 |
369,000 |
福島県ではこんな危険なものを持ち歩こうが、野積みしようが、何だということもないし、「これがセシウムです」と見分けられもせず、中空に舞い飛んでいる。1万 Bq/kg を超えたら放射性同位元素と同じとしてコンクリート(+ 鉄筋)で固めて隔離する筈が、町・県・国に訴えても特に除染をやるでもないし、その中で子供も暮らしている。福島では放射線障害防止法はどこに行った? 家屋の除染作業では高圧洗浄機で吹き飛ばしているが、セシウムの固まりを売るのとどっちが危険か?
この国は 200 万県民の健康・生命より何より、財政・地域経済が大事なんだと。 |